モンスターハンター・オンライン-Monster Hunter Online-   作:セイイ

3 / 3
続きです。


第二話 切り裂く少年

________________________________

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・助かった」

 

俺たちはモンスターが泳ぎ回っている湖をなんとか泳ぎきり、近くの古代遺跡で休憩をしていた。

まさかのクシャルダオラの乱入で、少し焦ったがなんとか逃げ切れた。

 

「一時はどうなるかと思ったよ・・・」

 

緊張から解放されユウキはその場に座り息を整える。

 

「すまんな、どうしても捕食は避けたかった・・・」

 

俺はユウキに頭をさげる。

いきなり竜巻に飛び込ませたんだ。相当びっくりしたに違いない。

 

「いいよ、ありがとう私を守ってくれて!」

 

彼女は俺に笑顔を向ける

 

「・・・・・!」

 

密かにドッキっとした。

 

落ち着け23歳童貞・・・まだ焦る時では無い、俺は狩り人・・・平常心だ!平常心を保て!。

 

それはさておき、俺はたどり着いた遺跡について少し気になっていた。

マップを確認するとここはマップにのっていなかった、もしかした秘境の可能性がある。

 

秘境とは、マップには載っていないエリアのことであり、採掘場所ではレアな素材が超高確率で採掘ができる。

これはラッキーだと思いあたりを捜索する。

 

ユウキも俺のあと追う。

周りは崩れた高い石の壁にがあちらこちらに転がっていた。

中には40mを超える物もあった。

 

こんなフィールドがあったのか・・・。

 

特にモンスターはいない。誰もいないフィールドでユウキはある物を見つける。

 

「あれは・・・」

 

ユウキの視線の先を見ると目の前には巨大な門があった、しかし入り口は固く閉まっており

先に進めは進めなかった。

 

俺はどうにか開かないか調べるため門を触る。

 

するとシステムメッセージが出た。

 

そこには『HR8以上ではありません』という文字

HR8以上は上位レベル・・・そうかこの街が上位ハンターの街

 

「フォレストシティ・・・そうかここが」

 

『フォレストシティ』上位ハンター専門の街で、上位クエストを受注できる他

上位モンスターが出現する新フィールドもこの先に存在する。

 

「入れないね・・・」

 

「あぁ、ここは上位ハンターしかいけない領域だ」

 

俺は背の高い木に登りボウガンのスコープで門の内側の街を見る

 

木々がと並行して建物が並ぶ、まさしく『フォレストタウン』だ

しかし人は一人もいない、それも当然か。

 

 

 

街を観察していると、湖広場に、ひとりの『女性』の姿を確認する。

顔はよく見えなかったが、服装は白く美しい・・・まさか上位ハンターか・・・いや違う。

 

「・・・・・ん?」

 

拡大しようとするがなぜスコープが覗けなくなる、目の前には『エラー』というメッセージ

 

「ん?どうしたの?」

 

「いや・・・何でもない」

 

なぜ、あそこに女の人が・・・・。

このMHO内で上位ハンターなった人はまだいない・・・上位ハンターになることができる上位解放モンスターは確かに出現しているが誰も狩猟していないはず・・・

 

「ナルガ狩りそこなっちゃし、どうするハイス!!」

 

木の下からユウキが叫ぶ

 

「どっちにしろクエスト指定領域から外れたからクエストリタイア扱いだ・・・」

 

「えぇー 素材欲しかったのに・・・」

 

「でも、ある程度ダメージを与えることができた、いままでのMHシリーズと違って 個体が同じであればダメージはリセットされない、もう一回アタックすれば勝てるはずだ。」

 

「え・・・そうなのか!?」

 

「どうする俺はもう一回アタックをかける・・・」

 

俺はアイテムポーチを確認し残弾を数える。

 

「あ・・・えっと・・・僕をそろそろログアウトしないと・・・」

 

とユウキは残念そうに答える。

そうか、気がつけば時刻は22:00 一般の人なら寝る時間だ。

 

「・・・・そうか、わかったお疲れさん」

 

俺は木を下り、もう一度樹海に向かう準備をする。

そろそろクシャルもエリア移動しているだろう。

 

「なんかごめん」

 

「いい、俺一人で狩る」

 

ひとりで狩るのは慣れている。

 

「・・・あ、そうだフレンド登録してくれる?また貴方とパーティー組みたいし」

 

その言葉に俺の脳内に電撃が走る。

な・・・ふ・ふふフレンド登録なんて・・・いつぶりだろう。

 

「・・・え・・あぁ構わない」

 

すこし動揺する。まさか少女とフレンド登録数とは。

「ありがとう、じゃあ」

 

俺はメッセージウインドウでユウキのユレンド登録を承認する。

 

「ありがとう!またね!お疲れ様でした。」

 

そういうと、ユウキはログアウトした。

 

________________________

 

ユウキと別れてから数分、俺は樹海に向かっていた。木々がだんだん

お生い茂り、そろそろ樹海エリアの入り口に着くというところでひとりの少年ハンターを目撃する。

 

しかも樹海というそこそこ難易度の高いモンスターが出るエリアを、チャーンシリーズとハンターナイフ

という初期装備で行くとは、なんとも無謀というかバカというか・・・。

 

「おい、そこのルーキー」

 

俺は少年ハンターを呼び止める

 

「あ・・・はい!」

 

