今回で無集録とのコラボ回は終了となります!!
真也との戦いの後、真也と風真は?
それでは、本編へどうぞ!!!
ーーーあれから数分後。
森の中で人知れず激闘を繰り広げていた風真と真也といえば……
「いやー楽しかったよー!」
「いやーあんなに強いとは思わなかったな」
二人は、それぞれ先ほどの戦いの感想を呟きながらやりきった顔で人里に戻っていた。
先ほどの店に入る。
そこで、二人は……
「「えっ?」」
戦いの火種となっていたプリンが、補充されて綺麗に並べられている光景を目にした。
「お、俺たち……戦う必要なかったじゃん……」
「ま、まあー楽しかったからいいじゃんー」
「……確かに、それもそうか」
少し力が抜けたものの、その分楽しい思いができたのだからそれはそれで良かったか、と、風真は納得してみる。
そうこうしてる内に真也は
「これくださいー!」
先にプリンを二つ持って、そして買っていた。
真也が買ったプリンの量は極めて標準的、店の人もごくごく普通に対応していた。
ーーーそれに対し風真は。
「お会計お願いします」(ドン!!
「………えっ?」
その瞬間、店の人の目が点になった。
……それもそのはず。
風真は残ってあった店のプリンを全て持ってレジの上に置いたのだから。
「ありがとうございました!!」
二人は店を出る。
風真はプリンを買えてご満悦だ。
……店の人や周りの人がとても変な顔をしていることに気がつかないほどには。
空を見れば、すでに夕暮れ時になっている。
「よしーこれて僕とこいしの分も買えたー!そろそろ帰るかなー」
一足先に店を出ていた真也は本来の目的であったプリンを二つ買うことができたためか、帰ろうとしていた。
……そこで一つ、後から出てきた風真はあることを聞いた。
それは……
「そういえば真也ってどこに住んでいるんだ?」
それは、真也が住んでいる場所のことだった。
話の感じ的にも、人里に住んでいる感じではなかった。
……では、真也は一体どこに住んでいるのか?
風真はその事が気になったため、真也に聞いたのだった。
その質問に対し、真也は答える。
「僕は地底の地霊殿に住んでるよー」
……真也の答えたその場所は、案の定風真にとっては聞いたことのない場所であった。
「(地底? 地霊殿? そんな場所幻想郷にはなかったと思うけどな〜
……まあ、ここは並行世界の幻想郷だし、俺自身幻想郷の地理はまだ全部何てわかってないから何とも言えないけど)」
心の中でいろいろと考える。
と、そこに、
「今から帰るけどー風真も来る?」
真也からこんな提案があった。
「…………!」
風真にとって、その提案はタイミングがバッチリだった。
今ちょうど考えていた疑問の答えがわかると言うのだから願った叶ったりである。
……ただ、時間はすでに夕暮れ時。
真也と一緒に地底に行けば、その分元の世界に帰るのが遅くなり、紫や、家で待ってるであろう幻に迷惑を掛けるかもしれない。
風真はそんなことを考えながら……
「どうしよーかなー…「あっ! いたー! 真也ー!」ん?誰の声だ?」
……そう呟くと、何処からともなく声が聞こえた。
声が聞こえた方を向く。
そこには、緑っぽい銀色の髪をしていて頭には帽子を被っており服に青い薔薇のペンダントのつけており、そして最も特徴的なのが……
「(………瞳?)」
そう、少女の胸元には閉じた……正しくはほんの少しだけ開いている瞳があった。
そんな少女に対し、真也は。
「あ、こいしーどうしたのー? プリンなら買えたよー?」
ごく平然と、その少女に話しかけていた。
「(……真也の知り合いか?)」
二人の話の感じだと明らかに知り合いだろう。
仲が良さそうに話しており、何より少女がこの場に現れてからの真也の表情はとても嬉しそうだった。
何にせよ、少女が何者かがわからないと話すこともできない。
そう考えた風真は真也に聞いた。
「なぁ真也、その子は誰だ?」
……すると、真也が答えるよりも先に少女が答えた。
「あっ、あなたとは初めましてだね、私は古明地こいし、こいしって呼んでね!あなたは?」
