剣技を極めた剣神(仮)   作:葛城 大河

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はい。投稿いたしました。今回は新たな剣技が登場します。

そして今回は一万三千文字という文字数です。マジで疲れた(疲弊


第四話 大抵、ショッピングモールはテロに占拠される

「────はっ‼︎」

 

「────ふっ‼︎」

 

 

あの騒動から丸一日。なんとか丸く収まり? 一日が経過した。まぁ、その時、珠雫に家の事を聞いたのか、真剣な顔で尋ねてきたステラに一輝は笑って説明したりと、色々あった。家の者全員に疎まれる状況など、本来なら笑ってすませられないレベルなのだが、彼にとってはその程度なのだ。疎まれ、蔑まれ、見下される。しかし、その多種多様の感情を向けられても一輝は物ともしない。ここでもし、落ち込んで塞ぎ込んでしまったら、目指す場所に行けないからだ。

 

 

落ち込んでいる暇があるのなら、塞ぎ込んでいる暇があるのなら、その時間を目一杯使って鍛錬に励む。彼には、落ち込む余裕すらない。何故なら黒鉄一輝が目指そうとする場所は、遥かなる高みなのだから。故に、我武者羅に鍛え、練り上げ、鍛錬の限りを尽くす。そして今の自分が居るのだ。強くなったと自覚しても、まだまだ彼等には届いていない。確かに、彼等の剣術はその殆どを覚えたといっても良いだろう。

 

 

しかし、ただそれだけだ。真の意味で、一輝はまだ使いこなせていない。ふと、彼はそんな事を思いながら刀を振るった。それにガギンッ‼︎ と打ち合うステラである。現在、二人はランニングを終えた後、軽い手合わせを行っていた。数十にも及ぶ剣戟。軽い手合わせとは言えない、激しい攻防。Fランク(最弱)Aランク(最強)のぶつかり合い。しかし、終始、苦悶の表情を浮かべているのはステラ・ヴァーミリオンだった。

 

 

全ての斬撃が彼の体の数ミリを通り過ぎる。当たると思っていても、結果は数ミリ単位で外れて空を切るのだ。人知を超えた見切りに、ステラは感嘆の声しかもらせない。そして、最後のステラが放った振り下ろしに、一輝は受け止めて終わりの言葉を投げた。

 

 

「おっと。ステラ、そろそろ辞めよう」

 

「はぁ……はぁ……そうね、イッキ」

 

 

それに了承の言葉を告げて、彼女は自分で用意した水筒を手に取り、口を付けた。一輝もその隣で、発汗(はっかん)した体をタオルで拭う。そんな彼に、水筒の中を飲みながら彼女はチラリと横眼で見た。模擬戦をした時から、分かった。彼は尋常ではない剣の技量を持っていると。

 

 

「そう言えばステラは、学内戦の相手決まった?」

 

「さっき、事務局の人からメールが来たわ」

 

 

もう学内戦で戦う相手がメールで送信されているらしく、ステラもつい先程、送られてきた。彼女の一回戦の対戦相手は三年生で桃谷という人物らしい。その名前に、少し聞き覚えがあった。確か、世にも珍しい固有霊装(デバイス)を使う生徒だったと記憶している。そして、それを伝えようとした時、左手が突き出された。

 

 

「良いのイッキ。あたしは、そういうの前もって知りたい方じゃないから」

 

「そうなのか?」

 

 

知りたくないなら、と口を閉ざす。すると、彼女は知りたくない理由を語った。それにあぁ、と納得の声を一輝は上げた。実戦形式だ。彼女は、将来の事を考えているのだ。必ずしも、知っている伐刀者(ブレイザー)と戦う訳ではない。全く未知の、どんな異能を使うかも分からない相手と戦う事もあるのだ。ステラはこの学内戦に対して、そう考えて戦いに挑むつもりらしい。胸中で凄いなと彼は呟く。

 

 

彼女のように、この学内戦で、そう思っている人間が果たして何人いるのだろうか? いや、恐らくは多くはないだろう。そこまで考えて、思わず一輝は笑ってしまう。それに、ステラが眉を寄せた。

 

 

「むぅ、なによ? あたしなにかおかしな事、言った」

 

「いや別に。ただ、ステラは凄いなと思って。本当に尊敬する」

 

 

自分とは違うと、彼は視線を向けた。一輝には将来の事に眼を向ける暇さえない。今が精一杯だ。詳しく言うなら、高みに登るのに必死過ぎて、将来に向けてなどいない。早く早く、あの至高の領域に至りたい。あと何年か待てば、いずれ至れるのだろう。だが、いずれでは駄目だ。今だ。今すぐに至りたい。

 

 

(はぁ〜、全く。我ながら、馬鹿だよなぁ)

 

 

