音楽はなかなか軽快なのでいいんですがどうしても敵が………
「初めまして、龍田よ………昨日挨拶に来なかったのはどういうつもりかしら?」
「すいません呉の人を間違えて殴ってしまってそれの対処で忙しくて存在を忘れていまして全部の責任は僕にあることはちゃんと認めていますから薙刀を首元から外してくださいお願いします」
阿賀野さんをぶん殴った翌日。僕は本土からやってきた軽巡洋艦の艦娘、龍田さんと話をするつもりだったんだけど………何この人!?すっごい怖いんだけど!?病んでるの!?
「………まあいいわ。私は本日をもってあなたの指揮下に入るから。的確な指示を期待してるわね」
立ち去った龍田さんに与えられた恐怖はしばらく抜けそうになかった………
「………さてと。出撃の時はまず編成から始めるんだっけ?」
「なんで海人さんがそんなことを知ってるんですか!?」
「吹雪ちゃんが失礼すぎると思うんですが皆さんどう思います?」
「まあ仕方ないな」
「海人だしなぁ」
「海人さんは基本的に無知だからねー」
食堂に呼んだ艦娘の全員にそんな感じのこと言われたんですが。さすがに泣きたいんですが。
ゲームとかでもスタートは大胆そんな感じだったから現実でも同じかなーと思って聞いただけなのに………
「とにかく。話を進めよう。聞いておいてなんだけど編成ってどうするの?」
「編成は6隻まで、つまり6人までの艦娘を選んで艦隊を結成してそれについての書類作成ですね」
「割と長いなー」
「仕方ないですよ、決まりなんですから。ちなみに6隻までなので無理して6人選ぶ必要はありません。少ない人数でも別に問題はありませんよ」
「でも少ないと戦力が足りないんじゃ?」
「そこは重巡洋艦の人とか私たち駆逐艦よりも強い方を連れて行ってカバーするんです。鎮守府近海ですからたくさん連れて行っても正直燃費が悪いですよ?最終的な判断は海人さんに任せます。ですが、私達はこの鎮守府の修復も進めないといけないことを忘れないでください。あと温泉も」
「あ、温泉の修理は決定してるんだ」
「私たちもしっかりと体を伸ばせるところに入りたくて………温泉の修理は絶対にしたいですね」
「………ちょっと聞きたいんだけど、入渠ドックをお風呂にしてたんでしょ?どれくらいの広さだったの?」
「SF映画とかのロボットの入ってるポッド位ですね」
結構狭かったんだ………
「軍艦を僕は今運んでるってことになるんだよね、望月ちゃん………」
「まあ私たちは艦娘だからそういう見方もあるけどさぁ………出撃とかマジめんどくせー」
トラックで運べる軍艦って一体何なんだろうか。
結局編成は戦闘訓練もしっかり受けたという吹雪ちゃんと重巡洋艦として那智さん、那智さんが実力をみたいということで軽巡洋艦の龍田さん、そして。
僕の独断で望月ちゃんの合計四人。
四人と四人の艤装を乗せたトラックは出撃するため海岸に向かっていた。
「つーか寝てたからって吹雪型より性能の劣るあたしを選ぶとか何考えてんのさ」
「僕割と厳しいからね?中学生の頃からそういうのやってたし。罰という名の仕事を割り当てるよー」
「ぬぁぁぁ………」
文句言わない。みんなを海に送り出した後、僕は鎮守府に帰還した。
海に浮かび、出撃していった吹雪ちゃん達を見て改めてみんなは艦娘なんだということを実感した。
………それにしても艤装だっけ?みんな結構バラバラなデザインなんだな。
龍田さんなんてなぜか長刀持ってるし。個人的には吹雪ちゃんと望月ちゃんの艤装がかっこよかったなぁ………
鎮守府で温泉掃除班と島の警備班に分かれた僕らは活動を開始した。
僕と何人かの艦娘が温泉掃除班だ。
「うわー………本当に埃まみれだ」
「ちょっと空気もよどんでる気がするのです」
「これは酷いですねぇ………私と妖精さんはちょっとここの配電設備を確認してきます。電気が通れば掃除機も使えますし、明かりも使えますから掃除効率は格段に上がります」
「わかった。電気関係は夕張さんお願いね。一応誰かついて行ってあげてくれる?」
「私がいく………」
そういったのはこの前建造した初雪ちゃんだ。紹介していない子はあと電ちゃんとそっくりな姉妹艦の雷ちゃんがいる。それと紹介はまだしていない子は今後も出ると思うが、必要に応じて紹介しようと思う。
「それじゃ、僕と利根さんと残りはここの探索をしよう。ここがどんな構成になっているかまだ把握できていないからね。ただし、危ないことはしないこと。それじゃ………うーん」
「どうしたのじゃ?」
「これって作戦とかになるのなら作戦開始って言った方がいいのかなーって思って」
「その程度のことで悩むでない。皆の者、行動開始じゃ!」
あ、セリフとられた!!
