今さらながらコードギアスにはまりまして、この作品を書いてみました。
拙い文章で、色々とおかしな部分があるかと思いますが、ご指摘やご感想お待ちしています。
主人公はナイトメアの腕前はそこそこ。
最強といった感じにはなりません。
どうぞよろしくお願いします。
溜息をつくと、その度に幸せが逃げていく。
昔誰かにそんなことを聞かされたことがあったが、今にして思えばそれはやはり迷信でしかない。
溜息をつかなくたって幸せは好き勝手な方向に走り去ってしまうもの。
待ってくれと懇願したって聞く耳を持たないやつらは、一度逃げ出すと長い間戻っては来ない。
ここ数年その帰りを待ちわびている俺が言うんだから間違いない。
『偵察部隊から連絡です。目標を確認、ですが護衛のナイトメアが事前の報告よりも少ないとのこと』
「少ないだぁ?」
ほらな、また問題発生だ。
一度手放した幸せはそう簡単には戻らないくせに、不幸だけは次々に舞い込んでくる。
泣きたくなるよ本当に。
『車両3台に対してナイトメアは1機。先頭を走っているサザーランド以外には敵影は見当たらないとのこと』
「あーらら、きな臭いこった。全員に通達してくれ、指示を出すまで一切手出しは禁止だ。早まったやつは後で殴る」
『ふふっ、了解です』
笑いの混じった返事を聞きながら、考える。
俺たちが目標としているのは敵方の物資運搬用トレーラー。
積載されているのは武器弾薬や様々な資材、こっちが喉から手が出るほど欲している物が大量に積んである、まるで宝箱のような標的だが。
その宝箱を守っている護衛が明らかに少なすぎる。
相手が馬鹿でないことは、これまでの経験で嫌というほど知っている。
今回と同様の襲撃は以前に何度も仕掛けたことがあり、そのつど必要なものを頂くなり、敵の手に渡らぬよう破壊したりと好き勝手にやってきた俺たちだが。
流石に複数回同じ手を食らわされて、何もしてこない方がおかしい。
そこへ来て今回の極端に少ない護衛のことを思うと。
『罠、でしょうか』
「十中八九そうだろう。この先か、トレーナーの中に伏兵ってとこか。どうしたもんかねえ」
『一当てしてみます?』
「伏兵が本当にいて、そのトレーナーの中と分かってるんならそうしたい所だが・・・・・・。ハズレだったらと思うとな」
確かに打って出るなら、動き出す前の敵をトレーラーごと始末するのが上策だろう。
だがもしも中身が空っぽで、伏兵が別の場所で待機していた場合は、その攻撃が敵を招き寄せる結果になりかねない。
一撃離脱を得意とする、というよりもそれ以外の戦い方をできない俺たちにとって、大勢の敵が集まるような、そんな場合の結果は火を見るよりも明らか。
良くて壊滅、悪けりゃ全滅。
とても選びたくなるような結果ではない。
「できればこのまま退きたいところなんだが・・・・・・それじゃあ上が納得しないか」
『なんとしても結果を出せと、再三命令が出てますよ。すでに今の状況も知らせましたが、勇猛果敢に行動せよの一点張りです』
「またそれか。何を焦ってんのか、こんな小規模なテロ行為で結果残してもどうしようもないだろうに」
俺たちは、簡単に言えばレジスタンス。
今現在、かつて日本という名を持っていたこの国を支配する、神聖ブリタニア帝国への反抗を目的に集った、日本人の集団。
各地で活動する数々のグループの中でも、それなりの規模を誇る俺たちではあったが。
最近は落ち目、大した成果も残せず、仲間は逃げ出したり、殺されたりで減り続けている。
その上、レジスタンスの支持母体とも言える旧財閥が集ったキョウトからの支援も目減りしている有様。
このまま行けば俺たちのグループはやがて消滅することだろう。
『仕方ありませんよ。日本解放戦線に偏りがちな支援から見ても、キョウトはもう我々を見放しているようですから』
「お、中々現実的なこと言うじゃないの。まあそれで焦って下の者のこと省みずに脅かすぐらいだ、底の浅さはとうに見抜かれてるだろうよ」
