仮面ライダーアギト - ギルス戦記   作:桂ヒナギク

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Episode 01

 東京は新宿の住宅街。

 一人の女性が、アンノウンに襲われていた。

 そこへ駆けつける、警視庁の未確認生命体対策班のGENERATION(ジェネレーション)-3・通称G3システムを装着した三島(みしま) 圭吾(けいご)警部補。

 G3はGM-01スコーピオンでアンノウンを牽制。

 振り返ったアンノウンがG3に襲いかかる。

「うわ!」

 攻撃をまともにくらったG3は後方へ吹っ飛んだ。

 と、そこへ人とは違う緑色の異形が現れる。

「ギルス……?」

 アンノウンがそう口にした。

「ギルス?」

 G3がギルスを見た。

 ギルスは触手(ギルスフィーラー)で敵を捕捉すると、近くに引き寄せてガンガンと拳で殴りつけた。

「ぐっ……!」

 怯むアンノウン。

 ギルスは開口し、踵の鉤爪を伸ばし、その先端を飛び上がってアンノウンの頭部に突き刺した。

 ギルスヒールクロウを食らったアンノウンの頭上に輪が現れ、そいつは爆裂霧散する。

「君は一体……?」

 G3は問うが、ギルスは無言で去ってしまった。

 圭吾はトレーラーに戻り、G3システムを脱いだ。

「何者だったんでしょうね、あいつ」

「アンノウンの仲間ではないことは間違いなさそうね」

 と言うのは、警部の白倉(しらくら) 佳子(よしこ)だ。

「でも、味方と考えるのは早計かと」

「誰もそんなこと言ってないわよ」

 

 

 誰もいない家に帰宅する秋山(あきやま) 玲奈(れな)

「ただいま」

 玲奈の家は超能力一家で、アンノウンによって彼女は家族を殺されていた。

「……って、誰もいないよね」

「おかえり」

「え?」

 リビングから声がした。

 玲奈がリビングへ行くと、そこには黒崎(くろさき) 光一(こういち)の姿があった。

「来てたんだ?」

「ああ。……ていうか、また老けた?」

「しょうがないでしょ、ギルスなんだから」

「もうやめろよ、怪人退治なんて」

「そういう訳にはいかないの」

「宿命ってやつか」

「そうそう。で、今日は何の用よ?」

「実はちょっと金を貸してもらおうと思って」

「却下。どうせまた酒かパチンコでしょ?」

「ばれた?」

「働きなさいよ。働かざる者食うべからずよ」

「いや、働いたら負けかなー、と」

「死ね」

「嫌だよ。金貸してくれよ」

「嫌よ。帰って」

「ちっ!」

 舌打ちして去っていく光一。

 玄関まで見送りに行く玲奈。

「気をつけてね」

 光一は立ち去った。

「さて」

 玲奈は風呂用具を用意してシャワーを浴びた。

 頭を洗い、体を洗浄する。

 そして、最後に湯船に浸かった。

 その時、玲奈の脳裏にアンノウンに襲われる光一のビジョンが現れた。

「光一!?」

 玲奈は風呂を出ると、服を着て光一の元へ駆けつける。

「変身!」

 玲奈はギルスに変身してアンノウンに体当たりを浴びせた。

「れ、玲奈……?」

 気を失う光一。

「ゆ、赦さない」

 ギルスは開口し、ギルスヒールクロウをアンノウンに叩き込んで瞬殺した。

 爆裂霧散するアンノウン。

「光一!」

 倒れている光一に近寄って声をかける玲奈。

「光一、しっかりして!」

「う……うう……?」

 目を開ける光一。

「れ、玲奈……?」

はっ!──光一はバッと起き上がった。

「怪物は?」

「倒したわ。それより……」

「大丈夫」

「いや、そうじゃなくて、何で襲われたの?」

「わからない……」

「そう」

帰れる?──と、訊ねる玲奈。

「ああ」

「送ってこうか?」

「いや、大丈夫だよ」

 光一はそう言って、一人去っていった。

 大丈夫だろうか、玲奈は離れていく光一の背中を見て思った。

 

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