問題児たちにチートが紛れ混んだそうですよ?【リメイク版】 作:夜叉猫
寒さで震えている夜叉猫なのです……(笑)
お布団が手放せそうにないので丸まりながら投稿しています(笑)
それでは早速本編の方をどうぞ♪(*´ω`*)
Side 夜鶴
【決闘】により俺に気絶させられた白夜叉ちゃんが目覚めたのは、約2時間程後のことであった。
起きるまで、流石に地面に寝かせるのは許せず、俺の膝の上で寝かせていたのだが、俺が動けないのをこれ幸いに、十六夜たちが先ほどの戦いについて聞き出そうと俺を囲んだ。
―――――「不知火式ってなんだ?!」
―――――「貴方どんな動きをしているのよ!!」
―――――「あれってどんな【
様々な質問があったが俺はそれに曖昧に答えていた。
これ以上は話しすぎると困っていたところで白夜叉ちゃんの意識が覚醒。
そして、本来の目的を果たすために黒ウサギに説明をしてもらうに至る。
「―――――え……?白夜叉様でも鑑定できないのですか?」
黒ウサギのそんな物言いに、起きて早々顔色を悪くして汗を流す白夜叉ちゃん。
扇子で顔を軽く隠しているところからすると、どうやら白夜叉ちゃんは【ギフト】の鑑定は苦手らしい。
「……よ、よりにもよってギフト鑑定か……。
専門外どころか無関係もいいとこなのだがのぅ……」
腕を組み、ウンウンと唸りながら悩む白夜叉ちゃん。
そして、目を開けると俺たちを一人一人ゆっくりと見る。
俺たちを見て何か考えがまとまったのか口を開いた。
「どれどれ……ふむふむ……夜鶴はまぁ言うまでもないだろうが……他の三人ともに素養が高いのは分かる。
しかしこれではなんとも言えんな。
おんしらは自分の【ギフト】の力をどの程度に把握している?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「えっと……全略?」
「うぉぉぉぉい!?
……いやまあ、仮にも対戦相手だった者に【ギフト】を教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろうに……」
頭が痛いと言わんばかりに頭を抱える白夜叉ちゃん。
「別に鑑定なんていらねえよ。
人に値札貼られるのは趣味じゃない」
はっきりとした十六夜の拒絶するような言葉に、白夜叉ちゃんは困ったように頭を掻く。
しばらくすると突如妙案が浮かんだのか、白夜叉ちゃんがニヤリと笑った。
「ふむ……。
何にせよ【主催者】として、星霊の端くれとして、【試練】をクリアしたおんしらには【恩恵】を与えねばならん。
ちょいと贅沢なものだが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」
そういった白夜叉ちゃんはパンパンと柏手を打った。
すると、俺たち四人の前に光輝くカードが現れた。
そこには、俺たちの名前とおそらく俺たち自身の体に宿る【ギフト】の名前―――――【ギフトネーム】であろうものが書かれていた。
「ギフトカード!」
「なにそれ御中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「お見舞い?」
「なんでそんなに息ピッタリにボケるんですかっ!!
違いますよっ!!!
この【ギフトカード】は顕現している【ギフト】も収納できる超高価なカードですよ!
耀さん の【
「……つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」
「だからなんで適当に聞き流すんですか!!!
あぁ~もうそうです、超素敵アイテムなんですよっ!!!!」
「これまた簡単に纏めたね……」
十六夜の言葉に怒鳴る黒ウサギ。
そしてそんな黒ウサギを可哀想にと哀れむ俺。
それにしても、このギフトカード。相当に貴重なものなのだろうと、今の会話から察することが出来る。
「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの【名】と【旗印】も記されるのだが、 おんしらは残念ながら【ノーネーム】だからの。
少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」
白夜叉ちゃんは扇子を開いて自分を扇ぎながらしれっと言った。
すると十六夜は自分以外の【ギフトカード】が気になったのか俺や久遠さん、春日部さんを見ながら口を開いた。
「……そういや皆の【ギフト】は何なんだ?」
「確かにそれは気になるわね……」
「……私も」
予想通りな十六夜の言葉に久遠さん、春日部さんも反応する。
そして、それぞれが【ギフトカード】を見せ合い始めた。
久遠さんの手には、ワインレッドのカード。
【久遠 飛鳥】
【威光】
春日部さんの手には、パールエメラルドのカード。
【春日部 耀】
【
【ノーフォーマー】
十六夜の手には、コバルトブルーのカード。
【逆廻 十六夜】
【
「へぇ~……みんな名前があんのか……」
十六夜の呟きに白夜叉ちゃんが答えた。
「その【ギフトカード】は、正式名称を【ラプラスの紙片】、即ち全知の一端だ。
そこに刻まれる【ギフトネーム】とはおんしらの魂と繋がったの【恩恵】の名称。
鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというものじゃからな」
「……へぇ?じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」
十六夜は自分の【ギフトカード】を白夜叉ちゃんに差し出す。
それを白夜叉ちゃんが覗き込むと、その表情に驚愕が広がった。
「……いや、そ、そんな馬鹿な……」
原因が本当に不明なのか白夜叉ちゃんは眉をひそめたままに呟く。
「【
……いいやありえん……全知の一片である【ラプラスの紙片】がエラーを起こすはずなど……」
「……何にせよ、鑑定出来なかったってことだろ?