「俺は停楽風真、風真って呼んでくれ」
お互いに自己紹介を済ませる。
「(……そういえば真也、プリン二つ買っていたっけ)」
思い出す。
その理由ははっきりしているがとりあえず聞いてみる。
「真也、もしかして2つプリン買ったのって」
「そうだよーこいしが買ってきて欲しいって言ったからだよー」
……まあ、そうだろうな。
だが、それだと一つ疑問がある。
「何でこいしは自分で行かなかったんだ?」
地底がここから何処まで遠いかは知らないから何とも言えないが、ただプリンが欲しかったのならこいしが自分で行くか、真也と二人で行けば良かったんじゃないのだろうか。
その質問に対し、こいしは。
「なんか真也と行って私だけ買うとか恥ずかしいと思ったからー!」
「(……え?)」
声は出さなかったものの、心の中でそう思った風真。
すると、笑っていた真也が。
「僕も食べたいから自分の分も買ったよー帰ったら一緒に食べよっかー」
こいしにこう言い、こいしはうんと答えた。
ーーーちなみにこの時、飲食店にいた人達の何人かが一斉にブラックコーヒーを頼んだそうだ。
風真は、そんな仲がいい真也とこいしの様子を見てあることを考えた。
真偽を確かめるために二人に聞いてみる。
「なんかとても仲良いみたいだがもしかして2人はあれか?」
「そー! これを見れば何となく分かるでしょー?」
そう言うと、風真に対して真也は自分の胸元につけてあった(おそらくこいしのものとお揃いの)薔薇のペンダントを見せた。
「(……ああ、やっぱそうか)」
どうやらこの二人は恋人同士らしい。
ペンダントをお揃いでつけている辺り本当に仲が良いのだろう。
そんな二人に対し、風真は。
「そうかそうか、なんか羨ましいなー」
羨ましいそうな目で、二人を見て言った。
「(……本当に羨ましい。
……こんな感じに、風真が羨ましいと思った理由は少しずれているが。
真也は風真が言った言葉を聞いて嬉しかったのだろうか誇らしげな顔をした。
……すると、風真はさっきの言葉に続けてこんな事を言った。
「こんな可愛い彼女なんてなー、俺もほしいよ」
……この時、風真には別に他意があったわけではなく、ただ心の中でそう思った事を口にしただけである。
だが、その言葉は。
「まさか、狙ってるなんて言わないよね?」
真也にそう思われても仕方ないような言葉だった。
「(ちょ、ちょっと!? 何か雰囲気が怖くなった!?)」
声のトーンや表情が急に怖くなった真也に驚く風真。
「(……まさか、勘違いされたのか?)」
(ちょっと遅れて)ようやく自分が勘違いされたことに気づく。
それで風真は。
「そ、そんなわけないよ! あ、そうだ、地底での生活ってどうなんだ?」
必死に弁明をするが、表情が変わらないので焦ったので話の話題を変えてみる。
真也はちょっとの間、表情を変えずに風真の事を見ていたが、そのうち真也は。
「ふつーに楽しいよー?地底の人は皆面白いし優しいし、温泉もあってとっても良いところだよー!」
再び楽しそうな顔で風真に言った。
「(……ああ、優しい奴で良かった)」
空を見てみる。
太陽はすでに隠れ始めていた。
「(……本当はもう少し二人と話したかったんだけどな〜)」
だが、もうそろそろ帰らないと。
風真は真也の方を向き言った。
「ふーん、地底も面白そうな場所だな!さて、そろそろうちの奴が待ってるだろうからここらへんで俺は帰るよ。またな、真也」
風真は別れを告げ、二人の姿を見届けながら風真は、森の方に歩き出した。
「……さてと」
先ほど、真也を戦った場所まで戻ってきた。
辺りはすっかり夜となり暗くなっていた。
「おーい、紫? とっとと出てこいよ〜」
何もないところに呼びかける。
すると、
「はいはい、今出ますよ………って、ちょっと何するの!」
空間に切れ目が出て、そこから紫が出てきたので、とりあえずスキマで落とされた分の仕返しで弾幕を打っておいた。
「お前がスキマで俺のことを落とすからだ。
それで? 元の世界には帰れるのか?」