自身の中にある思いを確認して、ため息を吐く。この世界に生まれてから、自分でも性格が変わったと理解している。しかし、そんな高みに至りたいと思う中で、少し休んだ方が良いかもなと脳裏を過ぎった。確かに自分の肉体は、異常な程に適応能力が高い。だが、休息を取るのも必要だと彼は知っていた。休息か鍛錬かと明日について悩んでいると、一輝は目の前に居るステラの顔が赤い事に気が付いた。

 

 

「如何したステラ? 顔が赤いぞ」

 

「…………う、あぅ」

 

 

いきなり顔が赤くなった彼女に、心配の色が込められた言葉をかける。だが、ステラは顔を俯いたまま動けない。ますます、首を傾げる彼である。まさか、自分の発言でこうなっただろうとは、気付きもしない。すると、俯いていたステラは意を決したように顔を上げると、口を開いた。

 

 

「え、えっとイッキ」

 

「ん? なんだステラ」

 

「き、今日って金曜よね。その明日は休みな訳じゃない?」

 

 

何処か要領を得ない言葉に、一輝は首を傾げる。その時、学園の方からチャイムの音が鳴り響いた。それに早く着替えないと遅刻だと思った一輝は言う。

 

 

「もうそんな時間か。ステラ、急ごう」

 

「待ってっ‼︎」

 

 

寮のある方向に足を向けると、ステラから何処か慌てたような声が届く。それに立ち止まり背後を振り向き彼だ。と、彼女は赤い顔のまま、言い放った。

 

 

「あ、明日は一緒に出掛けない‼︎」

 

 

そう振り絞って告げた瞬間。一輝の懐にある生徒手帳が音を鳴らした。それに手帳を取り出し確認すると、珠雫から明日、ショッピングモールに行きましょうという誘いのメールが来ていた。

 

 

「ステラ。明日は珠雫も来るみたいだ」

 

 

それに手を握り締めるステラだ。そんな彼女の姿を見て、明日は修行なしだなと思う一輝である。

 

 

(あれ? 良く良く考えれば、俺が修行をしない日なんて、初めてじゃないか?)

 

 

如何でも良い話だが、生まれてから殆ど鍛錬に費やして、休みという休みをしなかった彼が、初めて自分から休息を取った日だとここに記そう。如何でも良い話だ。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

翌日。一輝とステラは決めていた集合場所に着ていた。そこにはもう珠雫がおり、もう一人、知らない男が居た。しかし、知らない男よりも、一輝は疲れたため息を吐いた。原因は隣に居るステラと珠雫である。片や笑顔を浮かべ、片やぶすっと嫌そうな顔をする。すると、笑顔を浮かべている珠雫が、口を開いた。

 

 

「本当に驚きました。まさか、ステラ皇女殿下のような方が興味を持たれるなんて。私達、兄妹が好む庶民の娯楽に」

 

 

にこやかに告げられた言葉だが、何処か棘が込められていた。しかも、何故か『皇女殿下』と『庶民』という言葉を強調してだ。続けて口を紡ぐ珠雫。

 

 

「あれ? ステラ皇女殿下。なにやら、気分が優れないようですね。体調が悪いなら、悪い事は言いません。…………帰ったら如何ですか」

 

 

急転直下。最初は笑みを絶やさずに喋っていた珠雫は、突然、表情と眼を変えると、そう告げていた。心なしか、辺りの気温が下がったように感じる。

 

 

(怖い。俺の妹が怖い件について)

 

 

劇的な変化をした妹に、顔を引きつらせて、一輝は空を仰いだ。あぁ、綺麗な青空だなぁと現実逃避をする。そして、こんな事を言われて隣に居る皇女様(ステラ)が黙っている訳がなかった。

 

 

「お生憎様、体調は絶好調よ。それに、あたしのご主人様が一緒に行きたいと誘ってくれたのよ」

 

 

下がった気温が、次に高くなるのを感じた。そしてステラもステラで何故か『ご主人様』の部分を強調している。横に居る、現実逃避していた一輝はステラの言葉に疑問を覚えていた。

 

 

(あれ? 確か、ステラが如何しても同行したいって言ったからだったような)

 

 

目の前で「ふふふふふ」と笑い合いながら、バチバチと視線を激突させる二人に顔を向けて、また重いため息を吐いてしまう。そして気を取り直して、睨み合う二人を横眼に、恐らくは珠雫が連れてきた男性に声をかけた。

 

 

「それであんたは?」

 

「珠雫のルームメイトの有栖院 凪(ありすいん なぎ)よ。アリスって呼んで」

 

「…………アリス」

 

 

女口調で話す有栖院 凪、いやアリスに、まさか男だと勘違いしたのかと、全身を見詰めた。すると彼女? 彼? は、体を抱くようにして、口を開いた。

 

 

「いやぁだ〜。いきなりそんな、ジロジロと。お兄さんたら、エッチ〜」

 

「え⁉︎ ア、イヤ、ゴメンナサイ」

 

 

