ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

30 / 84
新キャラ2人入りまーす。
それと一つ………あれ?アニメでは結構コミカルな場面だったのにどうしてこんなにシリアスになった?


敗北の女神

「ほらネプ子、仕事しなさい」

「もう充分やったってばぁ〜〜〜」

 

ネプテューヌの執務室ではアイエフが着きネプテューヌに仕事をさせている。ちなみに今日は仕事を休んだのだとか

 

「こんな時にトウカはどこいったの?私が仕事してるのにトウカはしなくていいの!?それは差別だよあいちゃん!」

「先生は今日の分の仕事終わらせて次の日の仕事の途中だったのよ」

 

トウカはその日の仕事は午前中に終わることが多いためだいたい午後は次の日の仕事をしている。

 

「でも意外ね、先生が虫嫌いだなんて」

「結構トウカは苦手なもの多いよ?」

 

ネプテューヌはトウカの意外な弱点をよく知っている。一番長く過ごしているのだから当然といえば当然なのだが

 

「それより私はアイリスお姉さんが真面目に仕事してることにびっくりしたよぉ〜」

「少なくともあんたよりは真面目ってことね」

 

アイリスはちゃらんぽらんに見えて意外と責任感があり、的確なアドバイスや指示を行うときがあるため、どれが本当のアイリスなのか二人もわからなかった。

 

「はぁー、もう疲れたよ……あっ、メールだ」

 

ネプテューヌは自分の携帯にメールが来たことを確認する、しかしそれは覚えのない宛先からだった。間違いメールか、そう考えてそのメールを開いた瞬間、ネプテューヌは目を疑った。

 

「なにこれ……………」

 

そこにはトウカが鎖につながれている写真だった。

 

◆◆◆

 

「ああ〜〜、真面目に仕事なんてするものじゃないわね」

 

アイリスは自分の執務室でくたびれていた。久しぶりに真面目に仕事をしたからだろう。彼女もまたネプテューヌと同じようにやれば出来るのだが、やらないのだ。

 

「お疲れ様〜〜」

「ありがと…………っておわぁぁぁ!?」

 

いつの間にかプルルートが近くに来ていたため驚いて急いで距離を取る。

 

「なんで逃げるのぉ〜〜?」

「いいいい良いから向こう行ってなさい!」

「やだぁ〜〜〜〜こっちのあたしと居る〜〜」

「私お仕事中だから!」

「じゃあ手伝う〜〜〜」

 

意地でも近づきたくないと思うアイリスと一緒に居たいプルルートの攻防が続く。

 

「うぅぅ〜〜〜〜〜」

「睨んでもダメ!ほら、向こう行きなさい。なんで私と一緒に居たいのよ………」

「えぇ〜〜?えーとねぇ〜?一緒に居たいから〜〜」

(答えになってないから………ああ……ごめんなさいトウカ、今になって貴方の昔の気持ちが分かったわ。この子話通じない)

 

昔の自分そのままのプルルートを見てアイリスは泣きそうになっていた時、アイリスの執務室が勢い良く開かれた。

 

「アイリスさん!」

「あらアイちゃん、どうしたのそんなに血相変えて。お胸が成長しないことに今気づいたの?」

「まだ可能性はありますから!そんなことよりネプ子が飛び出して行きました!」

 

アイエフはそう言いながらネプテューヌの携帯に送られてきた写真を見せる。もちろんトウカが囚われている写真だ。

 

「これ…………場所は!?」

「地図が添付されてたんですけど、ネプ子が持って行ったんです!」

「不味いわね………だとしたら狙いは!!」

 

アイリスも急いで教会から外に出た。それと同時に外には土砂降りの雨が降り注ぎ、雲が空を白く染め上げていた。

 

◆◆◆

 

「はぁ、はぁ、はぁ!」

 

