ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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ついに、ついに彼女が!
ちなみに今回も多少下ネタ入ります。
そして意外や意外、アイリスさんが人気のようです。


空からもう一人

「はぁ……はぁ……」

 

ひとしきり暴れまわった後、とりあえずノワールは落ち着きを取り戻した。しかしそれでもコスプレ姿を公開されたということは消えず、さらにトウカをオカズに自分を慰めてという疑いまで掛かってしまった。

 

「ノワールちゃんかわいいわぁ、でもちょっと可哀想だから他の子の秘密を大公開♪」

「「ちょっ!!!」」

「あら、困りましたわねぇ」

 

ベールはかなりオープンに自分の趣味を他の人間に公開しているため大した秘密はないが、ネプテューヌとブランはまだまだ他の人間に言えないような秘密がいくつもある。

 

「まずは、これよぉ〜」

「ねぷぅ!?まさかのわたし!?」

 

ブランは自分ではないことに胸を撫で下ろしながら、ネプテューヌは冷や汗を滝のように流しながらモニターを見る。モニターに映っていたのはこそこそと自分の部屋の中に入りカギを閉めているネプテューヌの姿だ。

 

《いやぁ、いけないことだとは分かってるけどやめられないよねぇ〜、トウカ最近構ってくれないし》

「あ………………これはちょっとダメかな!?門外不出のレベルでダメだよ!主人公としてこれは本当にダメ!」

「大人しくしなさいネプテューヌ!私だけ秘密を公開とか不公平でしょ!」

「そうよネプちゃん、ノワールちゃんが一肌脱いだんだからネプちゃんも脱がないと」

 

そう言ってアイリスはネプテューヌを捕まえて口を押さえて声を出させないようにする。その間にもモニターの中のネプテューヌは愚痴をこぼすようにトウカへの不満を口にしていた。

 

《そもそもトウカが悪いんだよ!ネプギアとかユニちゃんとかにばっかり構って……私にも構ってよぉ……》

「ネプちゃん構ってくれないっていうけど昨日一緒にお昼寝してたじゃない」

「構ってもらってますわね」

「贅沢なのね……」

「ていうか妹に嫉妬するなんて……あなた本当に女神?」

「ねぷぅぅぅぅぅぅぅ!みんなから私の心へ容赦ない攻撃がぁぁぁぁ!ガード値がゴリゴリ削れていくぅぅう!」

 

そうやってネプテューヌが悶えている間も中の映像の恥ずかしい場面はさらに加速していく。

 

《だから、こんな事するのはトウカの所為だもん》

 

そう言ってモニターに映っているネプテューヌはパーカーワンピの中から黒いインナーを取り出した。もちろん、このインナーはついさっきノワールのコスプレで見たものだ。

 

「トウカのインナーね………」

「あらネプテューヌ、本当にトウカさんが好きですわね♪」

 

そう、もちろん言わずもがなトウカの黒いインナーである。

 

《あぁ………トウカの匂いがするよ………やっぱり落ち着くなぁ………えへへへへへ》

 

モニターの中のネプテューヌはベッドでインナーの匂いを嗅ぎながら悶えていた。もちろんこちらのネプテューヌも地面で悶えている。さすがのネプテューヌも恥ずかしいのだろう。

 

《さぁて、そろそろ…………えへへ》

 

そう言ってネプテューヌはベットの中に入り姿が見えなくなったが声ははっきりと聞こえてくる。普段出さないであろう淫らな声が

 

《ダメだよぉトウカ〜〜そんなに激しくしちゃ〜私のこと好きだって事は知ってるから》

「わァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

「ちょっとネプテューヌ!あなたもトウカの事オカズしてるじゃない!!」

「あらぁノワールちゃん、あなたも(・・・・)ってことは………?」

「えっ?のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!今のなし!今の無し!」

「みんなぁ〜〜ノワールちゃんがトウカで《自主規制》してたの認めたわよぉ〜」

 

のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!と叫ぶノワール、そして恥ずかしさに悶え苦しむネプテューヌをよそに話は進んでいく。

 