つい反射的に謝罪の言葉を口にする。やはり、どっから如何みても男だ。これはもしかして、アレなのか? 話には聞いていたが、前世でもそういった人物と会った事がない彼は戸惑った。だが、それでもまだ自分が勘違いしているかも知れない。故に、恐る恐ると聞く一輝である。

 

 

「えっと、アリスは男だよね」

 

「生物学的にはね。だけど安心して、心は乙女よ」

 

「………ア、ハイ」

 

 

なにを安心すれば良いのだろうか。しかし、その返しが面白かったのかアリスは笑った。

 

 

「うふふふ、如何したのお兄さん、固まっちゃって。なんか、可愛い。…………あたしも狙ってみちゃおうかな」

 

「ひっ────⁉︎」

 

 

駄目だ。目の前のこいつは、俺の天敵だと戦慄した。そんな彼女? と一輝の間に珠雫が何時の間にか展開していた『宵時雨(よいしぐれ)』を出して、ジトーとアリスを見ていた。それにアリスは慌てたように告げる。

 

 

「じょ、冗談だから‼︎ 珠雫、それをしまってっ」

 

 

本当に刺しそうな雰囲気を醸し出す珠雫に、遊び過ぎたと冷や汗を流すアリス。一輝も許可もなく固有霊装(デバイス)を展開して校則違反を平然と行う珠雫を止める。幸先が不安だと珠雫を止めながら、彼は思うのだった。そして何度目かのため息を吐いた。

 

 

 

 

あれから、やっと目的の場所に動き始め、モノレールに乗って数十分。彼等、四人はショッピングモールに来ていた。その中、ステラは日本のショッピングモールに来たのは初めてらしく、周りを見渡している。その後ろに手を繋ぐ一輝と珠雫と続くようにアリスが歩いている。そして一輝は、今日の珠雫が一段と綺麗だと気付いて口を開く。

 

 

「今日の珠雫は、随分とおめかししてるな」

 

「はい‼︎ アリスがコーディネートしてくれたんです。………お兄様に女として、見てもらえるように(ボソッ」

 

 

最後になにやら口走っていたが、一輝には聞こえていない。珠雫の言った『アリス』と『コーディネート』の部分に反応して、背後の彼に視線を向けていたからだ。それに気付いたアリスは、笑みを浮かべる。対して一輝は渇いた笑みをもらすしかなかった。すると、前方を歩いていたステラが、こちらに振り向き眼を見開いた。その視線は一輝と珠雫の繋がっている手に向けられている。

 

「ちょ、ちょっと珠雫⁉︎ あんた、なにしてるのよっ」

 

「なにって? 手を繋いでいるのですが」

 

 

なにをそんなに慌てているのか、分からないといった風に珠雫は答えた。すると、彼女は思い出したかのように一輝に顔を向けた。

 

 

「そう言えば、昔はよく手を繋いで遊んでいましたよね。お兄様」

 

「あぁ、そうだな」

 

 

昔はまだ純真無垢だったよなぁ、と今の珠雫を見て思うのは、余りにも昔と変わり過ぎたからだろう。ステラは仲良く話す二人になにも言えなくなる。確かに、兄妹なら手を繋ぐ事は当たり前だろう。反論が出来ず、ぐぬぬと唸っていると、一輝と会話をしていた珠雫が、ステラにしか見えない位置で、鼻で笑った。

 

 

「────っ⁉︎」

 

「うおっ⁉︎ いきなり如何したんだステラ」

 

 

メラメラと炎を噴き出したステラに、一輝は何事かと慌て出す。腹が立つ。物凄く腹が立つが、まだ彼女には冷静さがあったようで、ここがショッピングモールだと思い出して、すぐに鎮静(ちんせい)させた。隣でニコニコと笑う珠雫の顔が、まるで勝ち誇っているように見えて、イラっとする。

 

 

そして珠雫が早く行きましょうと歩き出し、一輝は戸惑いながらも手が繋がっている為、一緒に歩き出した。横を通り過ぎる二人に、プルプルと全身を震わせるステラ。事の成り行きを見ていたアリスは、そんな彼等に眼を閉じて呆れた風に首を振るのだった。

 

 

その後、アリスが調べた当たりの店に行って、クレープを食べたり、美味しいお菓子と可愛い洋服に関してアリスの右に出る者は居ないと言う珠雫に、如何答えたら良いか分からずに苦笑した。しかし、珠雫とアリスの仲の良さに彼は眼を細める。修行をしないで初めての休日だったが、一輝は来て良かったと思った。今日知り合ったアリスも、変な人物であるが、良い奴だと短い時間でも分かった。

 

 

色々と楽しんだ一輝は、現在、アリスと共に男子トイレに居た。水で手を洗い、目の前の鏡にハンカチで手を拭くアリスに感謝を込めて口を開いた。

 

 

「如何やら、珠雫が世話になってるみたいだな」

 

「お互い様よ。あたしも、珠雫には良くしてもらってるもの」

 

「そうか」

 

 

