現在、テスト週間中の為、なかなか投稿する事が出来ないです。
さて風真はどうやって冥界に来れたのか?
本編をどうぞ!!
「……!」
まずい事になった……もう桜の封印が……
「何だよ……この妖力は!?」
幻もどうやら感じているようだ。
「幽々子様……!」
刀を持ったあの子はとても心配そうに階段の上を見ていた。
「おい風真、これは一体?」
「詳しいことは分からないけど、多分桜の封印が解け始めたんだと思う」
「……!何故、貴方が桜の事を!」
少女が驚く。
そらそうか、俺は今来たばっかだし普通は知らないはずだしな。
「この異変はその桜を咲かせる為に起こしたんだろ?」
「……!はいその通りです。でも貴方はどうやってそのことを……」
「人に聞いたんだよ。そしてその人のおかげでここまで来れた」
「……!一体、誰が……このことを知っているのは幽々子様と私だけなのに……」
「いやいや、もう一人事情も桜も知っている人がいたよ」
その少女は首を傾げる。
俺は、その人の名前をその少女に告げた。
「ーーー魂魄妖忌。あんたと同じ半人半霊の人に聞いたよ」
ーーー時間は風真が途方に暮れていた時に遡る。
俺はアリスとの会話後、人里に来ていた。
ーーーまあ、特に理由はないけどな!
だってしょうがないじゃん!空を飛ぶことが出来ないのにどうやって黒幕の所に行けばいいんだよ!
「ああ〜どうやって冥界に行けばいいんだ!!」
無意味だとわかっていても叫ばずにはいられなかった。
すると、
「……どうやら、冥界に用があるようじゃのう」
突然後ろから声を掛けられた。
「ええっと、どちら様ですか?」
「名は魂魄妖忌と言うもんじゃ」
妖忌と名乗ったこの爺さんは腰に刀を持っていて周りになんか半霊らしきものが浮いていた。
「冥界に行きたいのか?」
「……!ああ、そうだ。……何? もしかして連れて行ってくれるとか?」
「それは、お主の答え次第じゃ」
「?」
……答え次第?
「さて、まずはこの異変について話すとするかの」
そして妖忌は話を始めた。
「この異変は春を奪っているものがいるのは知っているかな?」
「ああ、アリスから聞いたよ」
「じゃあ、何故春を奪った理由はわかっているかな?」
「……知らない」
「そうか、それならそこから話すとしようか」
妖忌は続けて、
「この異変を起こしている人は、西行寺幽々子というお方じゃ。冥界にある白玉楼という場所の主なのじゃ」
「……」
「この異変を起こした理由……それはある桜を満開にする為じゃ」
「……!そんな理由で?」
「そうじゃ、その桜は普通じゃ咲かなくてな、満開にするには幻想郷中の春が必要なのじゃ」
「……ちなみにその人は何で桜を咲かせようとしてるんだ?」
俺は呆れ気味に妖忌に聞く。
すると、
「……桜の中には封印されている人がいる。幽々子様は桜の満開にさせて封印されている人を復活させようとしているのじゃろ」
「封印……」
「まあ、幽々子様の好奇心でこの異変を起こしたって訳じゃな」
「……」
何と言うか、幽々子って人は何だか気まぐれな人っぽいな……
「全く……妖夢に昔、桜を咲かせようとしたら止めるように言っておいたのじゃが……説明が悪かったのか?」
「妖夢?」
「孫娘じゃよ、もう随分会っていないのじゃが……」
「……?孫娘なのに会っていないのか?」
「妖夢の修行の為じゃ」
「はぁ……それは孫思い……なのか?」
「まあ1人前になったらまた会いに行くつもりじゃ。そんなことよりそろそろ本題に入るとするかの」
妖忌がそう言った。
「……?本題も何もこの異変についてはもう話したじゃん」
「異変は問題じゃないのじゃ。問題はその桜なのじゃよ」
「桜って、幽々子って人が咲かせようとしている桜か?」
「そう、幽々子様は知らない事じゃが、あの桜は危険なのじゃ」
妖忌は少し暗い顔になって言った。
「桜の名は西行妖。昔、人の精気をたくさん吸った妖怪桜じゃ」
「人の精気を……?つまりそれって……!」
「そうじゃ、要するにあの桜は人を殺す桜と言う事じゃ」
何てこった……!つまりこの異変が進めば……!
