………まあそれはともかく、E-4です。あの提督が再び登場です。
「『シャングリラ』捜索及び追撃のため、艦隊及び基地航空隊を前線に前進配備を行う。同時に同海域の戦闘哨戒も実施せよ………要するに一つの作戦に見えるけど実態は二段構えの作戦。くそっ………やってられるかって言ってやりたい!!」
「全くですよ。なんでこうも都合が悪いんですか。新婚旅行に嫁の亡くなった場所をプレゼント!………なんの冗談なんだか。神というものは残酷ですね。ですが………やりましょう。海人さんが提督である以上私たちは戦うのみです。作戦を組み立てましょう」
作戦海域がMS諸島と知っても、僕らは止まることを許されそうにない。
提督になったことを何度も後悔してきた情けない男に、休める日は来るのだろうか………
それにしても、長門は大丈夫なのだろうか。あまり姿を見ない………
「後。長門は僕の嫁じゃない」
「まだ認めないんですか………」
「まずは前半作戦だ。後半の作戦展開用の基地を設営する準備として輸送作戦を行うことになった。で、今回の海域はおかしい………というか、本当になんなんだこれ!?」
すでに上がってきた情報によるとこの海域はほとんどの種類の巡洋艦が運用すると羅針盤に異常をきたすらしい。
空母も戦艦も使えない。使える巡洋艦は軽巡洋艦一隻と航空巡洋艦二隻!残りは駆逐艦………
「匙投げたい!荷物運んでもその後に来る追撃を追い払わないといけない!ああもうっ!本当にすべてを投げ出してもいいかなぁ!?」
「駄目じゃ。我慢せい。そもそもこんなトラブルは日常茶飯事じゃろうに」
それはそうだけど日常でならともかく戦闘でなら勘弁してください。
「やるしかないけど………はぁ。現段階で考えられる最高戦力で挑む。それしかない。全く………航空巡洋艦とか相変わらず二隻しかいないし………やるしかない、か。ああもうどうしてこんなことにぃ………」」
「海人さんがいつも以上にぶっ壊れてる………」
ぬぁぁぁぁぁぁぁ………
その後、輸送作戦の編成を発表。
川内改二Lv59
利根改二Lv78
最上改Lv47
島風改Lv40
吹雪改Lv63
夕立改Lv66
………ごり押しだなぁ。
「ドラム缶輸送やってると敵から逃げきれない?」
3回ほど出撃したところで旗艦の川内さんから相談された。
「うん。揚陸地点直前にヲ級が必ずいる艦隊が待ち構えてるんだよね。駆逐艦が頑張って打ち落としてくれるけど、正直対空戦力が足りない。どうにかならないかな?」
「あー………めんどくさいことに………」
空母入れると羅針盤が異常を起こすからなぁ………艦載機での対抗はできない………
「ヘイテイトクゥ-!!ワタシの出番はまだで」
「うるさい金剛黙っていろっ!!」
「ノゥッ!?」
考え事しているときに部屋に入ってきた金剛に、思わず筆箱を投げてしまった。
見事に命中してぱたりと倒れた。まさかのクリティカルヒット!?
ヤバい………あとで比叡に怒られるどころじゃなくてボコられる!
「あ、それだ」
「何が?僕はこの後の身の振り方を考えているんだけど!?」
「あのさ。金剛さんを見て思い出したんだけど、三式弾ってあるよね?あれを航空巡洋艦の二人に積んでみるのはどうかな?二人に搭載する分はぎりぎりあったよね?」
「なるほど………わかった。申請しておく………あの、金剛さんを気絶させたことは………」
「きっちり金剛型の三人に伝えておくよ!!」
やめてぇ!!
