ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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今回は少し短いです


抱き上げて

あの後、ネプテューヌはノワールの書類整理を手伝おうとしたのだが、物の見事にやらかしてしまい余計に時間を食ってしまう結果になってしまった。

それゆえ、今回は書類整理よりも簡単なクエストへと行くことになった。

 

「ふぇー、疲れたですぅ」

「大丈夫コンパ?」

「一般人には少し厳しいかもしれないな」

 

もうすぐプラネテューヌの国境付近だ。よくも徒歩でこんなところまで来たな……

 

「今回のモンスター退治の場所は二箇所、ラスーネ高原と近くのトゥルーネ洞窟よ。どちらも難易度は高くないから「お姉ちゃん」……なに?」

「誰も聞いてない」

 

ここから先はコンパを抱き上げていくとするか、というよりネプテューヌは何をしてる。

 

「おお!これが表から見ないと読めない看板!」

「お姉ちゃん、看板ってどれもそうだと思うよ?」

 

何をバカなことを言ってるんだかこいつらは。

 

「よしコンパ、もうすぐだから行くぞ」

「えっ?ちょっ、トウカさん!?」

 

俺はコンパを抱き上げて歩き始める。これ歩いても辛いだけだからな。高原に着くまで嫌だろうが我慢してもらおう。

 

「すまんな、嫌だと思うが無理に歩くと体に毒だ。高原まで我慢してくれ」

「い、いえ……むしろ、その…嬉しいですぅ」

 

顔を赤くしながら目をそらす、やはり少し熱っぽいのだろうか?いや、コンパは看護師だからそんなことはないだろう。

 

「…………」

「どうしたアイエフ?」

「別に」

 

コンパを抱き上げたから機嫌が悪くなっているみたいだ。本当にこいつはコンパが好きだな……あれか?百合という奴なのだろうか?別に否定はしないから好きな人と付き合えばいいと思うぞ、俺はノーマルだが。

 

「おい、蹴るな」

「ふん」

 

機嫌が悪いからって脛を蹴り続けるのはやめろ。痛くないけど歩きにくい。

 

(トウカさん、きっとあいちゃんは自分も抱き上げて欲しいんですぅ)

(うん?俺がコンパを抱き上げているから機嫌が悪いんじゃないのか?)

(間違ってはないですけどたぶんトウカさんが思ってる事ではないですぅ)

 

ふむ、女の子というのは何百年たっても難しいものだな。それにしても抱き上げて欲しいか……もしかしたら何年か前のことを思い出して懐かしくなってしまったんだろうか?俺に抱き上げてもらいたいなんて物好きな奴だ

 

「聞きなさいよあんたたち!」

 

あ、そういえばクエストに来ていたんだったな。すっかり忘れていた。

 

◆◆◆

 

「いい!?」

「ペース落ちてる」

 

もうすぐ高原、という所でネプテューヌはノワールに木の棒で背中を突かれながら歩いている。普段グータラしてるこいつには運動になるだろう。

 

「ていうかなんでコンパだけトウカに抱かれてるのー!ずるいよー!」

「あの、私はそろそろ大丈夫ですから、次はあいちゃんをお願いします」

「ちょっ!コンパ!?」

 

まあ機嫌が悪いまま居られても困るからな、抱き上げてやるか。俺はコンパを下ろしてアイエフに近づく。

 

「べ、別にいらないから!歩けるから!」

「これから討伐に向かうんだ。体力は残してもらわなきゃ困る」

 

俺は適当な言い訳をつけてアイエフを抱き上げた。コンパに比べたらやはり軽いな。胸の差か。

 

「ちょ、ほ、本当にいいから!」

「普段ネプテューヌたちを見てくれている礼だと思ってくれ」

 

俺なんかに抱き上げられても礼にはならないと思うがな。

 

「あー!あいちゃんまでずるいってば!トウカトウカ!次は私だからね!」

「お前はプラネテューヌまで歩け」

「最近私の扱いがひどいと思わない!?」

 

ならもう少し女神らしくしてくれ。

 

「ねえ、先生」

「先生はよせといっただろう?」

 

アイエフが誰にも聞こえないように話してくる。先生と呼ぶなと何度言えばわかるんだ。

 

「先生にもらった時計、ネプ子も持ってるのね」

「色違いだがな」

 

アイエフにも藍色の懐中時計を渡している。それはこいつがプラネテューヌの諜報部員になった時の記念にあげたものだ。

 

「私が初めてだと思ってたのに………」

「なんだ?だから機嫌が悪かったのか?」

 

アイエフは何も答えない。確かにネプギアよりも早くアイエフには色々教えていたが、ネプテューヌは女神になる前から知ってるからな、さすがに時代が違う。

 

「でも、なんか懐かしいわね。何年振りかしら、先生に抱き上げられたのは」

「三年前くらいだな」

 

あの時のアイエフはまだ諜報員見習いで、任務中の事故で足をくじいてしまったのだ。その際こいつを抱き上げて詰所に帰ったというのが1度目だ。それからも度々抱き上げていたのは覚えているが……なぜ抱き上げていたのかは覚えてない。

 

「ねえ、もう少しだけこのままでもいい?」

「ラスーネ高原に着くまでならな」

 

アイエフは少し目を閉じて俺に体を預けた。やれやれ、こいつも大人びてはいるがまだまだ子供だな。

 

「はぁ……」

 

なんだこの後ろからの殺気は。見たいとも思わないし知りたいと思わない。できるだけ見ないふりをしておこう。そうしておいたほうがいいはずだ。

 




今回は若干コンパちゃんにスポットライトを当て、メインはアイエフさんでした!
アイエフさん可愛いですよね……コンパちゃんも勿論好きです。どっちが可愛いなんて決められない(まあアイエフは主人公やっちゃってるけどね……)
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