こんなに頑張っているのになんで俺にはヒロインがいないんじゃー   作:夜遊

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はじまりました、第2章、鞠亜編。

よろしくお願いします!!


鞠亜編、プロローグ、メイド服、ミニスカートで黄色を主体にした可愛いメイド 服は少し寂しい可愛らしい胸よりは可愛らしい脚の魅力を引き立てるのに十分な 効力を発揮し、胸には可愛いウサギの形……以下略

とあるホテルの1室、

 

室内には男が1人、物思いに煙草を吹かしていた。

 

奇妙な男だ。

 

何が奇妙かと言えば、はっきりとは言えない。

 

時間帯も深夜であり、外にいる方が若干おかしい時間だ。

 

服装も少しくたびれた感じはあったが、どこにでもいるサラリーマンの様なスーツ姿だ。

 

しかし、この男は奇妙だった。

 

一見は何処にでもいるサラリーマン、しかし、奇妙でないのが逆に奇妙な感じを引き立てている。

 

まるで目に見えない、外見ではない内側に何かを秘めているように。

 

男は奇妙な空気を醸し出しながら、奇妙にホテルの1室で、奇妙な何かを秘めた、奇妙な眼差しで、目の前の書類と写真を眺めている。

 

その写真にはとある1人の男子学生がビルの窓から隣のビルの窓に飛び出している瞬間が写っていた。

 

 

 

 

 

 

メイド、現在その単語は『萌』の代名詞になっていると言っても過言では無い。

 

可愛らしいフリフリの服にミニスカートで生足が惜しげもなく露出し、しかしスカートの奥の禁断の聖域は決して見ることができないにも関わらず男の目線をそこに誘う。

 

何が言いたいのかと言えば、

 

「お前のその地味なメイド服は最早過去の遺物!時代は清楚かつ若干エロいメイド服に進化しているんだよ!!」

 

「何を!?言いか!!メイドとは本来、人に尽くす事に誇りを持った言わば戦士なんだぞ!!それを今時のメイドモドキはやれエロいだ!!やれ可愛いだ!!やれフリフリだ!!あんなもの本来のメイドに有らず!!」

 

僕は今、道の真ん中でメイド相手にメイドの服装について口論していた。

 

「大体あの姿をした人をお前はメイドと呼ばずしてなんて言うんだよ?」

 

「ただの客引きだ」

 

「身も蓋もねぇな!?」

 

口論の相手は土御門舞夏、彼女いわく本場のメイドだ。

 

 

 

 

 

「そー言えば小町、最近見なかったけど何してたんだ?」

 

「小野町だ、野を抜かすな、なんだ兄ちゃんから聞いて無かったのか?」

 

土御門舞夏はクラスメイトの土御門元春の妹だ。

 

「なんにも小町」

 

「小野町だ、入院してたんだよ」

 

「病気か?小町」

 

「小野町だ、いやちょっとケガをな」

 

「だから手に包帯が巻かれていたのか小町」

 

「小野町だ、なんだと思ったんだ?」

 

「いや、厨二病が再発したのかと」

 

「ちげぇーよ!?お前は僕が厨二病だと思っていたのか!?」

 

「にしても入院なんて事故でもあったのか?」

 

「まぁそんな所だ」

 

正確には事故ではなく事件なのだが、ようやく入院期間が終わり、美人な看護師さんたちと別れるのは若干気が引けたが、めでたく昨日僕は退院したのだった。

 

で、今日の放課後街中で偶然、彼女、土御門舞夏と会い、何気なく始まった「メイド服のあり方」で思いのほか白熱してしまったのだ。

 

「大変だったな」

 

「ところで舞夏、お前こんなところウロウロしていいのか?」

 

彼女の通う学校は確か無茶苦茶忙しいと聞いた事がある。

 

「今は人探しの真っ最中だからいいんだぞ」

 

「人探し?」

 

「雲川ってウチの所の不良生徒でな、今絶賛逃走中なんだ」

 

「へぇ、どんなところにもそんな奴いるんだな」

 

メイド専門の学校での不良生徒とはどんな人物なんだ?

 

「おかしな格好をしているから、見つけたら教えてくれよ小町」

 

「おう、わかった」

 

そこで舞夏とは別れた。

 

「あ!!小野町だぞ、小野町!」

 

もしこのとき、彼女がもう少し僕と一緒にいたら探し人は見つかったのに。

 

 

 

 

 

 

一目惚れに近い感情を僕は感じた。

 

さて、忘れないように言っておかねばならないのだが僕、小野町仁は正義の味方側に属した悪役として生きている。

 

簡単に言えば平和好は好きだが愛していない。

 

いや、他人の平和は好きだが、自分の平和はそれ以上に愛している。と言った方が正確である。

 

ゆえに命をかけるほど他人の平和に価値は無い。

 

それが僕の持論だ。

 

なぜ今こうしてそんな可愛そうな人間の心中を話しているのかと言うと、

 

ナンパの現場に遭遇したのだ。

 

こういう場合、僕のよく知る正義の味方その者、ツンツン頭の親友ならとりあえず助けに入るだろう、しかし、僕はそれほど正義の味方ではないのだからそのまま見ないフリをすることにしようとした、

 

しようとした、

 

そう、僕はナンパに遭い困っている人を助けると言う極めて面倒な厄介事から逃げようと思っていた。

 

彼女の存在を確認するまでは、

 

人目に触れないような、それこそ偶然そこに視線を向かせなければ気がつかない場所に彼らはいた。

 

不良が四人、その子を囲んでいる。

 

からんでいる男の特徴はどうでもいい、問題は被害者の女の子だ。

 

彼女はメイド服を着ていた。

 

先程の舞夏の言葉を借りると、舞夏が清楚な本格的なメイドなら彼女は可愛い外道なメイドになる。

 

可愛い。

 

もう一度言う。

 

可愛い!!

 

ミニスカートで黄色を主体にした可愛いメイド服は少し寂しいく可愛らしい胸よりは可愛らしい脚の魅力を引き立てるのに十分な効力を発揮し、胸には可愛いウサギの形をした可愛い名札に可愛らしい文字で名前が書かれている。その顔もよく見ると整っており、元々が可愛らしいのだろうその顔に、若干ながらも薄く可愛らしく繊細に可愛らしく、まるで計算されたかのように可愛らしいメイクが施され、瞳はまっすぐと可愛らしい瞳をしておりしかしだからと言って可愛い釣り目ではなく、可愛らしくどこか自信に溢れて可愛らしく緩み、可愛らしい釣り目と可愛らしい垂れ目が絶妙な可愛らしいバランスを出し、可愛らしい瞳を持っている。

 

要約すると、

 

むっちゃ!!カワイイ!!

 

何度でも言おう!!

 

凄く!!

 

可愛い!!

 

そんな訳で僕が彼女を助ける為、不良達を追い払うのに十分な理由ができた。

 

さぁ、いざ行かん、カワイイ子とお近づきになるために!!

 




『可愛い』を書きすぎで『可愛い』がゲシュタルト崩壊しました。

ちなみに今回、『可愛い』を約20個ほど書いていました。

鞠亜編は吹寄編よりかは早く終わる予定です。

とりあえず小野町きめぇ!!

ご意見、感想、等々お待ちしています。
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