問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ?【リメイク版】   作:夜叉猫

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皆さんこんばんは♪

今日は奇跡の2話投稿です(笑)
今後も更新速度が落ちないように気をつけながら、ハイスクールD×Dと問題児の執筆をしようと思ってるのですよ♪(*´ω`*)


それでは、本編の方をどうぞ♪


【YES!ウサギが呼びました!】
〜箱庭にやって来たそうですよ?〜


Side 夜鶴

 

俺がこの世界に転生してから17年。

その間にも色々なことがあった。

勿論いくつかの能力も創ったし、それを使いこなすための修行もした。

 

 

 

 

 

そんなことよりもまず話すべきは、この世界において俺には親がいなかったということだろう。

これはオーミなりの配慮というものだろうか?

まぁ、何にせよ、俺は【身体を変化させる能力】を創り出して成長し、ひとり暮らしをしたので問題は大してなかった。

むしろ修行をつつがなく行うことができた。

 

「んん〜……それにしても……暇だねぇ……」

 

そんな俺も能力を使わずにやっとここまで成長することが出来た。

しかし俺の容姿が【空の境界】に出てくる【両儀(りょうぎ) (しき)】になっているとわかった時はかなり驚いた。

……最近では女性に間違われるのが少々面倒になってきている。

 

「原作の開始はいつになる事やら……」

 

俺は、寝転がるベットの上で早く原作が始まることを願いながら眠りについた。

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

夜鶴が静かに眠りについたその時、まさに原作が始まろうとしていた。

 

 

 

―――――ある快楽主義な少年は、川辺で……

 

 

 

―――――ある御嬢様な少女は、部屋の中で……

 

 

 

―――――ある動物が友人な少女は、猫から……

 

 

 

自分宛の不思議な手紙を手に入れていた。

 

逆廻(さかまき) 十六夜(いざよい) 殿へ』

 

久遠(くどう) 飛鳥(あすか) 殿へ』

 

春日部(かすかべ) 耀(よう) 殿へ』

 

三者三様の反応を浮かべたが、結局とった行動は皆同じ。

 

―――――迷いなくその手紙を開封したのだ。

 

 

 

 

 

―――――『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

 

その才能を試すことを望むならば、

 

己の家族を、 友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 

我らの【箱庭】に来られたし』―――――

 

 

 

 

 

そして、勿論夜鶴の元へもその手紙は届いていた。

 

「……ん……?」

 

胸に何かが落ちてきたという感覚で眠りから醒めた夜鶴。

何かと思いそれを手に取ってみると……

 

 

 

『不知火 夜鶴 殿へ』

 

 

 

「これは!

……そうか……やっと始まるんだね……うん、凄く楽しみだ」

 

そう言いながら夜鶴は手紙を開封したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わっ!?」「きゃっ?!」

「えっ!?」「にゃっ?!」「ふふふふふ!」

 

少しばかりの悲鳴、そして笑い声が木霊する。

彼ら4人と1匹の目の前に広がっていたのは―――――完全無欠に異世界だった。

 

これから、夜鶴のお話が始まって行く。

 

 

 

 

 

Side Out 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

Side 夜鶴

 

辺りの風景はまるっと切り替わり、見たことのないような風景が広がっていた。

今の時代コンクリートジャングルの多い町中でこれだけの自然を見たことのある者がどれだけいるだろうか。

青々と生い茂る草木に静かに流れる小川。

その向こうには栄えているであろう近未来的な街が存在している。

好奇心を揺さぶられる光景に両手放しで喜びたいのだが、今はこの状況を何とかしようかな……。

 

 

 

 

 

―――――何せ俺たちは上空4000mからのパラシュート無しスカイダイビングをしているのだから。

 

「これは……なかなか……っ!」

 

目にも止まらぬと表すべきか、結構なスピードで落下していく俺。

 

そして、一瞬の内に着水。

湖には4つの大きな水柱と1つの小さな水柱がたてられた。

 

 

 

湖から濡れた洋服に苦戦しながら、自力であがった俺たちは、というか問題児たちは、口々に文句を言い始める。

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。

場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。

石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「石の中じゃ動けないでしょ」

 

「俺は問題ない」

 

「そう、身勝手ね」

 

「此処.........どこだろう?」

 

「さあな。

まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」

 

あの落下の最中にそこまで見たという事実に少々の驚きを感じる。

それにしても……間近で見るとこれまた性格が捻じ曲がっているのが分かる。

3人が3人とも問題児オーラを迸らせる勢いだ。

『俺超問題児!!』ってオーラと『超御嬢様!!』ってオーラに『無関心』ってオーラと言ったところかな?

