前回、妖怪に襲われ気絶した風真の行方は?
それでは本編へどうぞ!!
「くるな!化け物!!」「こないで……この化け物!」「てめぇなんか、消えちまえ!!」
「ーーーねえ君、大丈夫?」
「……夢か」
全く、嫌な夢を見た。
……で、ここは一体どこだ?
「確か、俺って妖怪と戦って、気絶させたと思ったら、後ろからもう一体の妖怪が来て、攻撃を受けそうになったときに、女の人に助けられたんだっけ」
……そこからの記憶がない。
つまり。
「……要するに、俺はまた気絶してあの女の人にここまで連れて貰ったわけか……」
やれやれ、俺は一体一日で何回気絶しているんだ?
「それで?一体ここはどこだ?」
見た所、和風の建物みたいだけど。
と、そんなことを考えていると。
「あら、あんた起きてたの、気分はどう?」
紅白の服を着た人と、
「お。お前起きたか、大丈夫か?」
白黒の魔法使いみたいな格好をした人が俺がいる部屋に入ってきた。
「……さっき助けてくれた人だ」
「おう、私は霧雨魔理沙!好きに呼んでくれて構わないんだぜ!よろしくな!」
「私は博麗霊夢よ、霊夢でいいわ」
「……!あ、ああよろしく、俺は停楽風真、好きに呼んでくれていいよ」
「ええ、じゃあ風真って呼ばせてもらうわ。とりあえずよろしく」
……人と会話するのは久しぶりだな……
何というか……懐かしい気持ちだな……
さて、それじゃとりあえず。
「なあ、ここは一体どこなんだ?」
「さて、あの子は一体どうしているかしらね?」
さっき幻想郷に連れてきた少年は一体どうしてるかしらね?
「はぁ……また誰かを勝手に連れてきたのですか?」
「違うわよ!あの少年は特別なのよ!」
「本当ですか……?それでどう特別なのですか?」
「それはね……あら?」
ふふ、どうやら幻想郷のことを聞き出したわね。
そろそろ行こうかしら。
「ふふ、それじゃあ藍?そこで見ていなさい」
「え、ちょ紫様!?……全く……」
「なあ、ここは一体どこなんだ?」
そう、俺は二人に言った。
すると。
「その質問には私が答えましょう」
と俺の目の前の空間が裂けそこから女の人が出てきた。
「始めまして風真さん、私は八雲紫っていうの〜よろしくね〜」
「……ええっと……今一体何をしたんだ!?」
今この人何もないところから急に出てきたぞ!?
「ふふ、今のは『境界を操る程度の能力』。貴方の『風を作り出す程度の能力』と、同じような物よ」
……!この人、何でそのことを!?
「貴方のことは、スキマから見させてもらっていたわ。そして、貴方が能力を使う所を見させてもらったわ」
さっきの妖怪に襲われた時か……
すると、霊夢が何かを考えている顔をして言った。
「……もしかしてあんた、外からきたの?」
「外?何だそれ?」
「そうね。貴方はまだ何も知らないもの。まずは幻想郷についてから話をしましょうか」
幻想郷?じゃあ、俺が昨日までいた世界とは……
「……貴方も薄々気がついているでしょう?そう。ここは貴方が住んでいた場所とは違う世界よ」
「……」
「ここは幻想郷。人や妖怪、妖精や神が住む楽園よ」
「……楽、園……」
「そして、私が貴方をここに連れてきたのよ」
「……!!俺を、ここに?じゃあ、あの時の声は……」
「ええ、それは私よ」
「でも、何で俺をここに……?」
「それは……貴方が能力を持っていることともう一つ、自力で外の世界の博麗神社を見つけることができたからよ」
「え?それだけの理由で?」
「ええ、それだけよ。でも、それは普通はできないはずなのよ」
「……?どういうことだ?」
俺はそう聞く。すると霊夢が答えた。
「幻想郷と外の世界の境には結界が張られてあって、それで普通では幻想郷に入ることはできないし神社を見つけることはできないのよ」
「そう……貴方は一体どうやって、神社まで辿り着いたの?」
紫がそう聞く。
俺は、ポケットからあれを取り出し答えた。
「どうって言われても、俺はこのカードに連れられてここまで来たんだ。……なあ、もしかしてこれが何か知っているんじゃないか?」
ーーーその時、俺は何故あいつから貰った『お守り』がこの幻想郷と関係あると思ったのかはわからなかった。
まあ、それはどうやら当たっていたみたいだけど。
「……!?貴方、一体それをどこで……!?」
「やっぱり……ここの物なんだな?」
「え、ええ……それは確かにここの物よ……でも何で貴方が?」
「死んだ友達から貰ったんだ。……何で持っていたかはわからないし、それを何で俺にくれたのかはわからないけどな」
「……」
そういうと、三人が黙ってこっちを見てきた。
少しの間沈黙が続いて、その後、魔理沙が話し出した。
「そういや、さっき風真には能力があるって言っていたけど一体どんな能力なんだ?」
「私が見た感じだと、『風を作り出す程度の能力』って思ったのだけど、合っているかしら?」
「……まあ、大体そんな感じかな。ほら」
そう言って、そよ風ぐらいの風を作り出して打ち出してみた。
「本当ね。手のひらから風が出てるわ」
「ま、それぐらいしかできないけどな。別に周りの風を操ることができるわけでもないし……この程度の能力だけど、本当にここに連れてきてよかったのか?」
「ええ。何度も言うけど、博麗神社を見つけることができた時点ですでに普通とは違ったし、それに……」
「それに?」
「貴方のその能力。恐らくただの風を作り出すだけではないわよ」
「……!?どういうこと?」
「そうね……どう説明したらいいかしら」
紫が悩む。すると、魔理沙が。
「そうだ!風真、今から弾幕ごっこをしようぜ!!」
「……?弾幕ごっこって何だ?」
「ちょ、魔理沙!?風真は幻想郷に来てまだ数十時間なのよ!?いきなり弾幕ごっこなんて……」
「……そうね。一回戦ってみて風真自身の能力がどんなものかを理解してもらいましょう」
「ちょっと紫まで!!」
「大丈夫だぜ!ちゃんと教えるって!」
俺抜きでどんどん話が進んでいく。
弾幕ごっこって一体なんだろう?
状況がイマイチ良くわからないけど一つだけわかったことがあった。
ーーーえっと、今から何かで魔理沙と戦うっぽい?
三人を見る。
見た感じ話はまとまったようだ。
「全く……それじゃあ、外に行くわよ」
いかがだったでしょうか?
次回。風真の初めての弾幕ごっこになります!
それでは、次回もお楽しみに!!