7月20日
信濃・
川中島の北西にある戸隠連峰は、昔から伝承などが残っている有名な寺社が多い。
今回の戦いを呼び起こした善光寺もその1つだが、ある神社は中央の2人の男を熱中させた物がある。
「おおっ! 霊気に満ち満ちておる!!」
その内の片方が 家の1つで鬼の十河一存の義父である九条稙通であり、もう片方が果たせなかった本拠地参拝を果たしていた。
年を感じさせぬ健脚っぷりで山をセカセカとのぼり、あっという間に稙通は飯綱山中腹の神社に達する。
「駄目かの?」
『駄目です』
稙通の目的地はその社の更に上の
見るからに落ち込んだ稙通だが、程なくして回復し、気合をいれる。
「愛宕山で五穀を断ち、山菜、木の実を食して千日の間、祈念を凝らしてきた。その真髄を果たす時」
大和・葛城山麓の葛上郡一帯を領有していた高賀茂氏の出身と言われる
この時代なら多くの者達に迎えが来る頃の年の老人の、一世一代の事が始まった。
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7月20日
美濃・不破郡 菩提山城
「むっ?」
「どうかしましたか?」
「いや、強力な気の流れがっ!?」
「きゃっ!?」
「……実体化するほどの気の流れ、だと?」
「な、何があったのでしょう?」ぶるぶる
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7月20日 夜
信濃・水内郡 善光寺門前町の宿
土岐 頼次
「軽捷俊敏な木登りや岩登りなどの身のこなし、山中のあらゆる物と同化する力、あるいは若干の飛翔力、それに山気と融合する超能力、天文、星占、透視、合気道等々……ですか」
「それで九条殿が得れたのが……」
「4……2間弱ほどの透視能力」
「本当に少しは得れてたんだな」
晩御飯を食べた後、私は重存ちゃんと一緒の部屋で、今日の事を話していた。
飯綱山の領主さんが修験道にはまり、地元で自分の流派を作った。やがて、それは元々地元にいた妖怪である管狐の呪術とも重なり、実体を持ってこの世界に広まる。
それを聞き付けた京・愛宕山のインド出身の元鬼神女・ダキニ天を敬っていた愛宕の法の人がやって来て、それらは融合する事になる。
で、やがて『飯綱の法』として、戦国時代の京に逆輸入され、それに九条さんもはまり、少しだけその術を獲得出来た。
「だけど、よりにもよって透視能力なのよね」
「ええ。京で透視しようとしたら……」
「あらぬ疑いをかけられて追放もしくは処罰ね。だから、お祖父様のあの微妙な喜びようだったしねえ」
今の九条さん? 彼なら、真田の人達に守られながら意気消沈してる頃でしょう。
「さて、どうしますか?」
「頼次なら考え付いてるでしょ?」
「はて?」
さあて、何の事でしょうか?
「一応、御館様には頼次が対処法を考えてますって送ってるからな」
……イラッと来ました。
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7月22日 善光寺出発
7月28日 諏訪神社参拝
7月30日 伊那郡飯田城訪問
8月2日 天竜川下り
8月3日 三河・設楽郡長篠城訪問
8月5日 伊良湖水道渡る
8月7日 神宮参拝
8月8日 武田晴信・長尾景虎・朝倉義景の連名での仲介による足利義輝と三好長慶の間での和睦成立
8月10日 土岐頼次、観音寺城で和睦締結を主宰する
8月11日 上洛。九条稙通、姫巫女と会談する
8月12日 姫巫女より九条稙通に休息を言い渡し、彼もそれに応じる
8月14日 稙通、長慶への挨拶後、和泉・日根郡の日根野荘に到着。十河一存の協力の下で、祖父・政基に倣った直接統治を始める