「あたし〜〜プルルート〜〜よろしくねぇ〜〜」
はぁ、なんでこんな事になってしまったんだ。はぁ、ダメだ……ため息が止まらん。
「プラネテューヌの新しい女神さん、ぷるちゃんに乾杯するですぅ!」
「ちょっと待った!」
俺の目の前には盛大なパーティーのような風景が広がっている。空から降ってきたプルルートを歓迎するために開かれたのだが………はぁ……
「ふぇ?どうかしたです?」
「その言い方だと私がぷるるんに女神の座を奪われたみたいじゃん!」
「でも、ぷるちゃんもプラネテューヌの女神さんです?」
「プラネテューヌはプラネテューヌでも、別のプラネテューヌだから! そこんとこよろしく!」
ネプテューヌが言った通り、このプルルートは別次元からやって来たという。別次元というものが存在していることは前々から確認していたが……まさかその住人がやってくるとはな。しかもそれがプルルートで女神だとは……
「あー、そうだかーくん〜〜こっちのあたしはどこいったの〜〜?」
「部屋で引きこもってる」
先ほど様子を見たが………自分の指から小さな電気を放出してそれを棒人間の形に変形させ、その電気がテーブルの上で踊っている様子をただただ膝を抱えて眺めていた。しかも目の中に光が灯ってなかった、逆に聞くがどう声を掛けたらいい?完全に使い物にならなくなってる。ちなみにネプテューヌたちはプルルートが言った意味を理解できていないらしい。
「所でプルルートさん、トウカのことをかーくんって言いますけど、そのかーくんって何ですか?」
「だってぇ〜〜かーくんはかーくんだもん〜〜」
それがわからないから他の奴らは聞いてるんだろう。ああ、やはり昔のアイリスと変わらないな……同一人物だから当然と言えば当然なんだが。
「かーくん、と言うのはトウカさんの本名、カイナから取ったあだ名です」
「おいイストワール」
わざわざ話す必要もないだろう。
「 えぇー、じゃあどうしてトウカあの時名前は無いって言ってたの?もしかして厨二病的なあいた!」
「お前は話をややこしくするだけだから黙ってろ」
くだらんことを言いかけたネプテューヌを黙らせて話を続ける。
「でもどうしてそれをイストワール様が?」
「それは、トウカさんも昔アイリスさんにかーくんと呼ばれてたからです」
「え?アイリスお姉さんってそんなふわふわしたあだ名つけるキャラだっけ?」
「はい、アイリスさんの正体はこちらの次元のプルルートさんですから」
「へぇー、そうなんだー」
しばらくの沈黙の後
「「「えええええええええええええ!?」」」
当然驚きの声を上げるだろう。そりゃあアイリスからプルルートを連想させるのは絶対に無理だろう。似ても似つかない二人だからな。
「プルルート様もへ、変身できるんですか?」
「出来るよ〜〜でも〜あんまり変身しないようにってみんなに言われてるんだ〜〜」
「じゃ、じゃあプルルートさんが変身したらアイリスさんみたいになるってことですか……?」
「恐らくそうだろう、違うとすれば髪の色と性格だけだろう」
プルルートの髪の毛は薄い青色だが、アイリスの髪の毛は濃い藍色だ。しかし、些細な違いなので遠目からは絶対にわからない。性格は多少違うが
「あたしは〜〜もっとこっちのあたしとお話ししたいんだけど〜〜お部屋から出てきてくれないんだ〜〜」
「あ、ああ………まあ気長に待て」
アイリスにとってプルルートはとてつもない黒歴史だからな。あいつ曰く、存在が黒歴史と言っていた。破天荒な姉キャラを気取ってたのにこんな過去の姿があると知られて恥ずかしいんだろう。
「そういえば向こうにもトウカさんは居るんですか?」
「うん、私の〜〜幼馴染なんだ〜〜」
向こうでも俺とプルルートが幼馴染ということは変わらないのか。
「それでぇ〜〜私のお婿さんなんだぁ〜〜」
「ねぷぅ!?ぷるるんと向こうのトウカって結婚してるの!?」
おい、今なんて言った?今結婚してるといったのか?プルルートと向こうの俺が!?恥ずかしそうに両手を頰に当てて首を振るな!
