【BUS建物内・研究室にて】
孝雄「君たち、ちょっとこっち来んか!!」
紗貴「い、や」
孝雄「いたな
紗貴「何も聞こえなーい」
孝雄「聞こえとるじゃないかっ」
紗貴「大杉さんの声が無駄に大きいからしょうがないかなー」
孝雄「馬鹿に大きくて結構! これでも道場の父なんだからな」
紗貴「それも奥さんのご実家ですよねー、大杉さんはお婿さんだし、明らかにお強いのは奥さんだし、師範もその奥さんで」
孝雄「ええい、君はそのよく回る口をちょっと閉じとれっ」
紗貴「んー」
孝雄「そんな返事があるかっ」
紗貴「閉じろって言ったり返事しろって言ったり、難しい人ね」
百合子「仕方あるまい、紗貴が言ったことは全て事実なのだからな。班長が興奮するのも無理はない」
孝雄「おおよかったいいところに来た、、君にも話がある」
百合子「なんだ、太刀打ちの練習なら今からは控えてくれるか。仕事の後は疲れているものだからな。全く、班長はいつまでも体力が有り余るとはお若いな」
孝雄「えらく饒舌だなぁ、百合子・・・・・・。じゃなくて、どこから訂正やツッコミを入れればいいんだ! 」
奈都「あ、班長さん、お疲れ様です」
孝雄「おう、お疲れさん・・・・・・、っと、
奈都「ええええっ! 仕事終わったばかりで、もうそんなに説教されないといけないんですかっ!」
百合子「けしからん。こんなに頑張る姿の美しい子に怒鳴り散らすとは、どのような大人のすることか」
孝雄「頑張る姿の見せ所の話だよ!」
紗貴「大杉さんが私たちに言いたいことは察するけれど、だとしたら、奈都が一番っていうのは酷い話よ」
孝雄「むむむ」
奈都「2人とも、いいって。班長さん困ってるし、私が出来てないのは、本当のことだし」
百合子「構うものか。研究者がしっかりさっさと奈都のアミスタを解明してくれればこのような事で怒鳴られることは無いのだからな」
孝雄「いや、研究班だって日夜寝る間も惜しんで調べておるぞ、だがな」
紗貴「結果が出てないなら、同じことよ。そう授業で教えてきたのは大杉さんでしょう」
孝雄「無ではないだろう」
百合子「皆無に等しい」
奈都「いいってば、・・・・・・いいから」
紗貴「奈都・・・・・・」
奈都「なんで私だけ、みんなと型が違ったのかな。みんなと同じだったら、みんなが苦しむことが無かったのに」
奈都「α型なんて、無ければよかったのに」