艦隊の指揮をとれますか?   作:あおい安室

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すいません。もう少し夏イベの話は続きます。戦闘描写がががががががが


今回登場した零士提督はE-4無理かもしれないと言うことを書いたら様々なアドバイスを送っていただいた『大本営第二特務課の日常』の作者、『zero-45』さんをモデルにしております。
『大本営第二特務課の日常』はまだ完全に読み切れておりませんが、コメディかつどことなく現実味もあるとてもすばらしい艦これ作品だと思っております。
興味を持った方は是非そちらもどうぞ。
『zero-45』さん本当にありがとうございました。


特別編:第四次夏の大規模作戦

「………えー。この作戦に自信のある人挙手!」

 

………拡張作戦の為に会議室に集まった前回の作戦の連合艦隊の人全員挙手してるし。支援艦隊の人とか後方支援に回った人も………

 

「………そもそも資材足りるのかなぁ?」

 

「知らん」

 

拡張作戦も連合艦隊での作戦と聞いてうきうきしてる長門に先に言っておくけどね?今回も艦隊司令部使うから旗艦は摩耶さんのつもりなんだけど。

 

「なん………だと………」

 

「とりあえず落胆している長門さんは置いておいて。現状でははっきり言って難しいですね。資材の量が少なすぎますからおそらく大本営の提示している作戦期間内に底をつきます」

 

「作戦期間中の補給はあるの?」

 

「一応ありますが………ここは前線と言っても辺境。もっと切羽詰まっているところにとられてしまいますね。前の作戦のようなハイペースでの出撃は困難でしょう」

 

「………吹雪。出撃回数を減らしたとして作戦期間内にあと何回出撃できる?」

 

「消費量が前と同じだと考えますと………およそ20回でしょうか」

 

「いや、それはないじゃろう。敵も追い詰められておる。前の作戦で主力部隊を叩いたとはいえ生ぬるい戦力で我々を迎えることはなかろう。被害はもっと増える可能性もあるぞ」

 

それを聞いて出撃、補給などにかかるコストを前回の1.3倍ほどにして計算しなおすと………大体14回か。

 

「この少ない回数の中で相手に対しての有効な攻撃手段を把握、かつ弱点や敵勢力の偵察。加えて敵主力艦隊の戦力を削りきるのは………厳しいですね」

 

「………僕らに人柱になれとでもいうのか、大本営は」

 

「そんなつもりはないと思います。ですが、現状では戦力が限られていますから、その中で使えるものはなんでも使おうとしているだけでしょう」

 

「………ひとまず、作戦に対しての準備が完了するまでみんな待機。この状況でがむしゃらに出撃するのは資材の浪費でしかない。ただ拡張作戦に出撃するとなると前の作戦に参加した編成で行くことになると思う。連合艦隊と支援艦隊はいつでも出撃準備ができるようにしてほしい」

 

ただ、僕が悩んだところで結論は出そうにないけど。

 

 

 

「あ、海人さん。他の前線基地の提督さんが入渠ドックを借りに来ましたよ」

 

前線基地では艦隊の出撃中などで入渠ドックに空きが出ることがある。その時間に他の前線基地の人が入渠ドックを借りに来ることがあるのだ。

今までも何回かあった。

 

「ああ、聞いてる。顔見せに行った方が………いや、忙しいだろうからいいかな、うん」

 

「前の借りに来た提督がわりと変人だったからって顔見せを諦めないでください」

 

駆逐艦とジュウコンカッコカリしてた人だったんですが。しかもかなり。

いや、人の趣味に口は出したくはないけどさ。入渠の待ち時間中ずっと駆逐艦のここがいいとか浜風は邪道とか色々力説されたんですが。というか浜風って誰?