「でもまだ結婚はしてないんだ〜〜」
「どうしてですか?」
「かーくんが逃げちゃうんだぁ、俺は結婚なんかしねぇ〜〜とか言って」
「ぷるるん。それお婿さんって言わない」
ああ……プルルートの一方通行ということか。ご愁傷様だな向こうの俺
「しかもねぇ〜〜かーくんってあたしが居るのに〜〜すぐ他の女の子とデレデレするから〜〜凄くムカつくんだぁ〜〜」
だんだんプルルートの笑顔が黒くなって行ってる気がするのは俺だけだろうか?いや、他のみんなも感じているはずだ。顔が引きつってるだろ
「あー!ちょっとピー子!」
今度はなんだ…………ああ、自分の分を食べきったピーシェが物足りなくてネプテューヌの肉を強奪してしまったらしい。全くどこまで欲張りなんだこいつは
「コラピーシェ……人のもの許可なく取るな、それいけないことだ、もうするな」
「だってまだおなかすいてるもん!」
「はぁ…………まあとりあえず謝っておけ」
渋々納得したピーシェはネプテューヌに謝った。普段からこれくらいおとなしければ良いんだがな
「先生は甘いわね」
「ああ、もう少し厳しくしないと何処かの女神の様になってしまうかもしれん」
「ちょっと!それって私のこと言ってる!?私は少なくとも人の物を強奪したりしないよ!」
「ネプテューヌ、俺が冷蔵庫に入れてたプリンを知らないか?」
「さぁなんのことかなぁー!?」
ネプテューヌ、お前も人のことは言えない。俺が気付いていないとでも思っていたのか。今まで刑に処さなかったのは何をするかを考えていたからであって……お前は今まで見逃されてたんだよ。
「ねぷてぬにはこっちあげる!」
そう言ってピーシェはネプテューヌに紫色の何かを差し出した。あっ………それは……
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 近づけないでぇぇぇ!! 私ナス嫌いなのぉ!!」
ネプテューヌは筋金入りのナス嫌いなのだ。だからネプテューヌにはできる限りナスは出さないのだが今日は……
「ねぷ子、たまには食べてみなさいよ。今日のは特別製よ」
「ナスに特別も何もないよ!あの匂いを嗅いだだけで力が出なくなっちゃうんだから!」
そんな事はとうの昔に知ってる。だが………
「トウカいつもみたいに食べてよぉー!」
「………ま、まあ、一切れだけ食べてみないか?」
「やだよ!トウカまでそんなこと言わないでよぉ!」
「……………そうか」
俺はネプテューヌから食器を受け取った。まあ、なんとなくわかってはいたけどな。
「あれ?トウカなんで指に絆創膏なんか張ってるの?怪我?」
「あ?ああ…………ちょっと紙で切った」
「トウカもドジだねぇ、強いからって気をつけなきゃダメだよ?」
「そうだな」
ネプテューヌの食器にはナスが一切れだけ乗っていたが、やはりそれも食べないようだ。
「ね、ねぷねぷ、一切れだけ食べるですぅ!」
「そうよネプ子!せめて一切れ、いいえ一口でいいから」
「やだってば!嫌いなものを無理やり食べさせるのはよくないよ!ねぇトウカ!」
「ああ、嫌いなものは仕方ないな………」
俺はナスをすべて食べ終え、食器を片付けにキッチンへと向かう。………やはりネプテューヌのナス嫌いは治らないな。たとえ誰が料理しても………………
私にとっての衝撃の事実はお気に入り登録が昨日1日で380件から460件に増えてたことです………
皆さん本当にありがとうございます!