「――これは……」
原作で本来なら俺が通っていた私立穂群原学園に俺とセイバーはついた。
因みにその近くにある家の塀と塀の間に身を隠している。
少し狭いがセイバーは小柄なので充分、ペースがとれている。
そんなミニマムセイバーだがかなり渋い顔をして学園を見ている。
あー何せ、へっぽこ魔術師であろう俺ですら直ぐわかるレベルの強烈な結界が張られている。
おそらく原作の知識が無かったとしてもこれを見たら異常だと言うのがわかる。
セイバーならもはや一目瞭然だろう。
「これを張ったものはマトモな英雄でもなければ魔術師でもないな……これは邪霊や魔物や反英雄の類いの…………そしてこれは宝具だ」
さすがセイバーだ。結界を見ただけなのにノーヒントでほぼ正解を言ってる。
そう張った奴は蛇の魔物メデューサだ。英雄としての側面で召喚されたが結局、魔物だ。綺麗なお姉さんだけどな。
宝具はペガサス意外はどちらかと言うと蛇の魔物よりの宝具だろう。
「そうか……だが宝具でも結界だ。おそらく起点があるはず。破壊できれば発動を遅らせるか解除できるかもしれない。セイバー……サーヴァントのお前ならどうにかできるはずだ」
「だと良いのですが……無意味な犠牲など見たくないのです……」
セイバーって本当に良いやつだな。俺はこんな奴を自害させようとし挙げ句に騙してるのか……俺ってクズだな。罪悪感はあるが生き残る為だ。我慢するさ。
だからとりあえず話を進めよう。
「まぁ今は昼の2時だ。このまま学園の生徒と教師がいなくなったら忍び込んで結界の破壊を試みようか。いや……もしかしたらこの学園にサーヴァントのマスターが隠れているかもしれない。ここで撃退できればいいんただがな――」
実際に三人いるしな……。
「その線は薄そうですが……わかりました。結界を破壊するべきと思うのは同感ですのでこのまま見張りましょう」
「すまないな。俺の変な考えに付き合わせて……」
「いえ、人命の為だ。気にしないでください」
こいつはまじで良いやつだな。スゲーよ。自分の願いだってあるしヤバい奴と不利な状況で戦わなくちゃならないのに他人まで気遣って……正義の味方か? セイバーは? アニメで見たときより実際にみたらセイバーに酷い事する切嗣はただの酷い奴に見えるな……理由はあるけども。
理由があるからこそ悲しいのだが……。まぁ俺ではどう言いようもないのだがな。
まぁいいさ。俺も俺のやらなきゃならないことをするだけさ。
さぁ監視するか……結界を。
そんな風に心に喝を入れた俺は学園を強く睨み付けた――。
さてここからだ。俺の生存確率が決まるのは……ほぼ俺はゼロに近い状態だ。綱渡りもするはめになるだろう。
だからこそ俺は無意味な綱渡りはしないようにしないと……。
「――絶対に結界を止めよう、セイバー」
「――――はい」
見ず知らすの他人の為にも……それ以上に自分の為にもだ――――。