 

服から水を絞り終えたのか、金髪の少年が髪をかきあげ俺たちの方を向いて喋り始めた。

 

「まず間違いはないだろうが…オマエらにもあの変な手紙が?」

 

「えぇ、そうよ。だけどまずその【オマエ】って呼び方やめてくださる?私は【久遠 飛鳥】よ」

 

飛鳥と名乗った少女は金髪の少年ににそういうと、今度は座って猫を拭いている少女に視線を向けた。

 

「そちらの猫を抱えている貴女は?」

 

「……【春日部 耀】。以下同文」

 

「そう、よろしく春日部さん。そこの野蛮で凶暴そうな貴方は?」 

 

初対面にしては散々な言われように言われてもいない俺の顔に苦笑いが浮かぶ。

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な【逆廻 十六夜】です。

粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよなお嬢様?」 

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

金髪の少年―――――逆廻くんはそういうと、俺の方を見た。

 

「んで、そこの和服のアンタは?」

 

「俺か?俺は、【不知火 夜鶴】。

何処にでもいるただの人間だよ」

 

俺は、にこりと柔らかに笑ってそういった。

 

「……失礼だけど、不知火さんは女性?それとも男性?」

 

久遠さんが俺を見て尋ねて来る。

やっぱりこの見た目だと性別の判断に悩むんだね……。

何も言わずに女性だと思われるよりかは遥かにマシだろう。

 

「久遠さん。俺は、男だよ?」

 

それを聞いた3人は、例外なく驚きの表情を浮かべた。

……そんな事だろうとは思っていたよ……。

 

「ご、ごめんなさい。

私はてっきり女性だと思っていたわ」

 

「ヤハハ。俺も女だと思ってたぜ」

 

「貴方と一緒だなんて傷ついたわ」

 

最後の最後に毒を吐いた久遠さん。

本当に性格捻じ曲がってるなぁ……。

 

心からケラケラと笑う逆廻十六夜。

 

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。

 

我関せず無関心を装う春日部耀。

 

そんな3人を観察する不知火夜鶴。

 

物陰から見ているであろう黒ウサギはそう捉えているはずだ。

 

(うわぁ……何だか問題児ばっかりみたいですねぇ……)

 

……なんだろう。

心の声が聞こえた気がする。

しかも不本意ながら俺まで問題児判定されてるような感じの。

 

黒ウサギも大変なんだろうなぁ……。

なんせ、自分たちが召喚した助っ人だというのに、短い間しか見ていないだろうが、十六夜たちが協力する姿なんて想像出来ないだろうし。

少なくとも俺は客観的に見て想像できそうにない。

その時何処からか、重いため息が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――しばらくして逆廻くんが苛立たしげに喋り始めた。

 

「……で、呼びだされたのはいいけどなんで誰もいねえんだよ?

この状況だと普通、誰か説明する奴ぐらい現れるんじゃねえのか?」

 

「そうね。何の説明もないままでは動きようがないもの」

 

「……。

……この状況に対して落ち着きすぎているのもどうかと思うけど……」

 

「まぁ、仕方がないんじゃないかな?」

 

黒ウサギだって今の3人の苛立たしげな雰囲気を感じて焦ってるんだろうし…… 

 

 

 

 

 

「―――――仕方がねえな……。

こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

逆廻くんがわざとらしく、誰にでも聞こえるような大きめな声でそういった。

 

「なんだ貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?

春日部と夜鶴も気づいていたんだろ?」 

 

「……風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「長年の経験上ね……」

 

「へぇ……おもしれぇなお前……」

 

目の笑っていない逆廻くん。

まさかとは思うが、ターゲットにされてしまったのだろうか?

 

そんななか気配の主―――――黒ウサギがビクビクしながら出てくる。

 

「や、やだなぁ御四人様。

そんなら狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

……ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。

そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますョ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「……強く生きてね」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪」

 

バンザーイ、と降参のポーズを取る黒ウサギ。

しかし、黒ウサギの目は俺たちを値踏みするかのようにしていたのを俺は見逃さなかった。

 

そんな中で春日部さんは黒ウサギに近づいて行き、その頭についているウサギ耳をロックオンすると―――――鷲掴みし、力一杯引っ張った。

 

「えい」

 

「フギャ!?」

 

気の抜けたようなしかし、切実な黒ウサギの悲鳴があがった。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!

触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

黒ウサギは自らの耳を護るように手をあげると春日部さんに問い掛けた。

 

 

 

「―――――好奇心の為せる業」 

 

 

 

「自由にも程があります!」

 

黒ウサギは今度は俺に視線を向けると必死の表情で言った。

 

「どうか……どうかお助け下さい!!」

 

「……強く生きて……」

 

俺は初めに言ったように、その言葉を返すと黒ウサギの顔は悲しみで染まった。

……俺が最後の希望というものだったのだろうか?