珠雫は繊細で人見知りをする少女だ。成長しても、それは変わらないと一輝は思う。そんな妹が、あぁ言う風に自分以外の相手と親しくしているのは初めて見た。それだけ、心を許していると思って良いだろう。特に異性には。まぁ、心が乙女と語る目の前の彼には関係ないと思うが。話を戻すが、そんな珠雫と仲良くする彼にお礼を告げたかったのだ。一輝はアリスに顔を向けて言った。

 

 

「本当にありがとう。そして、これからも珠雫の友人で居てくれ」

 

「…………ふふ、本当に珠雫の言った通りの人ね」

 

 

心からお礼を言う彼に、少しアリスは眼を見開いた。次いで、小さく笑う。部屋で珠雫が、自慢するように話していた通りの人間だと。強くて、優しい。そしてなによりも、アリスは一輝に顔を向けた。脳裏には部屋で珠雫が紡いだ言葉が過る。なによりも────次元が違う人だと。

 

 

「「…………っ⁉︎」」

 

 

そんな時だった。二人は同時に、こちらに迫る気配に気付いた。何者かが走ってくる。それは客の気配では断じてない。トイレの扉に体を向けて、一輝は如何するかと考える。すると、肩に手を置かれた。置いたのはアリスだ。彼は笑みを浮かべて、右手に短剣を持っていた。黒い短剣は、彼の固有霊装(デバイス)だ。それになにか策があると理解した彼は、無言で頷いた。次の瞬間。扉が開け放たれ、顔を隠した二人の男が入ってきた。

 

 

その中の一人である男が、手に持つアサルトライフルを連射する。ガガガガガガガガッ────‼︎ と笑いながら発砲し続ける男は、仲間の焦ったような静止の声に漸く止まった。

 

 

「おいっ、辞めないか。客が居たら、人質にしろって言われてんだろ」

 

「あ〜、分かった分かった。でもほれ、こうすれば一瞬で誰も居ない事が分かっただろぉ?」

 

 

くくくく、と笑う男が顔を隠している目出し帽を脱いで投げ捨てた。もう一人の仲間に、アサルトライフルによって破壊されたトイレを見せて、愉快気に言う。仲間もそこに誰も居ない(・・・・・)事を確認すると、次に行くぞと言いトイレから出て行った。

 

 

アサルトライフルによって破壊された男子トイレ。電気も壊されて、薄暗くなったそこに、誰も居なくなって数秒後。壁に黒い靄が出現した。その靄から二人の影が現れる。一輝とアリスだ。靄から抜け出た一輝は、脱ぎ捨てられた目出し帽に視線を向けた。

 

 

「…………あいつらは」

 

「すくなくとも、善人じゃなさそうね」

 

 

彼の疑問を後ろに居たアリスが言う。そうだろう。善人がいきなり、トイレに向けてアサルトライフルをぶっ放す筈がない。あの男達が何者なのか考える。余りにも、統率が取れていた。確かにいきなり、一人の男が乱射をしていたが、もう一人の仲間の話を聞く限りではあと一人、率いている者が居る事が分かる。という事を考えると、まだ他にも仲間が居るかもしれない。

 

 

その考えに、アリスも到達したのか言った。

 

 

「ひょっとして、このモール。占拠されたのかも、知れないわね」

 

「…………アリス。早く行こう。ステラと珠雫が心配だ」

 

 

最悪の答えに、一輝は冷静に答える。本来ならば、焦る所だろう。しかし、焦って冷静を欠く事は、大事な時に一番やってはいけない行為だ。彼は自身の体が戦闘状態に移行するのを感じた。そういう鍛錬を積んだのだ。戦闘中に体調を崩すなどあり得ない。常に戦闘中は、ベストコンディションでなければいけない。

 

 

(これは、予想以上ね)

 

 

その変化に近くに居たアリスは気付いた。気付いて、ツゥと頬に冷や汗を流す。話には聞いていた。しかし、聞くのと見るのとでは、決定的な違いが存在する。

 

 

「アリス。まずは、敵の目的を調べよう。取り敢えず警備員室に行って状況の確認だ。テロリスト達に気付かれないように移動したい。アリスなら、出来るか?」

 

「えぇ、それならお安い御用よ。あたしの力は、隠密にも使えるからね」

 

 

そう言って漆黒の短剣を見せる。『黒き隠者(ダークネスハーミット)』。それが、彼の固有霊装(デバイス)の名前である。その力は影を操る力。それを用いれば、影から影に移動する事が可能となる。正しく隠密に適した能力と言えるだろう。アリスは暗くなった事により出来た影を、己の短剣で切り取った。

 

 

「行きましょう」

 

「あぁ」

 

 

新たに出来た黒い靄に、アリスが飛び込む。それに続く形で、一輝も入って行った。早く助けたい気持ちを、なんとか抑え込んで、冷静に対処する為に。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「はい。そうですか。状況はもう伝わって」

 