「で、結局ハッキングの犯人なの?」

「さぁて、それはどうかしらねぇ」

 

アイリスの問いにも何も答えない、アノネデスは相変わらず飄々としている。

 

「じゃあねぇノワールちゃん、楽しかったわぁ。またねぇ」

「あっこら!逃げるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「仕方ない、追いかけましょ」

 

そうしてアイリスたちは逃げたアノネデスを追いかけることになったのだ。

 

◆◆◆

 

「ノワールちゃんに会えたんだしアジトの一つくらいドリィィムカムトゥルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ♪」

 

ノワールに会えてご機嫌なのか舌を巻きながら独り言をつぶやくアノネデスは隠れ家の廊下をホバリングしていた。なのだが、突然目の前に耳の長い生き物が飛び出して、さらにその後ろから金髪の幼女が彼の腹部に激突した。

 

「あっ、遅かったか…………」

 

その後ろからは少し長めの黒い髪に黒のロングコートという全身黒ずくめの男が走ってきた。

 

「大丈夫か?」

「いたたたた……一体どういうしつけしてるのよ……」

「すまない、コラピーシェ、だから走るなと言っただろう」

 

そう言って男はピーシェと呼ばれた幼女の頭にげんこつを落とした。なかなか重かったのかピーシェは猫が潰れたような声を出して頭を抑えていた。

 

「うー!とうか痛い!」

「勝手に一人で行った罰だ、これに懲りたら一人で走り回るな」

「うん?ピーシェ?」

 

この金髪幼女の名前にアノネデスは聞き覚えがあった。

 

「あなた、ピーシェ?」

「うん!ぴぃだよ!」

「知り合いなのか?」

「トウカー!ピーシェちゃーん!」

 

そして、さらに2人の後ろから続々と女の子がやってきた。

 

◆◆◆

 

今、パワーアーマーを着た男?にピーシェがぶつかったため謝っておいた。全く落ち着きのないやつだなこいつは。何処かの女神を思い出すよ………

 

「しかしすまなかったな………うん?」

 

男が持っていたアタッシュケースが落とした衝撃で空いてしまい中にある書類が全てぶちまけられてしまっていた。

しかし、その中に一つ見覚えのある写真があった。

 

「ノワール?」

「えっ?お姉ちゃん?」

 

後ろにいたユニが一枚の写真を拾い上げる。そこには全身黒い服を着て窓の外を眺めているノワールの写真だ。ノワールもこんな服を持っていたんだな。

 

「ゆ、ユニちゃん……これって」

「こ……コスプレ……」

 

コスプレ……ということは他の写真もコスプレか。ああ、言われてみればアニメの衣装もある……ということはこの黒い服も何かのキャラなのだろうか?少なくとも俺は見たことはない

 

「あんたが盗撮犯ね!!」

「あらやだ!お気に入りをプリントアウトしたのが仇に!」

 

どうやらこいつが盗撮犯のようだ。ユニは相当怒りが溜まってたのかすぐさま女神化して銃を向ける。殺さないようにしてくれるなら構わんが………

 

「「逃すかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

そして男の後ろから女神化したネプテューヌとノワールがドアを蹴破って出てきた。どうやら二人もかなり怒っているらしい。

 

「観念しなさいこのオカマ!」

「私たちに恥をかかせたこと……タダで済むと思わないで」

 

すると、さすがに観念したのか男は手を上げて降参した。結局ノワールたちが追いかけていたということはこいつがラスティションのセキュリティをハッキングした犯人なのだろう。

 

「ノワールちゃん、犯人捕まえたのはいいけど……秘密は大公開されてるみたいよ?」

「えっ?きゃああああああああ!!」

 

俺たちは一枚ずつノワールのコスプレ写真を持っていた。そして、ノワールは女神化して居るのを忘れているかの様にネプギアたちから写真をひったくる。

 

「ない、あの写真がない!?」

「これのことか?」

「あ、ああああああ……なんでよりによってあなたがそれを持ってるのよ!!」

 

そう言ってノワールに写真を取られてしまった。なかなか似合ってたと思うんだがな。

 

