トウカの本気が少しだけ見られるかも?
あの時、私はトウカを護れなかった。あの黒い鎧に、何も出来なかった。私は弱い、いつか………トウカの様に強くなりたい。だけど、それはいつになるのだろうか?
「私…………女神化してから成長してないよね」
胸がチクチクと痛む、私はいつか……みんなに取り残されてしまうんじゃないだろうか?私は一生……護られ続けるのかな?
「やだよ、そんなの」
私も、誰かを守れるくらい強くなりたい。だから………
「今日のクエスト終わり、トウカに頼んでみよう」
そう思い、私はトウカとの約束場所に向かった。
◆◆◆
「大丈夫ですかトウカ」
「大丈夫だ」
昨日、ネプテューヌのメールによって恐怖を覚えたトウカは酒が飲めないにも関わらずアルコールが強いテキーラをジョッキで飲んでしまいぶっ倒れてしまったのだ。それゆえ、二日酔いのような頭痛に悩まされている。
「それより、今回のクエスト内容を教えてくれ」
「はい、今回のクエストは大量発生したモンスターの討伐です」
内容を見ると、あまり強い相手ではないのだが、いかんせん数が多いらしく少し面倒になりそうだ。
「まあ数が多くても所詮は雑魚だ、油断しなければ問題は無いだろう」
「そうですね、頑張りましょう!」
こうしてネプギアとトウカはクエストへ向かう。
◆◆◆
「さてと、行くか」
「珍しいですね、トウカが実体剣持ってるなんて」
「たまにはな」
トウカは普段素手なのだが、今回は普通のブロードソードを装備してくるくると回していた。
「昔はこの剣一本で生きてたよ」
遥か昔のこと、誰にも頼ることができず、自分一人で生きていた幼少の頃をトウカは思い出していた。まるで終わりのない暗闇をたった一人で歩いているような、そんな感覚だった。誰も頼れない、あの時分かっていたことは、生きるためには何かを食べたり飲まなければいけない。そして、人を殺せばそれが出来るということだけだった。
「さて、感傷に浸るのもそろそろやめるか」
「そうですね、頑張りましょう」
ネプギアはビームソードを取り出し、トウカの隣に並ぶ。目の前にはこの前見たスライヌの大群がまた発生していた。
「行くぞ!」
トウカは前に出てスライヌに向かい一閃、何体かのスライヌを倒した後、飛び掛かってくる個体に斬撃を浴びせながら囲まれないように立ち回る。
普段トウカの戦闘は一瞬で終わる、もしくは地形が変わるほどの激しいものになるためトウカが戦っている姿を見るのはネプギアにとってはこれが初めてだった。
訓練はでいつも見てるんじゃないか?と思うだろうが、トウカを相手にしているときに太刀筋が綺麗などということを考えている暇はないのだ。
トウカの剣術は一つ一つが洗練されてとても綺麗な動きで相手の攻撃を躱しながら確実に捉えている、それが一朝一夕でできる事ではないと、ネプギアにも分かった。
「やっぱり凄いな………」
自分も負けていられないと、前の反省点も生かしてスライヌたちを退治していく。囲まれないように、一番近い相手をビームソードで切り裂き
「はぁぁぁぁ!」
瞬く間に5体のスライヌを倒した。しかし、あの時トウカは今の自分の4倍である20体を倒していた。しかも、あの時トウカの中ではモンスター退治、としてではなくネプギア達への指導として軽く行っていたのだ。全力で5体しか倒せない自分はまだまだだ。
(あの黒い鎧にも、一瞬で倒されちゃったもん……まだまだ私強くなりたい………トウカさんみたいに)
その一心で、ネプギアは引き続きスライヌを倒していく。
それから数分後、すべてのスライヌを倒し終えた二人は木の下で座り休憩していた。
「成長したなネプギア」
「いえ……まだまだです」
「そんなこと無いさ、今回一度もスライヌに攻撃されなかっただろ?それだけ成長してるって事だ」
ぽんぽんっ、とネプギアの頭を撫でた。しかし、ネプギアは何かを決意したのか立ち上がった。
「トウカさん、一つお願いしても良いですか?」
「ああ、構わないぞ」
「じゃあ私と………模擬戦してくれませんか」
◆◆◆
場所は変わって比較的街から遠い荒野、ここならば誰にも迷惑はかからないし、壊しても問題はないということで移動してきた。
「本当にいいのか?」
「はい、私がどれくらいトウカさんに通用するのか……確かめたいんです。手加減なしで本気でお願いします」
