キマたんが可愛すぎてprpr   作:ゆいりょく

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急いで仕上げたのでメチャクチャなのはご愛敬


八話「友達からどうですか」

 

「知らない天井だ……」

 

……ここは、何処だ?

 

目が覚めると知らない部屋、知らないベッドに寝ていた。

 

「………ってぇ、頭いた…」

 

いきなりの頭痛に頭を押さえる。……確か、そうだ、えっと…マリールーと会って。

 

「……ん?」

 

頭を押さえる手が重い。手首に何かついてる。

 

ヂャラ

 

「………えぇっと……鎖…かな、これは」

 

少し笑えてきた。なんだこの状況、目が覚めたら鎖が手に?まるでヤンデレに監禁された人じゃないですかヤダー……ははは……。

 

「…………ふんっ!!」

 

ガチャン!

 

おもいっきり引っ張ってみるも鎖は床に固定されているみたいで、俺の力で外すのは無理そうだ。

 

「あー………思い出してきた、……思い出してきた。確か、なんか急に眠くなってきて……どのくらい寝てたんだ?」

 

「13時間と8分4秒、ですよ?おはようございます。もう、おねぼうさんですね」

 

「うおっ!!」

 

ベッドのとなりから声がかかる。全然気がつかなかった。

 

「えっと……君は……」

 

「マリー、ですよ?忘れたんですか?ほら、ご飯もできてますよ?降りましょう?」

 

「いや、降りようっていっても、ほら、俺拘束されてるし……それよりも、いや、え?」

 

「……ああ、そうでしたね。すぐに持ってきますからここで待っていてくださいね」

 

「これ外してくれると嬉しいかな…」

 

「………?」

 

そこで何故首をかしげる……。

 

「………そう言えば、タローさんはここに来る前はどこにすんでいたんですか?」

 

「急にどうかした?」

 

「いいえ、少しタローさんの事を知りたくて」

 

「あ、ああ……そりゃまぁ森を歩いてきて……………あれ?なんで俺ここにいるんだ?」

 

「ふふふ、どうかしたんですか?急に変な顔をして」

 

「いや、なんか………うーん……?」

 

思い出せない。いや、覚えているけどあやふや?この世界に来た。じいちゃんたちとあった。そうだ、キマとクイミも見た。……そっからなんだ?なんでここにいる?

 

「俺の村は……?どうなった?」

 

「……………完璧には効いてない、みたいね……あのクソ魔女」

 

「え?」

 

なんか急にゾワッと来た。

 

「なんでありません。それよりも、今紅茶とお菓子を持ってきますね」

 

マリーはそう言うと部屋の扉を開けて出ていった。

俺はボーッとそれを見送る。彼女が立ち上がったあとにはいい臭いがした。

 

「………整理しよう。まず俺はヤマダタロー、この世界にトリップしてきた?んだよな。そしてここは恐らくゲームの世界。なんでここにいるんだ?村が、村が……なんだこれ……」

 

思い出せない。気持ち悪い。ところどころ記憶のピースが欠けている。

 

 

「……タロー?大丈夫ですか?」

 

「………あ、ありがとう」

 

いつのまにか戻ってきていたマリーに紅茶の入ったカップを差し出される。ちなみに両手には鎖、シュールだ。

 

「えっと、マリー?」

 

「はい」

 

「マリーはどうしてこんなことを…?」

 

「こんなこと……?」

 

マリーはキョトン?とした顔でこっちを見る。

 

「いや、この鎖とか、ほら、なんで俺ここにいるの?」

 

「……あぁ、それはタローさんがわるいんですよ?最初目が覚めたら瞬間に走ってどこかに行こうとするんですから、だから危なくないようにつけておいたんです」

 

「あぁ、そう」

 

俺には走ってどこかに行こうとした記憶はない。若干嫌な予感がする俺はマリーに訪ねてみる。

 

「マリー?俺が"始めて"この家に来てから何日たつ?」

 

「2日と12時間5分ちょうどですね。それがどうかしましたか?それに、早く飲まないとせっかくの紅茶が覚めてしまいますよ?」

 

