ネプテューヌの保護者的な感じの男   作:煉獄姫

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少し遅れちゃいましたね、すみません………
あと、どうでもいいですが皆さんインフルエンザが大流行中なので体調にお気をつけて。
ちなみに、私は今日インフルエンザのA型になりました…


雪国の事件編
ルウィーへ


自分でこれは夢だとわかる夢は明晰夢というらしい。なぜこんなことを言うかというと、今現在体験しているからだ。もう殆どない昔の記憶の中で、俺は今荒れ果てた荒野の中にいる。ふらふらと当てもなく歩き、血と硝煙の匂いが充満したこの世界は、俺の望んだ世界ではなかった。

 

俺は………存在しないほうがよかった。

 

◆◆◆

 

「トウカはよく座りながら眠れるね」

「しかも馬車で揺れまくってるのに、余程疲れてたのね」

 

現在、俺はルウィーの街中を馬車で走っている。少し眠るだけと思ってたが一時間ほど眠ってしまったようだ。

 

「でもトウカさんって、意外と可愛い寝顔だよね?」

「そうよね、普段はあんなに凶悪なのに」

「悪かったな凶悪で」

 

ビクッと全員が硬直した。まさか起きてるとは思わなかったのだろう。

 

「起きてたなら言いなさいよ!」

「今起きたんだ」

 

そんなことで怒られても困るんだが。というより凶悪とか言うな。そんなに酷いことはしてないだろう………いや、最近ネプテューヌには厳しかったか?

 

「トウカさん、最近ちゃんと寝てますか?」

「寝てると思うが?」

「いえ、すこし顔色が悪いなぁって」

「あっ、確かにちょっと顔色悪いね」

 

自分で見てもあまり分からないが、こいつらが言うならそうなんだろう。しかし、最近は特に変わったことはないんだが………ああ、昔の夢を見たからか

 

「少し悪い夢を見てな」

「どんな夢?」

「……………ネプテューヌが茄子を好んで食べる夢だ」

「それはとんでもない悪夢だね!?」

 

とりあえずごまかしておくことにするか。そもそも、夢の内容をきちんと覚えていないから説明のしようもない。

 

「ほらあんた達、そろそろ着くわよ」

 

しばらくすると、ルウィーの教会へとたどり着いた。

中に入ると、そこにはブランだけでなくリーンボックスの女神、ベールの姿もあった。こんな偶然があるんだな

 

「お久しぶりですわトウカさん!」

「久しぶりねトウカ」

「ああ、二人とも久しぶりだな」

 

最後に会ったのは友好条約の時だったか。

 

「ああっ!トウカだぁ!」

「トウカ、久しぶり」

「お前たちも元気か、ラム、ロム」

 

ブランの妹であるラムとロム、こいつらはよく俺に懐いてくれている。数回遊びに付き合っただけなのだが………まあ嫌われるよりはいいか

 

◆◆◆

 

「それでね!!ルウィーに新しいテーマーパークが出来たからみんなで一緒に行こうよ!」

「イストワールからは女神の心得を教えてやれって言われたんだけど」

 

中庭に移動した俺たちはテーブルを囲み雑談をしていた。ちなみに妹たちは雪だるまを作って遊んでいる。微笑ましい光景だな。俺はみんなから少し離れたところで話を聞いている。

 

「あー、それはいいやもう。前回そんなに役に立たなかったしね〜〜」

「悪かったわね役に立たなくて」

 

まあ不足の事態もあったから仕方ないといえば仕方ない。役に立たなかったわけではないしな。

 

「ていうかトウカー、そんなところ居ないでこっち来なよー。ノワールみたいなぼっちになるよー」

「誰がぼっちよ!」.

「俺はここで構わん」

 

あの中に入るのは少しだけ抵抗がある。美人が揃ってるあのテーブルに俺のような目つきの悪い男が混ざるのは場違いだろうしな。

 

「ねえねえトウカ!こっちで雪だるまつくろう!」

「トウカと、一緒に作りたい」

「お、おい、引っ張るな」

 

ラムとロムに引っ張られて半ば強引に妹たちとともに雪だるまを作ることになってしまった。

 

「ネプギアが作ってるのはネプテューヌの雪だるまか」

「はい、ユニちゃんはノワールさん?」

「そうよ、あんまり似てないけど」

「見て見て!私たちはお姉ちゃんだよ!」

 

全員が自分の姉を作ってるのか………俺はネプテューヌを作ろうと思ったが被るな。なら俺が作るのはベールか。一人だけ作られないのは寂しいだろう

 

「俺はベールを作ることにするか」

「お姉ちゃんじゃないんですか?」

「ネプギアと被るからな」

 

さて、少しだけ本気を出して雪だるまを作るとするか。

 

「さて、始めるか」

「ちょっと!?今から作るの雪だるまよね!?なんで本格的な道具出してるのよ!?」

「やるからには本気だ」

「トウカさんの目が本気になってる…………」

 

みんなきちんと作ってるんだ、俺だけ適当というわけにはいかない。さあ、本気を見せてやろうか!

 

「今からお前達にアートというものを見せてやる、よく見ておけ!」

「頑張れトウカー!」

「ファイト!」

 

ラムとロムの応援を背に俺は雪をかき集めてだるま状に置いて余分な部分をそぎ落とし、アイスピックで顔などに奥行きを持たせる。なかなか難しいができないわけではない、胸が崩れないように丸く固めて固定、これで大丈夫だろう。

 

「ふぅ、完成だ」

「うわぁ!本当にそっくりだ!」

「トウカすごいっ」

「いや、これもう雪だるまじゃないわよ……」

「どちらかといえば雪の像だね」

 

完璧な仕上がりだ。やはり物作りというものは楽しいな。らしくもなく子供のようにはしゃいでしまった。さてと、ネプテューヌたちに見せるか

 

「悪いけど………妹たちを連れて行ってあげてもらえるかしら」

「仕事?やめなよー昔の偉い人も言ってるよ?働いたら負けかなと思ってるって」

 

近くに来てみれば何を言ってるんだこいつは。それは偉い人でもなければ昔でもない。そもそもそれはお前が一番思ってることだろうが

 

「とにかく、私は行けない」

 

ブランの顔は少し険しかった。顔色も少し悪い……………成る程

 

「ブラン」

「なに?」

「仕事もいいが、ちゃんと寝ることも大切だぞ」

「っ!分かってるわ」

 

そう言ってても、こいつは無理をするんだろうな。

 

「さて、話は変わるが4人とも、妹たちがお前達の雪だるまを作ったから見てやってくれ」

「おお!今行く今行く!」

 

ネプテューヌははしゃぎながら雪だるまの元へと走って行き、他の三人も歩いて雪だるまの場所へ向かう。

 

「おおー!上手にできたねネプギア!」

「ありがとうお姉ちゃん」

 

ノワールとブランも心なしか顔が緩んでいる。やはり嬉しいのだろう。

 

「これは……どなたが?」

「俺だ、ベールのだけ無いのは寂しいだろうと思って作ったんだが………気に入らなかったか?」

「気に入らなかったなんてとんでもない!素晴らしいですわトウカさん!細部にまでこだわって作られてるこの雪の像はもはや芸術、ああ、出来ればリーンボックスに持って帰って保存したいですわ!」

 

そこまで言われると照れるんだが。

 

「おお!ベールとそっくりじゃん!さすがトウカ、見かけによらずなんでもできるよね!」

「見かけによらずは余計だ」

 

そんな雑談を繰り返しながら、俺たちはテーマパークへと歩みを進めた。ブラン……無理をしなければいいが

 




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