こんなに頑張っているのになんで俺にはヒロインがいないんじゃー 作:夜遊
僕、小野町仁は考えていた。
佐天涙子が誘拐された。
エロ本も誘拐された。
色々な意味でアンチスキルには通報出来ない。
犯人はスキルアウト、そして殺人犯。
佐天涙子は殺害されないが何をさせるかわからない。
ではどうする?
僕は何をする?
いや、何かする必要性はあるのか?
アンチスキルに通報して全部投げ出してもいいのでは無いのか?
しかし、僕は動いていた。
根本的にある動力源は佐天涙子の救出。
ではなく
エロ本の回収と言う情けない辺りが正義の味方側の悪役である僕だ。
「ここか?」
日はすでに落ち辺りは暗く、街灯の光は遠くにある。
学区外れの工場跡地。
跡地と言っても、まだ建物や機材はそのままで、少し錆び付いているのを除けば、まだ使える様子だ。
涙子ちゃんが言っていた場所はここで間違いない。
だが、当たり前なのだが、人気は全く感じられず、争った跡すら見つけられない。
ここからどうするか?
考えられる素材は少ない。
何しろ僕が持っている情報はあの電話の僅かな会話しか無いのだ。
携帯の録音機能を再生する。
『アンチスキルに通報してみろ、それこそこの女の命は無くなるぞ』
『まぁ忘れろ』
わからない、最後まで聞いても理解できない。
限られた情報からさらに詳しく事態を動かせる情報は少ない。
やはり、誰かに相談しなければ成らないのか?
数が増えれば増える程に情報は集められる。
だが、誰に?
この場合アンチスキルに通報するのが一番のベストだ。
しかし、それこそ一番の最終手段なのだ。
しかし、相手はスキルアウト、裏側に生きる人間。
そんな彼らの考えを表にいる僕が理解できる筈がない。
正義の味方側の悪役といっておきながら所詮僕も表にいる人間なのだから。
…………ん?
なんだ?
今何か違和感があったぞ。
なんだ?
違和感?
違う。
これは、閃きか?
『正義の味方側の悪役といっておきながら所詮僕も表にいる人間なのだから』
『所詮僕も表にいる人間なのだから』
『僕も表にいる人間』
『僕も表に』
『僕も』
『も』
なんだ?
何故僕は『も』と言う言葉に引っかりを持っている?
いや、まて!?
確かあの電話で、男は何て言っていた?
『しかるべき処置をして喋らなくした後、コイツも売り飛ばすさ』
『コイツも』
『も』
何故だ?
コイツが示しているのは涙子ちゃんだ。
だが、『も』ってなんだ?
あの場に居たのは涙子ちゃんだけの筈、他に誰か居たとは考えにくい。
じゃあ何でアイツは『も』なんて複数形を使ったんだ?
複数形?
まさか、
「他にも誰か誘拐されている?」
そこまで考えて僕の思考は一時停止した。
理由は簡単だ。
「この段階でそこまで事態を想定できるとは、コミヤン意外に頭いいんだにゃー」
背後で声が聞こえたのだ。
振り向くと、そこには男が一人。
驚いた事にそいつは知らない奴ではなく、むしろかなりの頻度で会っている男だった。
「はーい!!コミヤン!!」
「つ、土御門?!」
僕のクラスメイトでらの土御門元春がそこにいた。
実は次の話はまだ完成していないんです……。
少し何で待っていて下さい!
例えるなら、骨組みは完成しているかけど肉付けが出来ていない状況なんです!!
今週中には投稿します!!
あ、余談何ですがこの作品お気に入り数が300を越えました。ありがとうございます!!
では!
ご意見、感想等々お待ちしています!!