俺の知っている情報(セイバーが知りすぎていると不自然に思わないレベルで)をセイバーに伝えた。
因みに伝えた情報は、学園の宝具による謎の結界と何処かの陣営が柳洞寺に籠っていることとアインツベルンが用意したサーヴァントのクラスと真名だ。
アインツベルンのサーヴァントに関してはマスター自身に宣戦布告されて知った(嘘だが)から真名までわかったと伝えヘラクレスだといわれたと言った。
これレベルなら知ってても不自然じゃないだろう。
セイバーの反応は難しい顔をしていた。ヘラクレスの名前を聞いた辺りで特にだ。
「セイバー? 不安か?」
とりあえず聞いておく。まぁこの状況は普通に考えて不利だ。
というよりは詰みと言っても過言じゃない。
「いえ……確かに不利ではありますが不安が無いとは嘘になります。が――必ず勝つつもりです」
た、頼もしいな……。だがつもりなだけか……。
どうしょうか……。
「そうか。なら問題ないな」
「はい」
問題ないなんてことは確実にないがな。
「ならまずはキャスターを討とう。学園の結界は恐らくキャスターの物だ。無視しておくと死人がでるし魔術の隠匿も無視している。そこから予想されるのはマスターは魔力を自分で都合できず隠匿もわからないやつなんだろう」
「その通りでしょうね。マスターがマトモなら被害がでたら確実に騒ぎになる場所に結界などはらないでしょう。結界の用途もおそらく魂食いだ。その規模の結界だとキャスターではなければ難しいでしょうし私ならば確実に片付けられる。賛成です」
対魔力あるしな……。まぁ張ったのはライダーだがな。おそらくアーチャーと凛がいるだろうし手出しする必要は無いだろう。
ピンチなら間に入って恩を売ろう。俺のサーヴァントはセイバーだしアーチャーとで前衛、後衛がそろうしバーサーカーがヘラクレスだと知ったら協力してくれるはずだ。
いなかったらとりあえず俺達だけでライダーを片付けよう。どうせ間桐慎二の横にいるだろうし。たとえてこずってもマスターの方を狙えばいい。セイバーなら簡単に殺してしまうだろし……最悪、俺と殴りあいになっても間桐慎二には負けないだろう。
あいつひょろいしな……。スカスカの投影でナイフとか斧とか投影して見せつければビビって降参してくれるかも知れないし……。
まぁとりあえず先んじで結界があるか確認しにいこう。なかったら他の陣営が剥がしたとでも言い訳しよう。
アーチャー陣営がいるかも知れないし会ってもまだ昼間だったら逃げられるだろうしな。
しかし何とか他の陣営の動きを知れないだろうか? いや、慎二が何か知ってるかも知れない、やっぱり殺すんじゃなくて脅そう。
そうと決めれば……。
「セイバー、とりあえず結界の状態を遠目からでも観察しに行こう。外すにしても壊すにても下見したいんだ。まだ昼間だ。相手もいきなり戦おうとしないだろ」
「わかりました。行きましょうシロウ」
しかしいつ襲うか? 学校帰りにしよう。
他の奴にも見られないだろうしな。
そう考えた俺は学園にセイバーと共に向かった。
因みにセイバーはとりあえず鎧を脱いでもらい俺が着ていたコートを着せて移動した。
あのままだと目立つしな。
あ、あと餌付けはどうしようか……