リューさぁぁん!俺だーっ!結婚してくれぇぇ━━っ! 作:リューさんほんと可愛い
待たせたな(待ってない)
えー、本当にすいませんでした。リアルが忙しいのとか色々ありまして……久し振りの更新になります。
ではどうぞ。
酒場『豊穣の女主人』にて。
今日も今日とて人で賑わうそこには、さまざまな亜人が存在する。
とまあ、わかりきった事を言っても仕方ないので、結論を言おう。
「リューさんどこいったァァァァ!?」
「うるせぇこの馬鹿」
絶叫する俺にベートの手刀が飛ぶ。
「お前ね!? リューさんのためにここに来てるようなもんなのにリューさんいなかったらどうすんのよ!?帰るしかねーよ!」
「へぇ、飯は食っていかないのかい?」
「あ、すいません食います。なのでその
この後むちゃくちゃ飯食った。しょうがないね殺されそうだったんだもん。
◇◇◇
「金が……スカスカですよベート君………」
「お前が喧嘩売るのが悪い。あのババアには敵わねぇよ………」
トラウマを思い出したのか、ベートは頭を抱えている。プギャー。
「ベート、俺寄るところあっから先帰っててくれ
「ああ? 別にいいけどよ……どうした?」
「俺のアンテナにリューさんが近くにいるって言われた」
「相も変わらずイカれてやがるな……」
軽く引かれた。ひどいよベート君。
夜の町を駆ける。走るって書くよりも駆けるって書いた方が中2っぽい。
人混みのその先に、金髪の彼女を見つけて、俺は叫んだ。
「リューさぁぁぁ───はんにゃあっ!?」
「公衆の面前で二度とその口を開かないでください」
どごん、と顎に右ストレートを食らう俺。ちくしょー、舌噛んだ。
「う、うおお、愛が痛い………」
「愛じゃないです。早く帰ってください」
「いいじゃないですか!イチャコラしましょうよイチャコラ!」
どごん、ばごん、ヒューン。
「大体イチャコラってなんなんですか? 貴方が言うことだから大体わかりますけどね」
「ひどっ!?俺だってシリアスの時はシリアスしますよ!?」
今でしょ、のポーズを取って抗議する俺に一言。
「いいですから早く帰りましょう」
「アッハイ」
くすり、と彼女が微笑んだ。うん、大変可愛らしい。可愛らしいのだけれども怖い。黒い笑みって奴だ。
「また、店で会ったらサービスするのでその時に」
「サービスってあれですか、俺とリューさんがイチャコライチャコラするサービスですか!?」
「───ッ! も、もう一発食らいたいんですか!?」
「リューさんのグーならいくらでも───グボアッ!?」
◇◇◇
目覚めたのは、自分の部屋だった。
「知ってる……天井だ」
部屋の染みを数えて……なんてやってるやつは滅べばいいと思う。そんな事を考えながらベッドから上体を起こす。
ドアに鍵はかかっている。どうやって帰ったのかが全くわからない。無意識か?怖いよ。
「うーん……風呂入ろ」
浴場に向かうと流石に男で朝風呂に入る奴はいないのか、人っ子一人いない綺麗な浴場だ。
うーん、せっかく一人なのだから、一人でできることはないだろうか。一人じゃないとできないこと………。
よし、決めた。
服を脱いで全裸になった俺は風呂の中で泳ぎ回る。
前世では結構やってたけど、ここの風呂はそこそこ広いにも関わらず泳ぐだけのスペースがない。
しかし今は一人!こうして自由に泳ぐことが出来るわけだ!
それに飽きてきた頃、シャワーを浴びるために一度上がった。
そこで俺は閃いてしまった。
今日は団長とかアイズ達はバカゾネス姉妹と買い物だったか。
つまり、今、俺は完全に一人な訳で───
椅子を祀るように重ね、どこかの民族のようにその周囲を回ってみる。
「うぇひひひっひっひふぉぉぉぉう!!」
なぜかそこには全裸で踊る馬鹿が一人。
「チョッチョップリィィヤァァァ!!」
繰り返す。馬鹿が一人。
「うのぉぉほっぉっほっほっほぉぉぅ!」
注意。こいつ19歳。
ぶんぶん、とLv.5の身体能力を無駄にフル活用して踊る。
「…………うわっ」
「へぃぃやっ!ふりうっ────へ?」
「………まあ、その、なんだ………邪魔したな」
「いやいやいや、違うんだよベート!? ま、まって!話を───」
「悪いが、キチガイと話すことはない」
「ノオォォォォッ!?」
男の絶叫が木霊するなか、ベートは生暖かい視線をこちらに向け続けていた。
みっ、短い!?
最後のは完全にふざけました、すいませェン……。久し振り過ぎて勝手がよくわからなくなってきてる………。
最近リアルが忙しいので次回もいつになるかわかりませんが、どうか読んでくだされば幸いです!ではでは!