ちょいと考え事。   作:AQUA BLUE

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風邪引きました\(^o^)/ 冬ってなにかと危険ですね。
今回は話動きます。それではどうぞ!



年の暮れ、別れ

俺は今日の朝は目覚めがわりと悪かった。というのも、いつもヤツはもう少し遅くから起きてくるのに、早朝からバタバタしてるからだ。

リビングや他の部屋を行ったり来たり。俺のよく知らない道具や拭き取るようなものを用いて、かがんで何かやっていたり色んなところをはたいていたりと奔走していた。

 

ヤツは「大晦日めんどくせー!」

 

とか言っていた。ヤツの言う大晦日とは一日中ひたすら掃除する日なんだろうか。 もしそうなら面倒なのもうなずける。無論、俺は動けないから掃除することなんて一生ないけどね。くくくっ。

あ。面倒なのは同情するけどお前が俺の目覚めを悪くした罪は重いよ?俺は案外根に持つタイプだから。

 

 

一日中続くと思われていたヤツの掃除、というより大掃除は正午という意外と早い時間に終わった。ちなみに俺とみかんもヤツの大掃除の途中に掴まれて別のとこに移動させられた。掴まれた時は少しひやっとしたが食べるつもりはまだなさそうなので安心してその後も傍観していた。

リビングを見渡すと早朝とは比べ物にならないほど綺麗になっててビビった。ヤツって一度決めるとテキパキできるんだな。優柔不断なだけで。

みかんはというと、まだ眠っている。ヤツと同じ種族だったらこいつまずいんじゃないか?

 

 

「さて、準備万端!」

 

ヤツは大きく伸びをして、寝っころがってテレビをつけた。

 

準備万端、とな?

 

つまり、今日は大掃除だけやって終わりではないということか。現段階では食べられるか捨てられるかされない限り大丈夫だからそれ以外のことであればいいんだが。

だが食べるだけのために掃除するのも、掃除するときに俺とみかんを捨てなかったことからわざわざ後で捨てるのも流れからして考えにくい。

おそらく別の何かがあるのだろう。

 

『「ピンポーン」』

 

インターホンが鳴った。なるほど客人か。

このための準備だったわけね。ヤツの客人か…どんな客人なんだろうか。

恋人!!…いや、ないない(笑)。

家族!…ならヤツみずから実家に行くよな。

友人。…友達いなさそうだしそれもなさそう?

 

なぜかヤツは俺の方を見ていた。

怖いって。考えてるのばれた?そんなはずはない。

たまたま…だよな?

 

ヤツはすぐ客人を出迎えに行った。玄関で少し話をしているらしく、まだヤツと客人は戻ってこなかった。

暇だったのでみかんの方を見た。みかんはまだ眠っている。もう12時半だぞ。いい加減にせい!

仕方がないのでヤツと客人がリビングに来るのを待った。それから2~3分してリビングのドアが開いた。

 

ドアが開いてヤツと、その後ろに姿を現したのはヤツと同じぐらいの若さの女性であった…んん?女性?!

おいおいマジかよ。0と思われていた彼女フラグがここにきて濃厚に…

 

「ようこそ我が従妹(いとこ)よwゆっくりしてってね。」

 

「うん、ありがと。」

 

意外!それは従妹ッ!

 

「それにしてもどうして突然来たいと?」

 

「一人暮らし始めたって聞いたから、どんなとこに住んでるか見てみたくなってね。」

 

そういうことね。やはり彼女ではなかっか。俺は最初っからわかってたよ。

 

みかんもちょうど目を覚ました。

みかんは眠そうにおはよーといった感じでこちらを見ていた。俺もようやくお目覚めかい、という呆れの視線を返しておいた。

 

「何にもないけど…あっそうだ。リンゴとかみかんでも食べる?」

 

げげっ!それはマズイ。危機なんてこれまで散々あったからもうそこまで動揺はしないけど、このタイミングでくるか。みかんは眠気がふっとんで震えだした。

 

「お腹すいてないから大丈夫。あとこれお土産ね」

 

おお!ナイス従妹!!今俺はあなたが女神に見えるぜ!

 

 

 

 

~~⭐~~⭐~~⭐~~⭐~~

 

それからヤツと従妹は茶を飲んで談笑したり、テレビを見たりしていた。今年の紅白とか年末とかがよく話題に上がっていたが、俺には人間の文化はほぼわからないので聞き流しておいた。俺とみかんはただぼーっと二人の様子を見ていた。

 

すっかり日は暮れて、もうすぐ18時になるところであった。

そういえば俺はよく考え事をする中で気付けば色んなワードを多発しているが、普通あんなワードどころか今しゃべってる言葉すら知らないはずなんだよなぁ…。

人間がしゃべってることも大半は理解できるし、もしかして俺の前世は人間?なーんて。

 

相変わらずどうでもいいことを考えている俺をよそに従妹は言った。

 

「私もうそろそろ帰るね。今日はありがとう!」

 

「いえいえ、こちらこそ。」

 

「そうそう。明日お正月だし、食べないならせっかくだし、あそこにあるみかんを使って鏡餅でもやったら?良いことあるかもよ?」

 

「いいね!やってみようかな。玄関に飾ろっと」

 

 

―――――俺はこの言葉を聞き逃さなかった。

 

 

むしろ聞き逃していた方が楽だったかもしれない。

幸いなのか不幸なのか、みかんは居眠りしていたがためにこの発言を聞いていなかった。

 

俺の頭をよぎった1つの予感。

 

―言葉は交わさなかったけど………

 

違う。

 

 

―どこかで通じあってた………

 

やめて…くれ。

 

 

―これっきり二度と会えなく………

 

やめろ。

 

 

―生き別れ。

 

 

 

 

 

やめろ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

俺の心の揺れなんて知らずに、嘲笑うかのように。

ヤツの手はみかんを包み。

ヤツと、包まれたみかんは帰る従妹と共に。

 

リビングを、出ていった。

 

別れはあまりに唐突で。

考える暇も、感情をあらわにする暇もなく…。

 

 

 

 

 

 

少し経った後ヤツはリビングに戻ってきた。

 

 

しかしその手の中にみかんは、居なかった

 

 

 

 

 

 

 

 




本文書いてて初めて2000文字を超えました。
ちょっと嬉しかったです。
皆さんも風邪に気を付けてくださいね!ww
それではまた次回。。。
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