いないかな?
あまり話すこともないので本編どうぞ……
「遅刻だー!」
しまった。新しいクラスのことを徹夜で考えていたら、寝過ごしてしまった。
「あれ、うちの制服?」
色の薄い髪をショートカットにした、ボーイッシュな女の子が走っていた。
彼女も遅刻なのかな? そんなことを思っていると、交差点に差し掛かった。信号は青――いくら僕がバカだといっても常識くらいはある、進めの合図だ。車は止まっているはずなんだけど、トラックが女の子の方へ向かって走っている。
「あぶない!」
僕はありったけの声で叫び手を大きく振った――止まらない。居眠り運転かもしれない。このままじゃ女の子があぶない。
考えるよりも先に体が動いていた。トンと女の子を押す、これであとは僕が逃げたらいいんだけど……
文月学園五百メートル手前ある女子生徒の声が谺した。
目を覚ますと見慣れない天井があった。あれ?確か僕はトラックにはねられて、そこで頭に鋭い痛みが走った。あの女の子は無事だろうか……。トラックの運転手はどうなったんだろうか……。容量の良くない頭で精一杯考えてみたけど
「なにもわからないや……」
病室に一人少年の声が響く、それから少したって鉄人――もとい西村先生が慌てて病室に入ってきた。
「吉井! 目が覚めたんだな! 大丈夫か?」
大丈夫なわけがないんだけど、いつもと違って大慌ての鉄人がすこしおかしくて、大丈夫です。とだけ答えた。
それから鉄人はいろいろなことを話してくれた。三週間ずっと昏睡状態にあったこととか、僕がFクラスだったこと、そして雄二が僕が帰ってくるまでに教室を良くしようとAクラスへ試験召喚戦争を仕掛け惜しくも敗れたこと。奇跡的に外傷も少なく助かったということ。
「それで、あの、女の子を助けた? と思うんですけど、どうなりましたか?」
一番気になっているのはそこだった。
「それなんだがな吉井、今そこまで来ているんだ。お前がいいなら会って謝りたいらしいんだがどうだ?」
「謝るもなにも、あの子は悪くないですし、もともと車が信号無視して突っ込んでこなかったらこんなことにもなってませんしね」
「まあ、一応会ってくれんか?」
別に謝る必要も感じなかったが、断る理由がなかったのと、僕自身話がしてみたいと思っていたから、僕は一度だけコクンと頷いた。
じゃあ少し待っててくれと鉄人に言われ、ぼうっと窓の外を眺めていると、扉が勢いよく開き、女の子が僕の方へ泣きながらダイブしてきた。
「全身の骨があぁぁぁ!」
もう一度言っておこう。
「全身の骨があぁぁぁ!」
そこで僕の意識は途絶えた。鉄人の野郎なにが大丈夫だっただ! 全身の骨が砕けるように痛いじゃないか! 外傷がなかった? 嘘だね! これなら美波に技をかけられるほうがまだ、ましだよ。
僕が再び目を覚ますと、申し訳なさそうに先ほどの女の子が椅子に掛けていた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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※いまさらなんですが、作者はバカテスをあまり読んだことがありません。なので口調とか違ったらどんどん教えてください!