そして、何故かヤンデレだけはうまく書けてるとよく言われます………自信はありませんが。
あと、ヤンデレなので好き嫌いが分かれます、苦手な方は本編投稿までお待ちください……読んでくれてもいいのよ?|・ω・*)チラ
注意、ちなみにこの番外編は本編とは全く関係ありません。
朝、トウカが目を覚ますと、彼の隣には必ずネプテューヌが眠っている。そして、彼の服を掴み、ギュッと離さない。
「ネプテューヌ、朝だぞ」
「うーん、あと5分………」
「ダメだ、早く起きろ」
彼がそう諭すと、ネプテューヌは渋々起きた。だが、まだぼーっとしている。
「また潜り込んでいたのか」
「うん、ダメ?」
「ダメではないが………」
「ならいいでしょ?」
「言っても無駄か」
何度も自分の部屋で寝ないのかと言っているのだが、ネプテューヌは絶対にトウカと寝ると言って聞かないのだ。
「ほら、顔を洗ってこい」
「うーん」
そう言ってネプテューヌはトボトボと洗面台へと向かう、しかし
「ねぷぅー!」
勢い良く水を出し過ぎたため全身ずぶ濡れになってしまう。そんな彼女の姿を見て、トウカはやれやれとネプテューヌの体を拭き始める。
「全くお前というやつはしょうがないな」
「こんなに吹き出すと思わなかったんだもん!これは何かの陰謀だよ!」
「まあその陰謀とやらで目が覚めたならいいんじゃないか?」
「良くないよぉー!」
トウカ達は濡れた服を拭いた後、一緒に執務室へと向かう。これだけ見れば、いつもの光景なのだが
「トウカ、さっきびっくりして足捻っちゃった。抱っこして」
「嘘をつくな、自分で歩け」
「やだ!抱っこしてよ!」
はぁ、とため息をついてトウカはネプテューヌを抱き上げた。そう、ネプテューヌはトウカに甘え過ぎているのだ。
「ほら、着いたぞ」
「うん、ありがと」
そしてトウカはネプテューヌを自分の執務室の椅子に座らせて仕事を始め、ネプテューヌはゲームを始める。しばらくすると、イストワールがやってきた。
「トウカさん、おはようございます。ネプテューヌも」
「うん!おはよーいーすん!」
「どうかしたのか?」
イストワールが尋ねた理由は、どうやら前に提出した書類に不備があったらしく、それを修正しに来たらしい。
「すまないな、すぐに取り掛かる」
「ありがとうございます、それにしてまネプテューヌさんは今日も仕事しないんですか?」
「だってめんどくさいもん、トウカとも離れなきゃいけないし」
「いいですかネプテューヌさん?貴方は女神なんですから、トウカさんに四六時中付いて回っててはいけないんですよ!?」
「やだよ、トウカと離れたくない」
「ダメです!いい加減にしないと」
しかし、イストワールの言葉は途中で遮られてしまうことになる。ネプテューヌの刀が彼女の小さい首元に突きつけられていたからだ。
「いい加減にしないと何?無理やり私とトウカを引き離すの?いくらいーすんでもそれは許さないから、いーすんこそいい加減ふざけた事言ってたら殺すよ?」
「やめろネプテューヌ」
「だって!」
「やめろと言ってるんだ、辞めないなら俺への接近を今日一日禁止するぞ」
「それはやだよ!辞めるからそれだけはやめて!!」
トウカが言った瞬間、ネプテューヌは血相を変えて太刀を納めてトウカに駆け寄り懇願する。その目には涙すら浮かんでいる。
「お願い、1日トウカと話せないなんて耐えられないよ…………なんでもするからそれだけはやめて……」
「ごめんなさいは?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「いや、一回でいいんだが……はぁ、もう良い」
呪詛のように謝り続けていたネプテューヌの頭をぽんぽんとトウカが撫でた。するとネプテューヌは安心したように笑顔になる。
「ごめんねいーすん、でも……トウカと引き離すのだけはやめてほしいな?」
「そ、そうですね……こちらこそすみません」
しかし、イストワールにネプテューヌが向けた笑顔には光が灯っていなかった。逆に言えば、こうも聞こえる。
私をトウカと引き離そうとするな、殺すぞ……と。そう、ネプテューヌはずっとトウカと居たいのだ。
それを邪魔するものがいれば一切容赦しない。
「お姉ちゃん、トウカ」
「あっネプギア、どうしたの?」
「うん、プリン買ってきたから食べないかなって」
「ほんと!?流石ネプギア、私の妹だね!トウカも食べに行こうよ!」
「この書類を片付けたら行く、先に行け」
「えぇー!一緒に行こーよ!」
「いいから、先に行け」
少し強めに言われたからか、ネプテューヌは少しショボくれた様子でトウカの執務室から出て行った。それに続き、イストワールとネプギアも執務室から出て行った。
そして、リビングまでやってきた。
