艦隊の指揮をとれますか?   作:あおい安室

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皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ちょっと夜の用事が一段落したのでふっと思いついて今回の話を寝ぼけ頭で書きました。
瑞鶴と海人が新年を迎える話です。


特別編:2017年もよろしくお願いします

「…………はい、十八番、確認しました」

 

「ど、どうも………」

 

やっぱり初めての経験だからか、瑞鶴は緊張気味だった。

お坊さんから渡された紐を握り、瑞鶴は。

 

除夜の鐘を鳴らした。

 

ここは、僕の実家の近くのお寺だ。ここは毎年12月31日、参拝客が除夜の鐘を鳴らせるのだ。

 

「あー、緊張した。やっぱり私、艦娘だから力の込め具合を考えないと不味いからね」

 

そこに僕と瑞鶴はいた。他に艦娘はいない。

 

「ああ、そういえばそうだったね。あの時子供にもみくちゃにされてるのを見てたからすっかり忘れてた」

 

「あんたのせいでしょうが!というか早く助けてよ」

 

数時間前、実家に帰ってきた僕らの内、瑞鶴はやっぱり今も活躍している艦娘だから、子供達から大人気だった。

でも名前を覚えられてなかったけど。

瑞鶴にしては不幸だ。

 

「嫌なこった。可愛かったじゃん、鶴姉ちゃん?」

 

「破魔矢で射抜くよ?」

 

勘弁してください。絶対死ぬ。

瑞鶴に射抜かれるとか絶対死ぬ。

 

 

 

「………急に呼び出してどうしたの、海人さん?何かあった?」

 

12月31日より少し前。僕は瑞鶴を呼び出していた。

 

「まあ、そんなところかな。僕今年年末の休暇をとれたから、みんなにはちょっと悪いけど年明けは実家で迎えようと思うんだ」

 

「へえー、いいんじゃない?家族とか親戚も大切だからね。その間はしっかり鎮守府を守っておくから安心して。吹雪ちゃんか長門さんを連れて帰るんでしょ?」

 

「へえー、いいんじゃない?家族とか親戚も大切だからね。その間はしっかり鎮守府を守っておくから安心して。吹雪ちゃんか長門さんを連れて帰るんでしょ?」

 

「確かに決まりでは一人だけになっているから、吹雪か長門の二人のどっちにしようかなーと思ってたけど………僕は瑞鶴を連れて行っていこうと思ってる」

「………えええ!?」

 

 

 

「本当に、何で私を選んだのよ?理由は実家に帰ってから教えるって言われたからついてきたけど、まだ理由を聞いてないよ?」

 

「あれ、そうだったっけ?瑞鶴を選んだのはやっぱり………名前、かな?」

 

「名前………?えーっと、私の名前は瑞鶴で、瑞はめでたいこととかを意味しているから、確かに理由になるけど………他にも瑞のつく人いるよ?」

 

「その後の鶴がポイント。ヒントは来年は酉年」

 

「ああ、確かに鶴は鳥ですね………って、そんな理由で私を選んだとか何考えてんのよ!瑞鳳を選んだ方が名前的には確実じゃない!!」

 

鋭いパンチが腹にささる。すっごい痛いですから準備してる二発目は勘弁してください………

 

「まあ、許してあげるけど。後で吹雪ちゃんとかに謝っておいた方がいいんじゃないの?」

「めでたいからって既に許してもらってる」

 

「ええええ」

 

「なんで驚くか。それにね。僕は今年は瑞鶴に結構お世話になったから、瑞鶴を選んだんだけど?」

 

今でもあの夏の死闘で追い詰められながらも、瑞鶴は奮戦していたということを思い出せる。

他にも色々と瑞鶴には助けてもらってる。

赤城や長門ととかの活躍の裏に、さりげなく苦労していた瑞鶴がいたことを忘れてはいない。

 

「ちょ、ちょっとっ!なんでこんなところでそういうこと言うかな!?聞いてて恥ずかしいんだけど!?………これだから海人さんは………」

 

「事実じゃないか。今年一年、本当にありがとう、瑞鶴。何度も助けられた」

「あ、ううっ………こ、こちらこそ今年はお世話になりました………」

 

お、照れて真っ赤になってる。クリスマスじゃないのに七面鳥ですか。食べるよ?

 

「だ、ダメだから!というかまた私をいじる!」

 

「瑞鶴の反応が面白いから別にいいじゃいたたた!!!」

 

「少しは、口を閉じたら、どうなんですか!」

 

関節技とかマジでヤバい!骨がミシミシいってる!僕悪かったから、やめてぇ!!

 

「………はぁ。新年まであと3分だから、やめてあげる。来年はもっと頻度減らしてよ?」

 

か、完全にやめてと言わないあたり少しは気にいってるんじゃ………

ってあと3分!?

 

「うん、喧嘩してる間にだいぶたっちゃったみたい」

 

「なんてこったい。どこか飛び降りれるところないかな。新年を迎えると同時にジャンプしたい」

 

「あはは、海人さんって時々子供っぽいよね」

 

「うるさい、瑞鶴もでしょうが。いじったら毎回いい反応を返して怒るじゃん」

 

「それは普通のことだから………あ、海人さん時計見て」

 

言われて確認する。0時0分12秒………

ってもうとっくに新年だし!!

 

「喧嘩しているうちに時間を忘れる。海人さんはやっぱり子供だね」

 

………イラァ。

 

「もう怒ったよ、瑞鶴………命令能力使ってでも謝らせるから」

 

「うわ、大人気ない!?」

 

「本気になった僕をなめるなよ!!」

 

「あ、ちょ、今すぐとか待ってぇ!!」

 

 

 

その数分後、お互いボロボロになって背中を合わせてた。

やっぱり艦娘相手に圧勝は無理か、うん。

 

「い、つつ………本気、ヤバすぎでしよ海人さん………体じゅう痛いよ………」

 

「あー………僕もここまでいくとは思ってなかった。ごめんね?」

 

「はあ………いつも私も迷惑かけてるから別にいいよ。あ、そうだ、まだ私言ってなかったね、あれ?」

 

「あれ?………ああ、あれか。せっかくだ。一緒に言おうか、瑞鶴。せぇの、」

 

 

「「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」」

 

………今年も誰一人欠けることなく、みんなで楽しく過ごせますように。




繰り返しになりますが。
今年も「艦隊の指揮をとれますか?」をよろしくお願いします。
皆さんにとっても今年が楽しい一年になりますように。
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