Fate/第五次生存戦争   作:赤石なちる

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第2話

 

 俺は令呪を死んだ魚のよう目で見つめていた。

 令呪だ。上から見ようが下から見ようが令呪だ。

 頬をつねるが夢ではなく本物の令呪だ。

 

 何故だ? 何故、聖杯に選ばれた? 理解できない。だが目の前にあるのは令呪だ。

 

 もう参加するしかないのだろうか?

 

 何せ教会に保護を求めてもいるのはランサーを自害させた外道神父と自害したランサーとギルガメッシュである。

 

 挙げ句に俺は衛宮だ。確実に興味を持たれる。もはや逃げ場はない。

 

 このままひきこもってもいいがそうなると結界がサーヴァントの維持のために早期に発動し遠坂凛が破壊する前に発動してしまうかもしれない。

 

 何せあの聖杯の器にされた間桐慎二は魔術師じゃない。サーヴァントの魔力に飢えており性格にしても何をするかわかったものじゃない。

 

 聖杯に関しても完成したら絶望だ。遠坂凛には是非とも頑張って貰わなくては……。

 

 だが俺が召喚せねば聖杯戦争が始まらないのだ。魔力は有限。期限は未定。そんな聖杯戦争になってしまったら他の陣営もどう動くかわからない。

 

 いい方向に転がるとも思えない。

 

 どうするか? 

 

 いま思い付いた。

 

 そう、遠坂凛に令呪をあげるのである。

 

 アーチャーに殺されるやも知れないが恐らく直ぐに問答無用で殺すことはあるまい。

 

 これで解決だ。遠坂凛は優しいから恐らくこれで終わりな筈だ。

 

 なら速めに冬木市に行き私立穂群原学園を張るしかない。

 そうすれば遠坂凛に逢えるだろう。

 

 そして聖杯戦争について話があると話せば反応を返してくれるはず。

 夜ならまだしも朝や昼ならなんの問題もない。聖杯戦争は夜の間にあるからだ。

 

 ん? まて? これ穴があるな。聖杯って全てのサーヴァントを聖杯に焚べないと使えないんだ。

 

 ってことは令呪を渡して終了できない。

 

 確実にサーヴァントを召喚させられる。そうなったらしまいだ。恐らく俺は冬木市に滞在することになりもしかしたらイリヤにあってしまうかもしれない。

 

 そうなったらこの原作より弱い衛宮士郎のサーヴァントvsヘラクレスだ。

 

 100ぱー死ぬな。

 

 こうなったらサーヴァントを召喚してそく自害させ逃げるしかない。

 

 恐らくセイバーが出てくるが仕方ない。

 

 俺の平穏の為に死んでくれ……恨むなよ。

 

 だが召喚の仕方がわからない。呪文はわかるんだが魔方陣の書き方がわからない。どうしようか? 八方手詰まりだ。

 

「あ!? 衛宮邸の土蔵で頑張れば呼べるんじゃないのか?」

 

 完璧だ。後は朝になるまで待てば完璧だ。

 

 もう俺は逃げられる。この戦いに……。

 

 そうと決まれば俺の心は安らかだ。

 

 さぁ朝になるまでゆっくり眠ろう。英気を養うのだ

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