そして、今回はある有名ゲームでみんなが遊ぶそうですよ。
現在、トウカたちは全員ベールに呼ばれてリーンボックスに来ている。
「私どうかしてたわ」
「お前の頭はいつもどうかしてるだろ」
今日の朝、なんとかアイリスは再起動してプルルートと向き合った。向き合ったのだが、やはり拒絶反応があるようで数分が限界だった。
「それより聞いたわよ、昨日ネプちゃんのためにナス料理作ったのに食べてもらえなかったんだって?」
「なんの事だ……………」
「ナス嫌いを少しだけ克服させようとして玉砕したって聞いたわよぉ〜」
トウカはその言葉に平然と知らないと言うが、アイリスのニヤニヤは止まらない。
「貴方嘘つく時って右上見て腕を組むのよ?知らなかった?」
「っ!?いつもの癖だ」
あくまで平然を装っており、普通の人間ならわからないだろうが、昔から見ているアイリスには慌てていることが一目でわかった。
「へぇ、いつもの癖なんだぁ?」
「もしもしプルルート?」
「おわぁぁぁぁぁぁ!」
トウカがプルルートの名前を呼びながら携帯を出すとその瞬間アイリスは光の速さでソファの陰に隠れた。ちなみに光の速さは比喩ではなく、あまりの速さに所々稲妻が散っている。
「貴方ね!そんな簡単にオブジェクトクラス
「分かりにくいし大袈裟すぎるだろう」
ちなみにscpとは巷で噂のすごく不思議な物体や生物を題材にした創作物の名称である。ホラー要素とグロ要素を含む物があるので苦手な人は検索を控えよう。
そしてオブジェクトクラスKeterとはscpの中でも世界を崩壊させるほどの危険度を持つものを指す。
「で、そもそもなんでみんなリーンボックスに集められてるの?」
「ベールがフルダイブ式のゲームハードを開発したからみんなで遊ぼうとかなんとか言っていたな」
ベールが今開発中のゲームハードのテストをして欲しいからといってトウカたちを呼び出したのである。当初トウカはあまり乗り気ではなかったがネプテューヌが物凄く行きたがり、溜まっていた仕事を全て片付けるという条件を出してそれをネプテューヌは死にそうになりながらクリアしたため今に至る。ちなみにラムとロム、そしてプルルートとピーシェは昼寝中なので来ていない。
「それで?フルダイブ式のゲームってどんなものなのかしらん?」
「フルダイブ式は皆さんが知っての通りVR世界に精神を移動させまるでその世界に入り込んだ様な感覚を味わえる物、そこで私たちが開発したゲームはこちらですわ!」
そうベールが言うと、スクリーンにはあるゲームが映し出された。そして、そのゲームを見た瞬間アイリスとトウカは驚愕する
「「GTA!?」」
「そう!GTAですわ!」
GTAとは広大なオープンワールドを舞台に好きなことをして生きる制作費が億単位の超人気ゲームである。このゲームでは現実世界で行えることがほとんどできると言っても過言ではない。
「ちなみにZ指定ですわ♪」
「好きなのねZ指定ゲーム…………」
「すっごい楽しそうだから早くやろうよ!」
「まあ暇つぶしにはなりそうね」
ネプギアとユニはZ指定ということで姉たちが暴走しないか心配だが、面白そうというのも事実なので密かに楽しみにしていた。
「乗り気ではなかったが……なかなか楽しめそうだな」
「そうね………ふふふ」
トウカとアイリスは笑いが止まらない。二人はずっとGTAをプレイしてきた故、それがVRで体験できるなど夢の様である。
「今回能力値は現実の能力に自動計算で決定されますが……構いませんわね?」
「ええ、構わないわ」
振り向くと、先ほどまではしゃいでいたネプテューヌが変身してパープルハートになっていた。
「ネプちゃん…………あなたズルいわね」
「ゲームには全力よ」
「へぇ、面白いじゃない」
そう言ってノワールも変身、それにつられてブランとベールまで変身した。全員本気なのだろう。
「では測定を開始しますわ」
そう言って全員の測定が開始されていく。ちなみにネプギアとユニは変身していない。
ちなみにGTAのステータスには
スタミナ、射撃、体力、ステルス、運転、飛行、肺活量というものがある。最大値は100で最低値が0である。ゲーム内で活動していれば底上げできるため最終的にはすべてのステータスがカンストする場合が多い。