『あぁ。逃げ出した客が通報した』

 

 

警備員室。アリスは倒れている警備員に近付き、脈があるのかを確認していた。少し距離を置いて一輝は、『破軍学園』に居る理事長である黒乃に電話していた。如何やら、ショッピングモールの状況が分かっているらしい。それを聞いた後、一輝は尋ねた。

 

 

「犯人は何者なんですか?」

 

伐刀者(ブレイザー)を含む、犯罪者グループのようだ。莫大な金を要求してる』

 

「莫大な金って。はぁ、もっと他に割の良いやり方があっただろ」

 

 

呆れたため息を漏らし、一輝は言った。それに黒乃は経験上なのか答えた。

 

 

『あぁいう連中は、金以上に好きなのだよ。人を恐怖に陥れ、支配するのがな』

 

「…………とんだ、クズ野郎達ですね」

 

『同感だな。っと、警察からの応援要請が来ている。お前達、四人の学外における固有霊装(デバイス)使用を、理事長権限で認めよう』

 

「ありがとうございます。これで、心置きなくやれる」

 

 

やり易くなった事に礼を言う。すると、黒乃が一輝に向けて告げた。

 

 

『…………くれぐれも、やり過ぎるなよ(・・・・・・・)

 

「善処します」

 

 

この事件の結末が分かっているような言葉に、一輝は苦笑してから告げて電話を切った。

 

 

 

 

 

ショッピングモールの中心に位置する場所。そこに、女子供が集められていた。珠雫とステラもその中に居た。目立たないように、身を隠してテロリスト達に視線を向ける。この中に伐刀者(ブレイザー)が居る事を悟らせてはいけない。そしてステラはテレビに出る程の人物。よりいっそうに、身を隠していた。すると、隣に居た珠雫が静かに耳打ちした。

 

 

「私に考えがあります。時間が必要なので、絶対に気付かれないようにして下さい」

 

「分かったわ」

 

 

気付かれれば、全てがご破算になってしまう。チャンスは一度きりだと、言外に珠雫は言った。と、そんな時だ。テロリスト達が居る方から女性の声が響いた。二人はそちらに視線を向ける。そこには、テロリストの一人にしがみ付く女性がなにやら叫んでいた。

 

 

「お、お願いしますっ。子供だけは、如何か‼︎」

 

 

それは子を思う親の頼みだった。だが、親の願いをその男、唯一、目出し帽を被っていない男が、(わずら)わしそうにして頭を殴り飛ばした。

 

 

「うるせぇなっ‼︎」

 

「きゃぁぁぁぁッ⁉︎」

 

 

ガンッ‼︎ と殴り飛ばされた女性は地面を転がる。すると、彼女の子供が見ていたのか、涙を浮かべて、手に持つアイスを男の顔に投げ付けると向かっていく。

 

 

「お母さんを虐めるなぁ‼︎」

 

「こぉの、クソガキがぁッ」

 

 

イラついた男は、思いっきり子供の腹部に蹴りを入れた。それに子供は地面を転がり動かなくなる。死んではいないだろうが、気絶したらしい。だが、それだけでは男のイライラは収まらなかった。青筋を額に浮かべると、子供にアサルトライフルの銃口を向けた。指を引くだけで、子供程度、一瞬にして蹂躙する事が容易い武器だ。

 

 

「行儀の悪いガキにァ、仕置きが必要だよなぁ」

 

 

母親は男がなにをするのかを理解して、あらん限りに叫んだ。それを見ていた珠雫は、隣で動く気配を感じてため息を吐く。だがまぁ、仕方がない。放っておけば、あの子供は確実に死んでしまうのだから。だから、出来るだけ注意を向けて下さいよと視線を投げると、ステラが無言で頷いた。と、同時に移動する。子供を助ける為に。

 

 

「おらぁ‼︎ 死ねぇぇぇぇぇぇぇっ」

 

 

躊躇なく引き金が引かれ、一発でも死に追いやる銃弾の嵐が子供に襲いかかる。瞬間────何処からともなく現れた炎の竜に、全ての銃弾が呑み込まれた。

 

 

「な、なにっ⁉︎」

 

 

突然の炎に驚愕する男は、顔を歪めた。目の前に一人の少女が、子供を守るように立って現れる。周囲には火の粉が散っており、一目見ただけで一般人ではない事が、容易に理解出来た。怒りを込められた少女の眼光に、男は少し怯みながらもアサルトライフルを構えて乱射した。

 

 

「くそぉ、伐刀者(ブレイザー)かっ‼︎」

 

 

放たれる銃弾の数々は、しかし、少女の体に当たるといとも容易く溶解して、蒸発した。『妃竜の羽衣(エンプレスドレス)』。摂氏数千度の炎をドレスとして纏う、この力の前では銃弾が肉体に届く前には、完全に消え去っている。銃が効かないと理解した筈なのに、それでも尚、撃ち続ける男に諦めろと少女────ステラ・ヴァーミリオンが言った。