そんな黒ウサギに追い討ちをかけるかの如く、逆廻くんたちが動き始めた。

 

「へえ? このウサ耳って本物なのか?」

 

「………。じゃあ私も」

 

十六夜は右。飛鳥は左のウサギ耳を掴むと左右同時に引っ張った。

 

「フギャァァァァァァッッ!!!??」

 

そんな叫び……いや、悲鳴が辺りを木霊した。

 

「……皆ほどほどにね〜……?」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「―――――あ、あり得ない。あり得ないのですよ……。

まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは……。

学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス……」

 

「いいからさっさと進めろ」

 

半ば本気の涙を瞳に浮かべる黒ウサギに同情する者は誰一人として居なかった。

……まぁ、俺を除いてだけどね……??

 

 

 

あの3人が彼女の話を『聞くだけ聞こう』という程度には耳を傾けているだけマシなのだろうか……。

 

「それではいいですか、御四人様。定例文で言いますよ?言いm「さっさと言え」

……よ、ようこそ、【箱庭の世界】へっ!

我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる【ギフトゲーム】への参加資格をプレゼントさせて頂こうかと召喚いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません!

その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵なのでございます。

【ギフトゲーム】はその【恩恵】を用いて競い合うためのゲーム。

そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に作られたステージなのでございますよ!」

 

大げさに両手を広げ、俺たちに説明していく黒ウサギ。

久遠さんはその説明に対して質問するために手をあげていた。

 

「まず、初歩的な質問からしていい?

貴方の言う【我々】とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「Yes!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある【コミュニティ】に属していただきます♪」

 

「嫌だね」

 

逆廻くんはコンマ数秒で拒否の言葉を口にした。

 

「属していただきますっ!!!

そして【ギフトゲーム】の勝者はゲームの【主催者】が提示した賞品をゲットできるというとってもシンプルな構造となっております」

 

「………【主催者】って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。

特徴として、前者は自由参加が多いですが【主催者】が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。

しかし、見返りは大きいです。

【主催者】次第ですが、新たな【恩恵】を手にすることも夢ではありません。

後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらは【主催者】のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者は結構俗物ね……チップには何を?」

 

「それも様々ですね。金品、土地、利権、 名誉、人間、……そしてギフトを賭け合うことも可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然ご自身の才能も失われるのであしからず」

 

黒ウサギはその笑みのなかに黒さを混ぜる。

これは俺たちを怖がらせようとしているのだろうか?

もしそうならあまりにもお粗末過ぎるというのが俺の感想である。

 

久遠さんはその持ち前の挑発的な声音で黒ウサギに質問をする。

 

「そう。なら最後に一つだけ質問させてもらってもいいかしら?」

 

「どうぞどうぞ♪」

 

「ゲームはどうやったら始められるの?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOKです!

商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加して行ってくださいな」

 

「………つまり【ギフトゲーム】はこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 

案外鋭い久遠さんの問いに黒ウサギは感心したかのような声をあげてまた喋り出す。

 

「ふふん?なかなか鋭いですね。

しかし、それは八割正解、二割間違いです。

我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。

……が、しかし! 【ギフトゲーム】の本質は全く逆!!一方の勝者だけが全てを手にするシステムです。

店頭に置かれている賞品も、店側が提示したゲームやクリアすればタダで手に入れることも可能ということですね」

 

「そう。なかなか野蛮ね」

 

「ごもっとも。

しかし、【主催者】は全て自己責任でゲームを開催しております。

つまり奪われるのが嫌な腰ぬけは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

 

そう告げると黒ウサギは一枚の封書を取り出した。

 

「さて、皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。

……が、それら全てを語るには少々お時間がかかるでしょう。

新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない……。 

ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが………よろしいですか?」

 

 

 

 

 

「―――――待てよ、俺がまだ質問してないだろ?」

 

 

 

 

 

今まで静聴していた逆廻くんが黒ウサギに向かって真剣な顔で話しかけた。

 

「……どんな質問でしょうか?ルールですか?それともゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい。あぁ、どうでもいいんだ。

俺が聞きたいことはただ一つだけ。

 

―――――この世界は面白いか?」

 

逆廻くんの言葉に俺を含む全員が黒ウサギを見つめ、次の言葉に耳を傾けた。

 

 

 

 

 

「―――――Yes。【ギフトゲーム】は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。

箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

黒ウサギは目を輝かせ楽しそうにそして嬉しそうに自信満々で答えた。

 

この世界で、どんな楽しいことに出会えるのだろうか―――――。

 

 

 

「……ワクワクしてきたよ」

 

俺は小さく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本編の方は如何でしたでしょうか??
楽しんでいただけたのなら幸いです♪(*´ω`*)


さてさて、今白夜叉ちゃんとのバトルを書いているのですが……やっぱり戦闘の描写って難しいですよね……(苦笑)



それでは、今回はここまで♪
また次回お会いしましょう♪(*´ω`*)
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