時は3百年前にさかのぼる
マスター:『ハァ…ハァ…
おのれ八剣帝……!残念だが……ゲームは一旦仕切り直しのようだ……私が実力の半分も出せない状態だったとはいえ幻獣ごときにここまで追い詰められるとは…素直に賛辞を呈するとしよう……』
ベルゼ:『てめぇ!某達がこのまま逃がすと思ってるのか!?』
マスター:『思っているとも……君たちに我々の最終兵器を相手にしながら追ってくる体力など残っておるまい?』
レビィ:『最終兵器…?』
ヘビモス:『ハッタリだ!そんなもんあんなら初めっから……』
マスター:『生憎まだ未完成でね……出来る事なら使いたくは無かったのだ…紹介しよう…雷帝!あまりにバカ過ぎるゆえにうっかり大陸一つ破壊しかねんのだ…だが力だけなら私にも引けはとらぬと保証しよう』
そこには体長およそ70メートルあろうかという
巨大な機怪が立ち塞がっていた
シズ:『なんだあのクソデカイ機怪は!?』
マスター:『じゃあな八剣帝……運よく生き残れたらまた会おう』
アグル:『まっ待て!?』
雷帝は自分の腕をあげる
すると空に雷が放たれ
そこから半径2メートルに渡り
雷が集中的に落ちる
アグル:『うぉっ!雷の雨かよ!』
ベルゼ:『こいつ!いくら何でもとんでも過ぎんだろ!』
アグル達はその雷の雨の射程範囲から抜け出した
アグル:『マジでヤバイな……あんな技出し続けてたら世界中焼け野原になっちまう…!!』
ヘビモス:『くそっ!体が動かねぇ!』
ベルゼ:『アグル!このままじゃ全滅する!
こんな機怪…一体どーすれば勝てるんだ!』
すると後ろにいる
白い燕尾服を着た青年
ミカエルがため息を吐きく
ミカエル:『仕方ないですね……これは貸しですよ』
アグル:『あっ!おい!ミカエル!』
ミカエルはそのまま雷の上を走る
ミカエル:『私は八剣帝、雷の剣帝!聖雷のミカエル!私に雷は効きません!……まぁそれはお互い様でしょうけど』
ミカエルは自分の剣を雷帝の肩に突き刺す
シズ:『効かないとわかっていてなんで……?』
アグル:『違う…あいつ雷を自分の身体に吸収してるんだ』
ミカエルは雷帝の雷を吸収しながらアグルに頼み事をする
ミカエル:『アグルさん
私がこの雷帝の雷を吸収し続け封印します
そこに神殿を建て、結界を張り、二度と封印を解かないでください』
そして今現在に戻る
アグル達はミカエルが雷帝を封印しているアルテミス神殿へと辿り着く
アグル:『約束破りやがってって思うだろうが
そいつは筋違いってヤツだ……俺はあの時の約束…指切りした覚えはねぇよ』
アグルは目の前にあった
封印の鎖を断ち切る
そして雷帝の雷が唸る
その頃フェアリーは神殿にいた教徒達を避難させ結界を張っていた
フェアリー:『……始まった……』
一方アグル達は
アグル:『ちっ!何回見てもおっかねーな
二人とも帰るなら今だぜ』
シズ:『冗談なんてらしくないぞ?』
キメラ:『そうよ!私たちだってこの5千年遊んでた訳じゃ無いのよ!とっくに覚悟は決めてるわよ』
シズ:『あの時とは違うって所を見せてやろうぜ
ってアグル!あれ!』
シズが指差した先にはミカエルが倒れていた
キメラ:『なんか…すごい弱ってない?』
アグル:『あぁ…ミカエルの身体は3百年の間、雷を吸収し続けて、もう限界だったんだ……こうなる事知ってたんだ……だから封印を解くなってあんなに…
一人で全部背負ってんじゃねーよ…』
シズ:『アグル……』
しかし雷帝は間髪入れず
雷を放つ
アグル:『うわっ!封印が解かれてえらくご機嫌じゃねぇの雷帝!シズ!ミカエルを安全な所へ!』
雷帝は腕をあげる
3百年前のあの技を出した
その威力は結界の外にいたフェアリーにも伝わった
フェアリー:『何!?この威力!?結界張ってなかったらここら一帯……』
しかしその結界も破られる
アグル:『結界破りやがった!』
キメラ:『こいつ相変わらずむちゃくちゃね!』
しかし雷帝は攻撃をやめない
アグル:『くそっ!3百年前と同じだな…攻撃どころか近づけねぇ!』
キメラ:『行けるよ!この日のために考えた策があるのよ!道は私とシズで作るからアグルはおもいっきしあいつにブチ込んで!行くわよ!』
シズ:『あぁ!』
キメラはあらかじめ持っていた機怪の残骸を投げつけ自分の剣で突く
キメラ:『行くわよ双獣!