まぁ、俺的にはこの方がありがたいさ」
そういった十六夜は白夜叉ちゃんが食い入るように見る【ギフトカード】を取り上げた。
白夜叉は納得いかないようだったが、本人が気にしていないのならば仕方がないと引く。
そして今度は、十六夜が俺の方を見て興味深そうに聞いて来た。
「そんなことより……夜鶴お前の【ギフト】は何なんだよ?
いくら考えてもお前の【ギフト】が予想出来ねぇ……」
「確かにそうね……さっきの有り得ない光景の理由……知りたいわ」
「それに、あの反射神経は異常だよ。
私なんか白夜叉の動きも見えなかった……」
十六夜、久遠さん、春日部さんが次々と疑問を口にした。
こんなふうに言われるのは予想通り。
俺は手にもつ【ギフトカード】を皆に差し出した。
すると、十六夜たちの他にも白夜叉ちゃん、黒ウサギも興味津々と覗いて来た。
「俺の【ギフト】はこれだよ」
俺の手にはクロムシルバーのカード。
【不知火 夜鶴】
【
【
【
【
【
【
【
「な、なんじゃと?!!
おんしなんじゃこの【ギフト】は?!」
白夜叉ちゃんは俺の【ギフトカード】を指差し十六夜の時とは比べ物にならない程の驚愕の表情を浮かべた。
「【創造者】に【
おんしは一体何なのじゃ!?」
白夜叉ちゃん、黒ウサギは俺を信じられないモノを見るようにして見つめ、十六夜たちは俺の【ギフト】の異常さに目を見開いている。
「ん〜……俺が何者か……か……」
俺が無言でしばらく止まる。
その間白夜叉ちゃんたちは何もしない。
しばらくの間を開けて俺は、白夜叉ちゃんたちを見つめて薄く笑いながら呟いた。
「―――――俺は俺だよ……。
別に俺は【創造者】や【
白夜叉ちゃんたちは静かに俺の話を聞いていく。
「でもそうだね……ひとつ言うなら―――――
―――――俺は【神を愛した者】かな?」
「……【神を愛した者】、じゃと……?」
白夜叉ちゃんが俺を見ながら口を開いた。
その顔には、理解出来ないといった表情が浮かんでいる。
「そうだよ白夜叉ちゃん。
俺は一人の神をただ普通に普遍的に愛した。
そして―――――
―――――俺は神に愛された」
「……っ?!
おんしは神と恋仲……という訳かの?」
白夜叉ちゃんは有り得ぬものを見るようにそう呟く。
勿論俺はそれに肯定の意味を込めて首を縦に振る。
そんな中、今まで静かに聞いていた十六夜たちが口を開いた。
「おい夜鶴。
そのお前が愛した神ってのは誰なんだよ?」
「確かに気になるわね……。
貴方が愛した神様……一体誰なのかしら?」
「……私も気になるな……。
神様にも興味があるし……」
十六夜たちは、俺の愛した神に興味津々のようだ。
やっぱり恋愛に引かれる年頃なのかな?