『潮時なんですかね、いよいよここも・・・・・・』
「今は言うな。さあて、上が行けと言うんじゃ仕方ない、いつも通り俺が先行する。敵に動きがあれば、他の連中と一緒に即時撤退しろ。こっちを待つ必要はないからな」
そう命令を下しながら、俺は行動を開始するべく準備を始める。
準備といっても、キーを差し込んで、ブリタニア発の起動兵器、ナイトメアを起動させるだけだが。
我がグループ唯一のナイトメア、無頼。
すでにブリタニアでは骨董品扱いの型落ちした機体を改良した、日本の抵抗グループを代表するナイトメアだ。
物資の不足からまともに整備もしてやれず、剥げ落ちた塗装すら直してやれない有様だが、こいつが俺の一番の相棒だ。
『しかし、それでは・・・・・・』
「危険は承知の上だ。それでもやらねえと。敵さんがこちらに罠を仕掛けるほど警戒しているのなら、こちらも動きを改める必要がある」
そのためにはまず確かめることから始めなければ。
敵がこちらをどう見ているのか、それを知らなければ動きようも警戒のしようもない。
だからこそ、やらなければならない。
火中に突っ込むような心境だが、グループ全体の今後を考えれば致し方ない。
危険だなんだと文句を並び立てる部下に分かったから任せろと言い聞かせ、渋々といった態度を丸出しにした彼を適当に追い払う。
ナイトメア相手にどれだけ武装しようが、歩兵や戦闘車両がいくら集まっても分が悪すぎる。
サザーランドと比べると性能差がかなりあるとはいえ、まだ無頼に乗った俺一人の方が動きやすい。
それに本当にこれが罠であった場合は、彼らだけでも逃げ切り、本陣に報告してもらわなければ確認の意味が無い。
『敵接近、報告どおり護衛は1機です。トレーラーの積荷は確認できず』
「あいよ、構わないから逃げる準備しとけ。もうちょい距離が埋まったら突っ込む。気つけろよ」
『・・・・・・こっちのセリフですよ、それ。どうかご無事で』
機嫌の悪い返事に思わず苦笑する。
身を案じてくれる仲間がいるというのはありがたいことだ。
通信を終え、居住性が考慮されていない狭苦しいコックピットで息を殺して敵の接近を待つ。
外部から情報を得るための装置であり、ナイトメアの目とも言えるフィクトスフィアを使って敵の位置を確認しつつ、緊張に硬くなる体を意識する。
何度やっても、戦闘直前の張り詰めた空気には慣れ切れない。
適度の緊張は人の神経を研ぎ澄ますと聞いたことあるが、冷や汗をかくほどの緊張というやつは果たして適度の範疇に収まってくれているのだろうか。
胸に溜め込んだ息が、速まる鼓動に押されるようにして吐き出される。
これも溜息にカウントされるのなら堪ったものではないが、今は置いておこう。
状況は、俺が潜む背の高い木々がうっそうとしている林の少しばかり上。
行く本もの柱に支えられた高架を、敵が移動中。
ノロノロと襲ってくださいと言わんばかりの速度で進行中の敵の一団と俺の距離は、僅か数メートルのところまで縮まっている。
こちらが動くのは、敵が直上に至ったその瞬間。
今までのことから相手も急襲を読んでいる可能性もあるが。
不意を付かなければまともに戦うことすらできないだろう。
(来た・・・・・・!)
息を落ち着かせ、フィクトスフィアに捉えた敵の様子を窺う。
こちらに気が付いた素振りは一切無い。
木々が隠れ蓑になってくれているようだ。
もちろんそれを見越してこの場所に隠れていたわけだが、ここまで上手く行ってくれるとありがたい。
待機状態にしていた様々な機器を起動させ、屈むような姿勢からゆっくりと無頼を立ち上がらせる。
ここで気付かれては全てが無駄になる。
焦らず、確実に先手を取れるポジションを確保することが何よりも重要だ。
二車線の片方を一列になって敵は進んでいる。
襲撃される可能性には気がついているはず、なのにいざという時に動きの取り辛い一列縦隊とは。
やはりおかしい。
(先行しているサザーランドは囮・・・・・・?)
