こんなに頑張っているのになんで俺にはヒロインがいないんじゃー   作:夜遊

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どうでもいいけど、ジョジョが大好きです!


吹寄編、もうここには居られない

ここで近状報告をしようと思う。

 

僕が吹寄と行動を共にしたお陰で彼女は学校に来れるようになった。

 

同じくあのラブレターは彼女のもとに来なくなった事も関係しているのだろう。

 

彼女との生活は地獄を連想させている。

 

家に帰り、野菜が九割締める健康的な夕食をとってから寝るまで勉強漬け、寝る時には体をロープで拘束され、寝返りもうてない。

 

なにより辛かったのは、四日目の勉強会の出来事だろう。

 

小休憩がてらトイレに行っていた僕は居間に戻ると吹寄が何か教科書以外の本を読みながらわなわな震えていた。

 

それはどこか見覚えがある物で、確か本棚の図鑑にカムフラージュした。そのなんと言うか、大人になるための参考書な訳で、簡単に言えば

 

エロ本である。

 

その後の事は、頬を赤らめた吹寄と大人の関係になる筈もなく、頬を怒りに真っ赤に燃やした吹寄に正座を強いたげられ小一時間説教をくらったのち、他に隠していたその部類の本の隠し場所を洗いざらい全て吐かされ、更に彼女の厳しい家宅捜査で自分でも忘れていた物まで見付けられ、その後目の前でズタズタに引き裂かれた後、ゴミ箱にダストシュートされた。

 

さらば、ありがとう、僕の先生達。

 

さてと話は脱線したが、確かに吹寄のもとにあの気持ち悪いラブレターは来なくなった。

 

しかしこの事件はまだ終わっていないのだ。

 

断言出来る。

 

何故ならば、

 

手紙は今、脅迫状に姿を変え僕に届けられているのだから。

 

 

 

 

 

吹寄が僕の部屋に来た初日から四日目の今に至るまで計三通、一階の郵便受けにピンク色の便箋が届けられていた。

 

初めはまた彼女に宛てられたものだと思っていたが、彼女に知られないようにこっそり中身を確認したら間違いだと気が付いた。

 

『セイリカラハナレロ』

 

『セイリニチカヅクナ』

 

『ケイコクダ、コロス』

 

それぞれの便箋には手紙の他に写真が入っており、それらは僕と吹寄が二人でいる姿を隠し撮りしたものだった。

 

そして写真に写る僕の顔は赤いインクで塗り潰されていた。

 

「怖っ!?さ、最悪だ……」

 

手紙を見せると確実に吹寄を不安がらせてしまう。

 

そう思い、絶対にばれない場所、学生鞄の中にしまった。

 

しかし、不幸にも。

 

 

 

 

 

五日目の下校中、すぐ近くに僕の住むマンションがある場所での出来事だ。

 

「ありがとうな、小野町」

 

急に彼女がお礼を言って来た。

 

普段は強気でいて、少しからかうとすぐに手や足を出す印象を持っている彼女からの突然のお礼に完全に意表をつかれ、手に持っていた鞄を地面に落としてしまう。

 

「え、あ、ありがとう!?吹寄がぼ、僕に?!何!?なんだ!?何かの前触れ!?」

 

「貴様!!人が素直になっている時にふざけるな!!」

 

彼女の顔は夕日のせいもあって真っ赤になって見える。

 

不覚にもその恥ずかしがる顔に、一瞬心が奪われ、心臓の鼓動も速くなる。

 

「その…あ、ありがとう!本当に感謝している。だから今度ちゃんとした礼をするから!!」

 

「お、おう……」

 

気まずい!!

 

気まずい!!

 

気まずすぎる!!

 

なんだ!?この空気?!

 

「じゃ、じゃあ先に帰っている!」

 

空気に耐えきれずに吹寄は走り出してしまった。

 

僕は少し遅れて歩き出す。

 

この時もしもすぐに彼女の後を追いかけて行けば最悪な事態はならなかったはずだ。

 

少し自分の部屋に入るのに躊躇したが、このまま部屋の前の廊下に突っ立ている訳にもいかず、どんな顔をすればよいか考えながら帰宅した。

 

部屋には居間で吹寄が立っていた。

 

何故か彼女の顔はどこか怒っているように見える。

 

「小野町仁、貴様……私に隠していたな……?」

 

「な、なんのことだ?僕には――」

 

「嘘を言うな!!じゃあこれはなんだ!?」

 

吹寄は何かを僕に叩きつけた。

 

それはピンク色の便箋だった。

 

床に落ちた便箋から手紙が出てくる。

 

『ケイコクハシタイノチハナイトオモエ』

 

「さっき帰ったら郵便受けからはみ出るように出ていた……、『ケイコクハシタ』警告とはなんだ!?まだあの手紙は来ていたのか!?答えろ!?」

 

今までは吹寄は郵便受けを開ける事はなかった。

 

しかしはみ出させる事でわざとその存在に気づかせ、吹寄本人に取らせるように犯人はしたようだ。

 

「答えろ!!答えてくれ……」

 

もう隠せない、僕は鞄の奥底に締まっていた三通の手紙を吹寄に渡した。

 

彼女が手紙を見る数分が長く感じる。

 

吹寄は手紙を読み終わると

 

僕の頬を叩いた。

 

痛い。今まで食らった暴力のほうが確実にダメージがあったはずなのに、今受けた平手は何故か頬ではなく心を痛めた。

 

「貴様…これは明らかな脅迫状じゃない!!何で何も言ってくれなかったの!?」

 

「それはお前が不安がると思ったからで……」

 

「ふざけないで……これは私の問題……いや、私の問題だった。それなのに貴様を巻き込んでしまった……」

 

「それは違う!僕が勝手に――」

 

「……もうここには居られない……」

 

吹寄は僕の突き飛ばし、そのまま玄関から走り出してしまった。

 

「吹寄!!」

 

玄関の鍵も掛けず、彼女の後を追う。

 

これから起きる惨劇も知らないで………

 

 

 

 

 




しかしあれだな、昔書いた話だから、違和感が半端無い。

時間があったら直しを入れますので、多少の間違えは目を瞑って下さい。

あと何かアドバイスがありましたら委員長キャラみたいに優しくかつ内心バカにしながら指摘して下さいね!!

次回、小野町仁入院!小野町仁窃盗!小野町仁自宅侵入!の3本立てでお送りします!!

期待せずお楽しみに!

ご意見、ご感想等々お待ちしていますので!!
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