「………」

 

一瞬で全身に冷たい汗が出てきた。いっておくが俺には2日もこの家にいた記憶はない。それどころか昔の記憶も所々あやふやな状態だ。

 

……どう考えてもなんかされてるよなぁ……。マリールーって、ヤンデレだったっけ?覚えてないな。

 

「どうしたんですか?もしかして体調が優れないんですか…!?ど、どうしましょう、何か体の調子を整えるものを、いや、それよりも体を冷やさないように一緒にベッドで」

 

「いやいやいや!大丈夫!大丈夫だから!別に何か調子が悪い訳じゃないから、な?」

 

「………よかったです。タローさんにもしものことがあったら私は」

 

安堵の表情を見せるマリーを見ているとマリーを悲しませたくない気持ちになる。

 

「大丈夫だよ。俺は何処にも、いかないよ……」

 

「……はい」

 

微笑むマリーに聞いてみる。

 

「……なんで、マリーはそんな俺に?」

 

「?」

 

「いや、少なくとも会ったのはこれが始めてだろ?始めてあった人にそこまで入れ込むって……おかしくないか?」

 

少なくともそんな交流はしてないはずだし、一目惚れってこともないよな?

 

「ふふふ、だって、タローさんは私だけの王子様ですから……」

 

にっこりと微笑むマリー。苦笑いの俺。

 

「ここに住み始めてからいくつの季節を通りすぎたかわかりません。それでも私は待ち続けました。必ず、いつか必ず、私の、私だけの王子様がきっと私のもとにやって来ると、それだけを信じてました」

 

「………」

 

目をつぶったまま語るマリーの姿は何故か遠くにいってしまいそうな儚いものにみえた。

彼女の手を握る。

 

「やっと出会えました。私だけの王子様」

 

「…………いや、なんでそうなるかな」

 

「私は嬉しかったです。いつ来るとも知れず、待ち続けた日々は無駄ではありませんでした。すべてはタロー、あなたと出会うためだったんですね」

 

「…………」

 

「きっとタローも私と出会うために生まれてきたんです。だからこれは運命の出会い。なんです」

 

「…………極端じゃないかな……」

 

この子は……、寂しかったのかな?

 

「マリー、鎖、外してくれないか?」

 

「だめです」

 

「頼むよ。俺からのお願いだ」

 

「……わかりました。両手を出してもらえますか?」

 

マリーはどこからか出した鍵を手首に差し込む。

 

「今度は、私の元からいなくならないでくださいね?」

 

潤んだ瞳をこちらに向けるマリー。俺は少し、この子の歪さを感じていた。そして、それを好ましく感じている自分も。

 

「……すこし、話そうか」

 

 

 

 

 

 

鎖をはずしてもらい、マリーとベッドに隣どうしに座る。つーかそうしないとまた拘束されそうな雰囲気だった。それと近い。ふれあってる訳じゃないけど今にもふれあいそうなくらい近い。

 

「えっと、マリーにとって王子様って、なんなんだ?」

 

「王子様は私だけの王子様です」

 

「いや、そうじゃなくて、例えば王子様って言うのは自分の夫です、とかさぁ自分を救ってくれる人だ!とか、俺も具体的になんか言える訳じゃないんだけど……」

 

「お、おおおおおっと!?そ、そそそそそんなことあるわけありません!!そんな事聞いたことありません」

 

「………」

 

「私はずっと王子様を待っていたんです。そして、王子様と二人で幸せに暮らすと」

 

「マリーにとっての幸せがそれなのか?」

 

「はい」

 

 

この子はただの世間知らずのアホの子なんじゃないか?ただ物事を知らないから極端な言動に走っているだけなんじゃないだろうか?

 

マリーの手を握ったま話す。

 

「……まぁ、それはおいといて、だ。その、友達からどうですか?」

 

「………とも、だち?」

 

俺の言葉にマリーは固まる。

 

「そ、友達。その、いきなり王子様とか慣れないけどさ、友達からならいいんじゃないか?」

 

「とも、だち……」

 

「うん」

 

「とも………だ……ち……」

 

「あ、ちょっ、どこいくんだ?」

 

突然立ち上がると俺の手を振りほどいて部屋から出ていった。引き留めようとした手に重み。

 

「………ん?」

 

ジャラっ

 

いつのまに…!!なぜだ……!!