こちらとしては横槍を入れて、まずは今現在確認できる敵の戦力を排除するつもりだった。
頭を潰してしまえば進行を止めることもできる上に、仮にトレーラーの中にまだ伏兵がいたとしても本格的に動き出す前に始末すればいいだけだ。
だがここまであからさまだと手が出せない。
ならばここは。
(ケツを叩いてどう出るか見てみるか)
相手に合わせるようにゆっくりと進んでいた足を止める。
最後尾のトレーラーから順々に攻撃、それもサザーランドに反撃する余裕を与えぬよう迅速かつ正確に。
我ながらできるのかそんなことがと不安に思うが、やるしかないんだから仕方が無い。
敵が前進していくのを確認しつつ、高架を見上げるようにして無頼の動きを止める。
ナイトメアフレームには色々と便利な武装や機能がついているが、中でも優れているのはスラッシュハーケンと呼ばれる武装。
強靭なワイヤーの先端に刃が取り付けられたこの武器は、敵を攻撃する以外にも便利な活用法がある。
例えば今から俺がやるように。
姿勢はそのまま、無頼の胴体に取り付けられたスラッシュハーケンを射出する。
近い距離ならば間違いなく敵にも悟られるであろう噴出音がハーケンと共に飛び出したが、距離の開いた今なら問題は無い。
ハーケンがコンクリートでできた高架に突き刺さり、しっかりと固定できたことを確認し、今度はワイヤーを巻き取って無頼を上へ上と引っ張り上げる。
これこそスラッシュハーケンの便利な使い方。
移動の際にも使える武装、敵ながらブリタニアも良い物を作ったものだと感心する。
(敵ながらあっぱれ、だが・・・・・・)
ハーケンを巻き取り終え、ガードレールに手をかけて道路へ乗り上げる最中、今一度確認してみても敵がこちらに気付いた様子は無い。
距離は十数メートルと言った所か。
ランドスピナー、ナイトメアが高速で移動するためのローラースケートのような装置を使えばすぐに埋まる距離だ。
完全に後ろを押さえた。
一気に攻めれば、恐らくろくな反撃を受けることもなく始末できるだろう。
全てが上手く行けばの話だが、ここで臆して逃げ出すわけにも行かない。
ポジションは完璧、心の準備もOKだ。
さあ、
「遠慮はしないぜ、ブリタニアさんよ!」
突撃だ。
ランドスピナーで一気に加速。
ノロノロと進む敵の列に向けて、左手に装備しているアサルトライフルを構えて、ただただ突き進む。
ナイトメア同士での戦いも想定して作られたライフルだ。
いくら軍用とはいえ、トレーラーの装甲程度なら。
両腕で構えなおし、照準はトレーラーの中央を貫くように合わせる。
すでに敵は射程圏内。
攻撃開始だ。
引き金を引いて、銃口から吐き出された何発もの弾丸が空を裂く。
最後尾のトレーラーに向けて殺到したそれらは、やはりその装甲をいとも容易く貫いた。
荷台から運転席を真っ直ぐに釣らぬき、蜂の巣になった様子が一瞬だけ見えたが。
次の瞬間には、上手い具合に当たったのか轟音とともに炎が噴出した。
炎上するトレーラー。
屋根も壁も吹き飛び、晒された荷台。
そこにナイトメアの残骸らしきものは見当たらない。
だが物資が積まれていたようにも見えない。
つまり、最初から空。
(ちっ、てことは!)
走る勢いはそのまま、コンクリートを蹴って飛び上がり、燃え上がる残骸の上に着地。
間髪入れずに攻撃を続行する。
列の真ん中にいたトレーラーに先ほどと同じく銃撃を浴びせ、破壊してみるもやはり中は空。
ここまで来ればもう間違いは無い。
やはり罠。
荷台に何もないとなれば、恐らくはこの攻撃を受けて、どこかで別働隊が動き始めたはず。
もたもたしている暇はない。
物資もなく、敵が罠を仕掛けるほどにこちらを警戒していることが分かった以上、目的は最早達成した。
無頼を反転させ、急いで退却に入ろうとした所で。
先頭を走っていたサザーランドが、こちらと同様に装備しているライフルで攻撃を仕掛けてくる。
とっさにかわして致命的なダメージは回避したが、数発は避けきれず、胴体に受けた一発が重い衝撃を加えてくる。
「邪魔なんだよ!」
あれを無視して逃げることもできるが、下手をすれば背後から銃撃を受けて今度はこっちが蜂の巣になる。
幸いにも敵の増援の姿はまだ見えてこない。
ならば取るべき行動は一つ。
残骸から残骸へ飛び移り、そこで止まらずに唯一無事に残っているトレーラーの上に飛び乗る。
そうする間にも敵の銃撃が続くが、こちらが動きを止めない限りそうそうあたりはしない。
飛び乗った三台目の運転席から、運転手が泡を食って飛び出すのが見えたが、今はそれに構っている場合ではない。
照準は曖昧でいい、とにかく敵の攻撃を封じるためには、こちらからも撃ち返さなければ。
