小悪魔を強化します。
~パチュリーside~
「私を強くして下さい!!」
私は兵士達を片付けた後、小悪魔に深く頭を下げられていた。
「私はパチュリー様に迷惑をかけたくないんです!」
「別に私はこあを迷惑と思ってないわよ?」
これは本心。あのバカみたいな量の魔導書の整理や研究を手伝ってくれてるのはおおいに助かってる。
「でも、それでも私はせめて・・・自分を守れるくらいには強くなりたいんです!!」
・・・なるほど。あの目は本気だな。小悪魔には小悪魔なりに譲れないものがあるんだろう。だったらそれに応えるのが主人たる私の役目。
「ハァ、・・・何をしたいの?」
「え?」
「強くなるったって色々あるでしょ?剣とか魔法とか。」
「パチュリー様・・・ありがとうございます!!」
ふふふ、私の指導は厳しいぞ?実は私ちょっとSっ気入ってるからな。ビシバシ鍛えてやる!
「ひとまず場所移動よ。こんな血生臭いとこじゃ修行もへったくれもないわ。」
~小悪魔side~
私達は森を西へ進み、やがて海にたどり着いた。そこに小屋をカプセルから出現させた。そして私は今パチュリー様に「悪魔の実」というものの説明を受けている。剣を使うのも良かったのだが、やっぱり私も悪魔の端くれなので魔術を使いたかった。ただ、私の魔力じゃ使える魔術なんてたかが知れてるのでパチュリー様が悪魔の実を食べるのはどうかと提案してくださった。
「いいこあ?説明はじめるわよ。」
「はい!」
それにしてもパチュリー様・・・凛々しいなぁ。パチュリー様が闇を纏って戦う様をみてからパチュリー様に特別な感情を抱くようになった。だってあんなの素敵すぎますよ!
「私が最初悪魔の実をつくったときは様々な欠陥だらけだったわ。能力が身に付くのはいいけど二つ目を食べると体が消滅したり、泳げなくなったりね。今はもう解決してるけど、こあの魔力だとやっぱり一個が限度かしらね。」
うぅ、パチュリー様みたいにいろんな力を使いたかったけどしょうがないか。その一個を完璧に使いこなしてみせましょう!
「悪魔の実は大きく『超人系(パラミシア)』、『自然系(ロギア)』、『動物系(ゾオン)』の三種類に分けられるわ。」
ふむふむ。
「まず『超人系(パラミシア)』。見てなさい。」
パチュリー様は右手を前に出す。
ポンッ!
えぇ!?パチュリー様の手首が取れた!?わっわっ!頭撫でないで下さい!あ、いやじゃないんですけど・・・
「これは『バラバラの実』よ。超人系はこんな感じで通常ではありえない体質になるものよ。三種の中だと一番使いやすい能力ね。ってこあ大丈夫?顔赤いわよ?」
「へ?あ、はい!大丈夫です!///」
「そう?じゃあ次は『自然系(ロギア)』ね。」
「あっ」
パチュリー様が右手を戻して今度は左手を水が入った桶につける。もっと撫でて欲しかった・・・
「『氷河時代(アイスエイジ)』」
パキパキッ!
「ひゃっ!!」
え、なに!?水が一瞬で凍った!?
「これが『ヒエヒエの実』。自然系はその名の通り、自然物そのものを操る能力よ。だから攻撃力はもちろん、この前銃弾をかわしたときみたいに一部例外を除いて体を自然物に変化させられるから防御力も高いわ。でも強力故、一番コントロールが難しいわね。」
なるほど。パチュリー様が体を火や砂に変えてましたがコレですか。
「最後は『動物系(ゾオン)』ね。これは外でやりましょうか。」
少女移動中・・・
「見てなさい。」
ん?パチュリー様の両腕に青い炎が・・・
バサッ!
「ほえぇ・・・」
次の瞬間、パチュリー様が美しい蒼い鳥になる。
「『トリトリの実モデル"不死鳥"』よ。動物系は自分の身体能力に動物の力を加えられるの。現存する動物はもちろん、今私が使ってる"幻獣種"や、絶滅動物の力を使える"古代種"なんてのもあるわ。」
『超人系』、『自然系』、『動物系』かぁ。私はどれにしよう。・・・よし、決めた!!
~パチュリーside~
「うぅ・・・不味いです・・・」
小悪魔が涙目で悶えてる。ごめんね、小悪魔。カナヅチとか二個目消滅とか悪魔の実のデメリットは解決したけど、どうしてもその味だけは直らなかったんだ。
「さて、こあ。どう?なにか変わった?」
「あ、はい!何か今までとは違う力が溢れてきます!」
「良かった。成功ね。ちょっと使ってみてくれる?」
「はい!」
元気よく返事をした小悪魔がどんどん姿を変えていく。そこに出現したのは
「どうですか?」
漆黒の毛をもつケルベロスだった。
「『イヌイヌの実モデル"ケルベロス"』ね。また渋いの選んだわね。」
「えへへ。あ、そうだ!こんなこともできますよ!」
そういって小悪魔は右の頭を海に向ける。そして
ボッ!ズッバーンッ!!
口から火炎を放ち水面に当たって水柱をたてる。
「どうですか?」
ケルベロスからもどった小悪魔が無邪気な笑みで聞いてくる。
「すごいわね。驚いたわ。『地獄の業火』を操れるなんてあなたにピッタリじゃない。」
そういって私は小悪魔を撫でてやる。顔がほにゃっとなって嬉しそうだ。
「♪」
・・・なにこの可愛い生き物。
「さあ、こあ。修行を始めるわよ。ビシバシいくから覚悟なさい。」
「はいっ!!」
ついでに私も修行してみるか。強くなって損はないからね。