艦隊の指揮をとれますか?   作:あおい安室

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なぜかはわかりませんがお気に入りが相当増えてる………
感想で誰かに読んでもらってでの添削をすすめられたのですが読ませられる友人がリアルにいないのでとりあえず今回の話を作成後ワードで添削してみました。


一年目、春。
始まりの春


4月1日。季節も春になってきて、寒かった時期も終わろうとしている。

建造もちょくちょくやってみたら衣笠さんっていう重巡洋艦の人を建造した………

だけどなんでピンク色の髪?艦娘ってもともと日本の軍艦だよね?そんな髪の人少なくとも戦時中には日本にいなかったはずだけど。艦娘には謎が多い………

というかうち重巡洋艦の人多いなぁ。別にいいけど。

 

 

「………えー。早朝に帰ってきてすぐで申し訳ないけど。色々とみんなに報告があります。ただ内容的に少し話し合いたいこともあるから重巡洋艦の人だけあとで執務室に来てもらえる?」

 

現在僕がいるのは食堂。ちょうど朝食の時間だったからみんな集まっている。

 

「え?司令官出かけていたのかい?」

 

「僕と吹雪ちゃんとかは昨日の夜この島にいなかったけど」

 

「すまない、全然気がつかなかった」

 

響ちゃんが割と酷い件について。まあ、昨日の夜に電話で急に呼び出されて呉鎮守府に行って指令を受け取って今さっき帰ってきたからなぁ。仕方ない………のか?

しかもあれ夜間航海の訓練も兼ねていたらしいし。なんという抜き打ちテスト。

 

 

 

「ごめん、遅れちゃった。これで利根さんと那智さんと私、衣笠さんの三人全員そろったわね」

 

執務室には僕と吹雪と先ほどあげられた三人がいた。ちなみに執務室は僕の私室でもある………

なので。私物はまだ段ボール箱の中にしまってある。だって執務室にそういうもの飾ると誰か来たときに面倒だし………

 

「えっと。まず昨日の報告からするよ。本土の方に行って大本営からの命令書とかを受け取ってきた」

 

「何、命令書だと?ということはついに出撃できるようになったのか?」

 

「………うん。まあ、出撃と言っても本土近海での哨戒任務と瀬戸内海の警備が中心らしいけどね」

 

それを聞くと一部の子が喜んだみたいだった。

………正直乗り気じゃないんだけどなぁ。出撃といっても何が起きるか全くわからないんだし………

 

「海人さん。近海の哨戒任務は安全な任務です。慢心さえしなければ大丈夫ですよ?」

 

「そういってもらえると助かるよ………まあ今日のところはまだ出撃はしないつもりだけどね」

 

「出撃はしないのか?」

 

「うん。みんなもまだそういう準備はできてないと思うし………というかね?うちの保有戦力を阿賀野さんに話してみたら『重巡洋艦が多くて軽巡洋艦が少ないのは不安を感じる』って言ってて………」

 

「「「「ああ………」」」」

 

うちの保有戦力。重巡洋艦三人。軽巡洋艦一人。駆逐艦八人。

それぞれの特性はまだ理解できているとはいえないけど、僕でもわかる。かたよりすぎ。

 

「それで今日一回建造はしてみるのと、今日艦娘が一人ここに着任するらしいから、それも踏まえて明日から出撃しようかと思っているけど」

 

「着任?………実は海人が呉で建造をしていたから、その建造された人が来るのか?」

 

「いや、呉で建造はしてないから。大本営で少し艦娘が余っているらしくて、それで艦娘を追加で着任させるって連絡が来た。怪しかったから断りたかったけど『そんな要求が受け入れられると思っているのですか?』って返された」

 

「それでも断ろうとしたのはどうかと思うが。うちは戦力不足だろう?」

 

「いや、断った方が賢明じゃとは思うぞ?その返し方だとまるで押しつけるような言い方ではないか。何かとんでもないものを抱えていると思うぞ」

 

ですよね。どんな人が来るのか頭が痛い………

ひとまず重巡洋艦のみんなに今後出撃することも踏まえて駆逐艦を率いて訓練をするように頼んで、僕は工廠へ向かった………

 