もう一度引き金を引き、弾丸を撒き散らす。
するとサザーランドはひるんだのか、こちらから距離をとるようにジリジリと後退し始めた。
敵の隙を見逃す手はない。
あまり時間に余裕はないが、このサザーランドだけでも討ち取らなければ。
後ろへと下がるサザーランドを追い、トレーラーから飛び降りて、銃撃を止めないまま機体を前へ押し出す。
だがこちらの焦りを感じ取っているのか、右へ左へと機体を振りながら後退する相手を仕留め切れない。
時折軌道を捉えて撃った弾が相手に命中するが、致命的な一撃を与えられない。
「やりあう気がない・・・・・・しまった!」
のらりくらりと、正面きっての戦闘を避けているように見えた。
こちらを倒そうという意思が見えず、そこに引っかかりを覚え、ようやく気が付く。
だがその時にはすでに遅く、背後から響いた銃声の直後、無頼が激しく揺れる。
倒れこみそうなる機体をなんとか建て直し、すぐさまその場から前進して逃げる。
背後から襲った衝撃、それは三台目のトレーラー、俺が唯一撃たなかった残る一台の荷台から現れたナイトメアによるものだ。
一台目、二台目を空にしてこちらの油断、あるいは勘違いを誘い、三台目が攻撃を受ける前に先頭にいたサザーランドに意識を集中させる。
そしてサザーランドが後退し、こちらがそれを追ったところで、トレーラーに隠れていた罠の本命が動き始めたわけだ。
挟み撃ちこそが敵の狙い、まんまとその狙いに嵌ってしまったわけだ。
しかも。
「グロースターか!」
背後から現れた1機は、先ほどから交戦しているサザーランドよりも厄介な相手だった。
ブリタニアの軍の中でも、一握りのエリートやエース、あるいは皇族の親衛隊が搭乗する機体、それがグロースター。
性能はサザーランドよりも優れ、無頼とでは比べるのもおこがましいほどの差がある。
単純に数の面で不利であり、片方は腕の立つパイロットであるごとが判明済み、しかも挟まれた以上は迂闊には動けず、撤退も難しい。
ただ敵が1機増えただけのこと、しかしそれが状況を切迫させた。
敵はこちらが動けないことを良いことに、まるで狩りの獲物でも追い詰めて楽しむかのように、じりじりと距離を詰めてきている。
右にも左にも敵、状況を打破するにはいずれかを倒し、突破する以外には無い。
だとすれば狙うべきはサザーランドだが、また背後からグロースターに狙われては堪ったものではない。
かといって、片手間で相手できるほどあのグロースターは甘い敵ではないだろう。
冷や汗が頬を伝う。
追い詰められた状況で精神がおかしくなってしまったのか、引きつった笑みまで込み上げてくる。
どうする、どうする、どうする。
レジスタンスとして戦う以上、死はいつだって覚悟の上だった。
だがこうも唐突だとその覚悟も揺らいでしまうというものだ。
どう動く、そうだこうしよう、いや駄目だ。
そんな葛藤が渦巻く。
こういう危機的な状況でも心を平静に保てるのが真の武士だと昔言われたことがあるが。
冗談じゃない、今ここで平静でいられるやつがいるとしたらそいつは武士どころか人間として欠陥があるやつだろう。
『武器を捨て、ナイトメアを停止させて投降せよ。裁判にかかる機会ぐらいは与えてやってもいい』
取り付けられた拡声器を使って、高慢な態度と言葉で投降を促しているのはグロースターのパイロットか。
そんな機会なんざ、どうせ極刑で決まっているのだから欲しくもなんともない。
それに恐らくここで投降し、ハッチを空けてコックピットから出ようものなら、そこで俺は事切れるだろう。
日本人をイレブンと呼び、見下して笑うような連中だ。
こっちの命など、路傍の石ぐらいにしか思ってはいない。
「ご親切にどうも。できれば上手い飯と豪華な寝室付きだと嬉しいよ」
『ふっ、ふざけたやつだ。10秒待ってやる、それが過ぎれば貴様をここで始末する』
10秒か、ありがたくて涙が出るよまったく。
味方からの援護は望めない。
俺が帰れと言ったんだからそりゃそうだ。
独力で突破する以外に方法はないが、2対1、それも手ごわいのが1機。
無頼で正面からぶち当たっても結果はもう見えている。
上手く1機をかわして、逃げたとしても追撃は免れない。
そしてそれをかわすことは難しい。
『1、2、3』
もうカウントしてやがる。
敵が考え事をしている間ぐらい待ってくれてもいいだろう、それでも騎士かケチ臭い。
何か手はないか。
現状の武装では、状況の打破は無理だ。
せめてもっと大口径の銃や破壊力の高い武器があれば、一撃で仕留めて逃げおおせることもできたのに。
物資に乏しい我がグループにそんなものは最初からないので望むだけ無駄だが。
『4、5、6』
何か、何か!