 

「………いってきまーす」

 

「海人さんが変人になっても私は見捨てませんからね?」

 

なにその送り出し言葉。

 

 

 

 

そしてその提督に会ってみたんですが。

 

「君がここの提督の柱木海人か………身長が少し小さいと戦艦連中に苦労してるだろ」

 

「わりと大変です。大和さんに詰め寄られたら苦労しかないです」

 

常識人でした。本当によかった………。

 

「ところで君、今展開中の拡張作戦にも参加するんだろ?」

 

「はい。ですけど資源に不安がありまして………正直自信がないです」

 

「そうだよなぁ。俺も大変だよ。前線で戦う以上、何もわかっていない状況に突っ込まなきゃならないこともよくある。いつも手探りだから艦娘には苦労させてて申し訳ないと思う」

 

「僕もそれわかります。未だに知らないことがありすぎてみんなには迷惑をかけっぱなしだから………」

 

「俺も最初はそうさ。わりと初期の頃から戦っているからな。レシピの確立にも結構協力したりしたからな」

 

「まさかの超ベテラン提督でしたか………」

 

わりと若く見える人だからてっきり僕より二、三歳くらいしか変わらないと思っていたけど実際は結構上なのかもしれない。

 

「年齢は聞くなよ?まあそっちに送られた書類には載っているんだけどな………さてと。俺は君の先輩だからな。後輩にこれくらいはしてやらないとな」

 

そう言って持ってきていたバッグの中から、書類の束を取り出した。これは………『『第二次マレー沖海戦』拡張作戦戦闘指南』?どういうことだろう?

 

「それは俺たち先輩の提督達がかき集めた今回の作戦でのデータを元に作成されたいわば、今回の作戦の攻略本だな。できてからまだそんなに時間は経っていないから情報は当てにできるはずだ」

 

「攻略………本!?」

 

「ああ。敵の編成や警戒すべき存在。こちらの装備、編成で有効な物を連合艦隊、支援艦隊ともに掲載してある。役にたててくれ」

 

すごい………少し見ただけだけど、かなり詳しい情報が掲載されている。これを参考にすれば敵勢力への偵察回数を減らせるから、いけるかもしれない。でも………

 

「あの………名前、何でしたっけ?」

 

「ん?俺のことは零士でいい。呼び捨てでもいいぞ?」

 

「さすがにそれはできませんって。それで零士さん。一つ聞きたいんですけど、どうしてこんなものをこのタイミングで渡すんですか?」

 

「それはお前が配布していたのを知らなかっただけだ。今までも作成されているんだぞ?」

 

「………どうして手渡しなんですか?普通に電報で送ればいいじゃないですか」

 

そう聞くと、零士さんの表情が変わった。まるで、よく気づいたな、と褒めてくる教師の様だった。

 

「柱木提督。君は今回初めて基地航空隊を運用するんだったな?」

 

「?はい。それがどうかしましたか?」

 

「基地航空隊が実戦でも使われるようになったのはそんなに昔じゃないんだ。俺は基地航空隊が運用される前からも戦っている。その中でいつも感じるんだがな………深海棲艦も、進化しているんだ」

 

「進化?どういうことですか?」

 

「俺たちが基地航空隊を運用し始めた頃からなんだが、深海棲艦が俺たちの基地を空襲し始めた。まるで、奴らも基地航空隊を使っているかのように」

 

「!?」

 

「他にもある。弾着観測射撃や、特定の艦娘が確認される、あるいは強力な改装が確認されたタイミングでそれを模したかの様な行動を奴らは何度もとっている」

 

「まるで、人間ですね。強力な兵器を作ってこられたから、強力な兵器を作って対抗しているみたいです」

 

「そうだ。俺たちが力を得るたびに深海棲艦も強くなっていった。奴らは間違いなく進化している。最近では奴らは実は新時代の人間ではないのか?なんて思っている」

 

「零士さん、さすがにそれは………」

 