 

 

「建造ですね?わかりました」

 

「うん、お願い………ねえ、夕張さん。建造で出てくる艦娘って指定できないの?せめて種類だけでも」

 

「指定………ですか」

 

工廠を訪れた僕はすっかり工廠住まいが定着してしまっている夕張さんと話していた。

毎日修理箇所が工廠には出るらしい。元々老朽化している箇所とわりと妖精さんが好き勝手した結果出た被害とかを修理しているそうだ。

いつもお疲れ様です。

 

「建造で誕生する艦娘の艦種の指定はできないことはないかもしれません」

 

「本当?」

 

「ただ問題は今考えている方法は被害が大きくなりそうです」

 

不安だけど、一応どんな方法か聞いてみることにした。

 

「この鎮守府にいるある妖精の力を借ります。日本で一番の天才の妖精と言われているですからそれくらいやってくれるかと」

 

「そんな妖精がこの島にいたの!?」

 

「問題はその妖精が暴走しそうな事なんですよね。あの妖精『妖精だけの力で建造とかロマンじゃないかな!?』とかいって工廠吹っ飛ばしてますから」

 

「………もしかして僕がこの島に来たばかりの時にあったあの爆発!?」

 

「はい。ですから普通に建造資材での調整がいいでしょう。海人さんがこれまで資源を節約してきたのを無駄にするかもしれないですが………どうします?」

 

「建造資材での調整?」

 

「はい。艦娘を建造する際に使用する資源、燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトの量を調節するんです。ちなみに今までは全ての資源が必要最低限の量でやっていました。建造する際の資源の量をレシピと呼んでいたりしますが………ご存じないですよね?」

 

「全くご存じないです。というか建造にレシピなんてあったんだ」

 

………今回は夕張さんに頭を抱えられなかった。

 

「想定していましたから」

 

自分の無知が原因とはいえ何かが納得いかない。

 

「それじゃ、レシピについて軽く説明しますね?一口にレシピといってもその数は膨大です。四種類の資源を最小限の量とされる『30』から最大限の『999』まで投入できます。その組み合わせのパターンを単純に計算しただけで億は超えます。当然ですが、それをいちいち試していては資源も時間も無駄になります」

 

「ここのドックは連続建造ができないし、資源もそんなに多くないからね。この間書類整理しているときに調べたけど今が確か、全部の資源が約3000ずつしかなかった」

 

「そこで………こんな物があります」

 

夕張さんはその辺にあった段ボール箱から、一冊のファイルを取り出して開いた。

 

「………これは?」

 

「全ての鎮守府から送られたレシピごとに建造できた艦娘についての報告書を纏めて、データ化した物です。といっても現状有用性の高いとされるレシピのデータしか載っていませんが………参考にする価値は十分にあります」

 

そのファイルの中にはどの資源をどれだけ投入したか。それによって建造された艦娘の数が記録されていた。

建造された艦娘の名前の中には那智さんや、夕張さんなど、この鎮守府にいる艦娘の名前も書いていた。

僕はそのレシピの中で軽巡洋艦の人を作りやすいとされているレシピを選んで建造を開始した。

 

 

 

「………夕張さん。一つ聞いてもいいかな?」

 

「なんでしょう?」

 

書類仕事はすでに片付けたので、建造が終わるまでの間夕張さんと話すことにした僕は、先ほど読んだファイルに書かれてあった建造の結果として、何人もの同じ名前の艦娘が生まれているのが、僕は不思議に思って聞いた。

 

「艦娘ってどうして同じ名前の艦娘がいるの?夕張さんも他の鎮守府にその………そっくりな別人がいる訳でしょ?それって人間として考えたらすごくおかしい気がするんだ………まるで、SF映画のクローンみたいで」

 

「ふむ………難しい質問ですね。同じ名前、同じ姿の艦娘がどうしているのか。少なくとも私が聞いた限りではその理由は明らかにはなっていないそうです。ですから私個人の考えになりますが、海人さんの言った『クローン』という例えはあながち間違いではないと思います。私達艦娘はかつてこの海を駆けた軍艦であり、すでに艦としての生涯を終えているのですから。体を砲弾で貫かれ、焼かれた私達が生きているのは正直不思議ですよ」