うおりゃぁぁぁあああ!』
シズ:『巻き起こせ!神風!』
雷帝はそこに雷を放つが
雷が金属片に誘導され飛散した
アグル:『道が…!』
シズ:『今だ!アグル!』
アグル:『おう!』
アグルは最初の一撃を雷属性で仕掛ける
アグル:『うおぉぉぉ!雷神斬り!』
しかし雷のシールドでそれを防がれてしまう
アグル:『マジかよ…俺の全力だぞ……』
その直後アグルはモロに雷を食らってしまう
アグル:『がっ…はっ…!モロに食らっちまった
さすがにもう一発はやべぇか……?』
アグルが立ち上がったそのとき
雷帝は腕をテュポーンのいる方向に向けていた
アグル:『ちくしょう…』
アグルが目を瞑ったその時
ドンッという音が聞こえた
そこには黒いコートに
黒いベスト、黒いズボンを着た黒髪の青年がその腕を斬っていた
ルシファー:『よぉ!ずいぶん苦戦してんじゃねぇの』
三人:『ルシファー!』
ルシファーはレビィ達と合流したが
アグル達の危機を察知し
やって来たのだ
ルシファー:『んじゃ早速だがオールアームドモードで一気に行くか!!鎧召喚!』
ルシファーは自分の目の前に魔方陣を描く
するとその魔方陣から次々と鎧が現れる
ルシファー:『……いくぜ
烈火怒涛炎舞!(れっかどとうえんぶ)』
雷帝のシールドをものともしない
いや
ルシファーはそのシールド自体を破壊していた
そしてシールドを全て破壊したが
雷帝も黙ってはいない
雷帝はルシファーに向け
雷を放つ
ルシファー:『ぐあっ!結構な実力だこと!っておいおい…連続かよ…』
雷帝はアグルの時と同じ方法をルシファーにしようとした
ルシファー:『おおっと!二回は食らわねぇよ!』
ルシファーは横に逃げたが雷帝はそれを追おうとはしなかった
ルシファー:『?なんで追いかけねぇんだ?……まさか!』
雷帝は最初からアグルのみを狙っていた
そしてルシファーは先ほど吹き飛ばされた時、自分の後ろにアグルがいた事を思い出す
ルシファー:『しまっ…!』
しかし時既に遅く雷帝は雷を放つ
アグルは目を瞑るが
何も起きない
目を開けると目の前にキメラとシズがアグルを守るようにたっていた
アグル:『シズ……キメラ…』
シズ:『アグル…お前だけは死んじゃダメ…だ』
キメラ:『そうよ……アグルは私たち…いや……世界中の幻獣や人間達の……希望そのもの…なん…だから…』
二人はその場に倒れてしまう
アグル:『あ……あぁ…』
すぐさまルシファーが駆け寄る
ルシファー:『アグル!
おいおい…嘘だろ二人とも息してねぇ!シズ!キメラ!』
すると雷帝はその場に腕を向ける
が
その時アグルの魔力が限界にまでに達する
アグル:『ちくしょう…!ミカエルもシズもキメラもこんな俺を信じて……なのに!くそっ!護れなかった!許さねぇ…絶対に許さねぇ!なんで俺はこんなに……弱いんだ!』
ルシファー:『嘘だろ……あれって幻獣の王族でもごく一部のやつにしか出せない魔力解放率150%状態“幻神モード”!
けど大丈夫かよ!?確かにそれならやつと渡り合えるかもしれねぇが、3分で体が壊れちまうぞ!』
アグル:『3分……充分だ!』
アグルは雷のようなスピードで雷帝に近づく
雷帝も攻撃を仕掛けようとするが
間に合わない
アグル:『遅ぇよ…真・連牙!(れんが)』
アグルは雷帝に連続攻撃を仕掛けるが
雷帝も新しく作ったシールドで受けるが
それすら壊されてしまう
そして最後の一撃を食らわせようとしたその時
バツンッ!と腕から血が吹き出る
アグル:『ぐわぁぁぁ!』
ルシファー:『んなっ!まさか!邪皇心眼!(じゃおうしんがん)……やっぱり!』
アグルは3分もたっていないのに血を吹き出した
その原因は連日の戦いで蓄積したダメージが身体への負担となったためである
しかし雷帝はその油断を見逃さず
アグルに攻撃しようとするが
突然雷帝がショートしてしまう
アグル:『なっ!雷帝がショートした!?』
雷帝の足元にはミカエルが雷帝に触れていた
ミカエル:『雷帝……おすわり』
雷帝はズウンと足元から崩れる
ミカエル:『分かっているとは思いますが、動きを封じられるのはこの一回きりですアグルさん』
アグル:『あぁ!止めは任せろ!ミカエル!うぉぉぉ!幻影弾!(イリュージョンストライク)』
雷帝はバラバラになり
破壊される
しかしアグルは自分を責めていた
ミカエル:『さすがアグルさんですね、本当にあの雷帝を倒すなんて…』
アグル:『けどっ!クソッ……キメラ…シズ…俺は…俺は…っ!』
ミカエル:『アグルさん…そんな事より私のせっかくの優越感に何て事してくれるんですか!』
二人:『はぁ!?』
ミカエル:『私はアグルさんには常に貸しを作っていたいのです。なのに3百年前の貸しが助けられた事で±0に、その後私のサポートでの貸し+1も敵にとどめを指したのがアグルさんでまた±0……最悪です』
ルシファー:『お前こんな時に何言ってんだよ!』
ミカエル:『ですから…ホーリースカイガンモード』
ミカエルは自分の
ガンブレードをシズとキメラに放つ
ルシファー:『なっ!お前何して…』
すると突然倒れていた二人が起き上がる
キメラ:『ゲホゲホ!』
シズ:『ゲェホ!』
ミカエル:『これで貸し+1です』
アグルは嬉し涙を流していた
アグル:『相変わらず素直じゃねぇな』
こうして再び八剣帝が揃った
そして5千年におよぶ戦いに決着が着こうとしていた