「いいすぎたかな?それに、艦娘達が軍艦として戦っていた頃。日本軍は無線や暗号を解読され、何度も危機に遭っている。そして今。俺たちは戦い続けているが………まだ奴ら相手に対等とは言えない。何かがあればパワーバランスは大きく逆転してしまう危うい状態なんだ」

 

「そんな状況で、深海棲艦が進化して、こちらの情報を得る手段を手に入れてしまったら………」

 

日本は………世界は、深海棲艦に敗北するかもしれない。

 

「だからこういった原始的な手段で情報を伝えているんだ。作戦指令に関しては発行後すぐに実行に移しているから筒抜けでもある程度は問題ないんだがな」

 

「なるほど………色々とありがとうございました」

 

「なに、いいってことよ。そろそろ入渠も終わるはずだ。俺たちも前線基地に帰還するよ」

 

「そうですか。お気をつけて、零士提督」

 

「提督はお前もだろ?それにお前こそ気をつけろよ。装備は簡単にカバーできるかもしれないが、経験の浅さはカバーしにくいんだ。絶対に慢心はするな。飛龍とかに言われなかったか?」

 

「飛龍?………もしかしてストライダー?」

 

「いや、誰だよ!?………本当に柱木提督は噂通りだな」

 

噂?

 

「おう。無知すぎてよく失敗をやらかすけど面白い奴だってな」

 

「さりげなく酷い言われようだ-!」

 

そんな訳で、零士提督からはとても貴重な敵についての情報、そして………認めたくない噂が流れていることを聞けた。僕が悩んでいる間にもあの人はきっと戦っているのだろう。休んでいるわけにはいかない。

僕は手に入れた情報を頼りに作戦準備を開始した。

 

 

 

 

 

「と、いうわけで。もがみん後方待機」

 

「ええっ!?」

 

「ごめん。航巡だと火力不足だから愛宕さんに交代したくて」

 

「なんじゃと!?ということは我が輩も交代か!?」

 

「いや、利根さんほどの能力の重巡はいないから利根さんは続投」

 

「僕の練度が足りなかったのかぁ。悔しいなぁ………」

 

「………帰ったらスイカ割らせてあげるから、ね?」

 

「そもそも僕の事を海人さんはどう思ってるのかなぁ………!!」

 

本当に僕が悪かったから。飛行甲板を振り下ろそうとしないでください。死んでしまいます。

なにはともあれ、最後の………作戦への。艦隊は完成した。

 

 

 

拡張作戦艦隊編成

 

第一艦隊

摩耶改二Lv84

長門改Lv98

陸奥改Lv69

瑞鶴改Lv61

蒼龍改二Lv88

赤城改Lv88

 

第二艦隊

夕張改Lv79

夕立改二Lv63

吹雪改Lv56

霞改Lv58

愛宕改Lv64

利根改Lv77

 

決戦支援艦隊

日向改Lv69

金剛改Lv37

大和Lv49

伊勢改Lv49

暁改Lv39

島風改Lv36

 

 

「………あれ?」

 

「海人さんどうかしたっぽい?」

 

「………あ、そうか。なんか変だと思ったらそれか。ついに夕立が狂犬病にかかっちゃったかー………」

 

「さいっこうに素敵なパーティに海人さんを招待してあげるっぽい………」

 

「それだけは勘弁して!?というか、夕立。なにその装備」

 

どこからどう見ても水着なんですが。しかもビキニ。

 

「妖精さんが作ってくれた改二専用夏の特別艤装っぽい」

 

「ああもう妖精って………」

 

「扶桑さんも水着型艤装着てたっぽい」

 

「なんであの人に水着着せるかなぁ」

 

「私が水着を着てたらいけませんか!?」

 

どこからわいてきた。

 

「いやだって扶桑さんスタイルいいから水着着られると直視できないんだって」

 

「ふぁっ!?」

 

「海人さん時々ヤバい発言するっぽぉい………」

 

悪いか。




実は最後のリストを載せるまで夕立を改二にしたことを忘れていたとか言えない。
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