「ん?」
思考に没頭している最中、気になる音が割り込んできたのはその時。
ふとみれば、先ほどのトレーラーが未だに炎と黒煙を巻き上げていた。
残ったもう一台のトレーラーも尻に火が付きそうな状況で、立て続けに起こった爆発で道路にはひびが・・・・・・。
「そうだ・・・・・・」
確かこの高架は戦前に建てられ、ブリタニアによって外見こそ整えられたものの、精密な建て直しなどは未だに手付かずだったはず。
建造からどれほど歳月がたっているのかは分からないが、しっかりとした補修が行われていなければ、脆くなっていても不思議はない。
2台のトレーラーの爆発、そして俺の見立て通りに老朽化が進んでいたとすれば、あと少し押してやれば。
都合のいいことにあともう1台トレーラーは残っている。
残る問題はどうやってこの挟み撃ちから逃れるかだが。
『7、8、9・・・・・・』
「あーあー分かった、分かったよ。出ればいいんだろ出れば」
『賢明だな。まずは武器を捨てろ』
こうなったら当たって砕けろだ。
敵に言われるがまま、ライフルをグロースターの足元目掛けて放る。
放物線を描いた後、滑るようにして進んだそれは踏みつけらてさらに後方へ蹴飛ばされた。
最早回収は不可能と思った方が良さそうだ。
『出て来い。言っておくが少しでもおかしな真似をすれば容赦はしないぞ』
「・・・・・・あいよ」
仕掛けるならここだ。
傍から見れば敵に油断はなさそうだが、声に張り詰めたものが感じられない。
ここへ来てこちらがまだ抵抗しようとしているとは微塵も思っていないようだ。
こちらが無頼を完全に停止させていないことを確認もしない所から見ても、内面に緩みがあるのは間違いない。
敵の命令に従う振りをして、まずハッチを開ける。
操縦レバーに足をかけて、いつでも動かせるようにしながら。
外へと向けて上半身を出し、両手を挙げて抵抗の意思がないと示すと、ありがたいことにそれを見たグロースターがこちらへ近づいてくる。
俺を捕縛するつもりのようだが、そのまま離れていた方が、相手にとってはよかっただろう。
『よし、そのまま動くな。約束どおり裁判を受けさせてやろう、今ここでな』
「弁護士は付けてくれないのかい?」
『ふふふ、それは必要ない。刑はもう決まっているからな』
恐らく照準は俺に合っているのだろう、ライフルを構えたまま敵はまだ近づいてくる。
ちらりと窺うと、もう1機のサザーランドは動かないまま、ライフルだけをこちらへ向けている。
好都合だ。
囲まれていてもここまでくれば一対一と同じ。
もっと寄って来い、もっと、もっと。
『イレブンのパイロット、貴様は死け』
「異議有りだ、裁判長さんよ!」
目と鼻の先。
そのまま撃たれていれば俺は消し飛んでいたであろう、それほどまでに近い距離。
意気揚々と語り、引き金を引こうと敵が動いたその瞬間。
俺は踏みつけていた操縦レバーをさらに強く踏み、スラッシュハーケンは射出する。
ほぼゼロ距離、発射の勢いをそのまま叩きつけられた敵は大きく態勢を崩した。
ハーケンは突き刺さりはしたものの、装甲の厚い部分に命中したのか貫通はしておらず、グロースターに止めを刺すには至っていない。
だがあっけに取られている様子の敵からの反撃はなく、その隙に俺は動いた。
「あらよっと」
操縦レバーから足を離し、半ば落ちるような感覚でコックピット内部へと戻る。
そしてすかさずランドスピナーをフル稼働させ、ハーケンを巻き取りながら体当たりをするように肉薄した。
状況を先に飲み込んだのはサザーランドのパイロットのようで、ライフルを構え直し、こちらを牽制しようとしているようだ。
だが遅い。
もたついてくれている間に、こちらは良い盾を手に入れたのだから。
「それ以上動くとこいつのパイロットが死ぬことになるぞ!」
『くっ、テロリスト風情が!』
こんどはこちらが相手を脅す番だ。
グロースターを盾に、サザーランドとの間に立たせ、後方から羽交い絞めにするように拘束する。
密着した状態だ、下手に動くならばハーケンで今度こそコックピットを破壊するまで。
膠着は変わらず、だが明らかに優位なのはこちらだ。
「武器を捨てろ。待った、お前のは俺に寄越せ」
サザーランドがライフルを投げ捨て、グロースターのものは奪う。
これで完全に形勢逆転だ。
中々やるもんじゃないか、俺も。
あとは道路を破壊して逃げおおせれば、それで終わりだ。
逃げた幸運がようやくこの手の中に舞い戻って・・・・・・。
『愚か者目が』
「ああ?」
『貴様ら随分と派手にこの近隣を荒らしてくれていたようだな。その貴様らを捕らえるのに我々が、この程度で済ますとでも?』
言っている意味が分からない。
確かにここ最近、物資も人員も不足がちな俺たちは戦線を縮小せざるをえず、狭い範囲でしか行動を起こせなかった。
本拠地を悟られる可能性はもちろん考慮していたが、指揮の低下とそれに伴う兵の逃走を恐れた上層部の強攻策は止められなかった。
敵がそれを指をくわえて見ているだけとは思ってはいない。
今回罠を仕掛けたことから見ても、警戒されているのは分かっている。
だが、今のはどういうことだ。
まるで、まだ罠は終わってはいないかのような。
まるで、まだ伏兵がいるかのような。
「まさか!」
罠にはめられたのは、俺一人ではないのか。
だとすれば、不味いことになった。
今日作戦行動をとっているのは俺たちだけではない、他の場所でも同様に罠がしかけれていたとすれば。
それで終われば、良くはないがまだましだと言える、
最悪の場合、俺たちの本拠地の場所すらもわれていたとしたら。