ネプギアは女神化して銃剣を強く握る。勝てるなど思ってはいない、だが自分が今……トウカにどれほど追いついたのかを知りたいがために、ネプギアは彼に向かい銃剣を向ける。トウカからは殺気も何も飛んできてはいない、それはいつものことだ。
「お姉ちゃんはトウカさんにどれくらい近いんですか?」
「まだまだだ、漫画を読みながらでも勝てる」
自分よりもはるかに強い姉であるネプテューヌが軽くあしらわれる、それほどまでに彼は強いのだ。それは当然だろう、ネプテューヌを育てたのはトウカなのだから。
「さて、俺は先ほどと一緒でブロードソードを使うが、それでいいか?」
「トウカさんを本気にさせられるように努力します」
「そうか、なら少しだけ……殺す気で行ってやる」
トウカの目に少し殺気が含まれた。いつも目つきは悪いが、今はそれだけで相手を射殺すのではないかというほど恐ろしい目つきになっている。
「行きます!」
まずネプギアはトウカの出方を図るため空中へ飛翔しビームを乱れ打つ。彼女の予想だと、トウカはこれを躱して飛び上がり近接戦闘へと持ち込むだろう。ならば躱している隙に照準を合わせ、フルチャージのビームをトウカに当てる。これがネプギアの作戦だ。
しかし、彼女の作戦は早くも破綻することになる
「距離をとって射撃というのはいい判断だが……俺がいつ遠距離戦ができないと言った?」
ゾワッと、ネプギアに悪寒が走った。そうだ、いくらブロードソードだけを使うといっても、彼には数え切れないほどの特殊能力が備わっているのだ。
「炎上波!」
トウカはネプギアのビームを剣で弾いた後、ブロードソードに豪炎を纏わせネプギアへと振るう。すると、炎の刃となってネプギアへ放たれた。凄まじい速度の炎剣をなんとか躱すと、それは空中で爆発を起こした。
「ふむ、たったいま即興で編み出した技だが……中々の威力だな」
即興で編み出したといっても、その威力はエンシェントドラゴンならば即死レベルの威力だった。それを即興で編み出せるというのは、やはり経験と実力だろう。
「さて、終わりか?」
(トウカさん相手にあれこれ考えてもダメ!私の全力を、とにかくぶつけなきゃ!!)
ネプギアはトウカの元へと全力で飛翔し、その速度を生かして斬撃を放つ。もちろんトウカはそれを躱し、地面すれすれで飛行するネプギアを追いかけながら斬撃を浴びせ合う。二人の姿は何度も交差し、彼らが通る地面には亀裂が走った。
(アイリスさんが言ってた、トウカは数え切れないほどの能力を持ってて、普段はそれを
現在、ネプギアが確認しているトウカの特殊能力は3つ。
一つは炎、これがトウカの代名詞でもあり最大の攻撃力でもある。この炎は爆発もすれば相手を焼き殺すことも、武器に纏わせることも、背中に炎の翼を展開して空を飛ぶこともできる万能の炎、ネプギアが知らない使い方もあるかもしれない。
そして二つ目は瞬間移動、これはその名の通り遠くの場所に瞬時に移動するためのもの。だが、戦闘では使ったところは見たことがない、トウカの身体能力なら短距離であれば使う必要もない。そして、恐らく何かしらの理由があって連発はできないのだろう。
それから3つ目は超回復
これはどんな傷でも瞬時に直すことができる優れた能力だ。しかし、傷によってはすぐには治らないこともあるが、時間をかければ部位が欠損しようと絶対に治る。
これらの中で一番の脅威となるのは炎だけだろう、しかしそれ以上にトウカの経験と実力はそれだけではない。身体能力ですら女神を軽く超えている。恐らく身体能力を同じにしても剣術では手も足も出ないだろう。
「なら、全力で!」
ネプギアは飛翔し敢えてトウカの周りをビームで撃ち土煙を発生させ、MATLのチャージを開始、地面に降り立つ。そきて…………
「当たれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
彼女の最大火力がトウカを捉えた。避ける暇はない、確実に当たったのだ。
「当たった………当たった!」
「ああ、今のはいい当たりだったぞ」
トウカはネプギアの隣でそう答えた。
「え?」
「俺の勝ちだな」
すっ、とネプギアの首元に剣が当てられた。これでトウカの勝ちが確定する。
