それはさくら舞う季節、僕がラノベ主人公に夢を見る前の話
「成宮、これを職員室まで持ってきてくれないか?」
「わかりましたー、わりぃ先生からのご使命だわ」
「結太って誰からも頼られるよなw」
「そうそう、こないだなんか先輩に頼まれてコーヒー買に行ってたし」
「それただのパシリじゃんw」
「蓮人、先輩の件早く忘れてくれよ」
久木原蓮人、クラスではある意味目立つ(地毛が金髪だから)友人1。見た目とは裏腹にかなりの臆病者、なのに髪の毛を黒染めしようとはしない変わったやつだ。
そんでもう一人のほうは…A君とでもしておこうか。
「わりぃわりぃwそれよか、いいのか?早く持っていかないとハゲ島が怒るぞ」
「そうだった!さんきゅーな」
ハゲ島、萩島先生の生徒ないでの呼び名だ。28にしてかなり逝ってしまっている。何が迄は言わないでおこう。彼は僕たち2-Bの担任である。
で、今はそのハゲ島に頼まれた書類をもっているわけなんだが…
「さっきから付いてきてるけどなんか用?風樹」
僕がクラスを出てすぐあたりから付いてきている2-Aの冬山風樹。幼馴染で僕のよき理解者である。
「結太が、教室、でたの、見え、た、から…付いてき、た」
この通り話すのが苦手でいわゆるコミュ症ってやつなのだが。
「結太、今日、の、帰り家こな…い?」
「なんで?」
「こないだ、出た、新作のエロゲ、買った…か、ら」
「ちょ、バカ!学校で、しかも未成年が口にしていい言葉じゃないだろ!」
そう、風樹はかなりのオタクである。しかもエロゲ好き。
「なんで…?好きな物を、堂々と好きって、言えない、奴は、○○○だって言った、よ。結太が。」
「言った!確かに言った!でも、これとそれとは違うんだよ!違くないけど!」
「今日の結太、ちょっと、めんど、い」
それはこっちのセリフだ、いきなり校内で新作のエロゲ買ったって報告されても困る。もしそれがラノベやギャルゲだとしてもだ。
「いいか、僕は学校ではオタクはかくして一般ピーポーとして生活したいんだよ!」
「好きな物を、堂々と好きって、言えない、奴は…」
「わかった、わかったから。」
「じゃあ、今日の帰りエロゲね」
「だから!せめてゲームって言ってくれ」
これだから風樹とは学校で会いたくないんだよ。
ハゲ島先生からの用も済み、休み時間が終わった。
「なあ、結太、来週の土曜日ライブあるんだけど来ない?」
授業中にわざわざ言うことじゃないだろ…とか考えつつも蓮人の誘いに答えた
「蓮人がもう少しギター上手くなったらね」
「うるせー、てか、客としてじゃなくてスタッフとしてさ」
このままだと話がかなりややこしい方向に向かいそうだ
「スタッフ?ん~ちょっと待って」
スケジュールを確認するふりをした
「あ、駄目だ来週は知り合いがうちに来るから」
「なんだよー、一回くらい来てくれてもいいのによ~」
つまり蓮人はとにかく自分のロックバンドを見せたかったようだ。
一回だけ見たがロックは僕にはよくわからない。
「おい!久木原うるさいぞ、しゃべる暇あったらたまにはノートくらい写せ」
「ノートとらなくてもテストで点とれるので大丈夫です」
かなりの臆病なくせに先生には歯向かうのはいかがなものか?
「ノートとらないにしても話聞いてるふりくらいしてくれ」
「先生の授業オモシロかったら聞いてますって」
だから、ほんとに臆病なのか?蓮人よ
夕方、約束通り風樹と共に下校&お家にお邪魔することに
「久しぶりだな、風樹の家行くの」
「そう、だ、ね」
「そういえば和葉さん、小5の時以来見てないけど何してるの?」
「ん?…秘密」
「なんでだよ~」
和葉さんとは風樹の7歳年上の姉でかなり美人さん。最後にあったのは和葉さんが高校三年の時だった。
「にしても…相変わらず風樹の家でかいな」
「そ…お?」
風樹の家は一軒家で三階建て庭では軽くバスケができる大きさ。そして何より一番目立つのは車。高級車が2台。
「いいな、金持ちは」
「そう、かな…親、忙しい、から、あんまり甘えれない、よ?」
こういうことを高2になっても平然と言えるところはすごいと思う
「ほら、あがっ、て」
「中もほんとにすごいな…」
子供のころからよく来てはいたがやはり何度来てもなれない。シャンデリアとか外国かよ。
「あ、そうだ。先トイレ借りていい?」
「い、いよ」
家が広いといっても迷うほどではない。すぐにトイレに向かったが誰か入っていた。
「あれ?今日風樹の親って休みだっけ?」
トイレの流れる音、そしてそこから出てきたのは今人気爆発中の声優
「星条響…ほしちゃん…?」
「あら、結太くん久しぶり」
何を言ってるのかわからなかった、とっさにダッシュで風樹の部屋に向かった。
「風樹!トイレからほしちゃんが!」
「ん…?お姉ちゃんが、どう、した、の?」
「は?」
完全に頭が追いついていなかった。
「どうしたの急に走り出して?」
僕の背後に立ってそう、声をかけてきたのは紛れもなく星条響なのだが、風樹の姉?
「え?は?ええええええええええええ!!!!!!!」
第一章お読みくださりありがとうございました。
今回から初投稿させていただく
HikaRuPと申します。
自分自身がかなりのオタクでして、オタクを題材にしたお話を書いてみたかったものでww
これからゆっくりですが頑張っていきますのでよろしくお願いします。