とある世界の蘭の花   作:フタチマル2号

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一話

「――――寄せ集めの偽善より個人のドス黒い欲望や執着の方が強い。この世界はそうやってできているのさ!!!」

 

「………『オペレーション・X』」

 

 

 

「まったく無意味なことをしてくれた!! あのおしゃぶり付きの小娘は、僕に最高のおもちゃを与えてくれたのに!!!」

 

「それ以上ユニを侮辱するな!!!白蘭……お前だけは………お前だけはぁぁあああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……自分が死ぬ記憶は忘れないものだ、あの世界の俺は何がしたかったのだろう。

今でもつくづくそう思う。なんで世界征服…いや全時空の支配なんて考えたんだろうな、あの世界だけでなくほとんどの俺は……

 

…本当に馬鹿らしい、この世界にいると特にそう思う

 

 

「上瀬ちゃん!起きてくださいー!上瀬ちゃーん!」

 

「……はい、おきてますよ………」

 

「って言ってるそばから寝ないでくださーーい!」

 

今寝ようとしている彼の名は 上瀬白蘭

学園都市の能力者としてとある学校へ通っている。

能力のレベルは2 発火系の原石に分類されたいる。これは学園都市が目に見えるので決めている能力、本当の彼の能力はパラレルワールドの自分自身との記憶の共有、他の世界から人までも連れてこれる。ただし、人格は崩壊するが…

髪の色は黒、元は白だったらしいが今は染めている。

左目の下には青い三つ爪のマークがある、なぜかこれは他の世界の彼にも共通している。

他の世界で持っていたリングは持っていない。理由はやはりユニの仕業だと白蘭は予想している。

匣兵器はリングがないので作っても意味がない、と言うかこの世界の彼は支配など考えていないので作る気がない。

何故彼が生きているのかと言うと謎のままである。確かに殺されたのだがこちらの彼や他の世界の彼は死んでいない。

ただ世界を支配していた彼の情報はあれ以来見えなくなってしまったのでそこは死んでいるのだろう。

まるでいい白蘭だけ選んで助けられたように…

 

「やるなびゃくやん!寝るふりをして小萌先生の気を引こうとは…」

「なに!びゃくやん、小萌センセをねらっとたんか!?」

「いや、上瀬は素で寝てるだけだろ…」

 

この三人は上から

土御門元春・青髪ピアス・上条当麻、クラスの三バカと呼ばれる彼らではあるがなかなか謎が多い。

 

一人は魔術と科学の二重スパイであったり、一人はパラレルワールドの知識を総動員しても正体がわからない者であったり、一人は全ての異能を右手で触れるだけで壊してしまう能力者であったり…ともかく不思議な三人だ。

 

 

「も〜起きないとコロンブスの卵ですよー」

「起きました」

「はーい、それじゃあ授業を続けます」

 

彼女は 月詠小萌 見た目は小学生だか、れっきとした大卒の成人である。いい先生ではあるが年齢とルックスのギャップから学園都市の七不思議に認定されている。ちなみに私生活は酒・タバコとおっさんそのものである。三人にも負けずこちらも充分不思議な存在だ。

コロンブスの卵とは名の通り卵を念動力で立て、その状態を保持すると言うカリキュラムだ。もちろん白蘭にはできるわけはないが…

 

「ふぁぁ…」

 

学校が終わった白蘭は上条たちと一緒に帰っていた。

 

「どうしたんだびゃくやん、寝不足かにゃー」

「ああ、やな夢見てな」

「ちなみにどんな夢なんだ?」

 

「……自分が世界征服をしようとする悪役でヒーローに焼き殺される夢」

「…ずいぶんハードな夢だな」

「全くだ、せめてマシマロに埋もれて窒息死なら良かったのに」

「いい…のか?」

「ダメだな〜びゃくやんは、僕なんかまたロr…「はいはい聞き飽きた」なんでや!とんでもない楽園やぞ!」

 

 

 

 

…この世界の彼はなぜ他の白蘭のように支配をしようとしないのか?なぜ友達を作り平和に過ごしているのか?

様々な疑問が生まれるがその答えは全て”パラレルワールドだから”ですんでしまう。なぜなら世界は無限に広がっているのだから…

 

ここはマフィアが存在しない世界……

 

 

 

…………科学と魔術が交わるとき物語は始まる。

 

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