ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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ネプテューヌとトウカ

「ねっぷねっぷ、ねっぷねぷー♪」

「ご機嫌だな」

 

現在、俺とネプテューヌはラスティションの市場にやってきている。当初はネプギアの買い物に付き合うつもりだったのだが

 

「お姉ちゃんをいろんな所に連れて行ってあげてください」

 

そう言われたので今回はネプテューヌと二人きりだ。こうして歩くと困ることは

 

「おやおや、娘と買い物ですか?」

「いや、娘じゃないんだが……」

 

なぜかネプテューヌの父親、または兄に見られてしまうことだ。その度にネプテューヌは反論するがからかわれてしまう。気持ちは分からなくもないが俺も複雑な気分だ。まあ父親や兄という表現はあまり間違えてはいないがな。

 

「トウカ!次はあの屋台行こうよ!」

「食べ過ぎると昼食が食べられなくなるぞ」

「いらっしゃいお嬢ちゃん、お兄さんと買い物かい?」

 

だから兄妹でもないと言ってるのに………はぁ、もう割り切るしかないのか。

 

「むうぅ……………」

「どうした?口に合わなかったのか?」

「クレープは美味しいけど………やっぱり私トウカの娘とか妹ととしか見られてないような気がする」

 

やはりこいつも気にしていたのか。まあいつものことだから仕方がないだろう。

 

「女神化したら変わるかな………」

「大騒ぎになるからやめてくれ」

 

こんなところにプラネテューヌの女神がいたらどんな事になるか、想像しただけでも面倒に思えてくる。

 

「はぁ、なんか複雑な気分だなぁ」

「………楽しくないか?」

「そんなことないよ!?トウカは自分のこと卑下し過ぎだよ?」

 

自分のことを卑下し過ぎだと、もうネプテューヌになんど言われただろうか。

 

「トウカは?私と観光出来て楽しい?」

「俺はお前が一緒ならどんな場所でも楽しいさ」

 

あまり表情には出ないが、これはきっと楽しい気持ちなのだろう。

 

「お前は俺の代わりに怒って、泣いて、笑ってくれる。それだけで十分だ」

「もう、こんな時に微笑まないでよ」

 

きちんと仕事をしない場合は怒るとは言わない。さすがに今言うほど空気が読めないわけではないからな。

 

「そっか、トウカは私とずっと一緒に居たいんだね?」

「ああ、そうだな」

 

ネプテューヌだけじゃない、ネプギアも他の国の女神たちも、アイエフもコンパも、みんなが笑って居られる世界であって欲しい。そんな世界に、俺が存在することを許されるのであれば…どれだけ嬉しいか

 

「トウカはさ、もう少し笑ったほうがいいよ。私もトウカが笑ってる姿をずっと見てたいから」

「笑う…………か」

 

俺は口の両端を釣り上げて笑ってみせる。すると、ネプテューヌは急に笑い始めた。そんなにおかしいだろうか。

 

「あははははっ!トウカってば顔ひきつってるよ!?」

「笑うというのは難しいな………」

 

俺は昔どうやって笑っていたのだろうか。遠い昔のことだから思い出せない、あの頃は確かよく笑っていたと思うんだがな……最近は微笑むのが精一杯だ。

 

「無理に笑わなくてもいいよ、とりあえずトウカが居てくれるだけで……私は幸せだから」

 

ネプテューヌはそう言って、いつもの無垢な笑顔を俺に向けた。ああ、そうだ。俺はこの無垢な笑顔を守りたかったんだ。俺は、こいつの笑顔を守れているのだろうか。

 

「帰ろうトウカ!プラネテューヌに!」

「観光はもういいのか?」

「うんっ!その代わり帰ってゲームしよ!」

 

観光よりもゲームを優先か………全くこいつは。呆れたやつだが、こいつらしくていいか。

 

「だが昨日の仕事がまだ残ってるぞ」

「うっ、それは……………ね?」

 

ねっ?じゃない。やれやれ………また俺が徹夜しなければならないのか。

 

「お前がサインしなければならない書類だけ片付けろ、そのあとなら特別に何時まででも付き合ってやる」

「本当に!?よしっ!じゃあ早く帰ろうトウカ」

 

俺の手を握る此の手は小さく、そして暖かい。俺のような血で汚れた冷たい手には触れる資格もないものだが、もし、まだ触れていてもいいのなら………俺はこの時を全力で生きよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、俺のやりたいことだと思うから。

 

 

 

 

 

 




次回は2話の内容に入っていきます。
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