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ちょっとだけ過去の話
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「次、大藤剛スカウト」
「はい、私はこの選手を推薦したいと思います」
「桜木浩二。22歳、ペパミント大学所属。
右投げ右打ちの投手です」
「日本の高校時代では2年に地区8強。
荒削りではありましたがスピードはその時点で140キロを記録しました」
「しかし大会終了後、肩を故障。
1年間のリハビリを行い、卒業間際に渡米し手術。
彼の資質は留学先のペパミント大学にて大きく開花しました」
「下半身が非常に強く、140キロ中盤を維持したまま完投出来るスタミナを持っています。
コントロールも若干バラつきはありますが、いわゆる速球派投手としては問題のない程度かと」
「ふむ、実に面白いな。他球団はどう判断している?」
「高校時代にリストアップはされていた為、名前程度はスカウトは知っているでしょう。
しかし甲子園出場経験はない為―渡米してまで見に行く同業はいなかったと思います。
私も桑井氏の紹介で知り合ったのがきっかけなので」
「資料には彼の同僚が同じチームでのプレーを望んでいるとあるが」
「ロビン・アレイスキー。通称ロビー。
米大学球界を代表するセカンドです。小柄ですが素晴らしいスピードと巧みなバットコントロールを持っています。
まだ若く、これからの成長も期待出来ます。桜木とは自他共に認める親友であるとのこと」
「ふむ・・・」
「後これは瑣末な問題ですが」
「何だね」
「既に既婚者で、子供がいます」
「・・・は?」
「もう1人出産間近とのことで、おめでたいことだと思います」
「ファッ!?」
東京シャイアンズ スカウト会議 議事録より