 

 

「無駄よ。あたしの『妃竜の羽衣(エンプレスドレス)』には効かない」

 

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ」

 

「あんた達と戦うつもりはないわ。親玉と交渉させなさい」

 

 

迫り来る銃弾を蒸発させながら、ステラはゆっくりと歩く。彼女の発言に、嘲笑の表情を浮かべて男は撃ち続けた。そんな時だった。奥の方から、ローブを着てフードをした男が乱射し続ける男に言った。

 

 

「銃を下ろせヤキン」

 

「────っ」

 

 

その言葉通りにヤキンと言われた男は、撃つのを辞めた。ローブの男がカツカツと床を鳴らしながら近付く。ステラは周りに居るテロリスト達の反応を見て、こいつが親玉だと理解した。そして男は、ある程度まで近付くと両手を広げた。

 

 

「これはこれは、ヴァーミリオン皇国の第二皇女ステラ様。御目にかかれて光栄です」

 

 

一つ一つの動作が胡散臭い男に、ステラは聞いた。

 

 

「あなたが親玉で、間違いないわね」

 

「いかにも、名をビショウと申します。お見知り置きを」

 

 

フードを少し上げて、軽薄な笑みを向けるビショウ。名乗りを上げた後、ヤキンに声を荒げる。

 

 

「おい、ヤキン‼︎ テメェ、なにやってんだ。人質には手ェ出すなって言ったよなぁ」

 

「す、すいません。で、でもあのガキが俺にアイスを」

 

 

ビショウに告げられた言葉に、言い訳をするヤキン。その言い訳にビショウは視線を鋭くさせた。

 

 

「あぁん⁉︎ たかが、そんな事でガタガタ…………ふん、いやそれは災難だったなぁヤキン」

 

 

だが、途中で面白い事を思い付いたのか軽薄な笑みを浮かべて、ヤキンに近付き肩を叩く。いきなりの事に、ステラは訝しんだ。そしてビショウは、近くに居る子供の母親に顔を向けた。

 

 

「躾のなってねぇガキってのは、つまる所、親の責任だよなぁヤキン」

 

「まさか…………っ⁉︎」

 

 

懐から銃を取り出して、母親の頭に構えたビショウの次の行動に、ステラは理解した。

 

 

「罪には罰を、罰には赦しを。それが、俺のモットウでしてねぇ。この女は子供を躾ねぇという罪を犯した。命を持って罪を贖え」

 

「ッ‼︎ 傅きなさいっ。『妃竜の罪剣(レーヴァテイン)』‼︎」

 

 

このままではいけないと、ステラは己の固有霊装(デバイス)を展開する。炎を纏った大剣をその手に、ビショウに飛び上がり、彼女は振り下ろした。

 

 

「…………ふん」

 

(しまったっ⁉︎ 誘われたっ)

 

 

そしてそれこそが、ビショウの狙いだった。まんまと、誘いに乗ってしまったステラは、しかし、このままビショウの策を力で押し切る事に決めて、全力で大剣を叩き付けた。だが、その一撃がビショウが最も望んでいた一撃だった。彼は振り下ろされた大剣に、指輪が五指に嵌められている左手を突き出して、呟いた。

 

 

「────『大法官の指輪(ジャッジメントリング)』」

 

 

瞬間。左手に一冊の本が出現して、ステラの大剣を受け止めた。いや、力を奪った。ステラは眼を見開いた、自身の大剣を受け止めた本を見詰める。

 

 

「強い。だが、悲しいかな。世界の広さと、怖さを知らない‼︎」

 

 

ビショウは叫ぶと同時に、受け止めたまま、右拳をステラの腹部に叩き込んだ。ドンッッッ‼︎ と、彼女の腹部に拳がめり込み火の粉が舞った。

 

 

「────かはっ⁉︎」

 

 

全身に奔る衝撃。余りにも強い一撃に、ステラは数メートル近い距離を吹き飛ばされた。

 

 

「これが俺の固有霊装(デバイス)。『大法官の指輪(ジャッジメントリング)』でさぁ。………その特性は罪と罰。左は俺に対する、あらゆる危害を罪として吸収し、右はその力を罰として相手に放出する」

 

 

自らの力を説明するビショウに、まだ痛みを覚える体を起こす。つまり、ステラは自分の全力を喰らったという事だ。彼女の言葉に笑い声を上げる。

 

 

「しかし、流石皇女様。下々の者の為に、身を呈するとは。その勇気に敬意を表して、こいつらの命を救う提案を致しましょう」

 

 

ビショウが告げた提案。それは全裸になって土下座で謝るというものだった。それにステラは、嫌悪感を含めた表情を浮かべた。だが、そうしなければ、イライラした彼等がなにをするのか分からない。ステラはその提案に、了承した。

 

 

