東方停止風   作:シュガーライト

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どうも、シュガーライトです!

今回はあの二人の弾幕ごっこ、その前編となります!

23話(番外編を入れたらもっと)振りに戦う風真と幻。果たしてどんな戦いになるのか?

それでは、本編へどうぞ!!


第35話 宴会 〜弾幕ごっこ〜 前編

 

 

 

「弾幕ごっこ……? 俺と幻で?」

 

結の提案を聞いて風真と幻がお互いの顔を見合わせる。

周りの人達も。

 

「風真と幻の弾幕ごっこか! いいじゃん面白そうだぜ!」

 

「いいんじゃないの? 盛り上がるし。ただやるなら神社の外でやりなさいよね」

 

「あの二人の弾幕ごっこ……ふふ、興味深いわね」

 

「ええ〜あたいも弾幕ごっこがしたいー!」

 

「チルノちゃん……順番だよ……」

 

と言った感じで(⑨を除き)賛成していた。

 

「……みんなはこう言ってるけど、どうする幻?」

 

「もちろん決まってるじゃんか! やろうぜ!」

 

「だよな! お前ならそう言うと思った!」

 

「決まったな。それじゃあ外に出るんだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで部屋の外に出た風真達。

風真と幻は向かい合う所に立ち、その周りを霊夢達が囲むように立っていた。

 

「……そういや、あの二人がお互いに弾幕ごっこで戦う所を見るのは初めてなんだぜ。霊夢は見たことがあるのか?」

 

「あるちゃあるけど、あの時はもうほとんど決着をついていたからしっかりと見るのはこれが初めてよ」

 

「(……それに、前に幻が風真と戦った時は幻は操られていたと言ってもいい状態だったらしいし私と戦ってすぐの事だったから疲労もしていたはず……風真と幻がフェアな条件で戦うのはこれが初めてね)」

 

「ねえねえ霊夢?」

 

「ん? 何? 結」

 

「風真と幻って、弾幕ごっこって強いの?」

 

「ふふ……それは見てたらわかることよ」

 

 

「ねえレミィ? 貴方の能力でこの勝負の運命は見えないの?」

 

「それは無理ね。風真絡みの運命は強制的に停止されて見ることは出来ないわ。それに……」

 

「それに?」

 

「もし能力が使えたとしても、こんな面白い組み合わせなんだから、ネタバレなんて勿体無いわよ」

 

「……ま、それもそうよね」

 

 

「風真さんと幻さんの戦い……」

 

「妖夢はどっちを応援するのかしら? やっぱり風真?」

 

「もう! 幽々子様!」

 

「ふふふ、それで結局どっちなの?」

 

「……そうですね……風真さんにも勝ってほしいですし幻さんにも勝ってほしいですし何とも言えないですね」

 

「ふふ、真面目ねぇ〜そこは「風真さん好きです頑張って!」とかじゃないの?」

 

「ちょ、幽々子様ぁ!!!!」

 

 

そんな感じで場の雰囲気は盛り上がってきていた。

そして、あの二人は。

 

 

「あれだな、風真。お前と弾幕ごっこってあん時以来だな」

 

「そういやそうだな。あの時は決着が付かずに終わったしな」

 

「……へっ、負けないぜ風真!」

 

「ああ、こっちもだ!」

 

 

こっちもこっちでかなり盛り上がっていた。

そして、互いの準備が整った頃、ついに……

 

 

 

「ーーーそれじゃあそろそろ始めるぜ! 二人とも残機とスペル数はどうするんだぜ?」

 

「そうだな……それじゃあ残機は2、スペルは5枚でどうだ?」

 

「それでいいよ、それじゃ魔理沙合図頼む」

 

「わかったんだぜ!」

 

そう言うと、魔理沙は懐から何やら瓶見たいなものを取り出した。

 

「……? 何だそれ?」

 

「これはお手製の爆弾だぜ! 今からこれを空に目掛けて投げる。そしてこれが爆発した瞬間を開始の合図だぜ!」

 