「まずは私ね、主人公のチカラ……見せてあげるわ」
ネプテューヌのステータスが測定され結果が出た。
スタミナ80
射撃0
体力100
ステルス40
運転10
飛行60
肺活量70
「…………………………ぐすん……」
「ネプテューヌ」
「あらぁネプちゃん、どうしたのぉ?主人公だからチートかと思ったらぁ」
そのままネプテューヌは無言でトウカの所へ歩いて行き、そして胸の中でしくしくと泣き始めた。自信満々に言ったのに0と10、しかもGTAではほとんど必須と言ってもいいものが悪いという散々な結果になってしまったのだ。可哀想としか言いようがない。そう思ったのか、トウカは何も言わずアイリスに拳骨を落とした後ネプテューヌの頭を撫でて慰めていた。
「ふん、次は私ね」
そしてノワールも自信満々に機械に乗った。
スタミナ70
射撃0
体力100
ステルス40
運転50
飛行60
肺活量70
「私も射撃0……………」
「あらぁ、射撃だけできないのねぇ」
その他は普通なのだが、またまた射撃が0である。そして、アイリスは拳骨を物ともせず茶々を入れていく。
「次は私だな」
ブランは普通に機械に乗った。
スタミナ90
射撃0
体力100
ステルス70
運転20
飛行50
肺活量100
「まあ銃は趣味じゃねぇからいいか」
「ステルスは高めなのねぇ……ああ、ちっさいから」
「なんだとてめぇ……」
「身長のことよ」
またまた射撃0である。ひょっとしたら女神は全員射撃0なのかもしれない。
「次は私ですわね」
ベールは優雅に機械に乗った。
スタミナ60
射撃40
体力100
ステルス20
運転60
飛行60
肺活量50
「あまり満足いく結果ではありませんが仕方ないですわね」
「ステルスは低め……やっぱり大きいからかしら?」
三人が射撃0であるにもかかわらず、ベールは射撃が40あった。FPSをしている影響なのだろうか。
「次は私ですね」
ネプギアは恐る恐る機械に乗った。
スタミナ50
射撃50
体力50
ステルス50
運転50
飛行50
肺活量50
「えっ?私だけなんだか普通………っていう地味……」
現実を物語るようにネプギアのステータスは悪くもなければ良くもない普通のステータスだった。しかし、今まで測定した中では射撃が一番高い。
「………チッ」
「なんで私の時だけノーコメントで舌打ちなんですか!!」
特に面白みもないステータスのため弄れなかったからなのだろう。
「よし、次は私ね」
そしてユニの測定が開始された。
スタミナ60
射撃100
体力50
ステルス20
運転40
飛行40
肺活量40
「ま、まあ当然よね!」
「さっすがユニちゃん!獲物が銃なだけあるわね!」
「あれ?ユニちゃんだけ褒めてる?」
ネプギアは何も言われなかったことを未だに気にしているようだ。そして、ついにアイリスの番がやってきた。
「じゃあ行ってくるわ」
そうしてアイリスは自信満々に測定を開始した。
スタミナ50
射撃90
体力60
ステルス50
運転100
飛行50
肺活量40
「うーんやっぱり現役時代と比べてだいぶ下がったわね……タバコとお酒の影響かしら」
それでもかなり高レベルなステータスである。スタミナと体力、そして肺活量も低いが
「俺か……………」
トウカは少しだけ不安になる、最近あまり運動をしていないため体力とスタミナ、そして肺活量が少ないのではないかと。
「行くとするか」
トウカの測定が開始された。
スタミナ40
射撃70
体力0
ステルス100
運転90
飛行100
肺活量20
「…………………………………」
「あはははははははははははははははは!もやし!もやし!身体スペックもやしじゃない!貴方もう乗り物から降りちゃダメよそれ!あはははははは!」
そんなメンバーでGTAは始まっていく。
女神様たちは銃使えないという勝手な考えから射撃を0にしました。あとはみんながチートにならないように頑張ったつもりです、あまりチート過ぎるとゲームは面白くないですからね。
ちなみにトウカの体力はハンドガンの玉が2発当たったら死ぬレベルの鬼畜です。