一方、ウェル博士と『ウルトラマンアグル』に扮したロックが戦闘を開始していた時、ナスターシャは憑友達に自分達の居場所が突き止められた、所定のポイントにて合流すると示唆された。
それをステージ上にいた調と切歌、観客席に居座っていた陰陽兄弟、
そして未来と話をしていた憑友はその話を聞いた。
そして道中で彼等5人は再会し、そのまま入口である門の方へと向かうも、其処へイベントで使用したであろう大道具を運ぶリディアン生徒に阻まれてしまった。
そして漸くと思ったのも束の間だった。
彼等の全方には翼が先回りし、
そして後ろからはクリスと響が行く手を阻ませた。
調は今の状況を打開しようと何かを言おうとしたら、憑歌によって止められた。
「…貴方も『フィーネ』のメンバーなのか?」
「…ええ。…と言っても、僕はこの子達のお守りですけど」
そう言いながら、憑歌は今の状況を考えていた。
早くこの子達をナスターシャの所へ先に行かせるように。
「…」
そんな中、響だけが、憑歌に違和感を持っていた。
「詳しい話をして貰えないだろうか?」
「…それを言った所で、信じてくれるとは思えませんけどね。
其処にいる
「え?」
突然、自分の事だと思った響は驚いた。
その隙を憑歌は見逃さなかった。
トンッ!
そうすると、憑歌は調達の背中にくるりと回り、手で彼女達を押した。
あまりの行動に驚く皆。
しかし、憑歌の目を見た調はそのまま切歌の手を握って、この場を後にした。
「…2人の事を頼む」
「…分かった」「…帰って来いよ」
そう言うと2人の少年達もその後を追った。
それを見届けた憑歌に声がかかる。
「如何して…?
なんで私の事を知ってるの?」
響が憑歌に向かってそう言うと、響の胸ポケットから1枚のカードが現れ、光を帯び始めた!
すると見る見ると姿が変わると、手の平サイズの妖精になった!
すると妖精を見た憑歌は冷や汗を掻き始めた。
すると妖精…ユイちゃんが憑歌の事をこう呼んだ。
「パパの力を使ったんですね…
そのユイちゃんの質問を聞いた3人は驚愕した。
何故なら、今目の前にいる髪の長い女の子が、憑友だと言われたから。
ーーーーーーSIDEto響
目の前にいる憑歌ちゃんが…憑友?
…嘘はついちゃいけないよ…ユイちゃん!
「私は本当の事しか言いません。
如何してパパの『GGO』の時の姿で、皆さんの前に現れたんですか?」
「…」
ユイちゃんの質問に憑歌ちゃんは黙り込んだ。
それって…本当の事なの…?
「それに、パパの苗字『桐ヶ谷』も使用しています。
『桐ヶ谷』と言う姓名はそう簡単にはいません。
私がその姓名で聞いた事のある人達は、パパとリーファさんと、パパの方のおじいちゃんとおばあちゃんだけです!」
…それだけしかいないとなると…結構ヤバいよね⁉︎
でも、リーファ?誰の事なんだろ?
「…為す為に」
え?
「…為すべき事を成すまで、僕はううん…俺はまだ響達の元には帰れない…ごめん…」
そう言うとそのまま走って、学校から出て行ってしまった!
如何してなの…憑友…!