◆◆◆

 

「結局ハッキングは認めなかったか………」

 

トウカたちはアノネデスを警備兵に引き取らせた後、現場の後始末をしていた。今回の事件には色々と不自然な場所が多いが、一番の被害者はノワールだろう。

 

「あっ、忘れてた……ピーシェに何か買ってやらないと」

 

そう言ってトウカはピーシェのところへと向かおうとするが、そこには既に先客が居た。ネプテューヌが、ピーシェにプリンをあげていたのだ。全部ではなく、半分だが

 

「あの子、意外にお姉さんじゃない」

 

横にいたアイリスが少し微笑みながら言った。

 

「もう本当はとっくに大人なんじゃない?」

「なら普段から大人らしくして欲しいものだ」

「あえてそうしてるんじゃない?」

「何故だ?」

「逆に聞くけど、あなたはネプちゃんが大人になったらどうするの?」

「どうする……か………」

 

トウカはアイリスの問いに何も答えることができない。

 

「どうせあなたのことだから一人で消えようとしてたんでしょう?」

「……バレてたか」

「当たり前でしょう?あの子以外にあなたが生きる意味なんて無いじゃない」

 

自分の欲というものが無いに等しいトウカにとって、生きる意味などネプテューヌを置いて他にはない。誰にも見つからない場所でその生涯を閉じるだろう。

 

「だから……ずっと子供のように振舞ってたのか?」

「あなた何処かであの子に言ったんじゃない?お前が大人になったら俺は消えるみたいな感じのこと」

「そんなことは………いや、覚えてない」

 

なにせ数百年間の話、そんなもの覚えているわけがない。

 

「そもそも貴方は本当にあの子に大人になって欲しいの?」

「何をいまさら……………」

「ならその言葉を忘れてはダメよ?」

「何が言いたい?」

 

トウカはアイリスの言葉に苛立ちを感じ無意識に声を鋭くしてしまう。

 

「これからあの子が辛くて挫けた時、励ますんじゃなく叱咤して奮い立たせなさい」

「そんなこと当たり前だろう」

「その当たり前のことが貴方はできてないの、だからこそあの子は精神面で弱い。もしこの中の誰かがあの子に立ちふさがったら、あの子はその誰かを斬ることが出来るの?」

「その場合は………」

「貴方がやるんでしょう?」

 

自分が言おうとしたことをアイリスに言われトウカは何も言えなくなる。

 

「そうやって貴方が全部辛いことを被ってるから、あの子は成長しないの、そうしてる限りあの子は弱い子供のままよ」

 

トウカは心のどこかで、思っていた。自分が全て被ってあの子には幸せになって欲しいと。

 

「貴方は自分が辛い経験をしてきたからこそ、あの子には辛い思いをさせないと思って来たんでしょうけど、貴方が本当にあの子を大人にしたいなら……これからは辛い経験もさせなきゃダメ」

 

アイリスの言っていることは正しい。考えてみれば、ネプテューヌにはそんなに辛い経験をさせてこなかったのかもしれない。

 

「…………ああ、そうかもしれないな」

「そうでしょう?分かったなら……この縄解いて」

 

ちなみに今までアイリスはチョコバーを盗った罪でトウカに吊るし上げられていた。下にはもちろんトウカが出した豪炎が設置されている。

 

「それとこれとは話が別だ」

「ネプちゃんを大人にしたいんでしょう?ならまずあなたが大人にならないとダメよ、大人になってチョコバーの件を許さないとダメよ」

「さてネプテューヌ、ピーシェ、帰るぞ」

「ちょっと?本当にここに放置?ねぇ、ねえ!ねぇってばぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

俺たちはあいつを放置しては帰った。

 

◆◆◆

 

「何か用か?」

「え、ええ…………」

 

先ほどノワールはユニと話していた。にこやかな顔をしていたため穏やかな話だったのだろう。恐らくコスプレができる時間ができたのはユニのお陰だとか、そんな事だろう。そんなことを思いながらトウカはノワールの元へ向かう

 

「その、見たんでしょう?(トウカの)コスプレ」

「ああ……見たぞ(普通のコスプレ)」

 