『今さら気が付いた所でもう遅い。お前達は終わりだ』
「・・・・・・まだだ」
『いいや、遅いさ。聞こえるだろう?』
一体何が、そう思った時には耳に届いていた。
ナイトメアが、ランドスピナーを使って駆ける音。
それも1機や2機ではない。
慌ててフィクトスフィアを使って確認してみると、まだ遠い位置だが確かに敵の増援がこちらへ向かっている。
グロースターを戦闘に、見えるだけでも3機。
俺1人を相手取るには明らかに数が多すぎる。
もっと大きな、別のものを狙った部隊の一部が応援に駆けつけたと言ったところだろう。
これではっきりとした。
もたついている時間は一切ないということが。
それが分かればもう動くほか選ぶ道はない。
拘束していたグロースターの背を蹴り、体勢を崩した所を奪ったライフルで数発撃ち抜く。
コックピットに直撃した弾丸は容赦なくその内側を貫き、中にいたパイロットの命を奪った。
そのままスピナーを逆回転させ、サザーランドへ向けて発砲しつつ後退する。
だが味方をやられて逆上したか、それとも援軍の到着に舞い上がったか、サザーランドは先ほどまでとは違って物凄い勢いで突っ込んでくる。
相手をしてやりたいところだが、そんな余裕はどこにもない。
さっき考えた通り、炎上するトレーラーの近くまで無頼を下げる。
そこで確認してみると、猛追するサザーランドにこちらの動きを警戒した様子は無く、狙い通り無傷のままの3台目のトレーラーの辺りに差し掛かっている。
できればあの増援も巻き込んでおきたいが、今は仕方ないかと諦めて、登ってきた場所まで後退した俺は最後のトレーラーに向かってライフルを放った。
狙いをつけている暇もなく、半ばでたらめな射撃ではあったが数発がトレーラーを捉え、上手く爆発を引き起こした。
1台目、2台目の炎すら吸い込むような勢いのその爆発は、脆くなった道路の表面を吹き飛ばし、老朽化していた内部を崩す。
『なに、うわあああ!?』
「あばよ・・・・・・!」
崩落は連鎖し、無頼の足元すらも崩れるのではないかという勢い。
慌てて機体を反転させ、敵に背を見せる形で逃走を開始する。
調度崩落の真上を走っていたサザーランドは飲み込まれ、瓦礫と共に足掻きながら落ちていく。
あの勢いで落ちれば、もう命はないだろう。
これで僅かな時間ではあるが、増援の動きも止められるはず。
一刻も早く戻らなければ。
味方がすでに撤退を始めてくれていればいいのだが、恐らくそうはなっていないだろう。
本拠地を失ってしまえば、全てそこで終わる。
上層部はそう考えて、死守しようとするだろう。
だが無駄だ。
場所を知られた時点でもう失ったも同然なのだ。
抗えるわけがないのだ、敵が本腰を入れてことに当たった以上、戦うのは玉砕と同義。
年寄りどもにはそれが有意義なことと考える輩もいるだろうが、日本の現状を思えばそれはただの逃げでしかない。
頼むから早まるな。
そう思いつつ、最早後ろは気にせず無頼を疾駆させる。
噛み締めた奥歯が、音を立てて軋んだ。
エナジーフィラー、ナイトメアが動くための原動力が切れる直前。
可能な限り急行した俺の目に飛び込んできたのは。
「遅かったか・・・・・・!」
半壊しつつある本拠の姿だった。
岩山に擬態させ、いざという時には隠し銃座と砲台が敵を迎え撃つ仕掛けを施した基地だったが。
もうもうと黒い煙を上げ、砲台はそのほとんどが沈黙。
周辺には動きを止めた戦車の残骸、そして赤い血をだくだくと流しながら、倒れ付した味方の姿があった。
敵は、こちらがいつも通り行動することを読んでいたのだろう。
分散した戦力を個々に撃破し、そして手薄になった本陣を叩く。
なんともシンプルな戦略だが、目の前にある光景を見ればそれがどれほど有効的な手なのか痛感できる。
到来するのは後悔と絶望。
もっと早く敵の狙いに気付いていれば、もっと早く戻れていれば。
どう考えても勝ち目はない、どう動いた所でもう遅い。
俺たちは、負けたんだ。
「・・・・・・くそっ!」
だが、それで立ち止まっている場合ではない。
負けたことは覆せない、例え神が奇跡を起こしでもしない限りは。
しかしそんなものが起きえないことはこれまでで散々学んでいる。
動くしかない。
例えできることは少なくても。
まだ戦っている味方が、救える命があるのだから。
「こちらは人型自在戦闘装甲騎隊隊長の片瀬だ!誰か聞こえるか!」
敵の視線をくぐるようにして、戦場の只中へと飛び出した俺は、友軍に対して通信を入れる。
敵に傍受される可能性もあるが、今はそんなことはどうでもいい。
炎と煙があちこちから立ち昇っているが、銃声や爆音が止まっていないのであれば戦闘は終わってはいない。
つまり生きている味方がまだいるはずなのだ。
『片瀬少尉、ご無事でしたか!』
「再会を喜ぶのは後だ。残った戦力は!?」
通信に応えたのは、あの時俺が先に返した連中の1人。
どうやら無事に帰還できたようだが、この状況ではそれを喜んでいいのやら悪いのやら。
『我が方はすでに壊滅状態、基地内部にも相当数敵が流れ込んでいます!残存戦力は3割ほどかと・・・・・・』
「3割残ってりゃ十分だ!いいか、これから俺が・・・・・・ちっ!ちょっと待ってろ!」
部下に退却の指示を与えるべく通信機に向かって吼えている最中、こちらに気付いた敵のナイトメアが、本体よりも長い金色の槍を携えて突っ込んできた。
偉そうな黒いマントを羽織ったグロースター。
特徴的なその姿から、俺はここへ攻め込んだのが一体どこの誰なのかを悟る。
(コーネリアの親衛隊!)
