話を整理すると僕が友人の風樹の家に遊びに行くとトイレに僕の大好きな声優「星条響」通称「ほしちゃん」がいて、ほしちゃんは風樹の姉の和葉だったと…
「信じられないって…」
「なに、が?」
「いや、だからほしちゃんが和葉さんだってことだよ!」
「そんな、こと、言って、も…」
わかっている、頭ではわかっているはずなのにどうしても信じられないのだ。
「ほし…じゃなくて和葉さん、本当に星条響なの?」
ここに至ってから何度目かのその質問和葉さんは笑顔で
「そうだよ♪」
「あ~、えっと、僕めちゃめちゃファンでして…」
自分でもとてつもなくぎこちなくなっていたのよくわかった。
「そんな固くならんでもいいって、昔みたいにお姉ちゃんだと思って、ね♪」
ね♪、じゃないよ!無理でしょ、この状況で昔みたいに和葉姉ちゃん、クッキー焼いて!とか、第一、あの頃はまだ僕も小5だったし、何より本当にお姉ちゃんだと思っていたから…でも今は違う、どうしても星条響として見てしまう。
「姉ちゃんだと思って…」
「そうそう、昔はクッキー焼いてあげたり、泊りに来た時には三人でお風呂入ったりしたよね~」
「あ、うん。そうだったね」
きっと、今顔真っ赤だよ。昔のこととは言えあの星条響と一緒にお風呂に…
「あ、結太、鼻血…でてる、よ」
「え!?うわ!ほんとだ!!」
恥ずかしくて仕方なかった
「風樹、ティッシュかして!」
僕があたふたしてると和葉さんがティッシュで僕の鼻を抑えてくれた。
「あ、えっと。和葉さんあり、がとう」
顔が近い、完全に星条響を一人占め…じゃなくて、
「あのさ、結太くん、私のことこの家にいる間は星条響じゃなくて冬山和葉として見てくれないかな?」
「和葉さん?」
「結太くんが星条響がすごく好きなのはわかるよ。でも、仕事してないときの私は冬山和葉なんだよ」
和葉さんの言う通りだ、自分ひとり舞い上がっていた。なんだか申し訳なくなってきた。
「和葉姉ちゃん…ごめん、僕一人で舞い上がって」
「別に謝ることじゃないよ、よっぽど好きなんだね」
この笑顔は、ほしちゃんではなく和葉さん、そう思っていたのに胸が高鳴った。
「風樹、ペン貸して」
風樹は気づかぬうちにエロゲを始めていた。
「そこの、ペン立てに…入って、る」
「んじゃ、書くよ♪」
そういうと和葉さんは星条響として僕のスマフォケースにサインをした。
「ほしちゃん…?」
「ほしちゃんはここまで!もう、和葉だよ♪」
まただ、ほしちゃんのではなく和葉さん、和葉姉ちゃんとしての笑顔に
「和葉姉ちゃん…」
「なに?」
素直に言えばよかった、でも言えなかった。
「…久しぶりにクッキー焼いてほしいな」
彼氏いるかどうか確かめたかった自分がいたのに…
「いいよ、よーし、久しぶりに頑張りますか♪」
そういって、リビングへと降りて行った。
「なあ、風樹、僕、和葉姉ちゃんのこと...」
「「好きなっちゃった」」
「え、なんでわかった!?」
「わかる、よ。何年、一緒だと、思って、る?」
結局風樹には何でもお見通しの用だ。
「高校生で、初恋、とか、しかも、年上で、友人、の、姉。アニメか、な?」
アニメとかフィクションではよくある展開。でもこれは現実。恋をしたことのない僕は恋を全く知らない。
「なあ、恋って何すればいいんだ?」
「俺も、知らない、よ」
「この胸の高鳴りどうすればいいんだよ!」
「俺に、聞かないで、よ。その辺にある、恋愛系の、ラノベ、と、か、漫画と、か、ギャルゲとか、エロゲとか勝手、に、持ってっていい、から」
そう、僕はオタクといってもゲーム、小説、漫画は風樹から借りいている。基本的に持っているのはグッズ関連ばかりだ。
「そうする~」
それからしばらく二人は無言で、風樹はエロゲを、僕はラノベを読んでいた。
「なるほど、出会いは突然…てかどのラノベも主人公鈍感すぎるだろ!これは僕が女の子キャラ目線になればいいのか?」
ラノベの主人公は何かと鈍感なのだ。
「僕もラノベ主人公みたいに惚れられて鈍感なまま過ごしてそっからのハッピーエンドだったらラノベが教科書になったのに」
「そうなると、鈍感だからラノベで学ばなくても勝手にハッピーエンドになる」
風樹の口調が滑らかになった。これはエロCGに入った合図だ。
「風樹ってよくヘッドフォンつけてゲームしながら周りの音聞き取れるよな」
「…今、いいところだから話しかけないで」
話しかけられたくないということは、泣けるシーンなんだな
「なんにせよ、少女漫画の性転換で考えればいいわけか」
「性転換!?」
「変なとこで反応すんなて」
そんなこんなでわちゃわちゃしていると
「おまたせー、クッキー焼けたよ~」
平常心平常心
「わ、わ~、待ってました~」
完全に声が上ずってる
「さあ!食べたまえ少年たちよ」
和葉姉ちゃんのクッキーはとにかく美味い。
「いっただっきまーす!」
衝撃が走った。風樹にいたっては倒れている。
ひたすらまずい...
「和葉姉ちゃん、これ味見した?」
「ん?あ、忘れてた!!」
でた、100回に1回の失敗。和葉姉ちゃんは味見を忘れると料理が失敗するという何とも残念な人なのだ。
「和葉姉ちゃんこれ、食べ物じゃないよ」
風樹に続き僕も倒れた。だって、なんか味噌の味するし、辛いを超えて痛いもん
「あ、えっと…ごめんね、これ、食べ物じゃないn...」
僕が薄れゆく意識の中最後に見たのは和葉姉ちゃんがクッキーを食べて倒れる瞬間だった。そして見えた24になってもまだ縞パンかよ...
ラノベ主人公になりたい...
ども!HikaRuPです。
第二話読んでくださり誠にありがとうございます。
一話2000字程度での投稿で頑張っていきます。←前回言い忘れてました。
今話からが『オタクな僕はラノベ主人公に夢を見た』の一話といってもいいかもしれませんねw
話は変わりますが、まだまだ寒さが厳しいですね。
なのに!なのに!HikaRuPのお部屋には暖房器具がないんです!ひどいと思いませんか?
まぁ、我慢すればいい話なのですが。
ともあれ、無事に第二話も投稿できたということで。今後ともよろしくお願いします。