「なるほど、わかった」

 

「よし、それじゃあ行くぜ! そら!」

 

 

元気な掛け声と共に、思いっきり爆弾を空に向けて投げる。

周りの人達は投げられた爆弾に意識が移っていた。

 

「「……」」

 

……この二人を除いて。

二人は一切爆弾を気にすること無く、『合図』の瞬間に動けるように構えていた。

 

 

 

ーーーそして魔理沙が投げてから一秒後。

空で魔理沙の爆弾が花火のように爆発した瞬間。

 

 

「「ーーー行くぞ!!」」

 

 

両者、同じタイミングで互いに弾幕を展開し打ち始めた。

弾幕はそれぞれに交差するように飛んでいき、二人は飛んできた弾幕を器用に躱していく。

 

 

「うわぁ! 二人共すごい! あんな数の弾幕を躱せるなんて!」

 

初めて見る弾幕ごっこに結が驚きながらも楽しそうに見ている。

すると、隣にいた霊夢が。

 

「でも、恐らくこれは小手調べね。多分これからもっと凄くなっていくわよ」

 

と、そう言ったため驚きながら結は改めて二人の戦いの方に意識を移した。

 

 

霊夢の言った通り、二人の弾幕の数は少しずつ増えていっている。

それに合わせ少しずつ避けるのが難しくなり二人は互いにちょっとずつ弾幕に擦り始めていた。

 

「(……っと、あぶねぇ〜、下手すりゃ被弾しそうだなこれ。ならここで一枚目使うか)」

 

幻が心の中で思うと、ポケットの中からスペルカードを取り出す。

 

「ここでスペル……?」

 

「それじゃあまず一枚目! 折符『歪曲の守護弾』!」

 

 

幻が一枚目のスペルを宣誓する。すると幻の周りに少し大きめの少し透明な弾幕が十数個展開される。

その弾幕はまるで幻を守るかのように幻の周りをくるくると回っている。

 

「何? あのスペル?」

 

「幻さんのあのスペルは一体……」

 

見たことのないようなスペルだったからかギャラリーは不思議そうに見ている。

それは風真も同じく。

 

「(何だあのスペル? 名前に『守護弾』ってあるぐらいだし防御スペルなのか?)」

 

不思議なスペルに色々考えながらも幻に向け弾幕を放つ。

幻は回避行動を取る。

一つの弾幕が周りを回っている弾幕に当たると風真の弾幕は。

 

「……!曲がった……!」

 

軌道を捻じ曲げられ弾幕があらぬ方向へと飛んでいき、風真の弾幕に当たった幻の守護弾は消えていた。

 

「さあて、風真どうする?」

 

「(……そういや『屈折』は幻の得意技だったな……だけど!)」

 

幻の弾幕を避けながら考えると、今までかなり広範囲に放っていたのを弾幕の数はそのままに幅を少し狭めて幻に向けて放った。

 

「む……そうきたか……!」

 

「(あの守護弾が軌道を曲げれるのは一回……それなら守護弾を当てて少しずつ消してやる!)」

 

守護弾に弾幕を当てることは簡単だ。幻に向けて放っている弾幕の幅を狭めて密度をあげれば守護弾の方が勝手に当ってくれて削ることが出来るってわけだ。

 

「(流石風真、判断が速いな。……だけどそうやすやすとやらせるかよ!)」

 

少しずつ消えていく守護弾に守らながら、幻はここで再び一枚スペルを取り出した。

 

「もう二枚目か? いいのかほいほい使って?」

 

「勝負中に敵に心配される筋合いはないぜ。いくぞ! 捻符『無限の追跡』!!」

 

早くも幻の二枚目のスペル宣誓。

幻は弾幕を数個、弧を描く軌道で風真に向かっていった。

 

「(……少なすぎない?)」

 

いくら何でも少なすぎる。スペルの名前から嫌な予感もするし。

様子を見るために風真は少し後ろに下がる。

幻が放った弾幕は先ほどまで風真が立っていた場所を通り過ぎ……

 