「……事の重大さがわかったようじゃのう。……そう、このまま行けば桜の封印が解けると言う事じゃ」
……!早く行って霊夢達に知らせないと!!
「……さて、わしの話は以上じゃ。
……最後に一つ聞かせてくれないかな?」
「質問?」
「そうじゃ、冥界に行く理由はこの異変を解決する為だったはずじゃろ?」
「……?そうだけど?」
俺がそう言うと、妖忌は笑みを浮かべ、
「おぬしは何故、戦うのじゃ?」
「……!?」
「別におぬしが戦わずとも、他の人達が異変を解決する為に戦うはずじゃろ?危険を承知でなお戦おうとする理由はなんじゃね?」
「……」
ーーー戦う理由……考えたことなかった。
まあ、考えても一つしか思いつかないのだけど。
「自分が良かれと思ったものの為に戦う。自分がやるべきだと思ったものの為に戦うよ」
「……自分がやるべきだと思ったものの為か……なるほど」
妖忌は、少し考えた後。風真に笑顔で言った。
「……いい答えじゃ、だが気をつけることじゃ」
そう言った。
「さて、それではおぬしを冥界まで送るとしようかのう」
「って言っても、俺飛べないしどうするつもりだ?」
「後ろに下がっておるのじゃ」
言われた通りに後ろに下がる。
すると、妖忌が刀を持って。
「はっ!!」
何もない空間を斬りつけた。
すると、
「……!?」
急に空間に穴が開いた。
その穴の中には階段が見えている。
「一体、何を?」
「ここと冥界の間にある空間を斬ったのじゃよ」
「空間を……?」
んな無茶苦茶な……
「ってか、そんな事出来るのか?」
「剣術極めれば何でも斬れる。わしに斬れないものはない」
この人、一体……
まあ、冥界に行けるならいいや。
「気をつける事じゃ、西行妖はもう封印が解けそうになっておる」
「……わかった。ありがとう」
「それから」
……?まだあるのか?
「幽々子様を頼む」
「ん?幽々子って人がどうした?」
「幽々子様の亡骸を使って桜は封印されたのじゃ、その封印が解けたら幽々子様は……」
「……消えてしまうのか」
妖忌は頷いた。
「わかった。それじゃあ」
「ああ、気をつけるのじゃ」
その言葉が聞こえた後、俺は穴に飛び込んだ。
「自分が良かれと思ったものの為に戦うか……すこし危なっかしい少年じゃ」
そして、話は現在に戻る。
「……師匠が……私がした事が、幽々子様を……?」
「……!」
妖夢が震えた声で言った。
表情は青ざめており、その心は罪悪感で溢れているのだろう。
ーーーそんな妖夢に。
「大丈夫だ、幽々子って人は、俺達が助ける」
風真は、はっきりそう答えた。
「……でも、幻想郷の春を奪ってこんな事になったのは……」
「そんなの関係ないだろ? 理由が欲しいなら、『俺がそうするべきだと思った』から助ける。それで文句ないだろ?」
「……!! 風真、さん……」
先ほどと同じように、はっきり、そして優しく答える。
「なあ風真、だんだん嫌な妖力が増えていってるぞ?」
「確かに時間がないな。……二人共こっちに」
「「……?」」
「比喩符『そよ風の癒し』」
妖夢と幻に風が包みこむ。そして、
「傷が!?」
「治った?」
まだ、少し傷は残っているものの、浅い傷などはすべて完治していた。
「まあ、応急手当ぐらいだけどな」
「お前、そんな事も出来るのか!」
「風の製作者の二つ名は伊達じゃないよ」
二人が、いつも通りのテンションで言っていると。
「……風真さん。幻さん」
急に妖夢に名前を呼ばれる。
そして、
「幽々子様を助けて貰えないですか……」
そう言った。
風真と幻は振り返り。
「「任せとけ!!」」
二人は、同じタイミング、そして同じことを言った。
三人は階段を上がる。
目指すは白玉楼。
少女は自身の主を助けるために、少年はその少女も主とその少女の笑顔、そして自身の生き方のために。
「さて、行くか!!」
いかがだったでしょうか?
幽々子様達は一体どうなっているのか?
スペルカード案を考えてくださったゆっくり幸村さん、本当にありがとうございます!!
それでは次回もお楽しみに!!
(次回の投稿、いつできるかな……)