「ええ、もちろんいけるわよ」
そう言うと、紫はスキマを開けた。
……今度は、俺の足下ではなく普通に。
「ふふ、それじゃあ帰りましょうか」
「……ああ」
スキマの方に歩き出す。
その途中、一度立ち止まり振り返る。
この世界に来た期間はたった1日だったが、今日はとても印象的な1日だった。
俺がいる場所は森だったから人里はもう見えないが、だが、それでも人里の方向をしっかりと見て、それからスキマの中に入っていった。
ーーーその帰り道。
「……それにしても、あの少年の能力って一体なんだったんでしょうね?」
「少年? 真也の事か?」
「そうよ、風真は何か聞いてないの?」
「聞いてない。気にはなったけど聞くタイミングがなかったし、それに………」
「? それに?」
「……それにもし聞いていたら、楽しい雰囲気をぶち壊してたと思う」
風真の、表情を変えずに言った言葉に紫は頭に?が飛ぶ。
「どうしてそう思ったのかしら?」
「……真也にとって、自身の能力が良いものであるとは限らないからな。
もしかしたら自分の能力で苦しんでたかもしれない。
ーーー能力を持っていることが必ずしも幸せとは限らない。
だから俺は人に能力は聞かないことにしているんだよ」
風真がそう言った。
その時の表情は、いつもと変わらないようで、それでいてどこか苦しそうだった。
……まるで、
「……………なるほどね。わかったわ」
紫は風真のことを不思議そうな表情で見ていながらもそう答える。
と、紫は声のトーンを明るく変えて風真に一つ聞いた。
それは……
「それで? 結局今日は楽しかった?」
その質問に対し、風真は何のためらいもなく紫に答えた。
「ーーーああ、今日はとても楽しかった。ありがとう」
スキマを抜ける。
今日1日歩きっぱなしではあったがそれでも、その足取りはとても楽しそうに……
「ふぅ……ただいま〜」
「おう! おかえり、遅かったな」
家に、帰ってきた。
たった1日立ったのに、何か幻の顔を見るのは久しぶりな気がする。
机に買ってきたプリンを置いて椅子に座る。
……異変の時ほどではないものの、今日は流石に疲れた。
「(……こいしに真也、か)」
今日は楽しかった上に、いろんな事を知ることができ、出会いがあった。
あの二人の世界は並行の別世界。
また、会えるかどうかはわからない。
……だけど、それでも。
「(また、いつか会いたいな〜〜)」
ーーーあの楽しい二人には、また会いたいと心から思えた。
「さてと、それじゃあ今日買ってきたプリンを食べるとしようかな♪」
お楽しみの時間。
買ってきたプリンを取り出す。
と、そこで、
「……あれ? 一個足りない?」
数が足りない事に気がついた。
そこに、
「ーーー風真、このプリン美味しいな♪」
人のプリンを勝手に食べる
「……おい、幻」
「ん? 何だ?」
「何だじゃねえよ!! なに人のプリンを買って食べてんだよ!!」
「うおぉ!? こんだけあるんだから一個くらいくれたって良いだろうが!!」
「うるせぇ!!! 風符『空を駆ける疾風』!!!」
「ちょ、お前スペルカードは反則だろ!!!」
……いつも通り、家の中でぎゃあぎゃあ騒いでいる二人。
この数日後、ある少女と出会い新たな戦いの火種となったのだが、この時の風真と幻はまだ、知らない。
いかがだったでしょうか?
前書きで書いた通り、今回でコラボ回は最後となります。
改めまして、こんな私の小説とコラボして頂いた生きる死神さん、本当にありがとうございました!!
もし至らぬ点がありましたら遠慮なく申してください!!
そして、皆さん、是非生きる死神さんの『東方無集録』を見てくださいね!!
ぼのぼのとシリアスがとても上手く組み合わせられており、更新速度も速く、何よりこいしちゃんと真也君の絡みがとても素晴らしい、私何かとは比べ物にならないほど素晴らしい小説なので、是非、見てください!!
次回は、ようやく本編を再開したいと思います。
……前回の話を覚えてくれている人っているのかな(汗)
それでは、次回もお楽しみに!!