ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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決着、そして別れ………(泣)


ネプテューヌVSライト

「はぁぁ!」

「遅いよ」

 

ネプテューヌの斬撃を軽々と避け、隙をついて蹴りや拳をライトは叩き込んでいく。今の所武器は使ってはいない、使わなくても勝てると踏んでいるのだろうか。

 

(やっぱり速い!)

 

恐らくライトは現在手加減をしてネプテューヌの斬撃をわざとすれすれで躱している。攻撃が当たらず気持ちが焦るが、攻撃がもっと当たらなくなるため平常心を保もつ

 

「やっぱり団長に任せた方が良かったんじゃないかな?女神さんは無理だよ」

「無理じゃないわ!あんまり調子に乗らないで!」

「ほら、また心を乱した」

 

真一文字の斬撃を伏せて躱し、ライトはネプテューヌの腹部へ回し蹴りを叩き込んだ。その蹴りによってネプテューヌの体は吹き飛び木へと激突した。

 

「一人じゃ無理だよ、おとなしく団長に手伝ってもらいなよ」

「嫌よ………私があなたを倒すんだから……」

「しつこいなぁ………もういいよ、早く終わらせしてあげる」

 

そう言って、ライトは両手にエネルギー刃のクローを装備してネプテューヌへと歩み寄る。

 

「私ね、女神さんのことは嫌いじゃないけど……女神さんが居たらプラネテューヌを壊せないじゃん」

「そんなこと……させないわ」

「そういう事は、強くなってから言ってよね!」

 

ネプテューヌへとクローが振り降ろされる。ネプテューヌは体がしびれて動かすことができない、それゆえ避けることはできないが………防ぐ事は出来る。

 

「なっ!」

 

剣を持っていない左手でクローを防いだ。その手からは血が噴き出し激痛を伴っているだろう。だが、それを我慢してネプテューヌは右手に持った剣でライトの腹部を刺す。しかし、ライトはそれをもう片方のクローで弾き直撃を防いだ。そしてネプテューヌはライトを蹴り飛ばして距離を取る。

 

「左手を犠牲にして急所をついてきたのはいい判断だね、でも……自分を不利にしちゃったんだよ」

 

ただでさえ強敵の相手、これからネプテューヌは片手でライトを倒さなければいけないのだ。

 

「片手だってあなたを倒して見せるわ」

「そっか、その自信に免じて……ちょっとだけ本気を出してあげる」

 

ライトはクローを構え、姿勢を低くした後消えた。そして、いきなりネプテューヌの腹部に激痛が走る。見てみると腹部が斬り付けられていた。

 

「今の攻撃見えたかな?」

 

ネプテューヌの周りを移動し続けているが姿が見えず、ただ黄色い光が通っているようにしか見えない。それほどまでにライトの移動速度は速いのだ。

 

「見えないよね、だって先輩と団長すら見えないんだもん、女神さんが見切れるはずないよ」

「くっ……………」

 

トウカとアイリスにすら見切れないスピード、自分に見切れるはずがない。しかし同時にネプテューヌは考える、ならトウカ達はどうやってライトを倒したのかと。ライトは確かに強い、しかしあのトウカより強いとはどうしても思えないのだ。

 

(なにか打開策があるはず………焦らず考えるのよ私、トウカに何回も教えられたじゃない、戦いは視界だけに頼らないで体の全部を使えって………)

 

ネプテューヌはトウカに教えられたことを思い返していく、トウカの教えに何か必ずこの状況を打開する方法があるはずだ。

 

(目に見えない相手………………そうだ……)

 

昔、トウカに教えられたことがあった。

 

(ねぇトウカ〜、こんな訓練意味あるの〜〜?)