ネプテューヌは地図の場所へ向かいひたすら走る。頭の中にはトウカを助ける事しかなく、土砂降りの雨に濡れることも気にせず女神化するのも忘れてその場所へと向かっていた。

 

「トウカ………トウカァァァァァァァァァ!!」

 

一刻も早く彼の元へ、いつも助けてくれた彼を、今度は自分が助ける番だ。自分が熱を出した時も、攫われた時も、女神になった時も、守護女神戦争の時も、ネプギアが生まれた時も、いつもそばに居てくれた。自分を心から愛してくれた彼を、失いたくない。

 

「絶対助けるから、だから!」

 

ずぶ濡れになりながら走り続け、地図が添付されているところまでたどり着いた。そこは一面のナス畑、ナス嫌いのネプテューヌなら悲鳴をあげてもおかしくない場所だが、それらは彼女の目に投影されない。なぜなら

 

「とう………か………?」

 

鎖につながれたトウカが剣のようなもので串刺しにされていたからだ。

 

「遅かったね」

 

彼女の近くに、金色の長い髪の女性がいた。

 

「女神さんの大切な人はあの通りだよ。まだ死んでないけどね」

 

その女性はずぶ濡れになりながら鎖につながれたトウカを見る。

 

「女神さんって先輩………彼の教え子なんだっけ?ずっと彼に守られてきたんでしょ?でもそれももう終わりだよ。ここは先輩に免じて見逃してあげる、だから今度は他の女神さんも連れて来た…………」

 

そう言い終わる前に、彼女の頰へ木刀がめり込んだ。その躊躇のない一撃は彼女を吹き飛ばすのには十分過ぎる力だった。

 

「痛いな………話聞いてた?先輩の犠牲を無駄に……」

 

その女性は途中で言葉を紡ぐのをやめた。なぜなら、目の前に

 

「うわぁ……凄いね」

 

殺意に満ちた形相で木刀を振りかざすネプテューヌがそこにいたからだ。その姿からは普段の彼女の面影はすでになく、ただ目の前の敵を殺す事だけを考えている少女。

その木刀を防ぐため金髪の女性はエネルギーで出来たクローを取り出して攻撃を防ぐ。それだけでも恐ろしい負荷がかかり衝撃波が周りに被害を出す。

 

「流石は女神さんだね………この時代で私に武器を出させるだけあるよ」

 

木刀を弾かれたネプテューヌは怯むことなく、そして休むことなく彼女へと木刀で殴り続ける。殺意の塊であるネプテューヌの攻撃を彼女はひたすら躱すが、その顔はどこか余裕そうだ。

 

「やめた方がいいよ?女神さんじゃ勝てないって」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「聞き分けないなぁもう……………」

 

金髪の女はネプテューヌの攻撃を受け流した後彼女の腹部を蹴りつけて木へと叩きつける。しかし、そんな事では止まらずネプテューヌは起き上がると同時に女神化して金髪の女へと飛びかかった。

 

「これで終わりだよ」

 

振り上げられたネプテューヌの刀は金髪の女に打ち砕かれ破片が空中を漂う。しかし、ネプテューヌはその破片の一つを手に取り、それを金髪の女の肩へ突き刺した。

 

「……………やるねぇ」

 

ネプテューヌは残った右腕で金髪の女を殴ろうとするが、その右腕は彼女の武器によって木へと突き刺さり動かない。

 

「凄いなぁ、さすがは先輩の教え子だね……手加減したとはいえ私に傷が付くなんて久しぶりだよ?でもね……」

 

ネプテューヌは武器を引き抜こうとするがビクとも動かない。

 

「女神さんくらいの人は大戦潜り抜けてきた私や先輩たちの世代じゃ沢山いたよ……………」

「ぐっ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ネプテューヌの腕からは血が吹き出す、それでも彼女は動くことをやめない。負けられないのだ。大切なものを守るために、トウカは自分よりも何倍も痛い思いをして自分を守り続けてくれたのだから。ここでやめたら、自分は本当にトウカに護られているだけの弱虫になる。