そんな私の心の叫びに答えてくれる者はいなかった…
翼さんやクリスちゃんが何か言っていたような気がするけど、今の私には何も耳に聞こえていなかった…
ーーーーーーSIDEto憑歌
ユイちゃんの所為で、正体がバレてしまった。
そして、響に心の傷を付けてしまった…
大切な幼馴染なのに、傷を付けてしまった。
これじゃ、以前の未来と全く同じ事をしているようなものだ。
だけど…今の俺には、響達の手を借りる訳にはいかないんだ…
もう
俺の残りの生命時間は672時間…日数に例えると28日。
…つまりはあと4週間しかこの場に留められない。
それに、俺が《炎魂導師》になればなる程…俺の身体全体に毒が回り込んでくる。
『
神様は俺をこの世界で2年と半年の間に、9つの『英雄石板』を探すように言い渡された。
翼さんが神様と出会ったおかげ(無印編 第27話参照)で、探す石板のヒントを手に入れたけれど…
《ルナアタック》の時と《四英雄事変》の際に変身し過ぎた所為で、俺の身体にその毒が回り始めた。
2年半の活動エネルギーを消費し過ぎると、自分の身体が悪霊になると言っていた。
それはつまり、残りの生命時間があっても、活動エネルギーが無い。
故に、列車での護衛任務の際に、エネルギーを響にすべて託したんだ。
エネルギーを溜める事が困難になっていた俺だが、相手にそのエネルギーを渡す事は可能だった。
それ故に響にエネルギーを譲渡する事が出来たのだ。
…話を戻そう…キリが無い。
もう1ヶ月を切ったこの肉体も、後はこうしてのんびりとした時間しか設けられていない。
もう二度と響達と一緒に戦えない…
辛いけれど…
ごめん…響…
そう心の中で言いながら、俺はリディアンから離れて行った。
ーーーーーー
その後、調達との合流ポイントに来た俺が見たのは、
激しい疲労に見舞われているマリアと、白衣に斬られた跡が所々に出ているDr.ウェルの姿がいた。
何事かと一緒に居たであろう存在…ナスターシャさんに聞いた所によると、
米国政府が自分達の居場所を突き止めただけではなく、
ロックがその場にやって来て、ウェル操るノイズと交戦を繰り広げたそうだ。
その際に、ウェルは濃いめの青い身体で胸元に青いクリスタルをしていたそうだ。そのクリスタルは変身してから2分で赤の点滅へと変わったと言っていた…
恐らくロックは『四英雄』の一角"『光の巨人 』"の力を使ったんだろう。それも、『海』の力を宿した戦士"アグル"の力で戦ったんだろう。
そういう事なら、ウェルのボロボロの白衣にも説明が付く。アグルは光の剣を作れるのが特徴だ…斬撃も得意分野だから。
青い身体の『光の戦士』は他にも存在する…
『慈愛の勇者』コスモス
『光の国の研究員』ヒカリ
他にもウルトラマンの故郷には多くの青い身体の『光の戦士』が多くいる…
状況に合わせて能力を変える《タイプチェンジ》や《モードチェンジ》も含むのならば、
『宇宙開拓の英雄』ダイナの"ミラクルタイプ"
『英雄の息子』ゼロの"ルナミラクルゼロ"
『絆の戦士』ネクサスの"ジュネッスブルー"
『地底の守護神』ビクトリーの"ビクトリーナイト"
この4人も青の戦士としてカウントされるだろう。
その中でも、アグルは
え?ダイナが先なんじゃ無いのか?いや、そもそもティガは?
前者はさっき言ったでしょ?
後者は…あれは青じゃなくて、紫…だよね?
と、そんな戯言はこの際、置いておこう。
そうしていると、話が纏ったようで、俺は何も言わずに元の牢屋の方に戻ろうとすると、突然俺の裾が掴まれた。
俺はそのまま裾の方に振り向くと、そこには調と切歌が俺を止めていた。
「如何して、私達を逃す手助けをしたんデスか⁉︎」
「…あの時、私達をそのまま連行する方が最善の筈…何で?」
ああ…そう言う事か。なら、答えは既に出尽くしている。
「…どうせなら、最後は裏切られて、最後は仲間の手の中で逝きたいから」
「…!」
パシンッ‼︎
⁉︎
「な⁈」「⁈」「調⁈」
「‼︎」「ほう…」「し、調⁈」
ビンタ…なんで…
「…自分自身の命…粗末にしないで‼︎」
そう言うと調はそのまま部屋から飛び出した。
それを見た切歌達はそんな調に動揺しつつも、調の後を追っていった。
…頬が赤くて痛い…ビンタなのに…心が痛かった…
「…ごめんなさい。調…普段はあんな事しない性格だから」
「…知ってる。彼女達と話をした時も、基本的に大人しそうな性格だったから」
そう言いながら、マリアが先程の調の行為を代わりに謝罪してきた。
だけど、俺はもう…誰も救えないのかもしれない。
そう言うとマリアも切歌達の後を追って行った。
…さっきのビンタ…やはりまだ胸に突き刺さったようだ…さっきから力が出ない…怒る力なんか全く無かった…
