リューさぁぁん!俺だーっ!結婚してくれぇぇ━━っ!   作:リューさんほんと可愛い

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イイイィィィィヤッフウウゥゥゥゥ!!!!(発狂)

リューさんがそこにいるかぎり、この作品は戻ってくる!エタったりしないよ!多分!

リューさんかわいい(挨拶)


お誘い

 

 

朝、起きるとこんなにも気だるいのはなぜなのだろう。きっとそれは横にリューさんがいないからである。リューさん分が不足している為なのである。

 

布団をひっぺがしてみても、やはりそこは見慣れたロキ・ファミリアの本拠地で。しかも掃除無精なのでとても汚いのである。リューさんに見られたら縄を異空間から召喚できる自信がある。

 

もはや外でチュンチュンさえずっている小鳥達さえ煩わしく感じ、頭をがりがり掻いた。

 

「キルー、起きたかー」

 

「んあー……ロキかー……。ちょい待ち」

 

手櫛で軽く寝癖を直して、と言っても鏡を見ていないのでどこが寝癖かわからないのだが、ともかくとして。扉を開けるとやはり板。男の希望なんて全くないのである。揺れないのである。

 

「やっぱり無いよなお前」

 

「張り倒すで?」

 

「マジすんませんした反省してますだからその拳骨引っ込めてくださいほんと勘弁してください」

 

ここまで息継ぎなしである。Lv.5の力って素敵。抱いて!ただしリューさんに限る。ロキなんて目じゃないからね、仕方ないね。

 

「ほいで、何よ?リューさんが訪ねて来たとかなら大歓迎だけどそれ以外なら二度寝します。はいそーですかさよーな――いだあっ」

 

スネ蹴られた。痛い。よくあるよね、自転車止めるやつでバネでガーンってなるやつ。しばらく悶絶するやつ。あれと同じ。語彙力の無さに死にたくなったりしないかって?なるに決まってんだろ。

 

「例のモンスターの件や。アイズも絡んどる」

 

「……これ、シリアス入った方がいい?」

 

「お前の中にはスイッチでもあるん?」

 

「あるよ?」

 

「そういやあったなー。キラークイーン」

 

「バイツァ・ダスト欲しい。主神様下さい」

 

「ほな努力せーや」

 

「やだ。負けて死ぬ」

 

「エルフの娘に会えなくなるなあ」

 

「じゃあ勝ってイチャる」

 

「おう頑張れ頑張れ」

 

負けて死ぬって不吉だよね。どうせなら最期はリューさんの腕の中がいい。どう足掻いても幻想。やだ、上条さんこっち来ないで。

 

 

◇◇◇

 

 

「シリアスって疲れますよね」

 

「急に何を」

 

「いや、疲れたらやっぱりここですよねっていう。という訳で結婚してください」

 

「嫌です」

 

毎度お馴染み『豊饒の女主人』にて。さっきまでファミリア総出でシリアスだったんだよ?ほんとだよ?キルサンウソツカナイ。

 

この前遠征で出た虫型と植物型の新モンスター。虫型の大ボスはアイズに任せて逃げ出したキルさんでございます。ええ。最悪かよそいつ、見つけ次第ぶっ殺。俺だった。

 

ぶっちゃけ、アイズに任せるのは義理のとはいえ兄として遺憾だったが……。一緒に戦おうとしたら本人に『邪魔だから』ってバギクロス(仮)で吹っ飛ばされた。俺を気遣っての事はわかるけど、お兄ちゃんへの愛が痛いよ。物理的に。

 

そんな訳で本日の接吻。もちろん地面と。そろそろリューさんが地面にいてもいい気がするの。でもそうなるとリューさんが地面に寝っ転がってるんだよね。くそう地面裏山(着眼点)

 

「坊主、人手足りないから厨房来な!」

 

「ファッ!?」

 

突然の呼び出し。ミア母さんは快活に笑っている。キルは釣られて笑ってしまった!ミア母さんのギガフライパン!キルに999のダメージ!キルは死んでしまった!……ギガフライパンってなにさ。勇者なのかな?

 

「いや、良いのミア母さん?ウェーイってなるのも時間の問題だよ?厨房ってリューさんいるよ?いいの?」

 

「もう一発欲しいのかい?」

 

「慎んで遠慮させて頂きます」

 

ここでは俺がルールだ、って言わんばかりのミア母さんの気迫。どっかのコピー忍者みたいな。逆らったら殺されるんじゃあなかろうか。昼飯一人だけ抜き?ハブとか寂しいようわあああ!

 

……ふう(賢者)。

 

とりあえず芋剥きに専念。リューさんに近付こうとして選んだのだが、逃げられた。ウェイターの方に回っちゃったのさ。あれ、ゴミに目が。間違えた、目にゴミが。

 

泣いてたらミア母さんが肩叩きながらこっそり「頑張りな」って言ってくれた。なにあのイケメン。惚れない。

 

 

◇◇◇

 

 

そんなこんなで、本日の業務終了。トラブルじゃない間違えた、ToLOVEるなんてなかったんや。あっていいよね?転生者ってモテるじゃん?俺にもあっていいよね?

 

まあ、転生者だからモテるってのもつまらない話ではあるけども。やっぱり男なら性格と顔、半々で勝負やろ。あっ、勝てる気がしない。

 

「お疲れさまです」

 

「……おおお疲れさままですリューさん」

 

かみまみた。童貞力53万は伊達じゃないんや。悲しきかな、非リアの末路、魔法使い。まだ三十路行ってないからセーフ。ほ、ほら、あと十年間あるし。

 

「その……よければ、一杯付き合ってくれませんか?シルにもアーニャにも断られてしまったもので……」

 

頬を少しだけ染めて目を合わせようとしないリューさん。うん、ちょっと待って発狂しそう。

 

「……えっ、俺?俺ですか?」

 

「貴方以外に誰が」

 

「………抱き付いていいですか?」

 

「指が飛ぶ覚悟をしているのなら」

 

「わーいリューさぁぁ――いだあっ」

 

ルパンダイブに踵落し。背中を強打。飛鳥文化アタックでもしたのかな(すっとぼけ)。

 

こちとらリューさんの為ならたとえ火の中水の中草の中森の中。あの娘のスカートの中は遠慮しておきます。リューさん以外に欲情しないって何度も言ってるじゃないですかやだー。リューさんの命なら行くけどね、うん。

 

 

 

 





次 回 に 続 く。

趣味の時間を寄越せよおうあくしろよ(真顔)

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