ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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ただいまvita版ネプテューヌ1をプレイ中です!


トウカの強さ

「ねえトウカ、私歩くの疲れたとは言ったけどさ、これはないよね?」

 

ネプテューヌがあまりにもうるさいのでアイエフを降ろした後、俺はネプテューヌを小脇に抱えて歩いている。

 

「歩かなくていいだろう?」

「私は抱き上げて欲しいんだよ!コンパとあいちゃんみたいに!」

 

なんでそんな面倒なことをこいつにやらなきゃいけないんだ。

 

「ならネプギアにでもしてもらえ」

「トウカが良いんだよ!わっかんないかなぁ〜鈍感も大概にしないとヒロイン逃げちゃうよ?」

「お前が何を言ってるか理解できないし理解もする気はない」

「やーい鈍感、朴念仁、唐変木、ターコ!」

 

とりあえずイラついたので草むらにネプテューヌを投げ捨てて先に進むことにする。こいつは意外とバイタリティが強いからどこでも生きていけるはずだ。

 

「ここがラスーネ高原の集落か」

 

澄み渡るような青空の下に広がる草原は風になびいてとても空気が澄んでいてとても絶景だった。異常発生したスライヌが居なければさぞいい景色だっただろう。なんだこの数………

 

「いけない!アクセス!」

 

集落の人間がこちらに手を振ったことを確認したノワールは俺たちの目の前で変身を開始する。いや、集落の人間に見えているんだが…

 

「えぇー!ここで変身しちゃう!?」

 

そうしてノワールはドレスのような服から機械的なプロテクトアーマーのようなものに身を包み、黒い髪も白くツヤのある長い髪へと変貌を遂げた。この姿こそ、ラスティションの女神ブラックハートの真の姿だ。

 

「女神の心得その二、国民には威厳を感じさせることよ?」

 

そう言ってノワールは集落の民のところへと飛んで行った。威厳か…………

 

「目の前で変身して威厳はあるのか?」

「トウカさん、それは言っちゃダメです!」

 

ネプギアに怒られたためこれ以上は言わないでおこう。そして俺たちがラスーネ高原に足を踏み入れると、やはりスライヌが大量発生していた。これはある意味気持ち悪い………

 

「なぜスライヌがこんなに大量発生したんだ?」

「さあ、私たちも朝目覚めたらこんなことになってて……」

 

なるほど、とにかく原因は不明ということか。とりあえずは全員で取り掛かるほかないだろう……いや、ネプギアの訓練はこれを使えば良いのではないだろうか?久しぶりにネプテューヌの太刀筋も見れるし、ちょうど良い

 

「今回はお隣の国のネプテューヌさんとネプギアさんが対処してくれるそうです」

「ねぷぅ!?なんで私たち!?」

「好都合だ。ネプギア、今回の訓練はスライヌの討伐にする。うまく立ち回って攻撃を受けないように戦え」

 

俺がそう言うとネプギアはすごく嬉しそうに返事をした。こいつは頑張り屋だな………この頑張り屋の精神がもう少しだけ姉にあれば良かったのに。

 

「ネプテューヌは不甲斐ない戦いをした場合リーンボックス辺りまで投げ捨てるからな」

「だから私だけ扱いひどいよ!?」

 

女神がスライヌに苦戦してどうするんだ。それにしても、どうしてわざわざノワールはこんなプラネテューヌの周辺までやってきたのだろうか?早く帰らせたいからと言ってたが……………なるほど、そういう事か

 

「さあいけ!」

 

俺の号令とともに2人は坂を駆け下りて獲物をコールしてスライヌを切り裂いていく。ネプギアはビームサーベルのようなエネルギーの刃、そしてネプテューヌは刀剣だ。

 

「常に相手との間合い、そして囲まれてないか注意して戦え!早速囲まれてるぞ!」

「はい!」

 

ネプギアの剣戟は手数が多い、つまり速度が早いのだ。しかし、パワーもイマイチで太刀筋も読まれやすい。少し訓練した相手なら避けられてしまうだろう。

 

「速さだけじゃなく変則的に攻撃しろ!」

 

反対にネプテューヌも同様でパワーとスピードはあるが太刀筋が読まれやすい。こいつら共通の欠点だなこれは。

 

「先生!私たちも手伝うわ!」

「ふう、そうだな。頼むぞ二人とも」

 

そう言ってコンパとアイエフは坂を駆け下りていった。アイエフの武器はカタール、ナイフより少し大きめの刃物だ。そしてコンパは………巨大な注射器、刺されただけでも痛いだろうが中身は一体なんなんだ………酸でも入ってるのか?

