お昼の時間になり皆で近くのレストランに入ることに。
俺が奥の席に座り隣に喜子とルビィさん、マルさん。向かいに曜と梨子。ダイヤさんと鞠莉、果南姉。
「それで、なに食べます?」
俺は皆にメニューを渡す。
「とにかく何か頼みません」
ここに来てもう数分はたってる。
何も頼まず水だけ飲んで場所を占拠してるため店員にすごい睨まれてるですよ。
「とりあえず、皆ようにピザを頼んで他に何にします?」
「ドリンクバー付きでアイスのせホットケーキ」っと善子。
「ポテトフライとドリンクバー」っとルビィさん。
「季節のケーキとドリンクバーずら」っとマルさん。
「ハンバーグ!とドリンクバー」っと曜。
「スパゲッティーとドリンクバー」っと梨子。
「アラビアータとドリンクバー」っとダイヤさん。
「ハヤシライスとドリンクバー」っと鞠莉。
「ミックスグリルとドリンクバー」っと果南姉。
店員を呼び注文した。
注文が来るまでの間少し質問してみた。
「何かある、好きな食べ物?」
「チョコレートと苺」っと善子。
「ポテトフライとスイートポテトです」っとルビィさん。
「みかんとあんこずら」っとマルさん。
「みかんとハンバーグ!」っと曜。
「ゆで卵とサンドイッチ」っと梨子。
「抹茶の和菓子とプリンですわ」ってダイヤさん。
「コーヒーとシナモン」っと鞠莉。
「わかめとさざえ」っと果南姉。
皆バラバラの答え。
「えーと、嫌いなものは?」
「みかん」っと善子。
「わさびです」っとルビィさん。
「牛乳と麺類ずら」っとマルさん。
「刺身とパサパサした食べ物」っと曜。
「ピーマン」っと梨子。
「ハンバーグとグラタン」っとダイヤさん。
「納豆とキムチ」っと鞠莉。
「梅干し」っと果南姉。
本当にバラバラだ。
えーと、マルさんと曜がみかんが好きだが、善子が嫌い。
そして、曜はハンバーグが好きだが、ダイヤさんが嫌い。
なに、このチーム。すごく片寄ってる。
皆ドリンクバーで各々ジュースを飲んでいると注文が揃った。
俺はドリアを頼んだかできたてで熱い。
「あなたはどうなの、好きなもの?」
ダイヤさんから突然言われて考える。
俺の好きなもの……。
「オムライスとラーメンかな」
「嫌いなものは」
俺の嫌いなもの……。
「チョコレートかな」
俺の一言は波乱を呼んだ。
「「「「「「「「え……」」」」」」」」
なんだ、今の皆の反応。
「チョコレート嫌いなんだ」
なんで疑いの目を向けるのでしょうか鞠莉さん。
「可哀想な人なのね」
なあ、俺可哀想な人なんですかダイヤさん。
「初めて知ったなそんなこと」
そうだっけ?話していなかったっけ果南姉。
「チョコレートってあんこみたいずらね」
あんこと一緒なのかなマルさん。
「チョコレート苦いもんね」
わかってくれるのはルビィさんだけだよ。
「なんで、チョコレートはリトルデーモンの好物よ」
おい、待てよ。俺リトルデーモンにいつなった。
「たしかに美味しいのにもったいない」
やっぱりもったいないんだ曜さん。
「チョコレートが嫌いな理由ってもしかして、チョコレート貰えないから?」
笑いながら言いますね梨子さん。
「そ、そんなこと、ないやん」
「もしかして……当たっていた」
つい動揺で似非関西弁がでってしまった。
「ごめんなさい」
「謝らないで!さらに虚しくなってくるから!」
やばい、涙が出てきた。
「本当に可哀想な人なのね」
ダイヤさん。その一言はさっきより重い一撃だよ。
「俺だって貰えたら欲しかったよ」
「貰えなかったんだね」
「違うよ!やめてそんな目で見ないで果南姉!」
「え、だって……」
「違うよ!違わないけど!とにかく違う!」
「今何言っても可哀想で終わりそうね」
「おい、善子!いいから話しを聞けよ!」
俺の過去を話した。
親は仕事が忙しく小さい頃から日本のあっちこっちへ転校を繰り返していた。
そのこともあり、特に親しい友人もできずにいたためあの憎たらしい3月のイベントは貰ったことがない。
もともと生まれは沼津であり、千歌たちと会ったのは幼稚園の頃であり、それから数年間会わなかった。数日前に戻ってきて、今は一人で生活をしてる。
これが俺、17年の人生。
「もしかして、東京にもいた?」
「うん。少しだけどね。それが梨子?」
「そして、UTXに通ってた?」
「UTX……ああ、3ヶ月だけいたよ」
「やっぱり!特別入学で入って数ヵ月で消えた人って誠さんだったの!」
驚く梨子。悪いが俺も驚きだ。
なに、そんなに有名になってるの。確かに3ヶ月という短い期間で、特別入学なんかしてたけど!悪いことはしてないから!なのにそんなに広まってるの!
その後俺の事をいろいろ聞かれ解散になった。
お待たせしました。前後編の後編です。
今回は誠の過去が少し判明。
みなさんは何か好きな食べ物がありますか?
Aqoursのメンバーと同じものがありましたか?
今回は食事がメインの回ですかね?(笑)
そして、自分が書いているもうひとつと同時投稿してみました。
どうか、そちらの方もよろしくお願いいたします。
それでは、また!