「どう………して?」
「どうしても何も、隙ができたからな」
ここで初めて、彼女は過ちを理解する。そう、ネプテューヌですら勝てない、いや……四女神が束になっても数分で負けるような相手に、自分一人の最大火力が
「とりあえず模擬戦はこれで終わりだ」
そう言って、トウカはネプギアに背を向けて歩き出した。しかし、ネプギアはまだ……納得出来ない。
「まだ…………トウカの本気を見てません」
「まだ言ってるのか」
はぁ、とトウカはため息をつく。どうしてネプギアはそんなに自分の本気を見たいのか分からないからだ。
「私は………弱いんです………」
ネプギアは、うつむいて銃剣を強く握りしめる。
「トウカが捕まってた時も、私はお姉ちゃんやアイリスさんの手助けをしただけで………黒鎧が現れた時も無意識のトウカに助けられたんです。結局私……護られてばかりで、何一つ守れてない!!」
いつの間にか、ネプギアは叫んでいた。女神化を果たしたと言っても、それはただのスタートラインでしかない。ネプギアはそのスタートから今だ成長出来てないのだ。
「トウカもアイリスさんもお姉ちゃんもライトさんも、カイナさんもプルルートさんも、みんな私より強くて……でも、私は護られてるだけじゃもう嫌なんです!」
「ネプテューヌやみんなを護りたい気持ちは分かる、だが「それだけじゃない!」」
トウカの言葉を、ネプギアは遮った。
「私はいつか………トウカみたいに強くなりたい!」
トウカは彼女がネプテューヌ達を護りたいから、力を求めているのだと思った。だが違う、ネプギアが見据えていたのは遥か先………トウカの様な全てを守れるような強さだった。
「だから、私は今よりもっと」
そういうネプギアの前に突如飛び込んできたのは、拳、それもバチバチと電気を纏う拳だった。その拳はネプギアのほんの少し前で停止した後、辺りにとてつもない衝撃が走った。まるで、世界すべてが持ち上げられ、落とされたような、そんな衝撃が。
「あまり、これは使いたくないんだ……痛いからな」
いつの間にかトウカの右腕は血まみれのボロボロになっており、もはや見るに堪えないものになっていた。そのままトウカは右腕をダラン、と垂らしている。
「お前の気持ちは分かった………焦る気持ちもわかる。だからと言ってすぐに強くなれるわけないんだ。長い月日をかけて、ようやく人というのは成長する。俺だって初めは弱かった、誰だって始まりは一緒なんだよ」
彼は残った左腕で、ネプギアの頭をそっと撫でる。
「強くなりたいなら、尚更焦ってはダメだ。無理して強くなって体でも壊したら、ネプテューヌやみんなが悲しむぞ。もちろん、ネプギアが傷ついたら俺だって悲しいんだ」
彼の顔は、先程一瞬だけのぞかせた物とは全然違う、いつもの様な慈愛に満ちた表情だった。
「はい………ごめんなさい」
「さぁ、帰ろう」
トウカは右腕を抑えながら再びネプギアに背を向けて歩き始めたのだが
「ネプギア、最後に少しだけ言っておく」
「はい?」
「……俺の様にはなるな」
「えっ?」
トウカは空を見上げながら悲しそうに言う。
「俺の力は何かを殺すことでしか何かを守ることができない。血にまみれた醜悪なものだ。お前やネプテューヌには、こんな力を持って欲しくはない」
「じゃあ……トウカはどうしてその力を手に入れたの?」
そして、ネプギアは見た。
「護りたかったんだ、護りたかったんだよ………例え悪魔や死神、化け物、虐殺者と罵られようと、仲間が目の前で死んでも……体が血にまみれようと………俺はあいつを……彼奴のたったひとつの願いを………護りたかったんだよ」
彼が初めて涙を流す光景を。
「ほら、早く帰ろう」
「……………はい」
ネプギアが後ろを振り返ると、何故か50km先の海が……すぐ後ろに存在していた。そう、先程のトウカの一撃は荒野を消しとばし、その消し飛んだ所に海水が流れて海と繋がったのだった。
ネプギアは思う、トウカは本当に……人間なのかと。
『臨時ニュースです、プラネテューヌの西方に位置する荒野でとてつもない爆発が起き、50kmほど大陸がえぐられたとの情報が入りました。原因はわかっておらず、各国は原因究明を急いでいます』
それを見た各国の女神は思う
((((トウカ何やってんの………?))))