「それにしてもここどうして地図に載っていなかったんだろう」
「ああそれかい?昨日吹雪が調べてくれたんだけど、どうも私たちの持っている地図は少し古いらしい。ここはどうも新しく建てられた建物らしくて載っていなかったんだ。今後は地図の作成も検討しないといけないね」
うわあ、めんどくさい………ん?
「海人さんどうかしたのかい?」
「ここゲームセンターもあるんだなーって」
探索の途中、レトロな感じのゲームのたくさんおいてあるところを見つけた。
「何々?おもしろいものでも見つけたの?」
「ちょうどいいかのう。少し休憩とせんか?」
「電もちょっとお休みしたいのです」
「そうだね。ゲームセンターの中に何かないかなー」
僕らはゲームセンターの中の探索を始めた。
すごいな。名前でしか聞いたことのない筐体が結構あるな………
電源が回復して掃除も終わったらのんびり遊びたいなぁ。格闘ゲームは………やめておこう、喧嘩になる。
ん?『1943』?懐かしいタイトルだな。これシューティングだったよね。結構やりこんだ。
確かラスボスは………
「あ、これ色々な意味でまずい!!」
「はわわっ!急に叫ばないでほしいのです!」
「もう………変わったものでもあったの?『1943』………?」
「利根さん、主砲出して。この筐体だけ吹っ飛ばして。急いで」
「そんなことできるわけないじゃろう。何を焦っておるのじゃ?」
「このゲームに日本の軍艦出るんだって!昔のみんなだよ!?」
「ほう。吾輩も出ておるのかのう。でもそれくらいならなら別に構わんじゃろう?」
「ただし全部敵なんだけど!?プレイヤーも多分アメリカ軍人だからばんばん軍艦沈めるし!」
「よしわかった。あとで夕張に頼んで分解して資材にしてもらうのじゃ」
こんなものこの島に置いておいたら色々とまずい………!!
ゲームを見終わったみんなが椅子に休んでいる間、僕はゲームセンターに何か有益なものはないかと思いレジのあたりを覗いてみた。
ゲームのパネルを開く用のカギと修理用の道具がいくつかあったあと何かの景品がたくさんあった。
あれ?どうしてこんなものが………
「………利根さーん」
「なんじゃ?ぬぉっ!?なぜ吾輩に銃を向ける!?」
「なぜかあったんだ。撃っちゃダメ?」
「艤装なしでは吾輩たち艦娘はほんの少し強いだけの人間と変わらん!撃たれたら当たり所によっては死ぬぞ!!」
「ですよね………まあこれおもちゃだと思うけど」
「それでも向けるとはお主何を考えておる?ことと次第によっては吾輩も怒るぞ?」
「ごめんなさい」
謝った後銃の名前を確認しようと思って色々と確認してみる。
名前は刻印されていなかった。マガジンにBB弾とか残ってるかな………え?
「利根さん………本当にごめん」
「ふん。まあ今回は許してやるのじゃ、だが次はないと」「違う、そうじゃないんだ」
「これ、本物だ」
「「「「え!?」」」」
みんなに抜き取ったマガジンを見せる。そこにはたった一発だけだが銃弾が入っていた。
どういうことだ………
「………響、海人の護衛を頼む。残りはこの温泉に誰か人がおらんかいそいで捜索するのじゃ!海人、万が一持ち主がおった場合は鎮圧しても構わんな?」
「お願い。気を付けて………」
響ちゃん以外はみんなこの部屋を出て行った。
どうも、怪しくなってきた………
「そもそも海人さんは提督に支給される型の拳銃なら持っているんじゃないのかい?」
「え?」
「………吹雪さんの大変さがわかったよ」
キャラ紹介
龍田:たつた
天龍型軽巡洋艦の二番艦。艦これにおいては貴重な任務で入手できる艦娘。
性能は旧式なので低いが、その分燃費が良く、遠征などによく用いられる。
なおヤンデレ風味。
作者は夕張の入手直後に入手している。それでも現在Lv30。
初雪:はつゆき
吹雪型駆逐艦の三番艦。引きこもり………
作者は初期に建造で入手。ただあまり使っていないので練度は低い。
Lv13ほど。
雷:いかづち
暁型駆逐艦の三番艦。電とは名前も容姿もそっくり。
史実でも間違えて郵便物が届いたことがあるとか。
もっと頼ってくれてもいいのよ?などのセリフからロリおかんと呼ばれているとか。
そしてさりげなくとんでもないものを構えている子。
作者は初期に入手。こちらはそこそこ使っていたのでLv35ほど。
でも改二はまだないので最近は育成中の秋月か時雨に出番をとられているっぽい。