ブリタニア帝国の皇女の1人、コーネリア・ヴィ・ブリタニア。
皇女と言えば優雅に庭でお茶でも飲んでそうなイメージを浮かべやすいが。
コーネリアに関しては、そんなイメージは当てはめられない。
ブリタニアに支配されたエリアの中で、抵抗する組織があるのは何も日本だけではない。
あちこちで俺たちの同士とも言える連中が徒党を組んで反ブリタニアの旗を掲げている。
中にはそれなりの規模を誇る組織もあったのだが。
それらの多くを、自身とそれを守る親衛隊のみで壊滅させてきたのがコーネリアだ。
一言で表すのならば、武闘派。
ナイトメアの腕前も、恐らくはブリタニア皇族の中でも屈指。
そしてその親衛隊もまた優秀なパイロットを集めた精鋭。
ただでさえ戦力不足だった俺たちのグループでは太刀打ちできないのも無理はない相手だった。
「どけよこのブリキ野郎がぁ!」
手にしているライフルを、グロースターへと向けて連射する。
後々を考えれば温存すべきだが、手を抜いて勝とうとするにはあまりにも相手が悪い。
ナイトメアの性能が圧倒的に不利であるし、正直言ってパイロットの腕前も向こうの方が一枚上手といった所だろう。
近距離で放った弾丸を全てかわすような相手だ、相当の手だれであることは疑いようがない。
槍の先端をこちらへ突きつけ、突撃の姿勢を崩さないグロースター。
苦し紛れにスラッシュハーケンを射出するも、それもいとも容易く弾かれた。
威力を失ったハーケンは地面へと突き刺さり、傷一つつけられずにこちらの攻撃手段が二つ潰れたことになる。
「おいおいおい・・・・・・!」
違いすぎる。
何もかもが。
だが諦めるわけにはいかない。
無頼にも敵のやりほど立派ではないが、近接戦闘用の武器がある。
スタントンファーという、両腕に取り付けられた武器が。
トンファーという名前の通り、敵を殴打するための武器であるが、これには強い電気が走っていて、直撃すればグロースターと言えどダメージはさけられない。
敵はよほど近距離での戦いに自信があるようだが、それはこちらも同じこと。
こちらを一突きで潰そうと、グロースターが槍を引く。
勢いをさらに増して、コックピットごと貫くつもりだろう。
俺はそれに対して、大きく敵の懐に飛び込むように無頼を前進させる。
機体スペックも武器のリーチも相手が上、だが長い得物を使っている以上、インファイトでの反応速度はこちらの方が優るはずだ。
下手に距離を開けても逆効果になる、だから。
「うおおおおおお!」
グロースターが引いていた槍を、溜めていた力と共に突き出す。
重く、頑丈なその槍は正に必殺の一撃。
食らえば無頼の装甲など一溜まりもないだろう。
だがそんな槍にも弱点がある。
形状からして、真っ直ぐに敵を突く以外には取れる動作が少ないということだ。
それはつまり攻撃の単調さを物語っていて、予測もできるということ。
あれだけの重さならば叩きつけるだけでも十分な威力だろうが、懐に飛び込む相手に対して、槍を振り上げる予備動作を取るとは考え辛い。
事前に身構えておけば、受けることはできる。
眼前に迫った槍を持つのとは反対側へ機体をずらし、紙一重でかわす。
すかさず槍の横腹にスタントンファーをぶつけて軌道を逸らし、敵の体勢を僅かに崩すことに成功した。
「もらった!」
余ったもう片方のトンファーを、グロースターの胴体へ向けて振る。
槍はトンファーで押さえてある、防ぐ手立てはない。
これで決着、かと思ったが。
軌道を逸らしたはずの槍が、こちらへ押し返されて、こんどはこちらの体勢が崩れる。
機体性能の差があることは分かっていたが、まさか槍先だけでこちらの腕一本を押し返すほどだとは。
いや、違うな。
性能の差だけじゃない、こちらが相手の攻撃を読んだのと同じように、相手もこちらの攻撃を読んでいたのだろう。
槍をかわし、弾かせたのも恐らくは誘い。
逃げられない状態にもつれこんで、こちらが攻勢に移った途端にその出鼻をくじく。
少しでも間違えればダメージは避けられない戦法だ。
恐らく相手はそれができるという確固たる自信を持って動いているのだろう。
つまりパイロットはよほどの腕利きということになる。