 

「消えて、もうここには女神さんを守ってくれるものも、守るものも無いんだから」

 

そう言って、金髪の女の拳がネプテューヌへと突き刺さった。とてつもない衝撃にネプテューヌの体は幾つもの木にぶつかってようやく止まった。

 

「げほっ!、げほっ!」

 

ネプテューヌの体はすでに女神化が解けてボロボロになっている。それでも、彼女は這ってトウカの元へと行く。

 

「トウ………カ…………」

 

土砂降りの雨で分からないが、彼女の目から涙があふれ出してくる。どうして、いつもトウカの助けになれないのか……彼はいつも自分を助けてくれるのに。

 

「…………ごめん……ね」

 

パタリと、彼女は意識を手放した。

 

◆◆◆

 

「終わったみたいだねピーシェ……いやライトちゃん」

 

後ろから来た桃色の長い髪の女性は名前を呼ぶ。先ほどまでネプテューヌと戦っていたのはライトと呼ばれる女性のようだ。

 

「この子が……この次元のプラネテューヌの女神?」

「そうみたいだね、先輩……こっちの次元のカイナの教え子だよ」

「へぇ………こっちの次元のカイナくんには教え子なんか居たんだ」

 

傘をさす桃色の女性はネプテューヌを見る。

 

「そういえばマジェさんは?」

「ワレチューくんと買い物だよ」

 

呑気なことにね……と言って桃色の女性はネプテューヌを担ぎ上げた。

 

「教会に送り返してくる」

「わかったよ。気をつけてね……」

 

そう言って桃色の女性は歩き始めた。

 

◆◆◆

 

「ちっ!何処まで行ったのよネプちゃんは!?」

 

アイリスは全速力でネプテューヌを探すが一向に見つからない。地図はネプテューヌが持って行ってしまったため足で探すしかないのだ。

 

「瞬間移動するにも場所がわからないんじゃ意味ないし……私はトウカみたいに生体エネルギーを辿って探せないし………」

「あの、探し物はこの子ですか?」

 

アイリスが声をかけられ足を止めると、そこには傘をさした女性がネプテューヌを担ぎ上げていた。

 

「あなた、その子をどこで!!」

「この先のナス畑ですよ………女神直属エージェントのアイリスさん、いいえ、この次元のプルルートさんって呼んだ方がいいですか?」

 

この次元、その言葉が出てきた瞬間アイリスはトウカが修復した剣を呼び出して女性に構える。

 

「あなた誰?」

「ああ、申し遅れました……私」

 

女性は傘で顔を隠れていたことが気づいたのか、少しだけ傘をあげて顔が見えるようにした。しかし、その顔を見た瞬間アイリスは言葉を失ってしまう。

 

「ネプギアって言います、どうぞよろしく」

 

そこには黒い服を身につけたネプギアがそこに居た。

 

「ギア……ちゃん?」

「ちなみに私は別の次元から来たネプギアですので、この世界のネプギアとは異なりますよ。まあ私も女神化は出来ますけどね」

 

ふふふ、と笑う彼女はネプテューヌをアイリスに渡す。

 

「あなたの目的はネプちゃんじゃないの?」

「私の目的は違いますよ、それじゃあ」

 

しかしネプギアはあっ、と何かを思い出したかのようにアイリスに言う。

 

「肝心な事忘れてた。プルルートさんに伝えて下さい、待ってますよって」

 

そう言って今度こそ、ネプギアは一瞬で何処かに消えた。

 

「……きな臭くなってきたわね……」

 

アイリスはボロボロのネプテューヌを抱き上げながら空を見上げた。

 




ネプテューヌちゃんの鬼の形相はそうですね……銀魂の銀時VS次郎長みたいな感じを想像しました。
ちなみに神次元のネプギアちゃんの服装はセーラーワンピを黒くしただけです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。