あの黒い格好はなんのコスプレだったんだろうか、今度ネプテューヌでも聞いてみようとトウカは思っており、まさか自分のコスプレだとは夢にも思ってはいない。

 

「ど、どう思った?」

「綺麗だったぞ」

「本当に!?」

 

実はトウカのコスプレはかなり完成度が高かった。

 

「じゃ、じゃあ………これからも(トウカの)コスプレして良いの?」

「当たり前だ、好きなんだろう?(コスプレが)」

「すっ、好きって!(トウカのことが)」

 

もう気付いているだろうが、全く話がかみ合っていない。トウカはコスプレのことが好きなのだろうと思っているが、ノワールは自分がトウカの事を想っているとバレてしまったのではないかとハラハラしている。

 

「べ、別に好きなわけじゃ!」

「嫌いなのか?(コスプレが)」

(な、なんでそんなに残念そうな顔するのよ!!)

(ノワールはコスプレが嫌いなのか……ならどうして嫌いな事を?)

 

トウカは困惑しているだけだが、その顔が険しいためノワールは自分の事を好きなわけではないと言われたトウカが残念そうにしているように見えてしまったのだ。

 

「でも(トウカの事が)嫌いって訳じゃないわよ!?」

「どっちなんだ?はっきりしてくれ」

 

トウカは少々面倒になってきたのか顔が真剣になる。しかしそれをノワールの目にはトウカが真剣に自分のことが好きなのかどうかを聞いているように思ってしまってるのだ。

 

(なによこの真剣な目……も、もしかしてトウカも私のこと好きなの?だとしたら……い……今ここで私も好きだって言ったら……そ、相思相愛!?)

 

ノワールの中でどんどん妄想が膨らんでいく。恋人になり、ゆくゆくは結婚、そして……その後のことも

 

「あ、あわわわわ………」

「どうした?」

「ちょ、ちょっと待ってー!」

 

ノワールは緊張に耐え切れず走り出してしまう、トウカはそれを止めようとするがどこからともなく声が聞こえてきたため脚を止める。

 

「どいてどいてどいて〜〜〜」

「声………空からか?」

 

上を見上げると、そこには人が落ちてきていた。あの速度で落ちたらまず助からないが、それ以上にトウカが危惧したのは

 

「ノワール!上だ!」

「えっ?ちょ、のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ノワールの上に人が墜落したのは本日二回目である。とてつもない音がしたため中にいたネプテューヌ達が全員出てきた。

 

「ただいまーって何事!?」

 

どこからともなく帰ってきたアイリスも合流した。そして土煙から現れたのは

 

「いた〜〜い、お尻ぶつけちゃったぁ〜〜」

 

長く艶のある青い髪を三つ編みに束ね、とてもふわふわとした印象を持つその少女は尻をぶつけてもなおほんわかとした表情を崩さない。しかし、それを見たトウカとアイリスは唖然とし空いた口が塞がらず完全フリーズしている。

 

「だ、誰?」

 

恐る恐るネプテューヌはその少女に名前を聞く、しかしトウカとアイリスには必要ない。

 

「ほぇ?あぁ、あたし〜〜?私はねぇ、プルルートっていうのぉ〜〜プラネテューヌの〜〜女神だよ〜〜」

 

そう、彼女の名前はプルルート、そこでフリーズしているアイリスの本名にして過去の姿なのだから。

 

「「「「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」

 

当然、プラネテューヌの女神というだけで驚きだが、一行は更に驚くことになる。

 

「あれぇ?どうして私が〜〜あっ!」

 

そう言ってプルルートはトウカを見ると満面の笑みになり

 

「かーくんだ〜〜!」

 

思いっきり抱きついた。

 

「「「「かーくんーーーー!!!?」」」

 

そしてアイリスは

 

「…………………………」

「アイリスさーん!!?」

 

気を失ってその場に倒れてしまった。そして、トウカは

 

「…………………………………」

 

完全にフリーズして何処か遠くを見つめていた。

 




次回予告!
アイリスがぶっ壊れます
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