「…先程の調の行為で取り乱してしまいましたが…
憑友…貴方に渡しておきたい物があります。私の部屋に来なさい」
そう言うとナスターシャは電動車椅子を使って、俺を呼びかけた。
俺はそれを聞くと、そのままナスターシャの部屋へと案内された。
数々の電子機器に無数のディスプレイが展開されている中、
その一角にある物を俺は見た。そこにあったのは…義腕だった。
ただ、右腕の部分しかなかった。それに、やけにリアル感が半端じゃなかった。
そしてもう1つは剣が取り付けられたグリップだった。
その剣の形は俺の師匠であるキリトさんの左手用の剣"ダークリパルサー"と形がよく似ていたが、色合いが赤みの橙色と黒で構成されていた。
するとナスターシャは自らの手で、その義腕を取り、俺に説明をし始めた。
「これは貴方の生命エネルギーを活動エネルギーとして活用するものです。非戦闘の時はそのエネルギー変換の機能はロックがかかります。戦闘時のみ、その変換機能が発揮され、右手首から《刺突刃》のように、剣先が出る仕様に組み入れました。
貴方専用に調整を施しましたので、拒絶反応は恐らく無いでしょう。
但し、これを使い続けると、貴方の身体は完全に消滅します。
活動エネルギーとして使えるとは言え、結局は貴方の生命を喰らう物です。
使うかどうかは貴方次第です」
…そうか。それだけでもありがたい。
俺もようやくまともな戦闘が出来ると言う事か。
「…俺に戦う力を戻してくれるなら…俺はそれを受け取って、戦う。
皆んなを守る為に…」
「…そうですか…」
俺の発言の意味はYES…つまり、義腕を受け取る事にした。
その理由を聞いたナスターシャは酷く落ち込んでいた。辛い気持ちは分からなくは無い。だけど、これは俺が生きた道なんだ…最後の最後まで戦場で戦いたい。大切な人の背中を守る為に…大切な人の隣に立つ為に。
…決めた。決行しょう…
お互いの事を理解するには…
この拳で分かり合う為に…!
そう思った俺はそのまま自分の右腕を消去させ、そしてそのまま右腕を身体に取り付けた。
手の感触がある…しかも、腕自体が軽い。まるで本物みたいだ。
「…そして、これは貴方に」
そう言うとナスターシャさんから先程の義腕の所にあった剣を持ってきた。
「これは貴方と共にいた『英雄』キリトが持つ剣"ダークリパルサー"のデータを基に貴方用に改良を重ねた手の甲の剣と書いて…
《手甲剣》と呼ばれる武器の1つ…
『手甲剣"Dフレアリパルサー"』と言います」
Dフレアリパルサー…
フレアは『熱』、リパルサーは確かキリトさんの武器では、『祓うモノ』と言う…
直訳するなら…『熱を祓いし物』と言う事か。
でも、"D"ってなんだ?
そんな疑問を察したのか、ナスターシャさんが話をしてきた。
「Dとは『闇,暗黒』と言う意味を表す…"Dark"の
フレアは『熱』、そしてリパルサーは『英雄』キリトの武器になぞられて、『祓うモノ』。
そのまま直訳するなら…
『悪しき闇を纏いし熱を祓う物』と言う意味が込められているのです」
『悪しき闇を纏いし熱を祓う物』…悪くは無いな。
「これは剣の持ち手の部分にグリップが付いた形になっていますが、剣とグリップの脱着も可能。
更に連結させる事で、逆手持ち,順手,
逆手,順手,手甲剣…コレは恐らく攻撃時の際に使用する事が多いか。
でも…
「アームシルードって?」
そんな言葉は聞いた事が無い。どんな物なんだ?
「アームシルード…
『腕』に付く『盾』の役目を持つ『剣』と言う意味を表しています。
…要するに、盾の役目を果たす剣の形態と言う事です。
言い換えるなら、"剣自体が盾の役目になる"と言う事です」
…成る程…
攻撃は最大の防御と言うが、まさか本当にそうなるとはな…。
「貴方にしてあげられるのがこれだけと言うのが非常に辛いだけです」
「…ナスターシャさん…」
そんなにも悲しい顔をしないで欲しい。
俺はもう充分生きてきたんだ。
名残はあるけど、でも…それが俺の人生だから。
「…今日はゆっくりお休みなさい」
そしてナスターシャは俺の事を察したのか、俺にそう言うと、そのまま部屋を後にした。
そのまま牢屋に帰ろうとした時、俺はふと何かを感じ、ナスターシャがいた場所を見た。
其処には血の跡があった。匂いもまさにそれそのものだった。
…まさか、ナスターシャ博士は…
死期が迫って来ている…?
次回
響の大特訓‼︎
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
-
バトルガールハイスクール(2017)
-
はたらく細胞(2018)
-
SSSS.GRIDMAN(2018)
-
盾の勇者の成り上がり(2019)