とある世界の蘭の花   作:フタチマル2号

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三話

 

「はあ…はあ…クソ!いねえのか?」

 

白蘭は小萌先生の家の前でインターホンを押していた。

いくらやっても出てこない。寝ているのだろうか、時間がないというのに…

白蘭はインデックスが何をしようとしているのかは察していた。

おそらく先生に回復魔術を使わせるのだろう。違う世界での知識によりなんとなく魔術側の情報も得ている。

息を切らしながらドアを叩くと物音が聞こえてきた。

 

「はいはーい、ちょっと待ってくださいね。…って上瀬ちゃん!?どうしたんです…

「今は急いでて…取り敢えず中に入れてください」

「ええ!ちょっと上瀬ちゃん!」

 

小萌先生を無視して部屋に入り、白服の少女を寝かせる。

 

 

「どうしたんですか!?いったいその女の子は…て!怪我してるじゃないですか‼︎」

「おい!これから先生に魔術を使ってもらう。魔術には俺は邪魔になるから外で待っとくぞ。上条も入れないようにするが…シスター、できるか?」

「うん…ありがとう」

 

今にも消えそうなか細い声で白服の少女は返事をする。

 

「先生、いきなりでわからないと思うけど…お願いします」

「は、はい!ええと…わかりました」

 

 

今だ状況が理解できていない小萌先生はハテナマークが浮かんだまま引き受けてしまった。

見た目は子供みたいな先生でもちゃんと大人なのだ。任せていいだろう。

 

 

 

白蘭は外に出て少し今日の事について考える。

シスターの方はおそらく大丈夫だろう。傷は酷いがまだ意識もある。

魔術師も一人上条が倒したし、もう一人は来てもなんとかなるだろう。

 

「後は…あいつらの素性だけか。能力使うのメンドクセェ…」

 

白蘭がいくらパラレルワールドの情報がわかると言ってもその世界での自分が知っていることのみだ。いくらすごいとは言え、全てを知るわけではない。

それに能力を使う時も警戒が必要だ。単純に能力を発動させてはアレイスターに知られてしまう、それだけは避けたい。

 

「おい!上瀬‼︎」

 

上条が来た。どうやらちゃんと場所は伝わっていようだ。

 

「インデックスは⁉︎」

「大丈夫だよ。取り敢えず落ち着け」

「あ、ああ。どうなっだんだ?」

「今は小萌先生が魔術を使ってる。やり方はそのインデックスが教えるだろ、余程のことが無い限り大丈夫だ」

「…よかった。なあ、俺たちに出来ることは?」

「ねーよ。待っとくことくらいだ」

「そ、そうか…」

 

どこか嫌なことでも言ったか、上条が少し落ち込んでいる。何もできない事に不甲斐なさを感じているのか。

 

「そう落ち込むなよ、お前魔術師ぶっ飛ばしたんだろ?充分よくやったよ」

「そうかな…なんかありがとな上瀬、お前がいなかったらどうなってたか……、あれ?お前なんで魔術を知ってるんだ?」

「…あ」

 

緊急事態なのでパラレルワールドの知識を思わず喋ってしまった。上条には問題ないが自分が魔術を知っているとなるとアレイスターたちには目をつけられるだろう…

 

「それにお前『空間移動』使ってなかったか?お前って確かよくわからん黒い炎を出すだけじゃなかったっけ?」

 

ここぞとばかりに洞察力の働く上条に白蘭は心の中で舌打ちをする。

 

「あ、ああ…あれは最近能力が進化してな、原石だからかテレポートまで出来るようになったんだよ…、魔術はまあインデックスから聞いた…」

「そうか、よかったじゃねえか、レベル上がるかもな」

 

あの状態でインデックスに聞くなど到底無理なのだが、能力の方へ食いついてくれたようだ。

 

「じゃあ俺は帰るが…もう絡んじまったしな、なんかあったら教えろよ」

「ああ、本当にありがとな」

 

一瞬白蘭の体を黒い炎が覆うと直ぐに消え、白蘭も炎と一緒に消えてしまった。

 

 

 

 

白蘭は家に帰って能力を発動させていた。パラレルワールドの情報共有能力だ。

なぜか能力を発動させると翼が生えて来る。まるでどこかの第2位のようだ。

調べる内容は魔術師達のこと、それとインデックスという少女のこと。

ここによく似た世界、変化が少ししか生じていない世界…とは言っても世界は無限にある。その中から自分が知りたい情報を手に入れることは困難だ。その分集中力も使うし疲労が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間後…

炎と白蘭の純白の翼がとかれ、少し汗を掻いているが白蘭は満足そうな、それと同時にどこか悲しそうな表情をしている。

 

 

「…そういうことか、随分悲しいもんだな……」

 

 

 

 

 

 




話が進まぬ、そして更新速度も進まぬ…
済まぬ…
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