「プリンは冷蔵庫の中だよ」
「プリン♪プリン♪」
ネプテューヌはいつものようにハイテンションで冷蔵庫へと向かう。しかし、そこで明らかにプリンの音ではない、ザクッという鈍い音が聞こえてきた。それを不審に思ったネプギアはキッチンの中を見る、すると
「お姉ちゃん!?」
ネプテューヌは手から血を流し、近くには血の付いた包丁が落ちていた。
「どうしたの!?」
「包丁が落ちてきたよぉ、ううー痛い……」
「ちょ、ちょっと待ってて!トウカ呼んでくるよ!」
そう言って急いでネプギアはトウカを呼びに行き、トウカもすぐにネプテューヌの怪我の治療をした。
「ごめんねトウカ」
「全く……お前は本当に怪我ばかりするな」
ネプテューヌはよく怪我をする、しかも必ず何らかの手当が必要なくらいの。しかし、今回の怪我にはネプギアは不信を募らせていた。
(なんで何時も決まった場所に置いてる包丁が落ちたんだろう?そもそも、なんで落ちて刺さったのにあんなに深く?それも掌に…………)
しかし、それを言い出すことはできなかった。大好きな姉を疑いたくはない、それに………彼女が時折見せる殺意、それはトウカとの時間を邪魔すると現れる。そして何より
「ねえトウカ、手が痛いから食べさせてよ」
「片手が空いてるだろう?」
「良いじゃん!食べさせてよぉー!」
「はぁ……どこまで世話がやけるんだお前は」
ため息をつきながらもトウカはネプテューヌにプリンを食べさせていく。ネプテューヌの表情はとても笑顔だ。その笑顔を、ネプギアには崩すことはできなかった。
◆◆◆
「あの、トウカ」
「ネプギアか、どうした?」
その日の夜、ネプギアはトウカの元へと訪れていた。ネプテューヌはリビングでゲーム中なので居ない。
「実は………」
ネプギアは今日の出来事を話した。
「そうか、お前も気づいたか」
「トウカも気づいてたんですか?」
「さすがに気付く」
トウカも今日のネプテューヌの怪我は不信に思っていたという。ネプギアは自分だけじゃないというだけで少し心が軽くなった。
「……おそらくだが、今までの怪我も自傷行為だろう」
「そうなんですか!?」
「ああ………きっと構って欲しいんだろう」
トウカは基本的に忙しいため、ネプテューヌに構ってやれないことが多い。しかし、時間を見つけて何時も一緒に居るのだが、それでも居られない時がある。そんな時に限って、ネプテューヌは怪我をするのだ。
「俺があいつを叱ったりした後にも良くするんだ。心配して欲しいんだ、俺に」
「だからって、そんなの危ないです!」
「ああ、でも………これは俺の責任だ」
俯きながら、トウカは語る。
「あいつがああなったのは俺がちゃんと構ってやれなかったから………」
「と、トウカのせいじゃないです!」
ネプギアは強くトウカの言葉を否定した。
「私も、お姉ちゃんの変化に気づけませんでしたから……」
「ネプギア………」
自分が取り乱していることに気づいたのか、ネプギアは少し顔を赤くした。
「と、とにかく、これからはお姉ちゃんのこと私も見てます」
「ああ、ありがとう」
トウカの微笑みを見た後、ネプギアは彼の部屋を出て歩き出した。そして、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ネプギア」
「お姉ちゃん?」
ネプテューヌが後ろにいたのだ。だがその顔は俯き髪で隠れ表情を伺えない。
「どうしたのっ!?」
その直後、ネプギアの腹部にネプテューヌの拳が叩き込まれた。あまりの痛みにネプギアは
「ゲホッ!ゲホッ!」
「トウカと何話してたの?ねぇ、包丁の話は事故だよね?」
ぐっ、とネプテューヌはネプギアの首を絞めながら体ごと持ち上げる。いつのまにか、彼女は女神化していた。
「はな……して、お姉……ちゃんっ!苦しい……」
「トウカに私は自分で怪我したって言ったわよね?聞いてたのよ」
「だって………お姉ちゃん………が……」
「お陰でトウカに今までの怪我がウソだってばれたじゃない!!」
ネプテューヌは怒りに任せてネプギアを投げ飛ばし、そのまま体を踏みつけた。
「どうしてくれるのよ………これでトウカに嫌われたらどうしてくれるのよ!!!私はトウカに嫌われたら生きていけないのに!!トウカ以外……私のことをちゃんと見てくれる人なんていないのよ!!なのにトウカに見捨てられたら………私には誰も居ない!!」
「やめて、お姉ちゃん、痛いよ!」
怒りで我を失っているのか、ネプテューヌはネプギアを力のまま踏みつける。
「トウカの所に人が集まってくるのは仕方ないわよ、でも、私の元からトウカが離れていくなんて耐えられない!!!誰も奪わせないわ、トウカは私のなんだから!私からトウカを奪うなら、ネプギア……あなただって容赦しない!」