(戦う相手が全て見えるとは限らないんだぞ)

(そんな相手殆どいないってば〜)

(絶対にないとは限らないだろう)

 

速くて見えない相手、姿が見えない相手、その対処法を昔少しだか教えてもらったことがある。その時は要らないと思ってちゃんと聞いていなかったことにネプテューヌは今になって後悔した。

 

(たしか…………そうよ、思い出したわ)

 

トウカから教えられたことを思い出し、目を閉じて神経を研ぎ澄ます。チャンスは一度きり、失敗はできない。いや、必ず成功する。なぜなら

 

「これでとどめだよ!」

 

トンッという音が聞こえた。そして、ネプテューヌは目を見開き全力の斬撃を叩き込んだ。ザシュッという鈍い感覚と暖かい何かが飛び散る感覚、ネプテューヌの斬撃がライトを見事に捉えた瞬間だった。

 

「なっ…………」

「姿は速さで消せても、音だけは消せないわ」

 

ネプテューヌの斬撃は思ったよりも深く、ライトはその場で膝をついた。あり得ない、それがライトが初めに思ったことだった。これまで自分の攻撃を見切られたのはトウカとアイリスのみ、それを……一度倒した相手に見切られるなど夢にも思わなかったからだ。

 

「あなたの慢心が仇になったわね、本気で来られたら勝てなかったかもしれないわ」

「………私が本気で行っても、諦めない癖に」

「良く分かってるじゃない」

「当たり前だよ、だって目がそっくりだもん。先輩と」

「し、失礼ね。私はトウカみたいに濁ってないわ」

 

プイッとそっぽを向いて拗ねる。本心はトウカと似てると言われて嬉しいのだが、女神化すると何故か素直になれない。ほんの少しだけトウカに対してツンデレになるのが彼女だ。

 

「あーあ、負けちゃったなぁ」

「案外あっさりしてるのね……」

「まあ私も先輩を攫うのは本意じゃないからねぇ……これ以上団長敵に回すの怖いし……」

 

そう言うとブルブルと震えるライト、一体アイリスに何をされたのか気になるが、怖くて聞けなかった。

 

「ちなみに先輩に剣を突き刺したのは私じゃないからね」

「そう見たいね、貴女はそういうキャラじゃなさそうだもの」

 

戦っている時もそう、ライトは残酷な人間でないことは分かっている。恐らくトウカに剣を突き刺したのは別の誰かだろう。

 

「先輩をよろしくね、ネプテューヌさん」

「もちろんよ」

 

そう言って、ライトはその場を後にしようとしたが、突然彼女の首に鎖が巻き付いた。

 

「どこ行くのぉ〜〜ライトちゃーん?」

「だ、だだだだだ団長!?」

 

そこにはいい笑顔のアイリスが居た。ナスのモンスターと巨大ゴキブリの処理はネプギアに任せてきたようだ。

 

「酷いじゃない、私に一言も言わずに消えようとするなんてぇ〜〜」

「いやそれは違いますよ!私なんかもう団長のお側に居たら団長の目が穢れちゃうと思ったから消えようとしただけで、何も団長が怖いからとかそんな理由じゃ……」

「墓穴掘ってるわよ〜〜〜」

「はっ!しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「極刑よぉ〜〜〜〜〜」

 

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!と叫びなからライトは草むらへと連れ去られ、アイリスは嬉々としてライトを引きずっていく。ネプテューヌは少しだけ覗くと

 

「待ってください団長!ムチはいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ムチだけじゃないわよぉ〜」

「えっ、なんですかそれ、ウィンウィン動いてるんですけど!?やめてください!そんな大きいの入りません!」

「誰がお股に入れるって言ったのよぉ、後ろ向きなさい」

「え、もしかして後ろですか?いやいや待ってください!私後ろは生涯バージンって決めてるんです!!」

「ええからとっとと後ろ向かんかい!!」

「何故関西弁!?団長実は怒ってるでしょ!!?先輩の事傷つけられて本当は物凄く怒ってるんでしょ!?」

「怒ってねぇし!?全然怒ってねぇし!?ほら、あれよあれ、あいつが居なくなったら給料無くなるから心配してるだけだし!」

「ほら心配してるじゃないですか!」

「ああもううっさい!!一気に奥までがっつり入れてやる!」

「ちょ!まっ!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

全てを見なかった事にしてネプテューヌはトウカの元へ飛んだ。

 

「今行くわねトウカ」

 

世の中、見なくてもいいことがあるということを、私たちは忘れてはいけない。

 




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