 

 

 

 

 

 

 

※※※※※

 

 

いてもたってもいられなかった。あのまま、あの場所にいたら自分でもどうなっていたか、どうなってしまっていたか、わからない。

 

「はぁ、はぁ、はぁ………」

 

私は今どんな表情をしているんだろうか?うまく何時ものように笑えているだろうか。

 

「………ダメだ。ダメだだめだだめだだめだだめ!!………なんであんなこと………」

 

友達、…………友達って、なんなんだろう。私にはいなかった。いつも、いつも、一人ぼっちだった。

 

「とも、だち………かぁ」

 

つい恥ずかしくなって逃げないように鎖をつけ直してきたけど、痛がってないかな?もしかして逃げた私にあきれて友達にならないんじゃ……。

 

私は震える体を抱き締める。

 

始めてだった。友達になろうなんて言われたのは。友達。友達、友達……!!

 

「………ぁあ……!!」

 

体の奥から痺れるような快感が走る。昨日寝ているタローにさわっときよりも激しい衝撃が私を襲う。立っていられない。

 

「ふっく……!………っはぁ!…」

 

友達になろう。………友達に!友達に!

 

「落ち着きましょう。まずは友達というものを調べないと」

 

立ち上がって自分の書斎に向かう。書斎にはたくさんの本が並んでいる。

 

「ない、わね………友達についてかいてある本」

 

彼女の書斎にある本はすべて童話やベタベタな昔からある絵本くらいだった。

 

「もう一度タローのところに………だめだだめだ!今タローの顔見れない」

 

顔を真っ赤にしてによによした顔を手で揉みほぐしながら体をくねらせる彼女からは凛とした儚い面影が全くなかった。彼女には圧倒的に人に対するコミュニティ能力が足りていなかった。

 

「ひとまず落ち着きましょう。深呼吸。まずは明日です!明日、タローと話しましょう。友達というのがどう言うものなのか、くわしく」

 

彼女の頭の中からは王子様という単語はすでに抜け落ちていた。一人だけで生きてきた、生きることを決められた彼女には友達というものが分からなかった。

 

「!!そうだ、早く寝れば早く明日になる…!」

 

彼女は急いで部屋に向かっていった。やっぱり少し、アホの子なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

※※※※※※※

 

 

 

「腹へったな……」

 

 

出ていったきり戻ってこないマリー。なんか怒らせたか?

チラリとクッキーと紅茶を見る。なんか怪しいから手をつけたくない。

 

「………はぁ」

 

窮屈な夜を過ごすことになりそうだ。それでもマリーと会えたのは嬉しいな。

 

「まさかヤンデレ属性もちだったなんてなー……いや、不死のキャラクターはみんなそんな感じだな。………なんとかできないかな?」

 

今日話した印象から受けたのは凄く脆い感じがした。王子様ってやつのためだけに生きてるって怖いわ。マリーのこと結構好きなんだけどな。

 

「ん……?」

 

いい臭いがする。

 

「マリー、会いたいな。……なんとかできないかな……」

 

備え付けられた窓から外をみる。日が沈んでいった。




読んでいただきありがとうございます。相変わらず上達しないぶんしょうですが気にしないで下さい。マリーちゃんは始めて話した人がタローでした。若干ずれてるのはそのせいということにしといてください。

次もよろしくお願いします。
感想などいただけると興奮します。

※ボイスチャット、それは非常に面白い力をひめています。先日隣のタワーがおれ、膠着していたこっちのタワーで俺が誤って弾くのを忘れて主力を落としてしまったときです。相方のイージアさんが

「この程度、気にすることはないわ」から「あなたは私の隣にいなさい」


惚れましたね(核心)


せめて相方だけでも上位に……!!なんとか無事に相方3位、自分4位には入れました。あのイケメン過ぎるチャット、ヤバイです(σ≧▽≦)σ
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