「流石は皇女様の親衛隊か・・・・・・」
エナジーフィラーもそろそろ不味い。
こちらは味方を逃がすために動く必要もあるというのに。
そんな時に出てくるのがこんな相手だとは。
運がないにも程がある。
グロースターはそのまま、空いている片方の手でこちらに掴みかかろうとしている。
不味い。
相手にはまだハーケンがある上に、素の力も強い。
掴まれたら終わる、だが距離をとろうにも圧力を増す槍によってこちらの動きは制されてしまっている。
こちらにはもう使える武装はスタントンファーのみ。
ライフルは弾切れ、ハーケンはグロースターの背後、地面に突き刺さっていて。
「・・・・・・!」
そうだ、ハーケンはまだ死んだわけではない。
グロースターに掴まれる寸前、思い立った俺は急いでワイヤーを巻き、無頼本体を引っ張らせる。
同時にランドスピナーをフル稼働させ、急加速した機体をそのままぶつける。
不意を打たれたか敵からの反応はなく、そのままハーケンが突き刺さった位置まで押し続けて、もう一度トンファーで一撃を加えようと構えたが。
敵は危険を察知したのか、大きく飛び退いて、警戒するように動きを止めた。
「はぁ、はぁ、おい、聞こえてるか?」
『少尉!すぐに援護を・・・・・・』
「いや、いい。俺に構わず、そばにいる味方を連れて逃げろ。それから、味方全軍に通達してくれ。最小限の装備で撤退せよ、ルートは閣員の判断に任せる」
体力の消耗が激しい。
連戦であることも原因の一つだが、何より目の前のグロースターからの威圧が辛い。
俺を救ってくれようとする味方を制して、言う必要のあることだけを伝える。
仕官でしかない俺がこんな命令を出すのは、本来ならばご法度なのだが。
もう味方の司令部は機能していないだろう。
最後まで勇猛に戦えだとか、そんなことしか言っていないのだろう。
だから味方がやられ続けているというのに、誰も撤退しようとはしないのだ。
「戦車や装甲車両は全て放棄。集結地点は・・・・・・『親父の隠れ家』だ」
『りょ、了解!』
「追っ手に気をつけてな。俺は・・・・・・行けたら行くってところだ」
『少尉、御武運を!』
御武運ね。
そんなもんが果たして俺にあるのか。
運と名の付くもので、今一番身近に感じているのは不運だろう。
エナジーフィラーが空っけつに近いことを訴え、危険の文字がモニターに浮かぶ。
そんなことは言われなくても百も承知だ。
だが交換は不可能、逃走にこの無頼は使えないということだ。
まあ逃走の心配をする必要はないだろう。
恐らく俺は、ここで死ぬ。
じっとこちらを窺っていたグロースターが動き出す。
先ほどと同じ、槍を構えての突撃。
こちらにもうそれを受け止めて反撃するほどの時間が無いことを、どうやら悟ったようだ。
さて、どうしたものか。
動けるのは長くて数分。
それが過ぎればこの無頼はただの棺桶になる。
それまでに、打てるだけの手は打たないと。
死ぬにしても足掻かなければ。
「一か八か、やってみるか・・・・・・」
スタントンファーをもう一度構える。
あたかも迎え撃つ心積りであるかのように見せかけるために。
そして次にランドスピナーを使って前身。
無駄だと知りつつハーケンを打ち込み、それを敵が弾く瞬間にも前身。
捨て身の特攻、そう相手に思い込ませるのが狙いだ。
無頼と、グロースター。
両者の距離は瞬く間に埋まっていく。
交差まであと数瞬。
互いに躊躇いはない、次の一撃が勝負。
そして、槍の先端とスタントンファーがぶつかりあう刹那。
「次があれば、負けない・・・・・・!」
俺は無頼の脱出機構を起動させ、コックピットを射出させた。
残ったフレームだけがグロースターに突っ込み、驚いたのか反応を鈍らせる。
勢い良く飛び出したコックピットの中、激しい揺れにあちこちをぶつける。
体中が痛み、意識も失いそうなそんな中。
もし生きて、もう一度戦えるのなら。
次こそは勝ってみせると、俺は決意を固めるのだった。
どうも。
最後まで読んでくださった方はありがとうございます。
ここがおかしい、ここはもっとこうした方がいいなどご意見がありましたら遠慮なくお聞かせください。
それでは。