「はぁー」
俺は門の前で崩れ落ちること数時間。溜め息と共に立ち上がり衛宮邸に入り原作で運命の夜をやった土蔵の中にある魔方陣の前にたっていた。
サーヴァントを召喚するためだ。
呪文は覚えている。後は魔術回路を作動し召喚するだけだ。
かなり絶望的だが俺は足掻くつもりだ。何としてでも生きる。
頼むぞ俺の相棒セイバーさん。俺の為に戦ってくれ。
作戦はない。だが背を向けるのは駄目だ。何せ前も後ろも死亡フラグだ。
俺は魔術回路を起動し呪文を告げる。
頼むからアーサー王であってくれ。
「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――!!」
魔方陣が呪文と共に作動し凄まじい魔力の奔流が俺の身にあたる。そしてその奔流に耐えられず俺の身が俺を吹き飛ばし――そして、そして……。
「サーヴァント――セイバー召喚に応じ参上した。問おう――貴方が私のマスターか?」
金髪に青い瞳の青を貴重としたドレスに銀の鎧のアーサー王だ。
この美しい騎士こそ俺の命を救うべく現れた最後の希望だ。
俺の命の護り手にして最強の盾であり最強の盾だ。
大事な所だ。三度言うぞ。
俺の最強の盾だ。俺の命を守っておくれ。
可愛い騎士王さん――切嗣のように言ってみる。
あれ? 俺、結構余裕? きっとサーヴァントを召喚できたからからかな?
さぁ俺の希望とコミュニケーションとらなくてはな!!
「あぁそうだ。共に聖杯(俺の命)を掴もう(護ろう)。俺の名前は衛宮士郎。よろしく頼む。士郎でいいからな」
完璧な出だしだろう。行けるか?
「――衛宮?」
あ! 衛宮って聞いたとき眉を潜めた! ヤバい、ヤバい、ヤバい! 切嗣め! 俺の人生の足元に死亡フラグを撒き散らしおってからに!! セイバーが俺の最後の希望なんだぞ!
「ど、ど、どうかしたか?」
あーーー! 声が上擦った!! 動揺を悟られないようにしないと!
「いえ、何も――シロウですか成る程。その方が私も好ましい」
衛宮だと切嗣思い出すしな。シロウの方が良いよな。すまんな。俺の父親があんな奴でな。それでも一応理由あるから許してやってくれ。
「あぁそうか。ならよろしくセイバー」
俺はセイバーに手を伸ばし握手スタイルをする。
出だしは握手でいこう。たださえ切嗣効果で衛宮に対する扱いはあれだろうしな。
何せ握手スタイルをしたときに結構驚いた顔してるし。
「ああ、わかりました。よろしくお願いしますシロウ」
そうしてセイバーは俺の手をとってくれた。完璧だ。微笑んでるし。なんか嬉しそうだ。俺もお前にあえて嬉しいよ。
コミュニケーションの出だしはバッチリだな。
後は餌付けをすれば完璧だ。
何せファンの間の通称は青セイバーでもうひとつは腹ペコ王だ。
よく知らんが旨いもん食わせればいいんだろう?
なら完璧だ。この衛宮邸は何故か藤ねぇが俺がいつでも帰ってきてもいいようにって電気もガスも水道も流れてるからな。
「そうときまればまずセイバーにとりあえず当面の拠点を案内するよ」
「わかりました。シロウ」
俺はセイバーとの握手をそこそこに土蔵の外を示し俺の意向に了承したセイバーは俺の背についてきた。
そして俺の生存戦争の始まりである。
目的は聖杯も完成せずできるだけ犠牲を少なく俺が生還することである。
限りなく不可能に近いが俺は頑張るぞ!
頼むぞ! セイバー!
初めての作品です。完結させたいです。がんばります