その光景を、一輝とアリスが気配を殺して上の階で見ていた。胸糞悪い光景だが、冷静に隙を伺う。もしも、考えなしに動けば、人質に危害が及んでしまう。だから、待つしかない。人質の中で、静かに魔力制御を行う妹を。

 

 

(……………珠雫)

 

 

自分も魔力の制御を鍛えていたから分かる。珠雫の魔力制御は一流だと。故に、彼は信じる事が出来た。自分の妹なら、人質をなんとかしてくれると。

 

 

「アリス。珠雫が、人質をなんとかしたら行くぞ」

 

「えぇ、分かってるわ」

 

 

同じように気配を殺すアリスに、声をかける。自分達は待つしかない。決定的なチャンスが来る瞬間を。

 

 

ステラはゆっくりとスカートを外して、服を脱ぎ始める。周りのテロリスト達は下卑た笑みを浮かべて、事の成り行きを見ていた。遂に下着だけとなったステラに、ビショウは笑う。

 

 

「まだ脱ぐもんがあるぜぇ‼︎」

 

「くっ…………」

 

 

悔し気に呻くステラは、下着に手を付けた瞬間だった。人質の中で神経を集中させた珠雫が眼を見開きソレを解き放った。

 

 

「……………『障波水蓮(しょうはすいれん)』‼︎」

 

 

人質を囲むように巨大な水の壁が展開される。突然、なにもない所に現れた大量の水の出現にテロリスト達が驚きの声を上げた。

 

 

「ちっ、まだ伐刀者(ブレイザー)が居たのか⁉︎ こうなりゃ、全員蜂の巣だ。撃てぇっ」

 

 

舌打ちを一つして、指示を下す。すると、テロリスト達は水の壁に向かって銃を放ち続けた。しかし、水の壁は分厚く貫く事が出来ない。水壁に囲まれた中で、珠雫は静かに呟く。この近くに、絶対に居ると信じて。

 

 

「あとはお願いします。お兄様」

 

 

上の階に居た一輝は、この決定的なチャンスを(のが)す筈がない。『陰鉄』を手に出現させて、立ち上がった。まるで、自分の居場所を知らせるように。ビショウが一輝の姿に気付き、命令を下す。

 

 

「上の奴も撃ち殺せぇ」

 

 

複数人の男達が一輝に銃を向けて撃ち放つ。しかし、彼に恐怖の色はない。銃弾の嵐が一輝めがけて飛んでいく。音速と同等の速度で迫る銃弾を、彼は首を傾げ、体をひねり、その全てを視界に捉えて避け続けた。この程度で剣士が倒せると思っているなら、笑い話にもならない。この程度の銃弾の嵐など、一輝が憧れていた者達にとって児戯に等しい。

 

 

そして身を投げるように、彼は躊躇なく飛び降りた。迫る銃弾を『陰鉄』で斬り、壁を走る。壁を蹴る度に、一輝の速度が増して行く。残像を残す程の速度でもって、銃弾を躱し続けて地上に迫る。親玉はもう分かっている。その力も。左手で受け止められれば、攻撃は無効化される。

 

 

ならば、体が付いて行かない程の一撃を与えれば良い。足に力を入れて、壁を蹴り砕いた。ドンッ‼︎ さっきまで足を付けていた壁が崩壊する。狙うは左手。彼は右手で『陰鉄』の柄頭を持ち、(みね)に軽く左手を添える形にする。ステラは一瞬、その構えが『燕返し』と勘違いしたが、すぐに別物だと理解した。

 

 

そして漸く肉薄してきた一輝に気付いたのか、急いで左手を突き出そうとするが、行動の全てが遅かった。

 

 

「……………はぁっ‼︎」

 

 

一輝はビショウの左手に、その斜め上から突き下ろす。一輝の突きは、ビショウの左手を穿ち、しかし、それだけでは止まらず地面ごと、左手を縫い付ける。

 

 

「ぐがぁッ────⁉︎」

 

 

余りの激痛に、ビショウはただただ絶叫する。だが、刀で腕ごと縫い付けられた所為で動く事が出来ない。

 

 

────『牙突・弐式』

 

 

それが一輝が放った突き技の名前。余りの突きの威力に、『陰鉄』を中心に蜘蛛の巣状の亀裂が出来上がっている。

 

 

「ぐぅぅぅぅッ⁉︎ おい、テメェ等‼︎ このガキを早く退かせっ」

 

 

左手が穿たれたまま、喚き散らし仲間に指示を出す。だが、その命令を実行する者など居なかった。ビショウは眼を見開き、驚愕する。仲間達が一人も残さず、倒されていたのだから。仲間の近くには、下着姿のステラが立っている。

 

 

すると、影からアリスが現れて、一輝に向けて言った。

 

 

「あらぁ、あたしの出番がなかったわね」

 

「そんな事ないぞアリス。お前の能力があったから、気付かれずにチャンスを待てたんだ」

 

 