俺はその歳相応の反応にクスリと笑った。
「……俺が愛した神。それは……」
白夜叉ちゃん、黒ウサギ、十六夜、久遠さん、春日部さんをゆっくり見見回し、俺はその名を口にした。
「―――――全知全能の神と呼ばれ、北欧神話の主神にして戦争と死の神、【オーディン】だよ」
その名を聞いた皆はその顔に驚愕の表情を浮かべ、そしてその名前の偉大さに絶句していた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……夜鶴……お前ホモ……しかも爺フェチなのか……」
十六夜が口元を押さえ笑いを堪えるように言った。
今の今まで皆が絶句していたのに、開口一言目がそれというのは一体どういうことなのだろうかさん。
「……オーディンって言うのは主に長い髭をたくわえ、つばの広い帽子を目深に被り、黒いローブを着た老人として描かれているけど、それが実際正しいとは限らないんだよ十六夜?」
俺の言葉に興味深そうに反応する十六夜。
「じゃあ、どんなふうにしてんだよ?」
「そうだなぁ……もう【
その言葉にいち早く反応したのは白夜叉ちゃんだった。
「な、なんじゃと?!
おんし、神を、しかも主神クラスの者を呼び出せるというのか!?」
「勿論だよ白夜叉ちゃん。
俺の【永久の愛】はその為の【ギフト】だからね」
俺は片手でクロムシルバーのカードを弄びながら白夜叉ちゃんに答えた。
正直そろそろオーミに逢いたいというのが本音だ。
「ヤハハ!!そりゃすげぇ!!
おい夜鶴!早速オーディンを呼び出してくれよ!!」
十六夜は笑いながら俺にそういった。
逢うのは十七年ぶりという事になるのだが……苦笑いが浮かぶ。
恐らくだが……拗ねているだろうから。
「十六夜に言われなくてもそうするよ」
俺は拗ねるオーミの姿を想像しながら【永久の愛】を発動する。
その姿を十六夜たち問題児たち。そして白夜叉ちゃんたちも固唾を飲んで見守っていた。
「―――――私が愛した神は一人」
「―――――彼女は全知全能、戦争と死を司る」
「―――――私は彼女を愛し、彼女は私を愛した」
「―――――私の心に嘘偽りは無く」
「―――――廃れる事の無い永久の愛を誓おう」
「―――――愛しき者よ、今こそ私の元へ」
「―――――召喚……【オーディン】」
長い呪文を詠み終えた俺の回りに光輝く魔法陣が広がった。
その魔法陣からは光が立ち上ぼり、頭上に収束していく。
照らすその光は優しく……俺が転生時に感じた、オーミの光のようだった。
懐かしい暖かさに包まれ、安心感が産まれる。
―――――刹那、頭上の光が爆発した。
辺りに眩い閃光が弾け、俺たちの視界は光で染められる。
しばらくしてやっと視界が戻ってくると、魔法陣は消え、頭上の光も無くなっていた。
―――――しかし、そのかわりに。
美しい白髪の、俺が愛する少女がそこにいた。
少女―――――オーミは閉じていた目を開くとこちらをニコリと笑う。
「お久しぶりですね……夜鶴……」
「うん。久しぶりオーミ……」
笑っているオーミの瞳には涙があった。
俺は傍に寄るとその涙を優しく拭う。
「やっと……やっと逢えました……」
「ごめんねオーミ……凄く、遅くなっちゃったよ……」
「謝らないでください……。
今は……貴方に……夜鶴に逢えただけで……幸せなんですから……っ!」
涙を流していたオーミは俺に満面の笑みを向けてくれた。
何故だろうか、その笑みを見た瞬間、俺の頬にも涙が伝う。
「……俺も幸せだよオーミ」
俺とオーミは既に周囲のことは視界に入れておらず、ただ愛しい者を見ることに専念していた。
抱き合い、互いの身体を触れ合わせ、その存在を確認する。
「大好きです……夜鶴」
「大好きだよ……オーミ」
どちらからともなく自然と、そう呟き合うと、お互いに見つめ合う。
そして―――――ひとつのついばむようなキスをした。
その時に感じた甘い香り。
それを俺は生涯忘れることは無いだろう……。
―――――この行為を見ていた十六夜たちがどんな反応を示していたのかは皆様のご想像にお任せしよう……―――――
本編の方はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたのなら幸いです♪(*´ω`*)
さてさて……修学旅行ではディズニーに行ったのですが、そこでたくさんのキャラクターと写真を撮って来ました♪
月並みですがすっごく楽しかったのですよ♪(*´ω`*)
それでは今回はここまで♪
又次回お会いしましょう♪(*´ω`*)