 

そう語る夕張さんの雰囲気は昔を思い出している感じだった。それはきっと夕張さん達が軍艦として戦っていた第二次世界大戦の頃の記憶なのだろう。

 

「それで生まれてみれば既に軍艦として生きていた頃の記憶を受け継ぐ自分とよく似た存在がたくさんいるんですから。当事者からしてみれば結構不思議です」

 

「ああ………自分と似た存在、ドッペルゲンガーを人間が嫌うのと似たような感じかな?」

 

「そうかもしれません。あるいは………人であると心のどこかで思っているから、兵器として、自分を認めたくない。だから不思議に思うのかもしれませんね」

 

「どういう意味?」

 

「少し例えの話をしましょうか。この鎮守府にいる吹雪ちゃんと白雪ちゃんは同じ吹雪型の駆逐艦ですよね?」

 

「うん。吹雪ちゃんが一番艦で白雪ちゃんは二番艦だっけ」

 

「正解です。冷たい言い方になりますが、もしもこの鎮守府にいる吹雪ちゃんが死んだとしても。『吹雪』という換えはいませんが、『吹雪型駆逐艦』としてみれば白雪ちゃんという換えがいる。軍艦、つまり兵器としてみれば壊れた武器を取り替えるだけのような感覚ですから別に不思議でもなんでもないでしょう。ですが………海人さん。あなたは本当に吹雪ちゃんが死んだとして、白雪ちゃんを吹雪ちゃんの換えとして扱うことができますか?」

 

その質問を聞いて僕は胸の奥に冷たく重いものができたような気がした。

吹雪ちゃん………艦娘とはそこまで長いつきあいというわけではない。まだ三ヶ月にも満たないほどのつきあいだ。だけど、もし吹雪ちゃんが死んだら………考えることすら嫌だった。

 

「………そうですよね。そんなことはできませんよね。例え予備があったとしても海人さんからしてみれば艦娘は人であって生きているんですから。ですから、艦娘に兵器としていくつもの予備………つまり『同じ名前、同じ姿の艦娘』があることを不思議に思うのではないでしょうか」

 

「………夕張さん………」

 

呼びかけたはいいものの、何を話すかは考えていなかった。艦娘に予備がある。

そのことが僕にとっては少し複雑だった。今ここで話している夕張さんにも、予備という存在がある。

もしも夕張さんがいなくなったら僕は………

 

「………暗い話はそろそろ終わりにしましょうか。建造終了までもう少し時間がかかるみたいだから伊良湖さんのところに言って最中でももらって時間潰しましょう?」

 

「………うん。その、ありがとう夕張さん」

 

「ふふっ、どういたしまして」

 

僕は夕張さんに手を引かれ、工廠を出て食堂に向かった。

 

 

あの頃から、僕はぼんやりと思っていた。

『誰も失いたくない。この鎮守府にいる全ての人を、僕は守りたい』

って。僕が艦娘に力が及ぶとは思えない。それでもいいから。

僕は命を懸けてでも。みんなを守りたい。みんなとずっと一緒にいたいって。

そう思ったんだ。

 

 

 




今回の艦娘紹介

衣笠:きぬがさ

衣笠型重巡洋艦二番艦。一番艦の青葉とは絵師が違うとかどうとか。
肉食系女子かつ同僚系だとか。
作者の初期の勘違い近代化改修の餌食にあっている。
なお現在は衣笠が必要な任務もあるので気が向けば練成中。それでLv8。


………夏イベ。一応参加してみます。
高速戦艦が必要になってきたら断念せざるを得ませんが。あと強い艦戦が必要になっても。
いや、金剛型がいない訳じゃないんですよ。全員います。ただ現時点でのトップが金剛でLv23くらいなんですよ。むちゃすぎると思いません?
長門ならなぜかLv96あるのに。
艦戦は零式戦闘機32型が現役なレベルです。烈風なし紫電改二が一つのみ。
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