資材が減ってきたことを実感しつつも、8回くらいでなんとか成功した。
金剛のこと?まあ………事情をわかってくれたのでまあ、軽く叱られた程度で………うん。
「次は殲滅作戦。編成は高速中心だといいらしい。で、うちの状況を加味して考えると、重巡洋艦一人、高速戦艦二人、高速軽空母一人、正規空母二人で行くことになると思う。道中の航空戦力は強力らしい」
「となると重巡洋艦は摩耶さんで、正規空母は私、赤城と蒼龍さんでしょうが………」
問題は残り三人。
高速軽空母は瑞鳳さんしか実戦にしか出せない。高速戦艦は金剛と比叡になるけど………
「出番があるのはうれしいデスけど、私達のレベルが不安ネー………」
問題はそこ。全員50前後。
おまけに敵主力艦隊は連合艦隊。ふざけてんのか。
「………数回だけ試してみよう。ダメなら別の手を考える………いや、そもそも別の手なんてあるんだろうか………」
その後、12回くらいこの編成で出撃。結果は………大惨敗。
敵主力艦隊にたどり着いた回数は片手で足りるほど。敵旗艦を仕留められたのもたったの一度だけ。
作戦の進行に明らかに支障を起こすレベルで資材も減ってきていた。
作戦の進行が危うくなったこの時………ついに、あの人が姿を現した。
「もう重い編成で突っ走っても良いんじゃないか?」
「それでいいんですか零士さん!?」
前線鎮守府に以前の大規模作戦で助けてくれた零士さんがやってきた。どうしてここに?
「そっちの長門が俺を探して連絡をくれてな。入渠ドックも借りるぞ」
「困っているお前の助けにならないかと書類をひっくり返してなんとか連絡先を見つけたんだ」
長門………ありがとう。
「それとケッコンカッコカリ、おめでとう。祝いを置いておくぞ。急だったからろくなものを用意できなかったが、勘弁してくれ」
「あ、どうも。あとでみんなでいただきます………それで、重い編成で突っ走るってどういうことですか?」
「艦隊の艦娘を高速で縛らずに、もう長門とか大和を投入するって意味だよ。無論、海域をかなりさまようことになって損傷は激しくなるがな」
「問題じゃないですかそれ!?」
「確かにそうかも知れない。だが、現状での柱木提督の戦力を考えるとはっきり言って突破は難しい。奴らも追い詰められたら本気を出してくる。となると苦戦は必至だ。突破することを考えるなら出し惜しみは厳禁。全力でやるべきだろう」
「た、確かに………長門、戦艦の高練度の人と大和を呼んできてくれ」
「了解………なあ、この場であなたと呼んでみていいか?」
「だ、ダメ!というかもう呼んでるじゃんか!?」
「ははは。まあ、気にするな」
気にするって。僕にだって体裁とかあるんだけど………
「実戦以外で失態を犯しまくってる柱木提督にそんなものあるのか?最近横須賀の青葉がお前の事を本にしようとしているという噂を聞いたぞ。ジャンルはコメディだ」
「痛いところを突かれた!というか何やってんの青葉!」
後で横須賀の青葉をとっちめることを決め、零士提督と別れた。本当にありがとうございました。
その後、全力で挑むことにした。編成はこちら。
長門改Lv105
日向改Lv71
大和Lv51
蒼龍改二Lv94
赤城改Lv94
摩耶改二Lv90
戦艦が四人いないのは航空戦の被害を恐れて摩耶様を入れたかったから。
作戦の最後の戦いでは旗艦の空母を残して夜戦に入った。
戦艦達が仕留めきれない中、摩耶様が戦意高揚攻撃で仕留めるという重巡洋艦の意地を見せた戦いだった。
那智さんに見せ場はあるんだろうか………
「ふう。これで今日の日記はおしまい、っと」
「そういえばまだ零士提督の祝いを確かめてないな。中身は………コーラ?まあ、ありがたいけど。せっかくだし一本飲もうか」
「………なにこれぇ。杏仁豆腐っぽい味がする………まずくはないけどうまいとは言えない………なんで零士提督はこんなものを送ってきたんだ?うわ、あと23本もある!?長門に半分押しつけ………いやいやいや。零士提督に文句言ってるような気分になるし。自分で飲みきろう………」
海人が飲んだのはドクターペッパー。
zero-45さんの小説を読んでいればわかるネタです。
飲みたいけどド田舎大陸四国に販売店があるのかどうか。