肩を竦める彼に、ちゃんと力になったと言う一輝。そして改めて、人質とかの無事を確認すると安堵の息を吐いたと共に、ステラから視線を逸らした。

 

 

「ステラ。その服を着てくれないか?」

 

「ふぇっ⁉︎」

 

 

一輝の発言に、自分の状態を思い出して、急いで服を着る。そこに珠雫が歩いてくる。

 

 

「全く、軽率にも程があります。気付かれたら如何するんですか?」

 

 

文句を言ってくる少女に、眉を寄せるステラだが、次の言葉に呆気に取られた。

 

 

「でも、立派な行動だったと思います」

 

「…………え? あ、そっちこそ、皆を守ってくれたじゃない」

 

 

予想だにしなかった珠雫の言葉に、照れながらステラも水壁で人質を守った事に対して褒める。少しは仲良くなったのかな、と一輝は苦笑した。だが、如何やらまだ終わりではなかった。彼等の耳朶(じだ)に悲鳴が響いた。そちらに視線を向ける。そこには、人質の中から女性に銃を突き付けていた女が居た。恐らく、人質の中に最初から紛れ込んでいたのだ。

 

 

(ちっ、まさか人質の中に居たなんてな。如何するか)

 

 

銃を突き付ける女との距離を目測で測る。凡そ六、七メートルといった所か。ならば、行ける。眼を瞑り、ゆっくりと息を吐く。全身をリラックスさせる。自分ならばあの女の反応速度を完全に上回り、なにもさせずに無力化する事が出来る。今から使うのは剣技ではない。いや、剣技には必要不可欠なものか。それは一歩の踏み込み。視認をする事すら不可能な、移動法。

 

 

己の記憶にある、師匠達の歩法の全てを組み合わせて作り上げた唯一、自分だけが持つオリジナルだ。この移動法には、名称がない。単純に彼は『歩法』と名付けている。一度、似たような技をステラは見ている。あの模擬戦の時に使った移動技こそが、その一端。あの元世界ランキング三位の黒乃ですら、見る事が叶わないと言わしめた技。

 

 

それを解き放とうとして、だが、次の瞬間。一輝は『歩法』を使うのは辞めた。その理由がすぐに分かる。彼の耳には聞こえていた。風を切る矢の音が。

 

 

「射抜け。『朧月(おぼろづき)』」

 

 

一輝達の間を閃光が通り過ぎる。ソレは人質を取っている女にぶつかり、容易く意識を奪った。突然の出来事にステラは呆然としていた。なにせ、全くといっていい程に気配がしなかったのだから。

 

 

「今の何処からっ⁉︎」

 

 

閃光が来た方向に視線を向けるステラ。一輝もまた、鋭い眼光を向けていた。一輝ですら、気配を感じ取る事が出来ない人物など、知る限りでは一人しかいない。そして、その人物は姿を現した。心の中で、面倒な奴に会っちまったと一輝はウンザリする。

 

 

「人の手柄を横取りするのは、僕の主義に反するんだけどね」

 

「あたしが、気配を感じ取れなかったっ」

 

 

そんな馬鹿なと呟くアリスに一輝が一瞥する。確かに、アリスには特筆すべき気配察知能力がある事が分かった。だが、目の前のこの男には、それが意味をなさない。それこそが、こいつの力なのだから。

 

 

「…………桐原(きりはら)

 

「久しぶりだねぇ。黒鉄一輝君。君、まだ学園に居たんだぁ」

 

 

嘲笑が込められた笑顔を向ける男の名前は、桐原 静矢(きりはら しずや)。去年の七星剣舞祭に出場した代表の一人であるCランク騎士だ。

 

 

そうして、ショッピングモールのテロは幕を閉じ、テロリスト達は外に居る警察に引き渡す事で全てが終わった。黒鉄一輝の第一試合の相手が桐原 静矢だと決まったと共に。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回出た剣技

・牙突・弍式
登場作品:るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
使用人物:斎藤 一(さいとう はじめ)
技説明:通常の突きを極限まで鍛え、昇華させた技。突きを出しやすいように、刀の切っ先を相手に向けて、峰に手を添える形の構えを特徴する。この突きの事を牙突と言われ、その他に壱式、弍式、参式、零式が存在する。今回、黒鉄一輝が使用したのは牙突・弍式だ。まだ他の牙突を出してはいないが、「正真正銘の牙突」と呼ばれ、通常の構えより少し柄尻を持ち上げたような状態から突進、斜め上から突き下ろす。その威力は絶大で、岩すらも容易く粉砕する。一輝はそれを上空から放った。


因みに今の一輝の技量は、記憶にある彼等となんら変わりません。だが、一輝自身が、尊敬する彼等はその程度ではないと思っているが故に気付いていない。ようは、こいつ一生追い抜く事が出来ない最強の彼等を想像しています。…………何処まで強くなるんですかねぇこいつ(白眼

そして、やっと静矢君(笑)が登場しました。それでは、次回もよろしくお願いします‼︎




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