「うっー、閉まれ!」
最後の一人を見つけるために広い東京駅を探すこと数分。
「まだまだー!」
大勢の目線をものともせず一人ロッカーと死闘を繰り広げていた。
「なにやってるの?」
「え、えーとお土産とかお土産とか、お土産とか」
「お土産!」
「うわー!」
ロッカーからこぼれる大量のおぉ!?
「おおっ!目の前が真っ暗になった⁉」
「お兄ちゃんは見ちゃだめ!」
「なにが!なにが起きたんだよ!」
「誠ちゃん……」
聖来姉から哀れみにみちた名前を呼ばれる。
なんで!なにが起きたんだ!誰か答えてくれ!
「ふー、よし。さぁ行こうか」
無事にロッカーに荷物をしまうことができた梨子は何故か満足な顔をしていた。
それに変わり俺と千歌の顔に手の跡がついていた、すごく痛い。
「さて、行こうか」
「行くってどこに?」
「タワー?ツリー?ヒルズ?」
「遊びにきたわけではありませんわよ鞠莉さん」
「そうだよまずは神社」
「また神社?」
「うん、ある人に話しを聞きたくってすごく調べたんだ」
「ある人?」
「それより千歌が調べものをするとは、そこが驚きだ」
「「うんうん」」
「酷いなーまー君も曜ちゃんも果南ちゃんも。けど東京で凄い人」
「東京?」
「神社?」
なぜか黒澤姉妹が顔を合わせて興奮する。
「「まさか!まさか!!まさか!!!まさか!!!!」」
神社に着くと2人の後姿が。
「お久しぶりです」
千歌が挨拶して振り向く2人、Saint Snowだった。
「「なーんだー」」
何かがっかしたのかその場にへたり込む黒澤姉妹。
「……また、新しい女」
俺の腕にしがっみ付きなにか呟く明日香。
そんな明日香っは何かに気がつきじーっと聖良のことを見る。
「場所を変えましょう」
聖良に連れられて来たのは秋葉駅の目の前UTX高校内の一室。
「はあーなんか凄いところですね」
千歌が驚くのもうなずける。
外装が綺麗で出された紅茶は美味しい。何より部屋が高い場所にある。
「さて、本題ですが私たちもA-RISEを見てスクールアイドルを始めました」
聖良の口調は冷たいがなにかワクワクしているようだった。
「だから考えたことはあります。あの人たちと何が違くってどうしたらあの人たちのようになれるのか」
「答えはでましたか」
千歌の質問に首を振り答える。
「いいえ、ただ勝つしかない。勝って同じ景色を見るしかないと」
「勝ちたい、ですか……」
「「えっ」」
「ラブライブ勝ちたいですか」
「姉さまこの子バカ」
「勝ちたくなかったなぜラブライブにでるのですか。なぜあの人たちはラブライブに出場するのですか」
「それは……」
「観に行きませんか?ここで発表されるのが恒例になっているの」
そう言い千歌たちは外に出っていた。
鹿角姉妹も出ようとするのを呼び止める。
「あ、あのあの時はお世話になりました」
明日香が聖良に頭を下げていた。
「あの時?」
理亞は首を傾げていたが姉のほうは何の事かわかっていたようだ。
「やはりあの時の子でしたか」
「はい、覚えていてくれたのですね」
「覚えていますとも、かなり印象深いできごとだったから」
「姉さま何の事」
「理亞が小さい頃札幌で迷子になったこと覚えている」
「ええ、あの時姉さまと同じ名前の人に助けてもらったから」
「ちなみにその時助けたお姉さんはあたしだよ」
「うっわ!あ、あの時の人」
「いやー懐かしいなー、あの時のことは」
「ううっ、私には嫌な思いでよ」
「姉さま、姉さまって迷子になっている時を」
「やめてー!思い出させないでー!」
「わたしの事を呼んでいるって思ったらまさか違う『聖良』だったとは」
「私も迷子になっているこの子から名前を聞いたときは同じ名前の『聖来』って」
なにやら俺の知らないところで沢田姉妹と鹿角姉妹が知りあっていたとは驚きだ。
さて俺も千歌たちのところに行くか。
「ねえ、今から音ノ木坂に行かない?」
久々の投稿でなぜか興奮しています。
この回でやりたかったことは沢田姉妹と鹿角姉妹の絡みをやりたかったと言うこの話。
そのために誠の姉の名前を聖来(せいら)にしたのでした。
はいそうですただそれだけです。
そのため今回の後書き終わります。
新しい季節になるのも楽しみで沼津の謎解きで来てくれる皆さ淡島しまだけではない沼津を見つけて来てください。