 

 

……急に軌道を変え風真に向けて飛んで行った。

 

「ちっ! やっぱり追尾弾かよ!」

 

飛んでくる弾幕を見ながら思わず呟く。

幻の通常弾幕でも油断ならないというのにそこで更に追尾弾も打ってきたとなればそう呟くのも無理もない。

 

「(急な追尾弾に慌てて隙が出来てくれると嬉しいけど、どうかな?)」

 

と、幻は冷静にそう願う。

……だが、幻は知らなかった。

 

「(……そういえば、前に同じようなスペルを受けたことがあったな)」

 

以前、別の幻想郷に行った時に出会った少年と戦った時に同じようなスペルを使われていたことに。

よって風真は幻の追尾弾に慌てること無く動くことができた。

 

「(やっぱ慌てないか、まあ問題ないぜ!)」

 

 

風真は動き回り追尾弾から逃げる。

追尾弾は風真の後ろをしつこくついてくる。その上幻から打たれる弾幕によって風真の行動が制限される。

 

「(……逃げ続けるのは無理そうだな……例えここで追尾弾の動きを止めても後で動き出すから意味がない……ならここで迎え撃つ!)」

 

風真は立ち止まり手のひらをひらげながら片腕を前に差し出す。

もう片方の腕には一枚のスペルが握られていた。

 

「ーーー風符『旋風陣』!」

 

風真一枚目のスペル宣誓。

手をひらから盾の形をした風を作り出した。

追尾弾は風真に向かって真っ直ぐ飛んでくるため風真の前にある風の盾に防がれしまう。

 

 

 

 

 

 

……それをわかっている。わかっているにもかかわず風の盾に追尾弾が当たる瞬間、幻はニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

ーーーピチューン

 

 

 

 

「え?」

 

最初に驚いた声を上げたのは二人の弾幕ごっこを横から見ていた妖夢だった。

 

「ってて……まじか…!」

 

「へへっ、油断大敵だぜ風真!」

 

「一体……どうして?」

 

「何か起こったんだぜ……?」

 

「風の盾を……すり抜けたように見えた……」

 

ギャラリーの面々は何が起きたのか、どうして風真が被弾したのかわからずに困惑する。

先ほど結が言ったように盾を力で打ち破ること無くまるですり抜けたように見えたことが、また不思議さを増していた。

 

……しかし、受けた風真は。

 

「くっそ……油断した〜」

 

困惑すること無く幻と対峙していた。

 

「まさか、盾に当たった瞬間に空間を捻じ曲げて強引に穴を開けて来るとは」

 

「え? 空間を……」

 

「捻じ曲げた……?」

 

「ご名答、その通りだ!」

 

幻は流石だなと思いつつ言った。

よく見てみると、風真の盾には確かに弾幕一個分の穴が開けられている。

 

「このスペルは名前通り無限に追跡する。もし結界を張られても空間を捻じ曲げながら追跡するのがこのスペルだぜ!」

 

「……それ弱点無くね?」

 

「それがそうじゃないんだよな〜、一分ぐらい逃げられたり俺が一回でも被弾したらスペルブレイクされるってわけだ」

 

「どっちにしろ厄介なスペルだよな〜それ」

 

と、こんな感じにスペルの解説が行われた。

何にせよ一回被弾してしまった分、幻は有利になった。

……だが、そんな状況でも風真は。

 

「ふふふっ……」

 

「……? どうした?」

 

「いや、楽しくて。 幻との弾幕ごっこが!」

 

「そうだな、やっぱ楽しいよな!」

 

いや、この二人は心の中からこの弾幕ごっこを楽しんでいた。

 

「やられた分はきっちりお返ししてやる! いくぞ幻!」

 

「へっ! やれるもんならやってみろ!!」





いかがだったでしょうか?

先制打は幻!
……しかし風真もそう簡単にはやられない。
次回、風真の逆襲が始まる!?

それでは、次回もお楽しみに!!
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