「いやっ、やめて……お姉ちゃん………!」
「ネプギアから足をどけろネプテューヌ」
凛とした声が廊下に響いた。いつも聞く、優しい声ではなく、はっきりとした強い口調
「トウカ…………」
「足をどけろ」
先ほどまで怒りの形相だったネプテューヌはみるみるうちに青ざめていき、トウカへと必死に弁解する。
「違うのトウカ!これは違うのよ!これは……ちょっとふざけ過ぎただけなの!!だからネプギアを傷つけようと思ってたわけじゃないのよ!」
「大丈夫かネプギア」
トウカはネプテューヌの言葉を無視し、ネプギアを助け起こす。無視されたネプテューヌは、この世の終わりのような顔をしてトウカへ縋り付く。
「ごめんなさいトウカ!私が悪いの!!私が悪かったから!謝るから見捨てないで!嫌わないで!お願い、なんでもするから!!!私を一人にしないで!!」
「なんでもするのか」
「なんでもするわ!!だから許して………お願い……無視なんてしないで………お願いだから!」
「そうか………なら、きちんとネプギアに謝れ」
その言葉を聞いたネプテューヌはネプギアへと何度も頭を下げる。
「ネプギア、ごめんなさい!酷いことして、痛いことしてごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「い、良いよお姉ちゃん!頭上げて」
何度も謝るネプテューヌにネプギアは駆け寄った。
「俺からも謝る、すまないなネプギア」
「いえ、良いんです……」
いつの間にかネプテューヌは女神化を解除して泣き崩れていた。その姿は先程の恐ろしい姿から想像できない、ただの泣きじゃくる少女だった。
「後で部屋に手当をしに行く、今はネプテューヌを落ち着かせてもいいか?」
「はい、お姉ちゃんをお願いします」
そうして、ネプギアは二人を見送った。
◆◆◆
「ごめんなさい………ごめんなさい」
「もういい、ネプギアは許してくれただろう」
トウカの自室、ネプテューヌはトウカから一切離れずぎゅっと彼の服を掴んで離さなかった。きっとトウカが自分を置いてどこかに消えてしまうのではないかと思っているのだろう。
「私の事……嫌いにならないで……トウカが居なくなったら私……もう生きてけないよ……」
「嫌ったりしない、だから安心しろ」
トウカはネプテューヌの頭を優しく撫でる。
「どこにもいかない?」
「ああ、ネプギアの手当をしたらお前のそばにずっといる」
「約束だよ?」
「ああ、約束する」
その言葉を聞いて、ようやく彼女は眠りについた。そして、トウカは窓から星空を眺める。ネプテューヌは完全にトウカに依存してしまっている。この状況を作り出したのはトウカ自身だ。
「全く………………………
やはりお前は最高の教え子だよ、ネプテューヌ」
誰も見たことがないほど狂気の笑みを浮かべてそう呟き、彼はネプギアを手当てするために部屋へと向かった。
ここでネプテューヌのヤンデレのタイプをのっけておきます。
執着型ヤンデレ
代表格ヤンデレの一つ。抱いた感情が愛情、憎悪であるかに関わらず、とにかく対象者に執着するタイプのヤンデレ。このタイプは対象者の周りに第三者が群がっても気にしないが、自分が対象者を手に入れるのにジャマな相手や、2人の仲を引き裂こうとするものは容赦なく消す。
話の中にもあったように、トウカと離れてさせようとしたイストワール、トウカに真実を告げたネプギアに牙を剥いた。
自傷型ヤンデレ
対象者に構ってもらいたい一心で自分を傷つけるヤンデレのこと。手首や首筋、眼球、四肢など、一目見てすぐに傷ついているとわかるようなところに傷をつける。最終段階は自殺。対象者の目の前で死ぬことで、良くも悪くも対象者の心の中に自分を焼きつけようとする。
今回は、仕事に忙しいトウカに構ってもらおうとネプテューヌは包丁で自分の手を刺すなど、その他の自傷行為を行っている。
他者依存型ヤンデレ
意中の人がいないとショックで病み化、闇化、黒化したり、無力化したりするタイプ。失恋したショックで、自殺を図ろうとするのも、これに当てはまる。
話の中では、トウカに嫌われないように、捨てられないようにひたすら縋り付いていた。
原作アニメでもほんの少しだけネプテューヌはこの傾向がある。
おまけ
策士型ヤンデレ
対象者が自分しか選べない状況を作り出すヤンデレ。うまく手を回して、できるだけ対象者に気付かれないようにその状況を作り出す。万が一対象者が途中で誘導されているということに気付いても、もはや後の祭り、という場合が多い。
これは誰に当てはまるのか、本編を見ればわかるだろう。
本日は本編も投稿予定なので連投になります。
トウカ&アイリスはその時に。
ちなみに、ヤンデレが好評ならまた番外編で載っけます。