「誰が知らんがそこのルーキーその装備で樹海に行くなんて無謀だぞ?・・・」

 

「すいません・・・道に迷っちゃって・・・」

 

「道に?とんだ方向音痴だな・・・」

 

「あははは・・・」

 

俺は少年を追い越し、そのまま先に進む。

 

「ちょっと待ってくれ!・・・あの、よかったら・・・街まで案内してくれませんか?」

 

街?マップを持っていないのか・・・マップも持たずフリーフィールドに出るとは。

本当の馬鹿だ、迷うのも当然か。

 

「街までかなり遠い、村だったら案内するが?」

 

普通はBC(ベースキャンプ)に止めてある飛行船もしくは船で街に戻るのだが、

ここからだとBCより村の方が近かった。

 

「あ・・あぁ頼む。」

 

一番近くの村は『オッサ村』樹海を越えた先にある。

ナルガ調査のついでにこのルーキーを送り届けてからやるか。

 

「ついてこい」

 

俺は少年を連れ樹海に入る。

それとともに俺は千里眼を発動させマップを確認する。

ナルガ反応はない・・・もしかしたら逃げられたのか。

 

「はぁ・・・」

 

「あの・・・どうしたんですか?」

 

「タメ口でいい・・・獲物を逃がしてな・・・」

 

「あぁ・・・それは残念だったな」

 

しかし急にナルガの気配がマップに現れる。

 

 

「隠れろ・・・」

 

「え・・・な・・うわ!?」

 

俺は少年の胸ぐらを掴み背の高い芝生に隠れる。

すかさずヘビィボウガンを出し、スコープでナルガを観察する。

 

羽が破壊されている。俺が戦ったあの個体だ。

 

「ナルガクルガ・・・そうかここが」

 

周りを見渡す。そこは雑魚モンスター等小型モンスターは存在せず、ナルガは近くに落ちている

モンスターの死体を捕食していた、どうやらここはモンスターがスタミナを回復するエリアだったらしい。

千里眼に反応はなかったのはいささかきになるが今は目の前の敵に集中しよう。

 

「あれが・・・モンスター・・・」

 

「おい、ルーキーお前は先に村に行け・・・ってどこへ!!」

 

俺は目を疑った、少年はなぜか草むらから飛び出て、ナルガクルガに一直線で向かっていった。

まさかの行動に俺は驚きを隠せなかった。

 

「バカかか・・・あの装備で狩れるモンスターじゃないぞ!!」

 

案の定ナルガは少年に気がつき、咆哮をする。

少年はあまりの音に耳をふさぐ。

 

「っく!!」

 

「逃げろ!!!」

 

通常弾Level2を装填、弾を撃ちナルガを惹きつけようとする。

しかしナルガは目の前の少年を優先的に攻撃を開始した。

 

尻尾の棘を研ぎ澄まし、一気に少年に向かってテールアタックを切り出す。

 

「っは!!」

 

しかし少年はギリギリでかわしそのまま尻尾を切りつけそのまま流れるように

背中、顔と攻撃を繰り返す。

 

「なに!?」

 

その攻撃に俺はまたもや驚かされる。

早い・・・なんという反応速度・・・。

しかもその驚きはまだ続く。

 

少年はまるでナルガの攻撃先を見切っているかのように、避け、

目にも止まらぬスピードでモンスターを斬りつける。

気がつけばナルガは全身部分は破壊されていた。

 

只者じゃない・・・一体何者だ。

 

しかし、ナルガも負けてはいなかった。咆哮し少年を怯ませそのまま刃翼で少年を斬りつける

初期装備だ、かなりのダメージを食らいう、そしてそのままと止めを刺そうと突進をする

 

「っく!!」

 

少年はなぜか回復をしない。まさか持っていないのか!!

俺は回復弾を装填し少年い撃つ

 

「!!」

 

 

「俺がサポートする・・・お前はそのまま切れ!!」

 

「あぁ、サンキュー!!」

 

少年はなぜか片手剣に手をかざすが、何かを察したのか

すぐにやめ、狩技を発動する

 

『昇竜撃Ⅰ』

 

「はぁぁぁああああ!!!」

 

そして一気にナルガに止めをさす。

 

『討伐完了』

 

___________________

 

「やるな・・・お前・・・」

 

俺は少年のとこに駆け寄る。モンスターにある程度ダメージが蓄積されていたものの、

初期装備でここまで戦うとは、なんとも奇想天外な・・・

 

「ソードスキルが出なかったけどね」

 

少年はなぜか片手剣を背中にかざす。まるで太刀をしまうように。

 

「・・・・あ」

 

「?それは太刀じゃないから・・・」

 

「あ、あははは」

 

「まぁいいそのモンスターの素材はお前のものだが、一部は俺がもらうぞ文句ないな?」

 

俺はナルガを剥ぎ取る。俺は刃翼と牙、鱗だけを剥ぎ取る。

 

「あぁ」

 

「あ、自己紹介まだだったな俺はシベル・・・お前は」

 

そういえば自己紹介はしていなかった。

フリーフィールドでプレイヤーに出会ってもパーティーではないから名前の表示はない。

俺は自己紹介をする。そして少年はそれに答え、名を名乗る。

 

「ああ・・・俺はキリトだ」

 

_____________________________________




別の小説もあるので次回の投稿は遅くなりそうです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。