 

「よーし!この調子ならいけるよ!」

 

と言った瞬間、スライヌが雪崩のように流れ込み全員の体にまとわりついた。

 

「ちょ、どこ入って………」

「ああん、ネバネバするですぅ」

「あん、そこはだめ…………」

「アハハハハハハ!そこだめっ!くすぐったい!」

 

お前ら………スライヌに苦戦するのはどうなんだ。はぁ、本当にネプテューヌは一度リーンボックス辺りまで投げ捨てたほうがよさそうだ。

 

「お姉ちゃん、私たちも……」

「だめよ、あの子達がやることに意味があるの。いいわね?」

 

ユニは渋々納得したようだ。ネプテューヌたちがやることに意味がある………なるほど、そういう事か。全く、敵だとかなんとか言っておいて、結局思うことは一緒だったわけか。

 

「トウカ、あなたも見てないで行って来なさい」

「そうだな、そうするか」

 

俺は坂を下りていく。

 

◆◆◆

 

「ええい!お前らの魂、冥界へ送り返してやるよ!」

「落ち着け」

 

坂を下り終えた後、トウカはブチ切れてしまったアイエフの後頭部を軽く殴りつけて怒りを止めた。軽くと言っても、その衝撃でアイエフは前のめりに倒れてしまったのだが

 

「すぐ暑くなるのはお前の悪いところだと昔言ったはずだが?」

「だってあいつらが………」

 

確かに怒る理由は正当なものである。

 

「ちなみにネプギアは背後の警戒を怠ったため−10点、ネプテューヌは一週間後24時間耐久クエストマラソン決定だ」

「うう、−10点か………あと50点で耐久クエストマラソンだよ………」

「ていうか私はそのルールまだ続いてたの!?」

「今までは無くしていたが今回から追加だ」

 

そんなぁぁぁぁと叫ぶネプテューヌをよそにトウカは周りを見渡す。全てスライヌの軍勢で埋め尽くされている光景を見たトウカは思わず顔をしかめる。

 

「さて、面倒だからさっさとするか」

 

トウカは後ろから襲い掛かってきたスライヌの攻撃を躱そうとはしなかった。する必要がないからだ。なぜならトウカの体に届く前に爆ぜていたから

 

「ネプギア、お前の剣は早い。それゆえ太刀筋とパワーが疎かになりがちだがスライヌを相手にするなら問題はない。あとは戦い方の問題だ」

 

トウカはネプギアに話しながら一歩もそこから動かず、スライヌを手刀で倒していく。この時、ネプテューヌはトウカがネプギアに説明しながら戦っているためにかなり手加減しているのだと察した。なぜなら、トウカの腕があればたとえ大軍のスライヌだとしても10秒ほどで決着がつくからだ。

 

「まずい、こういう耐久度が少ない相手は一番近くにいるやつを倒すのが基本的なやり方だ」

 

ネプギアは先ほどから目に付いた相手を倒していたが、それでは一番高くにいる相手に隙を突かれてしまう。だからこそ今回はスライヌにベトベトにされてしまったのだ。

 

「そして、慣れてきたらこんなこともできる」

 

そう言ってトウカは一番近くにいるスライヌを倒した後間髪入れずその次に近いスライヌへ、それを繰り返していき、20体のスライヌが消滅した。倒すのにかかった時間はたった5秒だ。

 

「そして、これは広範囲技を持っている場合はこうだ」

 

トウカはそう言うと足を地面を軽く踏みつけると、その衝撃波が地面に波のように伝わってスライヌを全て消滅させるほどの衝撃が響き渡った。

 

「スライヌの駆除はこれが一番楽だ」

「凄い………」

 

ネプギアは何も言えなかった。レベルが違いすぎるからだ。

 

「さっすがトウカ!相変わらずやるやる〜」

「お前が出来なさすぎるんだ」

 

二人のいつも通りの絡みを見ながらネプギアは一人思う、トウカに追いつくなど、本当に可能なのかと……

 

◆◆◆

 

「凄い………」

 

場所は同じラスーネ高原だが、集落でトウカ達を見ていたユニもネプギアと同じように感嘆の声を上げていた。強いとは聞いていたが、トウカが実際に闘うところを見たのは初めてで、まさかここまでとは思わなかったからだ。

 

「やはり強いわね、あいつは」

 

ノワールは少し誇らしげな表情を見せていた。もちろんトウカはラスティションの人間ではないので誇りに思うのはおかしいことなのだが。

 

「あれであいつは実力の5%も出してないのよユニ、信じられないでしょう?」

「そうだね………びっくりした………」

 

ユニは戦争が終わってよかったと本気で思っている。みんなが仲良く手をとりあって世界の発展に繋がるから、そして、トウカが敵に回るなど想像しただけで震えが止まらなくなる。それと同時に、トウカがラスティションに居たらどれほど心強いかと思う。正直に言うと、あんなに強い人に教わっているネプギアが羨ましいと思っていた。

 

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