そした、ネプギアと呑気にアイスを食べながら帰ってきた元凶を見たネプテューヌは何とも言えない感情に苛まれた。
トウカ「トウカ&アイリスにメッセージを送ろうのコーナー」
ライト「ド、ドンドンパフパフー!」
トウカ「うん?アイリスはどうした?」
ライト「BFしてます……ってあれ?先輩どこ行くんですか?」
フタエノキワミ、ァァァァァァァァァ!!
ウワァァァァァァァ!!
ライト「ああ………教会の一部が吹っ飛んだ……また私が修理するのあれ?」
質問1
進「すまん、もう少しだけ質問なんだが…トウカさんもアイリスさんも不老不死だが、もし仮に細胞ひとつ残さずに消滅させたらどうなるんだ?」
進「あと、トウカさん…あんたは戦闘民族サイヤ人を知っているか?(俺の世界にはいないが…別の世界にはいるかもしれないからな…)」
トウカ「ふぅ………さて、ゴミは捨てたし質問を返していくか。流石に細胞を全て消滅させたら死ぬ、まあそれは通常の手段じゃ無理だがな」
ライト「あっ、サイヤ人は知ってますよ?V字型の髪の毛の人が絡んできたので岩盤にめり込ませといたんですけど……大丈夫でしたかね?」
質問2
剣眼ネプ「トウカに質問!ってあれ?わたしの名前なんか変だけど」
BANDAI「あぁ、このまま『ネプテューヌ』って表記じゃ、トウカ君の次元の方と勘違いすると思うんでなぁ。ちょっと手を加えたよ」
剣眼ネプ「ねぷっ!?なんでBANDAIがいるの!?」
BANDAI「おっと、細けぇことは気にするな。それにこれは別に本編に影響することはないから安心しろ。じゃ、本題に入るぜ」
剣眼ネプ「トウカは相棒が出来るとしたらどんな相棒が欲しい?要望があれば、BANDAIが用意するから!」
BANDAI「ちょ!?いくら俺でも別次元に転送することは無理だぜ!おっとっと、失礼。これが本当の質問だ。『アイリスさんのタバコの消費で年間どれくらいかかってるんですか?それと前回の質問で無理言ってすみません。あのあと大丈夫でしたか?』ということだ。にしても作者が直接質問すりゃいいのになんで俺たちが来なくちゃならないんだ?」
剣眼ネプ「こっちの作者はめんどくさがりだからね。仕方ないね」
アイリス「ああ……マジで痛かったんだけど……えぇ?タバコの年間消費額?そうね……数百万単位じゃないかしら?多い時だと1日で箱一個なくなる時あるし」
トウカ「ほう、まだ生きてたのか、しぶといな」
アイリス「ちょっ!さっきので制裁終わったでしょ!?」
トウカ「なにいってる、これからだ」
アイリス「いや、ちょっギャァァァァ!!」
トウカ「ちなみに相棒は仕事をサボらないやつがいい、そっちのネプテューヌ、仕事はサボるなよ」(返り血まみれ)
質問3
初めまして!鉄龍と申します。突然ですが、トウカに質問です。
1か月分も溜まっていた(溜まった原因は語尾に『ネプ』と言ってる女神さま)書類関係の仕事を食事以外の休憩と睡眠一切無し(この時ドSのお姉さんも強制参加)で1週間で終わらせ、部屋で寝ようとしたらベッドの上にネプテューヌのイラスト入りの抱き枕が設置されており、置き手紙に『抱き枕(コレ)で許してwww』と書かれていたらどうします?
トウカ「初めまして鉄竜さん、メッセージありがとう。そうだな………まずネプテューヌの奴に50キロの重りを背負わせて更にそこから休憩なしの72時間耐久クエストマラソンだ。抱き枕はネプギアにやる」
ちょっと見ないうちに応募がたくさん来てました……これからは3つずつ返して行こうと思います!ですが、必ず全て返しますのでご安心下さい!
トウカ「残ってる質問も必ず次回返すからな、これからもメッセージを送り続けてくれると嬉しい」